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バンコクに行ったら絶対に行きたいと思っていた、パワースポットの寺院「ワット・パクナム(正式名称:ワット・パクナム・パーシーチャルーン)」。
今回は、エメラルドに輝く仏塔が有名なワット・パクナムへの行き方・帰り方と、見どころをご紹介いたします。
※2022年の体験記に最新の情報を追記しました。
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アクセス
ワット・パクナム・パーシーチャルーン(以下、ワット・パクナム)へ行く方法は、4つあります。
- BTS(スカイトレイン)+ソンテウ
- MRT(地下鉄)
- タクシー
- ツアー
BTS+ソンテウ
BTSでの最寄り駅は2つあります。
Wutthakat駅 と TalatPhlu駅 です。
ただし、ワット・パクナムまで、どらも徒歩20分以上かかります。
なので、両駅からはモーターサイ(バイクタクシー)か、ソンテウ(乗り合いバス)を利用すると便利です。私は、BTSでタラート・プルー駅 まで行き、そこから「ソンテウ」に乗りました。
BTSは、旅行者には欠かせない乗り物です。
この時乗ったのは新しいタイプで、降りる場所も表示されるので、迷うことはありませんでした(アナウンスもあります)。
なお、BTSの車内には優先席があります。イラストにあるように、僧侶の絵も描かれています。しかし、隣が女性の場合は僧侶が座れませんので、優先席の隣に座る場合は気を付けました。
BTSを降りたら、矢印の方向へ進みます。
そして、2番の出口から降りましょう。
3番出口からもアクセスできますが、少し戻る感じになります。
ソンテウの停留所はありませんが、写真のような感じで、モーターサイ(バイクタクシー)が停まっています。
『日本人=ワット・パクナムへ行く』と思われているようで、すぐに『ワット・パクナム?』と声をかけられました。でも、『ソンテウに乗る』と伝えると、『ここで待っているといいよ』と教えてくれました。
10分くらい待っていると、赤いソンテウがやって来ました。
(あくまでも私が体験した範囲ですが)ここには赤いソンテウしか来なかったので、ここからワット・パクナムへ行くには、赤いソンテウを待っていればいいようです。
乗るとき、ドライバーさんにワット・パクナムの写真を見せて、確認後に乗り込みました。
ソンテウは、小型トラックの荷台を改造した乗り物です。降りるときは、天井に付いているブザーを押します。
運賃は8バーツ(約30円)でした(2022年9月現在)。目的地に着いたら、運転席に回ってドライバーさんに渡します(10バーツで払っておつりをもらいました)。なお、行先によっては、先払いの時もありました。
グーグルマップをずっと見ながらやって来ました。
「ワット・パクナムにに近づいた!」と感じる目印は左手側に見えてくるこの景色です。ここは、船着き場になっていました。ローカルな道を進んで行き(このときは混んでいなかったので)10分少々で、ワット・パクナムに通じるアーケードに到着しました。
ワット・パクナムの最寄りの下車場所は、この通路がある場所です。ここは、この赤いソンテウの終点の一つ手前にあたります。
このときは他にもワット・パクナムヘ行く乗客がおり、『ここよ』と教えてくれました。ワット・パクナムへは、この道路を歩いて行くことになります。
ソンテウを降りると地図がありますので、迷うことはありません。
他のアクセス方法は、以下の2つです。
MRT
ソンテウに乗るのはちょっと・・・と思われる方におすすめなのは、MRTで行く方法です。
ワット・パクナムの最寄り駅は、Bang Phai 駅 です。
Silom 駅から約30分、Sukhumvit 駅から約40分の場所に位置しています。
Bang Phai 駅 からワット・パクナムまでは徒歩約10分程なので、なんとか徒歩圏だと思います。
タクシー
2人以上で行くなら、タクシーもいいかもしれません。
簡単だし、一番楽に移動できます。
ただし、バンコク名物の渋滞もありますので、乗った場所や時間帯によっては時間が読めない場合もあります。
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ワット・パクナム
ワット・パクナムはチャオプラヤー川のほとりに位置しており、"ワット(寺院)" と "パク(口)” そして "ナム(河)"、つまり、「河口にある寺院」という意味の寺院です。
(繰り返しになりますが)正式名称は、ワット・パクナム・パシーチャルン(Wat Paknam Phasicharoen)。パシーチャルンというのは、近くの運河の河口にある水門の名前だそうです。
ワット・パクナムは、アユタヤ王朝の中期(日本の室町時代)に建立された歴史と由緒ある寺院です。
ワット・パクナムにある高さ80メートルの「マハーラチャモンコン大仏塔」は、ラマ9世王(故プミポン国王様)と王妃様の生誕72年を祝うものとして、8年の歳月をかけ、2012年に完成しました。一辺の長さが52メートルの正方形で、高さは80メートル、その先端には100kgの黄金で作られた宝珠が供えられています。大仏塔の5階には、エメラルド色をしたガラス製の仏塔と天井に描かれた仏伝図があります。
大仏塔は、午前8時から開いていました。
私が行ったとき、観光客だけではなく、多くの僧侶を見かけました。しかし、この日は15時頃まで公式の行事があったため、中に入ることができませんでした。残念・・・。
こちらは、2021年6月に完成したばかりの巨大仏像です。高さ69m、幅40mもあり、タイ国内で、3番目に大きな仏像だそうです。
黄金に輝くそのお姿は、青空によく映えて、その存在感と迫力に圧倒されました。仏像が半眼なのは、瞑想に集中するためだけでなく、信者たちを見つめるためでもあるそうです。なので、仏像に『また来ます』とご挨拶して、一度帰ることにしました。
この日2度目の大仏様。
無事戻って来られて、よかったです。
カフェ
2023年に再訪したとき、カフェが併設されていました。
ほんの1年での変わりように、ちょっとビックリ! 日曜日だったのでかなり人出はありましたが、行列ができるといった感じではありませんでした。
仏舎利奉安塔
15時過ぎに再来すると、ちょうど片付けが終わったばかりで、スンナリはいることができました。
入口の彫刻も素敵でした。
5階に行く前に、博物館などを見ていきました。
こちらには誰もいなかったので、貸し切りでゆっくり見て回れました。
仏舎利泰安塔と天井画
5階に到着。
ここには、エメラルド色のガラス製「仏舎利奉安塔」がありました。仏舎利奉安塔とは「仏舎利(釈迦の遺骨)を奉安(尊い物を安置すること)する塔」という意味です。
見た瞬間息をのむ程の美しさ!想像していたよりはるかに幻想的な空間でした。
ガラス板を積み重ねて作られており、その繊細な造形をずーっと見ていたくなりました。
まずはお参り。
こちらからの姿にも、見惚れてしまいました。
2022年に行ったとき、ある理由で静けさはなかったのですが、見ているだけで心がすっと軽くなるような、洗われるような気分になりました。エメラルド色の仏塔が、幻想的な天井画に向かって伸びている姿は、本当に美しかったです。この天井画は、宇宙を表しているそうです。
仏舎利奉安塔の周囲にはあるのは、仏伝図。
仏伝図とは、釈迦の伝記に基づき生涯を描いた絵画のことで、28仏陀と228種類の菩薩樹が描かれています。
菩薩樹も、じっくり見ると、全て違う絵でした。
仏舎利奉安塔の土台には、ガラスで出来た80頭の竜王がいました。
こちらも美しい!
この階には、ベランダに続く扉があり、外の空気を吸うこともできます(とは言ってもドアは常に開放されているの換気十分ですが)。
ベランダからは町が一望でき、巨大な仏像の後ろ姿も拝むことができました。
最後に、もう一度美しい世界をご覧ください。
ワット・パクナムでの注意点
ワット・パクナムは観光客に人気の場所ですが、寺院です。
なので、僧侶や地元の参拝者の方々の配慮として、以下の点には気を付けましょう。
服装
寺院を観光する際は男女ともにノースリーブやショートパンツ、やぶれたジーンズなど露出の多い服装は避けましょう。<中略> 女性は僧侶に触れてはいけないので気をつけましょう。
エチケット【公式】タイ国政府観光庁
ワット・パクナムでは厳しい服装チェックは行われませんが、一般的なタイの寺院を参拝をする際のマナーを守っていれば、大丈夫だと思います。
私は、いつも、薄手の大判ストールを1枚カバンに入れてあります。
もし注意されるようなことがあっても、羽織ったり腰に巻いたりして応急的に対処できるからです。また、かかと部分がオープンになっているサンダルは避けたほうがいい寺院もあるようですが、こちらは、大仏塔に入るときは裸足になりますので特に問題はありませんでした。
参拝マナー
幻想的な写真で人気に火が付いたワット・パクナムですが、最近、日本人の参拝マナーが悪いという声を耳にするようになりました(日本語だけの注意書きがあったくらいです)。
美しい場所で、つい興奮してしまう気持ちは分かりますが、ここは寺院であり本来はお祈りするための神聖な場所です。
寺院の入り口にも注意事項が掲げられていました。
静かにすることはもちろんですが、特に5階では、以下の行為をしないよう注意書きがありました。
- ヨガポーズをしない
- ジャンプをしない
- ダンスをしない
- ハグやキスをしない
私がいたときも日本人が騒ぎながらジャンプ動画を撮っていました。
多分こういった注意書きは、見ないのでしょうね。
ガチガチに神経質になる必要はないと思いますが、寺院なので、何をしたらいけないのか知っておいたほうがいいのにな、と思いました。
帰り
帰りは、ワット・パクナムに来るときに降りた場所より少し先(ソンテウの終点・始発)まで歩いてソンテウに乗りました。
上の地図でいうと、降車場所から2~3分歩いた場所にある乗り場((黄色い★)です。
ソンテウの進行方向を道なりに進んで行きます。
けっこう車(タクシー)が通る道なので、車についていけば、ソンテウが停まっているのが見えてきました。
なんか時刻表っぽいものがあるのですが、この通りではありませんでした。
このとき、2台のソンテウが停まっていました。
皆さん大きなソンテウ(写真の奥)に乗って行きます。しかし、ドライバーさんがいませんでした。
一方、手前のソンテウには女性のドライバーさんがいて、『BTS?』と聞くと、うなづいてくれました。こちらの方がすぐに出発しそうだったので、乗ることにしました。
しかし、出発してすぐ『あれっ?来たときと道が違う!』と思っていたら、どうやらこちらのソンテウは(もう一つのBTS最寄り駅)Wutthakat (ウタ―カート)駅 行きでした。こちらの方が、BTSの駅まで近かったですが、けっこう車が行き来する大きな道のそばで降りることになります。その道を渡って、ウタ―カート駅へ行かなければならないので、車に要注意です。
ちなみに、ウターカート駅は、2020年10月23日に開業した新しい駅(無人駅)で、BTSの15バーツ区間にあります(2022年9月現在)。
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さいごに
「インスタ映え」で認知度が上がったワット・パクナム。実物ははるかに幻想的で、息を呑むほどの美しさに見惚れてしまいました。
行く前はアクセスが面倒そうに思っていたのですが、ソンテウを使うと簡単でした。この日は2往復したので、アクセスやBTSにかなり詳しくなりました(笑)。なお、バンコクにはもう一つ「ワット・パクナム」があるようです。お間違いのないように!
なお、2005年に建てられたワットパクナム別院が、千葉県成田市郊外(成田ゆめ牧場の近く)にあります。エメラルドに輝く仏塔はありませんが、まるでタイに行ったかのような雰囲気だそうですよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。