この記事はこんな方におすすめ
- YVRに国内線で着いて、国際線に乗り継ぐ際の情報を探していらっしゃる方
- 国内線と国際線の2枚の (番号が異なる) eチケットをお持ちの方
バンクーバー国際空港 (YVR)で国内線から国際線へ乗り継ぐときの注意事項をご紹介したいと思います。
eチケットが2枚ある場合
普通、国内線から国際線に乗り継ぐ場合でもeチケットは1枚、つまりチケット番号は一緒なのですが、以下の場合、2枚(異なるチケット番号)になってしまうことがあります。
- 国際線と国内線の航空券を別切りにした場合
この場合、有人カウンターでチェックインすれば問題ないのですが、空港にある自動チェックイン機でチェックインしてしまうと、すこし問題が起こります。
以下、バンクーバー国際空港で実際に体験したことをご紹介します。
YYCでスルーチェックインはできる?
今回の旅程HND YVR(1泊) YYC(2泊) YVR(乗り継ぎ) HND
今回の場合、帰りの「YYC YVR HND」の行程が Through Check-in (スルーチェックイン) に該当します 。
Through Check-in
Through Check-in(スルーチェックイン)とは、最終目的地までの行程において経由地で飛行機の別便に乗り継ぐ場合、最初のチェックイン時に乗継便のチェックインも同時に済ませる事を言います。
メリットとして、以下のことがあります。
- 経由地 (今回はYVR) のチェックインカウンターが開く前に乗り継げる
- 国内線にも国際線の荷物規定が適用される
- 預けた荷物は、Through Baggage(スルーバゲージ)*1となり、最終目的地 (今回はHND) で受け取ればいい
原則、乗継便が同じ航空会社か提携航空会社同士ではないと Through Check-in は出来ません。今回は、スターアライアンス同士だったので、Through Check-in が可能でした。
しかし、今回は、eチケットが 国際線 (HND-YVR) と国内線 (YVR-YYC) が別々に発券 されていました。
別々に発券された場合
eチケットが別々(2種類)に発券されている場合は、モバイルチェックインや空港の自動チェックイン機を使用せず、有人のチェックインカウンターへ行くとスルーチェックインできます。
しかし、モバイルや自動チェックインした場合は、乗り継ぎ地で荷物を引き取らないといけません。
モバイル・自動 チェックインの落とし穴
今回、国内線 (YYC) 出発前にモバイルチェックイン(つまり国内線のみチェックイン)してしまった方は、Through Check-in にならず、荷物を経由地のYVRで引き取り、もう一度チェックイン(荷物預け直し)をすることになりました。
さらに、空港にある自動チェックイン機でチェックインした方も、国内線のみのチェックインしかできませんでした。
その場合、国内線区間で預けた荷物は有料、(2019年2月時点) で31.5カナダドル(約2,700円)となりました。
参考
ちなみに、スターアライアンス・ゴールド会員は無料です。
ちなみに、YYCで Through Check-in した場合は、国内線にも国際線の規則が適応され、全ての人が無料で荷物を預けることができます。
そして、乗り継ぎのYVRでは、International Connections(国際線乗り継ぎ)の矢印に沿って進み、次のゲートへそのまま進めばいいだけです。
YVR乗り継ぎ
エア・カナダ - バンクーバーでのカナダ国内線から国際線への乗り継ぎ
バンクーバー国際空港(YVR)は、国内線(Cゲート)と、USA行き(Eゲート)そしてUSA以外の国際線(Dゲート)のフロアーに分かれています。
それぞれを移動するには、搭乗券が必要です。
カナダ国内線からHND行きの国際線に乗り継ぐ場合、飛行機を降りたら、Cゲートアクセスポイント付近の通路を進んで国際線出発ゲートエリアに向かいます。
International Connections(国際線乗り継ぎ)の案内に沿って進むと、保安検査場<(セキュリティチェック)にたどり着きます。
100ml 以上の液体類は、このタイミングで没収されてしまいます。手荷物のチェックを受けた後は、乗り継ぎ便の搭乗ゲートへ進むだけです。
国際線の搭乗ゲートがあるのは「D」です。
日本行き YVRのチェックインカウンター
もし、YVRで荷物を引き取ることになった(Through Check-inできなかった)場合は、荷物を引き取ったあと、エレベータで出発階に上がり、再度チェックインします。
ANAのカウンターが開くのは出発3時間前でした。
【こんなこともできます】
私は、YYCで Through Check-in してHNDまで2枚搭乗券をもらい、あえて荷物は「Through Baggage」せず、YVRで引き取りました。
HND到着後に少しでも早く帰りたかったし、ダイヤモンド会員の多いANA便では、ビジネスクラス利用時でも手荷物の引き取りの優先順位は低く、時間がかかってしまいまうと考えたからです。100ml以上の液体類がない場合に可能です。
YVRの保安検査場
空港には、標示版の他に地図 もあるので、迷わず進めました。私の場合、荷物をYVRで引き取った後「International Connections」の案内に沿って、ANAチェックインカウンターを横目で見ながら保安検査場に進みました。
保安検査/優先レーン(FasTrack)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/departure/airport/map/yvr.html
ANAのチェックインカウンターを過ぎて左に曲がります。
すると、すぐのところに保安検査場がありました。
対象者
- ビジネスクラス利用旅客
- 「ダイヤモンドサービス」 メンバー
- 「プラチナサービス」メンバー
- スーパーフライヤーズ会員
- 「スター アライアンス・ゴールド」メンバー
上記に該当していれば「FasTrack」を通れます。
ただ、最優先のお子さん連れもたくさんいらっしゃるし、CREW(乗務員)優先レーンともなっているので、あまり優先感はありませんでした。しかし、一般レーンはさらに混んでいました( ゚Д゚) YVR出国時は余裕をもって行動した方がいいと思いました。
しかし、ここで予期せぬことが起こりました。バンフが思っていたより暖かく、持って行ったカイロをほとんど持って帰ってくることになりました。
どれを残すかは自分で選ばせてくれましたが、ここで5つも没収されてしまいました。
預け入れ荷物だと問題はなかったようです。機内持ち込みは数量制限があるようで、カナダでは、1個の機内持ち込み荷物の中には、使い捨てカイロ( disposable hot pack)は7つまでしか持ち込めませんでした。
まとめ
国内線と国際線の eチケットの予約番号が違う航空券でも、エアカナダ利用時は、スターアライアンス内でスルーチェックインできます。
しかし、その場合は有人カウンターへ行かなければなりません。
モバイルチェックインや空港での自動チェックインは普段は便利なのですが、2種類のeチケットが発行されている場合は要注意です。
今回はとてもいい経験になりました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:バゲージクレームタグが最終目的地となっていることを確認しましょう。