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【タイ国際航空】A350・ビジネスクラス ~ミラノからバンコクへ~

2020-05-19

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コロナ禍、タイ国際航空が「破産法に基づく会社更生手続きの申請を計画している」という、旅好きには衝撃なニュースが入ってきました。

好転を祈り、タイ国際航空での空の旅を書き直してアップしてみました。

はじめに

タイ政府は、赤字が続いていたタイ国際航空の再建を支援する計画を取りやめ、破産法による会社更生手続きに入ると、バンコクポストをはじめ、各メディアが伝えています。

タイ国際航空の再建計画が、新型コロナウイルスを受けた経営危機の局面でもまとまりを欠いている。政府は約1800億円に上る公的支援の条件として、最大8千人の人員削減を柱としたリストラを迫った。これに労働組合や利権を持つ政治家や軍関係者が反発し、調整は難航する。国営企業特有の「甘え」体質が、今回も着地点を見いだせないでいる。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59013340S0A510C2FFJ000/

タイ国際航空は、長年に渡り経営再建に取り組んでいました。

しかし、状況は好転せず、2019年の決算も赤字でした。そのような状況で、新型コロナウイルス(COVID-19)による運航停止 (7月1日までの予定) に見舞われてしまいました。

タイ航空は過去10年の決算で最終赤字が7回に上る。このうち2019年12月期までは3期連続で計上し、赤字額の合計は257億バーツ(約850億円)。国営企業にありがちな高コスト体質が染みつくなか、格安航空会社(LCC)との厳しい競争で中国人の観光需要も利益につなげられなかった。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59013340S0A510C2FFJ000/ 

タイ政府は、経済的合理性だけでは破綻させることはできない事情があります。しかし、その再建への道は厳しいようです。タイ国際航空には、少しの間関わった経験があり、内情も想像できるので、びっくりすると同時に今後の動向が気になります。

大好きなエアラインなので、好転を願って、タイ国際航空での空の旅を振り返ってみることにしました。

 

ミラノからバンコクまで

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世界一周の旅の行程で、イタリアのミラノからタイのバンコクまで、タイ国際航空(TG)に搭乗しました。今までは、6~7時間くらいのフライトしか乗ったことがなかったので、初めてのロングフライト (11時間) となりました。

 

タイ国際航空:A350

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ミラノ・マルペンサ空港ではオープンスポットを使用しています。このほうが飛行機が見られるので良かったです。機材は、ウィングレットがくるりんとしているのが特徴のA350です。

 

機内へ

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ちょっと古さを感じましたが、ビジネスクラスの機内は、落ち着いたパープルでまとめられています。座席の配列は、1-2-1なので、ゆったりしてました。長距離路線は初めてなので、いろいろ楽しみです。

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キチンとシャンペングラスでウェルカム・シャンペンをいただきました。このシャンペンの冷え具合とサービスの関係をいつもみているのですが、この時は、キンキンに冷えたシャンペンが提供されました。つまり、私の勝手な法則だと、サービスがいいということです(笑)。

 

機内の窓から

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夏雲の中を上昇していきます。

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雲の上に出ると、面白い光景を見ることができました。遥か彼方に飛行機が上昇しているようです。

飛行機雲は、飛行機が排出する水蒸気が冷えて氷の雲粒に なったり、飛行機が高速で飛ぶ時に空気が急に膨張して冷えたり、翼の端などで空気の 渦ができることにより現れます。

飛行機雲がすぐに消える場合は、上空が乾燥しているため晴天が続き、雲がなかなか消えない場合は雨が降るのが近いと言えます。

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眼下には、大きなガルダ湖 (イタリアの湖) が眼下に広がっています。飛行機での旅は窓からの景色を見ることも楽しみなのですが、この時はあいにく雲が多かったのが残念でした。

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雲がなければ見られたイタリアの景色。この厚い雲の下には、ドロミテ山脈とベニスの街並みがあるはずです。

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イタリアからクロアチアの上空を飛びます。クロアチアを過ぎる頃、眼下の景色が少し楽しめるようになりました。その後、あっという間にトルコです。

ミラノからバンコクへは、離陸後は機首に向かって左側 (Aの座席)、その後、クロアチアを過ぎる頃からは右側 ( Kの座席) からの景色がいいので、どちらの座席に座っても (お天気がいい時は) 景色を楽しめそうです。

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食事が始まる前にもシャンペンをいただきました。法則通り、担当してくれた女性がとても親切だったので、とても楽しく、快適に過ごすことができました。

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もらったクーポンで、(短時間ですが)機内wifiも無料で使えました。

 

機内食

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盛り付けも美しく、美味しく頂きました。ガーリックトーストもカリッとしていて、イタリア搭載の食事は特に美味しく感じました。

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ちょうど、サラエボの北あたりで、メインの食事となりました。

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チキンのソテーです。スパイシーな味が美味しかったです。

しかし、最初のお食事の途中に寝押ししてしまい、半分くらい残してしまいました。食いしん坊としては、残念な行動です。そのため、間食に、ヌードルをお願いしました。インスタントでしたが、ジャンキーな味が新鮮に感じて美味しくいただきました。

客室乗務員は、通常、お客様と同じ機内食をいただくのですが、タイ国際航空では違っていました。ギャレー (飛行機のキッチン) で大皿の料理を皆でいただくのです。私も少し頂いたのですが、これがとても美味しい!古き良き時代のお話しですが、今でも思い出す美味しい機内食でした。

 

到着前の食事

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到着前は、タイ風のおかゆをいただきました。フライドガーリックが効いていて、こちらも美味しかったです。

 

どの座席が快適か?

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今回の座席は12A(前から二列目の窓側)です。ギャレーからもお手洗いからもエンジンからも離れているので、快適な座席(^-^)

・・・なはずでしたが…

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前の座席の人のイビキが一晩中鳴り響いていて…。

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ノイズキャンセリングのヘッドフォンも役立たずの騒音でした(;ω;) こればかりは、どうしようもできないですね。

 

お手洗い

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タイ国際航空と言えば、ランの花のイメージですが、機内のあちこちに飾られています。旅客搭乗前、客室乗務員の皆さんがせっせと用意している光景を見たことがあります。

お手洗いの中にも飾られていました。

 

さいごに

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タイ国際航空では、ウエルカムシャンペンを提供時にランの花を添えてくれます。上の写真は私が遊んだものですが・・・。機内サービスの簡素化が進む中、タイ国際航空は、いいものを残してくれている航空会社の一つです。

世界中で渡航が制限され、これからますます航空業界が厳しくなってくると思います。アジアでは、香港の航空会社も厳しい中なんとか持ちこたえている状況で、タイ国際航空の会社更生手続きのニュースには、衝撃を受けました。

タイ国際航空はナショナルフラッグなのですが、再建には目に見えない厳しい道があります。政府のリストラ要求への抵抗などが背景にあり、現実をなかなか受け入れることができないようです。

今までとは違った条件をのんだり、働き方や考え方を変えていくということは、本当に難しいのでしょうね。それでも、人気のある航空会社なので、明るいニュースが聞かれるよう、動向を見守っていきたいと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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