「旅とアロマ」にお越しくくださりありがとうございます。
初めてのスターラックス航空。
台湾のとても評判のいい航空会社です。今回は、アラスカ航空のマイルで発券したJX803便プレミアムエコノミー搭乗記をお届けいたします。
スポンサーリンク
スターラックス航空
スターラックス航空(JX)は、2018年5月2日に設立された台湾のフルサービス航空会社です。
コーポレートカラーは、上空より大地を俯瞰する際に感じる美しい原始的なアースカラー。土・木の要素をベースに、ローズゴールド、アースゴールドをあしらった機材。垂直尾翼には、スターラックスの「S」を表現したロゴが描かれており、初心である宇宙探索を象徴する北極星が飾られています。
シンプルだけど美しいフォルムですね。
路線
関東圏では、羽田ではなく成田空港からの出発となります。
しかし、地方路線が多いので、わざわざ成田経由にしなくても(場所によっては)直接台北に行くことができます。
北海道からだと、札幌と函館の2カ所から直行便が就航しています。また、四国だと高松空港から台中まで。わざわざ関西国際空港に行かずとも、そのまま台中に入り台湾高速鉄道(台湾の新幹線)で台北に入る方が便利かもしれません。
ワンワールド加盟?
2024年現在、スターラックス航空はアライアンスには加盟していませんが、2025年末までにワンワールドへの加盟申請を行う見通しであると発表されました。創立航空会社が拒否権を行使するとかしないとか、加盟が実現するかはまだ分かりませんが、ぜひ加盟して欲しいです。
また、初の太平洋横断路線である台北=ロサンゼルス線の就航に合わせて、ワンワールド加盟のアラスカ航空(AS)と戦略的パートナーシップを結びました。この合意により、スターラックス航空とアラスカ航空の会員は両社の運航便でマイルを獲得することができるようになりました。
2025年1月現在、アラスカ航空のマイルをためることはできますが、上級会員になるためのポイントはつきません。ただし、将来的には、1枚の航空券(予約番号)で両社の乗り継ぎ便を予約できるようになり、チェックインと手荷物の預かりがより迅速かつ簡単になるそうです。
安心・安全
スターラックス航空といえば、なんといっても、パイロットの資格を持つ Chang会長が有名です。
トラブルの際にも、会長自らが台湾から日本へやってきて乗客へすみやかに謝罪、その後、立ち往生していた機体を自ら操縦して台湾に戻ったそうです。また、一番新しいA359-900をフランスのトゥ―ルーズまで引き取りに行き、こちらも自らが操縦して台湾に持ってきたとか。
特典航空券の発券
今回は、アラスカ航空の Millage Planでスターラックス航空 の特典航空券を発券しました。
行きだけですが、プレミアムエコノミーを10k(10,000マイル)で発券できました。
ほんの5,000マイル追加するだけで憧れのビジネスクラスも発券できましたが、いかんせん到着が遅すぎるので諦めました。
1か月前に発券したので選択肢が少なく、帰りはJALのエコノミークラス(7,500マイル)にしました。
同時期にJALマイルでJAL便を発券しようとすると、必要なのは10,000マイル、9,780円(税・燃油サーチャージ込)でした。なので、かなりお得に発券できました。
費用
なお、アラスカ航空で発券するとき、原則、燃油サーチャージはかかりませんが、スターラックス航空の特典航空券を発券する場合には、片道2.8ドル(約400円)かかりました。
ここに、提携航空会社の特典航空券を発券する手数料 25ドル(往復分)加算されます。これは、返金不可なので、航空券をキャンセルしたときには戻ってきません。
2025年1月現在、アラスカ航空の特典航空券は(有効期限内に空席があれば)日付の変更無料なので、予定が変わってても対応できますね。
A350-900
今回利用するのは、A350-900(A359)。
スターラックス航空は、2024年12月現在、成田と台北の間を1日3便就航しています。予約した時点での機材は、A321-neo、A330-neo、そしてA350-900でした。今回は、夕方に到着するA350-900を選びました。
座席指定
通常、フライト出発の48時間前まで、スターラックス航空の公式サイト「旅程管理」から座席指定(一部有料)できます。しかし、アラスカ航空で発券した特典航空券では、上のような表示が出て座席指定ができませんでした。
For award travel booked through Alaska Airlines, manage reservation functionality is currently unavailable on the STARLUX website. After booking your award travel through Alaska Airlines and obtaining your STARLUX booking reference, please call STARLUX reservations to select seats at 1-833-971-××××.出所:【公式】Starlux
(大意)アラスカ航空を通じて予約された特典旅行の場合、現在、STARLUXのウェブサイトでは予約管理機能をご利用いただけません。STARLUX予約センターに電話することで座席指定できます。
後で調べてみると、スターラックス航空の公式サイトにも上記のような注意書きがありました。
予約後、電話だけでなく、スターラックス航空のサイトからチャット機能で予約ができるようです。
今回は、行きはスターラックス航空、帰りはJAL便なので、3つの予約コードがありました。なぜか、スターラックス航空とJALは同じ予約コードで、JALのサイトで見てみると、スターラックス航空の分も表示されました。
どこにも書かれていないことなのですが、実際、スターラックス航空の座席もJALのサイトで事前に指定することができました。
心配だったので、Seat Alertsでも確認してみました。
きちんと座席指定(青く塗りつぶし)されています。なお、スターラックス航空の空席は、当日でも Seat Alerts で確認できました。
さらに、以下の文も見つけました。
フライト出発の48時間から3時間前までは、スタンダードシートとフォワードシートは無料、エクストラ・レッグルームシートは引き続き有料となりますのでご注意ください。
私が座席指定した場所は、スタンダードシート(Standard Seat)だったので無料で座席指定できるようでした。しかし、フライト出発の48時間以前だったので、有料になる?よく分からなかったのでスターラックス航空のチャットで尋ねてみることにしました。
JXのチャット
日本語で対応してもらえます。
平日の午前中、1番目でしたが、繋がるまで10分ほど待ちました。
JAL側でもできますが、うまくいかない場合もあります。
そう教えてくれ、きちんと座席指定できていることを確認してくれました。
なお、チャットの対応はとても丁寧でした。
片道がJAL便だと、JALのアプリにも表示され、JAL便と同じように座席指定だけでなく変更もできました。ただし、(当然ですが)モバイルチェックインはできません。
なお、往復ともスターラックス航空便だとこの方法は使えないので、体験して分かったことですが、とてもラッキーでした。
機内食の注文
スターラックス航空ではエコノミークラスでも機内食の予約ができるのですが、それはフライトの30日ほど前からです。なので、出発の1週間前に、もう一度チャットでお願いしました。
チャットで求められた情報は以下です。
詳細
1.6桁のご予約番号(英数字)または 13桁の航空券番号(数字)
2.搭乗者名(ローマ字)
3.登録の電話番号またはメールアドレス
4.予約の便
機内食は以下から選べます。
機内食
1.照り焼きビーフハンバーグステーキ、ポテト添え
2.筍と鮭の釜飯風 アペタイザー
どちらも美味しそうで迷いましたが、ハンバーグにすることにしました。
あとは、機内で待つだけです。
スポンサーリンク
成田国際空港
さて、いよいよ出発当日になりました。スターラックス航空は成田国際空港・第2ターミナルから出発します。チェックインの締め切りは便出発の1時間前なので、空港には2時間前に着くように出掛けました。
チェックインカウンターは「Q」、JALスカイの方が担当していました。
チェックインの列は、ファーストクラス / ビジネスクラス / オンライン(荷物預け) / 一般です。
プレミアムエコノミーの列はなく、一般の列は大きなスーツケースを持った人でごった返しています。いつ順番が回ってくるか分からない状態だったので「プレミアムエコノミーなんですが」とスタッフの方に声をかけてみると、空いていたビジネスクラスの方の列でチェックインしてもらえました。よかったです。
ラウンジ
ビジネスクラス以上だとJALのラウンジを利用できるのですが、今回はプレミアムエコノミー。
カード会社のラウンジに行くことにしました。
2時間制ですが、こちらのラウンジで出発までゆったり。
詳しくはこちらをどうぞ。
-
成田空港の新しいカードラウンジ! 虚空-KoCoo-と希和 -NOA- 訪問記!!
続きを見る
搭乗
搭乗ゲートはちょっと遠い88番。歩くのが大変な場合、成田空港には無料の乗り物や自動車いすがあり、空いていれば誰でも利用できます。
搭乗時間は15時5分でしたが、少し早めに搭乗が始まりました。
A350-900。
こちらの飛行機も会長が操縦して持ってきた機材でしょうか。
機内
機内は落ち着いた色でまとめられています。
普通は丸見えのギャレー(飛行機のキッチン)もカバーで目隠しされていて、すっきりしていますね。旅客搭乗中と降機中は、この姿にするそうです。
プレミアムエコノミーは、2-4-2配列。
室内インテリアは、BMWグループのデザインスタジオ Designworks が手掛けています。温もりのあるアースカラーの色合いは、落ち着きと安心感を演出しているそうです。
今回は窓側の座席。座席の上には厚手の毛布とクッション、ノイズキャンセリングのヘッドフォンが用意されていました。
座席まわりはすっきりしていて、コントローラーも薄型です。
安全のしおり。
スターラックス航空は漢字では「星宇航空」。だからかどうかは分かりませんが、緊急脱出などを説明するビデオでは、飛行機を宇宙船に見立ていました。旅客は宇宙人です。彼らが乗って来て、いろいろ問題を起こしながら注意喚起する、つい見入ってしまう内容になっていました。緑の宇宙人はカメレオンですが、座席に座りシートベルトを閉めると、座席の色(濃い茶色)に同化してしまいました・笑。
全席にフルハイビジョンの高画質パネルを搭載しており、タッチスクリーンで簡単に操作できました。
映画の種類も多く、日本語にも対応しています。
機内ではモバイルバッテリーの充電はできませんが、スマートフォンなどの充電は可能です。
最前列の座席の前は十分な広さがあるのですが、帰便のJAL(B787-9)に比べると少し狭く感じました。
窓は電子シェードになっていて、ボタンで開閉(明るくしたり暗くしたり)することができます。
ちょっとベイマックスみたいで可愛いですよね。
チェックインカウンターもそうでしたが、地上のハンドリングはJALが行っているようです。
ほぼ定刻に飛行機はターミナルを離れました。
離陸ランウェイは16R。
九十九里浜の方へ抜け、南下していきます。
機内Wifi
ところで、スターラックス航空は、プレミアムエコノミーでも無料でWifiが使えます。
Wifiでは、LINEやインスタグラムなど上のような機能が使えました。JALは(プロモーションコード使わない場合)1時間ですが、スターラックス航空では時間の制限は書かれていませんでした。
機内では制限があるので、他の航空会社だと繋がらないことも多いのですが、スターラックス航空では何人が使っているか見ることができるので便利でした。離陸15分後くらいの時点でアクティブ・ユーザーは8人で、一カ所不通になった地域がありましたが、それ以外は問題なく利用できました。
機内食
離陸後50分ほどして食事サービスが始まりました。
多くの方が事前に機内食を注文しているようで、『Beef or Fish?』と尋ねられることもなく、どんどんトレイを提供していました。事前の予約は、旅客と客室乗務員の両方にとっていいですね。
旅客は『もうお肉はありません』と待たされたうえに希望の食事を食べられないことがありません。一方、客室乗務員は『申し訳ございません。もうお肉は・・・』と断ることもなく、どちらにとってもストレスの原因が一つ減ります。
事前に注文したハンバーグ。
副菜として、パリジェンヌ風サラダ、 チョコレートケーキ、そしてカットフルーツがついていました。
彩りも美しく美味しそうで、パンはほんのり温かったです。ワインはフルボトルから注いでくれましたが、お代わりは自己申告です。細身のグラスがおしゃれですね。機内食はメインが熱々で評判どおり美味しかったです。完食^^
コーヒーや紅茶などは持ち回りです。コーヒーをブラックでいただいたのですが美味しかったです。
なお、食後に気づいたのですがスープもあるようです。
メニュー
タッチパネルを操作していて見つけたのですが、前方の画面ではメニューを見ることができます。
また、オリジナルのカクテルもあったので、食後に頼んでみました。
甘くて美味しかったです^^
お手洗い
プレミアムエコノミーのお手洗いは、右前方、ギャレーのそばに1か所です。
お手洗いの数が少ないのが唯一の難点でした(JALは3ヵ所ありました)。
しかし、お手洗いの中にはクリスマスの装飾が飾られており、ミストやハンドクリームが置かれていました。満席の便でしたが、いつ行ってもきれいに保たれており気持ちよく利用できます。ほんの少しの心遣いですが、これがあるとなしでは大違いです。
面白かったのがトイレットペーパー。
ランウェイの模様がついていました。
オリジナルアロマ
スターラックス航空の機内には、台湾の人気アロマブランドP.sevenが監修したオリジナルフレグランスが搭載さており、旅客搭乗前に機内に散布するそうです。
また、お手洗いの中をチェックした後にもスプレーしていました。
機材によって香りが違うようで、A350-900の香りを嗅がせてもらいましたが、甘い香りの中にもウッディ系の爽やかさがあり、気分転換にいい香りのような気がしました。機内の香りは非売品なのが残念ですが、P.seven では台湾茶をベースにした香りもあり、台北101の89階にもお店がありました(2024年12月現在)。
到着まで
快適なフライト。
椅子も座り心地がよく、座っていて腰が痛くなることもありませんでした。
機内には日本人の客室乗務員の方もいらっしゃり、興味深い話を聞かせてもらっただけでなく、とても親切にしていただきました。複数の他社での経験がある方で、話をしているだけで楽しかったです。
到着前には、中国茶を持ってきてくれました。ほっと一息。
機内販売を購入するとその商品をいれてくれるスターラックス航空のオリジナルバッグ。
とても可愛いですね。
ほぼ定刻に出発しましたが、到着は10分ほど遅れました。
スターラックス航空の公式アプリでは運行状況を見ることができますが、(私が乗る何日か前といった範囲でのことですが)確認していると遅延が発生していることが多かったです。とはいっても、この日も定刻に出発しての遅延。飛行時間の設定が少し短いのかもしれませんね。
スポンサーリンク
さいごに
初めてのスターラックス。
期待通りとても快適なフライトでした。スターラックス航空がワンワールドに加盟したら、台湾までのフライトは、スターラックス航空一択かなという感じです。バンコクまでも、台北経由でスターラックス航空で行きたい気分です。
特典航空券に関しては(最近人気が出すぎたせいか)、直近だとMain (エコノミークラス) の空席しか表示されない場合があります。しかし、半年先以降ぐらいだとビジネスクラスの空席も見つけました。ビジネスクラスの特典航空券発券に必要なのは15,000マイル~。成田国際空港のラウンジはJALのサクララウンジ、台北・桃園空港のラウンジはスターラックス航空の豪華なラウンジが利用できます。とりあえず、5月に片道(台北発)だけ発券しました。次回も楽しみです^^
最後までご覧いただき、ありがとうございます。