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2022年最後の旅は、シンガポール航空(SQ)でヨーロッパへ。
まずは、シンガポールまで、A350-900(中距離路線用機材)に搭乗しました。シンガポール航空のビジネスクラスには、通常の機内食の以外のメニューから予約できる "Book the Cook (ブック・ザ・クック)" というサービスがあります。
今回は、羽田ーシンガポール間を移動した、シンガポール航空・A350-900(中距離路線)ビジネスクラスの搭乗記、そしてBook the Cookのおすすめメニューをご紹介いたします。
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出発は羽田国際空港
シンガポール航空(SQ)は、アプリなどで事前チェックインを選択していると、モバイル搭乗券(QRコード付き)を表示でき、(空港によっては)チェックインカウンターが開くまでに出国できます。
しかし、私は乗り継ぎがあったので、チェックインカウンターに立ち寄らないとなりませんでした。
羽田空港のSQのカウンターオープンは、出発時刻の3時間前。
カウンターオープンの少し前に列ができ始めましたので、並びました。
ちなみに、そばには自動チェックイン機がありますが、羽田空港では、SQは対象になっていません。
出国
繁忙期ですが、保安検査場は3レーンしか開いていませんでした。
ただし、時間帯が良かったのか、ほとんど待つことなく検査を受けることができました。
その後、パスポートコントロール(自動ゲート)を通過して、出国完了です。
ANAラウンジ
この日は、110ゲート付近のラウンジしか営業していませんでした。
到着したのが出発の2時間45分前。シャワーの順番は27番目。待ち時間は150分。ディズニーの人気アトラクション並みの待ち時間でした(笑)。順番が回って来るとも思えず、もう一か所のシャワーを確認すると、このときは閉鎖されてしまいました。残念。
諦めて、食事することにしました。
このあと、お楽しみの機内食がありますのでお蕎麦だけ食べようかと思ったのですが、時間もあったのでガッツリいただきました(しかし、この食事が、あとあと私を助けてくれることに・・・)。
結局、シャワーの順番は回って来ず(キャンセルして)ゲートへ進みます。ゲートは105番で一番遠い場所にありました。
前置きが長くなりましたが、ここからA350搭乗記です。
A350-900
シンガポール航空のA350-900は、3種類のインテリア(configuration:コンフィグレーション)があります。
座席
・長距離路線(253席)
・ウルトラ・ロング・レンジ(161席)
・中距離路線(303席)
今回利用したのは、中距離路線の機材です。
座席配列はは、1-2-1列。
コンソール(小さなテーブル)が右にある座席と、左にある座席があります。
コンソールが窓側にある座席。
コンソールが通路側にある座席(私は、こちらを選びました)。
ちなみに、真ん中の座席は2席並びですが、バインダーがしっかり上まであがります。
なので、一人旅でも、隣の方と『こんにちは』することはなさそうでした。
A350という飛行機は、中央の荷物棚がないことが多いのですが、SQのA350-900には、中央にも荷物棚がありました。
この座席の良いところは、小さなコンパートメントがたくさんあることです。
離陸時はドアを閉めておきますが、航行中やスマホ充電中は、ドアを開けておきます。
アメニティ・キット(ハンドローション・リップクリーム・ミスト)は、座席にセットされていました。
6時間以上のフライトでは、上記のアメニティはリスエストすればもらえるようです。スリッパをお願いしました。
今回、4回ともアメニティ・キットはセットされていましたが、他のものをリクエストしないといけないのが面倒でした。
サイドテーブルの内側壁面には、座席のコントローラーや客室乗務員呼び出しボタン等がありました。
普段は真っ黒ですが、操作しようと触ると(上の写真のように)電気が点きます。
その下には、個人用画面のコントローラーがありました。
モニターを点灯させる時だけタッチパネル式ですが、あとの操作はコントローラーで行います。
サイドテーブルの反対側には、角度が違う(手元を照らす)リーディングライトがありました。
リーディングライトは便利でしたが、正直、これがないともっと景色を楽しめたので残念な造りでした。
座席は180度水平に倒れ、76インチ (約193cm) のフルフラッドベッドになりました。
この毛布は、とても肌触りも良くて使い心地が良かったです。
ベッドにしたとき、後ろの席の乗客の足が前の席の大型サイドテーブルの下にもぐり込むような設計の座席です。ただし、まっすぐではなく少し斜めに足を伸ばすようになっているので、ちょっと居心地の悪さを感じました。また、他のエアラインに比べて、足元が狭いような感じがします。お行儀よく寝なくてはなりません。
18インチのモニター、そしてその下には、引き出し式のテーブルが収納されています。
初めての座席の操作は分からないことが多いものですが、モニターで操作方法を確認することができました。こういう点は、とても親切だと感じました。
ヘッドフォンは、ノイズキャンセリング。カバーも付いていました。
さて、落ち着いた頃にウェルカムシャンパンをいただきました。
同時に、事前オーダーした食事のタイミングを確認されます。
深夜便ですが、乗り継ぎ先でゆっくりできるので、離陸後すぐに食事をいただくことにしました。
機内Wi-Fi
ところで、シンガポール航空では、ビジネスクラス以上だと航行中無料wi-fiが制限なく利用できます。
メールやLINEは問題なく閲覧、送受信できました。さらに、楽天トラベルで宿泊予約もできました(笑)。ただし、航行中ずーっと繋がっているわけではなく、時々切れてしましました。でも、フライト全般を通して、快適に使えました。シンガポール航空のマイレージサービス「クリスタルフライヤー会員(無料)」になっておくと、エコノミークラスでも何時間か使えるようです。
また、機内Wi-Fiに接続し、クリスワールド・エンターテインメント・システムにあるQRコードをスキャンすると、機内でメニューを見ることができます。機内メニューの閲覧は無料で、機内Wi-Fiプランの容量を消費することはありません。
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映画
映画は、エミレーツ航空と同じくらい最新のものがそろっていたと思います。
見た映画
- Mrs. Harris Goes to Paris (ミセスハリスパリへ行く)
- Top Gun: Maverick (トップガン マーヴェリック )
- 異動辞令は音楽隊!
- Jungle Cruise (ジャングル・クルーズ )
- Luca (あの夏のルカ)
- Remember Me (リメンバー・ミー)
今回、4回のフライトで見た映画です。
どれも面白かったのですが、『Luca(あの日のルカ)』にはまってしまい、4回も見てしまいました。
『Luca』は、大好きな『リメンバー・ミー』のディズニー&ピクサーによる長編アニメーションです。北イタリアの美しい港町ポルトロッソを舞台に、海に暮らす「シー・モンスター」と呼ばれる種族の少年ルカのひと夏の冒険を描いたファンタジーアドベンチャーです。2022年・第94回アカデミー長編アニメーション賞にノミネートされた作品です。
実は、ANAラウンジでしっかり食べていたことと、これらの映画のおかげで、救われたのです。
なぜなら、離陸後長時間ゆれのためのシートベルトサインが点灯しており、食事サービスが始まったのが、離陸2時間後だったのです。
映画が面白いこともあり、なんとか持ちこたえることができました。
機内食(Book the Cook)
さて、本日のメインテーマの機内食(Book the Cook)です。
シンガポール航空の機内食や飲み物、スナック等は、出発の最大8日前から デジタル機内食メニューで確認することができます。
しかし、その機内食以外に、”Book the Cook” のメニューもあります。
Book the Cook
"Book the Cook" は、スイート、ファーストクラス、ビジネスクラス(飛行時間が1.5時間を超えるフライト)で利用できる、シンガポール航空の事前サービスです(コンチネンタルブレックファースト/リフレッシュメントを除く)。
なお、対象の日本発の便は、羽田国際空港と成田国際空港だけです(2023年1月現在/参照:ブック・ザ・クック)。
※プレミアムエコノミークラスの "Book the Cook" は、一部のフライトで利用できます。
羽田国際空港発の便では、以下から選ぶことができました。
Book the Cook
- ブイヤベース
- ロースト ラムチョップ
- 牛フィレのグリル 柚子胡椒風味
- カネロニ
- クレープ・アンド・エッグ
- 天ぷらうどん
- 鰻の蒲焼
- 海鮮茶漬け
- 海鮮バラちらし寿司
- 豚骨ラーメン
- シンガポール チキンライス
- シンガポール チキンビリヤニ
- 水餃子のスープ
人気があるのは、「牛フィレのグリル 柚子胡椒風味」のようです。
しかし、「シンガポールのチキンビリヤニ(スパイスとチキンなどの炊き込みご飯)」も気になります。
迷った結果、羽田発は、大好きな「ブイヤベース」にしてみました。
羽田→シンガポール
羽田からシンガポールまでの機内食は夜食という設定でした(もちろん朝食としてもいただけます)。
最初は、POUILLY FUISSE (プイィフュイッセ) をいただきました。
ギャレー(飛行機のキッチン)で注いでくるサービスだったので、エチケットを見るとができませんでした(残念)。
POUILLY FUISSE は、 フランス・ブルゴーニュ地方の中央部にある マコネ地区で生産される辛口の白ワインです。しっかりした黄金色で、柑橘系果実や熟したリンやゴ桃の香り、さらにハチミツやナッツのニュアンスを感じます。
シンガポール航空で有名な「サテ」を楽しみにしていましたが、深夜便での提供はありませんでした。
さて、食事が来たのは、さらに30分後。
”Book the Cook” で事前にオーダーしていたブイヤベースです。
シーフードはたくさん入っていたのですが、薄味でした。夜中の食事だったので胃への負担は少なかったと思います(笑)が、やはり皆さんがおすすめの「牛フィレのグリル 柚子胡椒風味」にしておけばよかったな、と思いました。
最後は温かい飲み物を。
機内のコーヒーはイタリアのilly、そして紅茶はシンガポール発祥の高級紅茶の TWG tea(ティーダブリュージー ティー)でした。
シンガポール航空は、TWG tea だけでも、以下の種類が搭載されています。
紅茶の種類
・1837Black Tea :TWG Tea の代表的なお茶
・Vanilla Bourbon Tea:甘い香りのルイボスティー
・Chamomile:カモミールティー
・Silver Moon Tea::緑茶ベースの甘い香り
・Breakfast Earl Grey:伝統的アールグレイ
・Royal Darjeeling:春摘みダージリン
・English Breakfast Tea:朝にぴったり
・Moroccan Mint Tea:モロッコのミントティー
・Rooibos:南アフリカのルイボスティー
このほか、ジャスミンティーやウーロン茶、プーアル茶、緑茶、インドのマサラティー、ハーブティ(カフェインなしのペパーミント・ジンジャー&ハニー)が用意されていました。
時間があれば全部飲んでみたいのですが、食後にモロッコのミントティーとVanilla Bourbon Tea(バニラの香りがするルイボスティー)をいただきました。Vanilla Bourbon Teaは、香りを楽しむだけで幸せな気分になります。
SIN→HND
シンガポール発の "Book the Cook" は、かなり種類が増えます。
西洋料理、シンガポール料理、マレー料理、インド料理、アジア料理、ホールサムミール、ミートレス、そして特別メニューまで40種類以上のメニューが並んでいました。
ここでは、多くの方が絶賛されていた「ロブスター・テルミドール」をいただくことにしました。
ロブスター・テルミドール
フランスの伝統的な料理ロブスターテルミドール。ロブスターの身をコニャックとディジョンマスタードを加えた濃厚なクリームソースで調理し、マッシュルームと上質なハーブを加えてロブスターの殻にもどし、おろしたチェダーチーズをふりかけ、覆われたチーズがきつね色になるようオーブンで焼き上げました。
帰りの SINからHNDも深夜便だったので、離陸後に食べるか、到着2時間前に食べるか尋ねられましたので、到着前にいただくことにしました。
朝食に、ドーンとロブスター!
やはりロブスターテルミドールは絶品でした。とても美味しかったです。4フライトの中、これが一番美味しかったです。私の機内食人生の中でも、上位に位置する美味しさでした!
シンガポール発(日本着)の ”Book the Cook” のメニューで迷われたら、「ロブスター・テルミドール」をおすすめします!
この座席のタイプは、引き出し式の鏡があります。
なので、到着前に座席で身支度を整えて着陸。
シンガポールからの帰りは5時間50分という短いフライトでした。
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さいごに
旅の移動も思い出にしたいから、機内は、少しでも快適な環境がいいなと思っています。
なので、今回は人気のあるシンガポール航空を利用しました。シンガポール航空を利用したのは、ほぼ30年ぶりです。
よかった点
・機内食を事前に予約できる
・機内食が美味しかった
・ワインが美味しかった
・紅茶の種類が豊富
・映画の種類が多い(比較的新しい映画)
・定時制(4回とも早着)
30年ぶりのシンガポール航空。
やはり印象に残ったのは、ロブスター・テルミドールでした(笑)。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。