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ザ・リッツカールトン日光では、リバーサイドガーデンビューに宿泊しました。一般の客室でも57㎡もあり、木をふんだんに使った部屋は、空気感が違いました。今回は、まるで森の中の隠れ家のような、木の香りに癒される部屋のようすをご紹介いたします。
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ザ・リッツカールトン日光
ザ・リッツカールトン日光は国立公園内に位置しており、野生動物も多く生息しています。なので、外出の際には、客室の窓を必ず施錠することが求められています。
実際に周辺を歩いていて野生動物に遭遇したことはありませんが、用心は大切ですね。
カテゴリー
ザ・リッツカールトン日光の客室カテゴリーは、以下です。
客室カテゴリ | 客室タイプ | 広さ |
---|---|---|
スイート | ザ・リッツカールトン スイート | 277㎡ |
| 中禅寺湖ビュー スイート | 115㎡ |
ゲストルーム | 中禅寺湖ビュー | 57㎡ |
| 男体山ビュー | 57㎡ |
リバーサイドガーデンビュー | 57㎡ |
今回は一休.comで予約したのですが、上記のカテゴリー以外に、ダブルとツインで値段が少し違いました。
今回は、最安値のリバーサイドガーデンビューのダブルの部屋で予約したのですが、ツインの部屋にアップグレードしてくれました。チェックイン時に、「アップグレード」という言葉を使わず、『ベッド2つのお部屋をご用意いたしました』と言ってくれるところに、気遣いを感じます。
今回は、スタッフの方に部屋の案内をしてもらうことにしました。
2020年にオープンした新しいホテルなので、エレベーター内も木の香りがします。さらに、廊下も木のぬくもりを感じる造りになっていました。
カードキーは桜の木で作られているそうです。
ザ・リッツカールトン日光もスマートフォンを利用したモバイルキーが利用できます。でも、このカードキーは欲しいですよね。
なお、部屋に行く時は、エレベーター内のセンサー読取りに客室のカードキーをかざすと、宿泊フロア階のボタンのみが点灯し移動します。
リバーサイドガーデンビュー
客室に入ってすぐ目に入るのは、美しい模様の一枚板の仕切りです。
日光彫の鹿沼組子(かぬまくみこ)からインスピレーションを受けて作られたという繊細な細工は、ふんだんに使われた木材の温もりだけでなく、室内にいても日光の伝統工芸や自然を感じることができます。
また、広いエントランスには、腰を掛けることのできる台座もあり便利です。台座の下には、館内用の下駄もありました。
浴衣を着て夕食や朝食のレストランに行くこともでき、その際は、こちらの下駄を履きます。ラグジュアリーホテルなのに館内を浴衣で過ごせることに驚きましたが、下駄が用意されているとは思いもしませんでした。
ところで、下駄のサイズも大小2種類あったのですが、間違って大きいほうを履いてしまっていたようで、スタッフの方に『下駄が大きすぎませんか?小さいサイズをお持ちしましょうか』と、声をかけられました。よほど歩きづらそうにしていたのでしょうか。こんな声がけは初めてだったので、流石リッツカールトン!と思ったのでした。
なお、他の方のブログによると、希望があれば鼻緒付きの下駄も用意してもらえるそうです(鼻緒付きの方が良かったかな)。
玄関から部屋へは一段高くなっており、「お待ちしておりました」とばかりに、フカフカのスリッパも用意されていました。
今回一番感動したのは、クローゼットです。
玄関近くに設置された、L字型のウォ―クインクローゼット。
浴衣とバスローブがかかっていましたが、等間隔に置かれたハンガーが、とても美しい!
このしっかりとした木製のハンガーは、とても使い勝手が良かったです。多分、このホテル用に特注したのでしょうね。細かなことですが、(Pホテルと違い←しつこい・笑)こういった部屋の備品がきちんと整えられていると、それだけで気持ちよく過ごせます。
なお、館内(レークハウス以外)は、この浴衣で過ごすことができます。また、バスローブは、着ただけで水をすぐに吸い取ってしまうほどの高品質なものでした。
引き出しには、金庫やヨガマット、虫よけスプレーなどが入っていました。
ウォ―クインクローゼットの中の木も、スギでしょうか。スギの木は、香りだけでなく、消臭効果も期待できるので、クローゼットにピッタリの木材ですね。普段、木のアロマ(精油)に携わっていると、こういった細かな点が気になります。
スギの香り
スギの木の香り(精油)は、葉部や枝葉部から抽出されます。
ポイント
やわらかく繊細な針葉樹の香りです。枝葉に比べるとより軽快な爽やかさです。
【主な芳香成分】
サビネン、酢酸テルピニル、酢酸ボルニル
ポイント
やわらかく繊細な針葉樹の香りです。葉に比べると少し木質のやさしさを感じる香りです。
【主な芳香成分】
αピネン、サビネン、ミルセン
※芳香成分の割合は、生産地や季節により若干異なります。
αピネン
スギの枝葉の精油に含まれている「αピネン」は、マツ、ヒノキ、スギなど多くの針葉樹に含まれる特有の香りです。針葉樹林だけでなく、木質内装の居室にも存在しています。お手洗いをスギの木で造ると、臭いがいつの間にか消えていると言われています。
また、α-ピネンが人にもたらすリラックス効果を明らかにした実験もあります(参考サイト:木材由来のにおい成分α-ピネンは人をリラックスさせる)
スギの香りを強く感じることはありませんが、実際、スギをふんだんに使った室内にいると、とてもリラックスできました。なお、スギの香り(芳香成分)は花粉とは全く関係ないので、スギ花粉症の方でも問題はないと言われています。
消臭効果
ところで、スギ材には、消臭効果もあると言われています。
スギ材やヒノキ材は、小さな細胞がたくさん集まった構造をしています。臭気ガスは、ミクロな孔から木材内部に入り込んで細胞壁にくっつきます。このようにして消臭効果が発揮されるのです。
試験結果. 6 消臭
上の参考サイトでの実験では、スギ材とヒノキ材は、アンモニアの臭気を10分で8割以上、30分で9割以上も除去したそうです。
滞在中、お手洗いの中を含め、不快なにおいというものほとんど感じませんでした。
もちろんアロマを焚いているわけではありませんので、ほんのり木が持つ芳香成分を感じたり、スギの木材が持つ性質で心地よく感じるだけです。
部屋には空気清浄機はありませんでしたが、心地いい空気感の室内で、とても快適に過ごすことができました。
ベッドルーム
奥に広がるのは、美しい緑を背景にしたベッドルーム。写真で見ると狭く感じるのですが、近年宿泊してきたホテルの中でも特に素晴らしいと思える客室で、あらゆる場所に木材を使いながら、心地よさと美しさを兼ね備えた空間です。
このベッドも快適で、まるで包み込まれるかのように眠れました(今までで一番好きかも)。
ところで、私たちが部屋に入ると、カーテンが上がり、明るくなりました。これは、人感センサーが働いているからだそうです。人がいないときや寝ている(つまり、何時間も人の動きが見られないとき)は、反対に、自動的にカーテンが閉まるそうです。
この仕組みに関しては、スタッフの方に説明を受けていて良かったです。
ベッド脇には、光やカーテンを調整できるスイッチを備えた木製のサイドテーブルがあります。
カーテンのスイッチは、このベッドサイドのコントローラーにあります。スイッチを操作すると、少しゆっくりめの反応なので最初は戸惑いましたが、慣れると不便は感じませんでした。
部屋に用意されていた浴衣(L)は大きすぎたので、小さいサイズ(M)を用意してもらいました。ただし、165cmでしっかり体型の私でも、Mは少し大きく感じました。S だと、小さいのかもしれませんが・・・。
同時に、浴衣の上に着る羽織も用意してもらいました。お尻まですっぽり隠れる大きさで、さらに内側にはボア(取り外し可)が付いていて、とても温かったです。
浴衣は、よくノリが効いていて、パリっとしていていました。最初は(そのパリパリ度から)着づらかったですが、徐々に体に馴染んできて、滞在中は、ずーっとこの浴衣+羽織で過ごしました(レークハウス以外は使用可)。
部屋にパジャマはありませんので、別途リクエストします。
この麻のパジャマは、軽くて、こちらもとても着心地がよかったです。ホテルの特注パジャマで、やはり評判がよく、今後オンラインでの販売も考えているそうです。
リビングルーム
ベッドルームの隣はリビングルーム、右の少しドアが開いている所がバスルームです。
ベッドルーム奥にはリビングがあり、ソファやテーブル、ミニバー、テレビなどが設置されています。バルコニーがそばにあり、緑を眺めながら癒しのひと時を過ごすことのできる空間です。
なお、お子様には客室にミニテントや、玩具、アメニティが用意されており、「サファリ」と名付けられた秘密基地体験を味わうことができるそうです。
棚には、ネスプレッソや、茶器のセットが用意されていました。
アルミ缶の無料の水は、いくらでもリクエストできます。深井戸水と書かれていましたが、きちんと成分表示がありましたので、安心です。
冷蔵庫の中の飲み物などは有料です。
テーブルの上
テーブルにはウェルカムスイーツ、そしてウェルカムレター、そして布製のバッグが置かれていました。
ウェルカムフルーツは、季節のいちご。
布製のバッグは、購入することもできるようです。
一休.com
ところで、今回は一休.com で予約したのですが、ダイヤモンド会員だと、以下のような特典があります。
詳細
・ウェルカムスイーツプレゼント (1滞在につき1セット)
・14:00アーリーチェックイン(通常15:00 / 空室状況によります)
さらに、マリオットボンヴォイのポイントも(チェックイン時に番号を書いたので)、加算されていました。公式サイトから予約しないとポイントは獲得できないと思っていたのですが、一休.com からの予約でも大丈夫なようです。
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縁側(ポーチ)
リビングルームの先には、縁側(ポーチ)や禅の石庭がある広々とした間取りになっており、木々の向こう側に、うっすら男体山を見ることができました。
テーブルの上のランタンは、ターンダウンの際に明かりを灯してくれ、とても幻想的な雰囲気になりました。
ポーチは、ソファだけでなく枯山水も備えています。
リバーサイドガーデンビューですが、目の前は、緑が茂っており(いい意味)目隠しになっていました。
なお、リバーサイドガーデンビューと男体山ビューは同じ棟ですが、男体山ビューが高層階になるようです。しかし、木が葉を落とす時期になると、リバーサイドガーデンビューも男体山ビューになるかもしれません・笑。
道路側からの景色
ところで、ホテルのバルコニーからは少し道路の方が見えました。なので、プライバシー面はどうかしら?と思って、道路の方から部屋の方向を見てみましたが(新緑の頃だったので)全く問題がありませんでした。
木々の葉が落ちる頃には、少し人の目が気になるかもしれませんね。
バスルーム
ベッドルーム正面の大きな扉を開けると、ドレッシングルームやバスルーム、お手洗いに繋がっています。
広々としたドレッシングルームには、洗面台が2つあります。
それぞれの引き出しにアメニティも用意されていました。
洗面ボールも陶器のようでした。益子焼?
バスルームは、半露天温泉をイメージさせる贅沢な空間でした。
ブラインドを下ろし目隠しができます(完全に外が見えなくなるカーテンもありました)。
温泉ではありませんが、窓からは日光の緑やポーチの枯山水が見え、かなり開放感がある浴室です。
バスタブは、斜めに座ってちょうどよかったです。
部屋のお風呂は温泉ではありませんので、バスソルトをたっぷり入れました。
バスソルトも木の香りがしました。こちらは、ホテルオリジナルなので、ギフトショップで購入できます。
バスアメニティは、philosykos (フィロシコス) シリーズ。
地中海にインスピレーションを受けた製品は、どちらかと言えばオーデコロンなどのイメージが強く、香りもしっかり残るタイプです。
シャンプーなどは、個別包装ではなく、備え付けのものに変わっていました。
化粧水、乳液、クレンジング、ボディクリームは、“omnisens(オムニサンス)” です。
こちらは、リクエストすればいただけます。なお、SPA(温泉)には、クレンジングやオールインワンクリームが用意されていました。
部屋のドライヤーは,Nobby by Tescomでした。
温泉には、レプロナイザー 4D Plusがあったので、私は、もっぱらそちらを使っていました。
ターンダウン
夕食に行っている間に、ターンダウン(17時30分~20時に実施)をお願いしておきました。
戻ってくると、スィーツなどと共に、氷やベッドサイドに水が用意されていました。
甘いものとしょっぱいものの組み合わせのお菓子類は、どれも美味しくて、夕食後なのに止まりませんでした。一番手前のドライフルーツが特に美味しくて・・・。
お水は十分に用意してもらっていたので、コーヒー等を飲みながら、夕食の余韻に浸る至極のとき。幸せを感じながら眠りについたのでした。
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さいごに
ザ・リッツカールトン日光が立っている場所は、1894(明治27)年に「レーキサイドホテル」が誕生(その後、日光レークサイドホテル)し、いわば中禅寺湖畔のリゾートホテルの発祥の地でもあるそうです。
その跡地にオープンしたザ・リッツカールトン日光。
部屋にいても、日光の自然をたっぷり感じられました。新緑のころのリバーサイドガーデンビューからの景色は、緑一色!まるで森の中のホテルに滞在しているかのようでした。ブックマークに、『木が空気清浄機の代わり』とコメントをいただいたのですが、まさにその通りの空気感でした。
ザ・リッツカールトン日光に泊まると、ホテルの滞在自体が目的になる旅ができそうです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。