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ザ・リッツカールトン日光の宿泊記第三弾は、食事(夕食)編をお届けいたします。
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THE JAPANESE RESTAURANT
ザ・リッツカールトン日光の和食レストラン "THE JAPANESE RESTAURANT by The Ritz-Carlton, Nikko" は、庭園と中禅寺湖を臨む位置にあります。
少し早い、18時の予約に変えてもらったので、スタートは、まだ外が明るい状態でした。
最近はクラフトビールが流行っているそうですね。
せっかくなので、栃木のクラフトビール・”Nikko Belgian Beer Deux (日光べるじゃんビール) " をいただくことにしました。
詳細
【原材料】
麦芽(ベルギー製造・ドイツ製造・カナダ製造)、小麦、ホップ、オレンジピール、コリアンダー
【製造所】 日光ブルーイング
こちらは、日光ベルジャンビールシリーズの第2弾 "Nikko Belgian Beer Deux -Belgian White-" で、1作目のベルジャンブロンドに続き、より繊細なラインと香りを重視したベルジャンホワイトだそうです。
奥日光の歴史は、江戸後期に西洋人たちによって持ち込まれた西洋文化と土着の文化が融合した和洋折衷の文化です。そして、中禅寺湖畔に佇むベルギー大使館別荘には今尚多くの外国人が訪れます。かつてこの場所で、多くの外国人に愛されたベルジャンビールを独自のアレンジで再現して、奥日光の風土の中で地元食材の料理と楽しむマリアージュ。昨年よりNikkoBrewingが掲げる「New Classic(新しい伝統)」をコンセプトに奥日光の風土に息づく歴史と文化の融合、さらに革新をテーマにした新たな日光ブランドです。
TOCHISAKE SHOP
奥日光の清らかな天然水で造られたこのビールは、麦芽や小麦、ホップだけでなく、ハーブスパイスを使用しています。酵母をしっかり感じられる味にほのかに香るハーブスパイス。和食の繊細な味を邪魔することがない美味しさでした。
そして、そのビールの味を際立たせるのが、こちらの薄手のグラス。ビールを飲んでいて、豪華寝台列車・Trainsuite 四季島での食事を思い出しました。残念ながら製造元を確認することはできませんでしたが、東京・湯島の木村硝子店の製品ではないかと想像しました。
シンプルなデザインで、軽くて手触りだけでなく、口当たりもよく、ビールがさらに美味しく感じました。鹿沼組子のコースターも素敵です。スタッフの方に伺ったところ、薄手なので、グラスを磨くときが大変だとか・・・。四季島の車内に搭載されていたグラスとは素材が違うようですが、木村硝子店のソバ(SOBA)シリーズではないかと思います(100%確信はありませんが)。
木村硝子のソバシリーズは、普段使いしやすいマシンメイドのカリクリスタル製。少しずんぐりさせ、口を広くしてあるため、洗いやすさなど実用性もばっちりだそうです。もしかしたら、ザ・リッツカールトン日光の特注かもしれませんが、このグラスだと、同じような雰囲気を味わうことができそうです。
※カリクリスタルは、、鉛の代わりに木の灰をアルカリ成分の原料として産出した酸化カリウムを混ぜています。透明度はクリスタルに匹敵し、ガラスやクリスタルに比べ、軽くて強いのが特徴です。
食事
"THE JAPANESE RESTAURANT by The Ritz-Carlton, Nikko" でいただくお食事は、益子焼の器の上に日光の移ろう季節の美しさを表現しており、自然の恵みを感じるお料理を五感で愉しめる懐石です。
先付け
頂鱒と山菜の湯葉白和え キャビア
いただきます(頂鱒)という面白いネーミングのニジマスは、日光で淡水魚の生産を手掛ける神山水産の神山裕史さんが開発し、2018年2月に商標登録したブランドニジマスだそうです。脂や水分量などのバランスのいい味で、しっかりとした味がありながらも、食べやすく上品でした。
栃木に行ったら必ず食べたい湯葉白和えと一緒にいただきました。
御椀
桜鯛酒蒸し 春キャベツの摺 (す) り流し 白美人ねぎ 花弁桜
お椀が提供されたとき、スタッフの方が『開けたときの香りもお楽しみください』と仰いました。開けると、湯気と共に、春キャベツの青々としつつも優しい香りが・・・。
五感で楽しめるお椀でした。
御造り
御造りは、季節の海鮮盛り合わせでした。
お醤油は、地元日光の「誉」。
日光醤油「誉」は、純米吟醸「日光誉」の酒粕を日光東照宮献上醤油「譜代相伝」に追い仕込みしたお醤油です。少し甘口ですがあと味はすっきりとしており、お造りの味を引き立てていました。
また、帆立の上に飾られていた飾り切り(蝶)は、私と夫では、食材が違っていました。私は人参でしたが、夫のお造りには、紫大根の蝶が乗っていました。目にも楽しい、お造りでした。
揚げ物
鰆の天婦羅 蕗味噌 紫蘇チップ
鰆の天婦羅には大葉とモッツァレラチーズが挟まれており、いいアクセントになっていました。
焼き物
金目鯛麹焼き 空豆 細魚寿司 いくら 筍 黄身香煎 蛍烏賊
金目鯛は脂がよく乗っており、火の入れ方も絶妙で、こんな美味しい金目鯛の焼き物を食べたのは初めてでした。この金目鯛とお味噌汁だけで、ご飯を何杯も食べられそうです。
最近、2人ともめっきりお酒が弱くなり、最初のビールだけでほろ酔い加減になってしまいました。吟醸酒も飲みたかったのですが、限界を超えそうで・・・。ちょっと残念でした。
箸休め
日光梅グラニテ 蓮根梅土佐和え
グラニテ(仏: Granité)は、フランス料理のコースにおいて供されるシャーベット状の氷菓です。和食懐石にも提供されるとは知りませんでした。まだまだ知らないことは、たくさんありそうです。
食事を始めて50分ほど過ぎた頃、辺りが少しずつ暮れ始めました。
レストラン内も栃木の伝統工芸の覆いつくされており素敵ですが、この景色も素敵ですよね。
強肴
強肴(しいざかな)は、那須端穂農場 黒毛和牛サーロイン
ジャガイモ アスパラガス 木の芽添え
どのお料理も器との競演が美しくとても美味しいのですが、特に黒毛和牛のサーロインが記憶に残っています。
適度な弾力がありながらも柔らかく、そしてしっかりした味。噛みしめるたびに、旨味が口の中に広がりました。
付け合わせの野菜も美味しく、特に大好きなアスパラガスが美味しかったです。
食事
お米は、日光「滋養米」、 自然農法(無農薬無化学肥料栽培)で手間暇かけて作られたコシヒカリです。肥料には米ぬかを使用しているそうです。炊き立てでした!多分、1人ひとり(もしくは一組ずつ)に合わせて、小さなお釜で炊いているのかもしれません。
お漬物も美味しくて、最後まで幸せな気分が続きました。
デザートに続きますが、その前にサプライズ!
予約時のコメントに「夫の定年退職のお祝いでお世話になります」とだけ書いておいたのですが、まさか、こんな素敵なお祝いをしてもらえるとは思ってもみませんでした。
お皿には水引が描かれており、このサプライズには、夫もとても喜んでいました。ありがとうございます(^^)
デザート
本当の最後は、ほうじ茶のクリームブリュレ 季節の柑橘、そして煎茶と和菓子(水ようかん)でした。
クリームブリュレに添えられたデコポンも、とても甘くてジューシーで、おいしかったです。細部までこだわりを感じた懐石でした。
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夜のレストラン
平日だったからかもしれませんが、夜はあまり混んでいませんでした。
なので、静かにゆっくり食事できました。
時折相手をしてくださるスタッフの方との会話も楽しかったです。もっといろいろお話をしたかったのですが、お仕事の邪魔をしてはいけないですものね。
受付のカウンターも、昼間とは違った景色になっていました。
そして、最後まで美しかったレストラン。入口からレストランの方向を振り返ると、幻想的な世界が広がっていました。
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さいごに
ザ・リッツカールトン日光の和食レストランでの夕食のようすをご紹介いたしました。
食事だけでなく、雰囲気もとても素敵なレストランで、永年勤続の慰労に、こちらを選んでよかったです。
今回ご紹介した懐石の他にも、お寿司や鉄板焼き(カウンター)のあるようです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
次回は、ホテルの朝食をご紹介いたします。