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先日、東京・国立西洋美術館で開催されている「憧憬の地ブルターニュ」に行ってきました。こちらでは、ブルターニュに魅せられた画家たちの作品160点が一堂に展示されており、見ごたえ十分!旅する感覚で楽しめる特別展でした。
今回は、”憧憬の地ブルターニュ” の展示作品をご紹介しながら、ブルターニュの旅をお楽しみください。
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国立西洋美術館
国立西洋美術館は、東京・上野公園内にある、西洋の美術作品を専門とする美術館です。
本館は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産として、世界文化遺産に登録されています。
エントランス前の広場には、ロダンの ≪考える人≫ と共に ≪地獄の門≫ もありました。
≪地獄の門≫は、世界に7体あり、最初の鋳造とされるのがこちらだそうです(出所:ロダンオンラインガイドブック)。
アクセス
国立西洋美術館は、JR上野駅や東京メトロ銀座線の上野駅からアクセスですます。
少し高台になっているので、途中階段かエレベーターを利用して、その先にある上野の森を通っていきます。
とてもいいお天気だったので、森林浴をしながら進みました。
憧憬の地ブルターニュ
チケットは公式サイト等から購入できます。日時指定はありませんので、期間中、好きな時に出かけられます。
公式サイトでの購入後、QRコードを取得しておくと、当日はQRコードのスクリーンショットで入場(読み込み)可能です。
詳細
・開催期間:2023年3月18日(土)ー 6月11日(日)
・開催時間:9時30分ー17時30分(毎週金・土は20時まで)
・休館日:月曜日
なお、館内にはコインロッカーがたくさんあり、100円必要ですが、使用後はお金が戻ってくるタイプでした。
ブルターニュとは
ところで、ブルターニュは、フランス北西部、大西洋に突き出た半島に位置しており、豊かな自然と神話に育まれた古 (いにしえ) のケルトの文化を色濃く残す地方を指します。
断崖の連なる海岸や岩が覆う荒野、内陸部の深い森、各地に残された古代の巨石遺構や中近世のキリスト教モニュメント、そしてケルト系の言語「ブルトン語」を話す人々 。このフランスの内なる異郷・ブルターニュは、芸術家たちの注目を集め、新たな画題を求める多くの画家たちが集まってきました。
見どころ
特別展の見どころはたくさんありますが、大きくは、以下の3つに分類されます。
見どころ
1.30か所を超える国内所蔵先と海外美術館2館から珠玉の作品約160点を展示
2.ブルターニュの名を美術史に刻印した画家、ゴーガンの作品12点が集結
3.日本の近代画家たちが捉えたブルターニュの姿も併せて紹介
本展では、国立西洋美術館の「松方コレクション」を含む30カ所を超える国内所蔵先と海外の2館からブルターニュをモチーフにした作品、約160点が精選されています。
さらに、絵画だけでなく、素描、版画、当時のポスター、画家たちが旅先から送った、あるいは受け取ったはがきや旅行トランクなども展示されており、作品を鑑賞しながらブルターニュの美術史を旅することができるのです。
展示会の構成は、以下のようになっています。
構成
Ⅰ 見出されたブルターニュ 異郷への旅
Ⅱ 風土にはぐくまれる感性 ゴーガン、ポン=タヴェン派と土地の精神
Ⅲ 土地に根を下ろす ブルターニュを見つめ続けた画家たち
Ⅳ 日本発、パリ経由、ブルターニュ行 日本出身画家たちのまなざし
それでは、異郷への旅に出かけましょう。
Ⅰ 見出されたブルターニュ 異郷への旅
旅の始まりは、ブルターニュの地方の崖や昔の漁村の白黒写真です。
これら(素朴な漁村や断崖絶壁)を見ると、この場所の何が多くの芸術家を惹きつけたのか?
ワクワクししながら入って行くと、観光地として注目された時代の絵画やポスターなどが飾られていました。
16世紀前半までは独立国であったブルターニュ。その独特の景観や文化に芸術家が関心を向け始めたのは19世紀初めの頃でした。
入口にあった荒々しい景色とは異なり、最初に飾られていたのは、ウィリアム・ターナー《ナント》。これは、フェドー島のデュケ=トルーアン埠頭からロワール川とナントの景観です。
ターナ―は、ロワール川を主題とするシリーズの制作を念頭に、1826年8月末、初めてブルターニュの地を踏むことになります。いくつかの場所を経た彼は、10月1日にロワール川が大西洋へ注ぐ「ナント」に到着します。2日間の滞在中に30点あまりの鉛筆デッサンに街の景観を写し取り、それらのデッサンに基づき水彩画《ナント》を制作しました。
その横には、テイラー男爵が発案した大型挿絵本シリーズが並んでいました。
このシリーズはは、18世紀にイギリスで発展した「ピクチャレスク(絵になる)」風景を地方に探す旅を背景に生まれたものだそうです。
コワフと女性
続いて、「コワフ」を身に付けている女性の絵画がありました。
コワフとは、髪飾りを意味する仏語コアフュール(coiffure)の略語で、女性がつける頭飾りや髪飾りを指します。
地域ごとに特徴があり、ブルターニュ地方で着用されるコワフは、レースの筒になった搭状のタイプのものです。これは、17世紀に、教会の塔を国王が倒したことへの抗議の反乱で始まったとされています。
19世紀末に隆盛を見た、多色刷りのリトグラフ。
リトグラフを集めた「エスタンプ・モデルヌ」(1893年)を筆頭に、創作版画アルバムの出版が相次ぎました。そのなかにも、コワフを被った女性像が載っていました。
ミュシャ
ブルターニュの民族衣装やそれを飾る装飾文様のデザイン性に強い関心を抱いたミュシャは、それらを現地でスケッチし、作品制作にも利用した。この一対の版画パネルはその最もたる例である。
(出所):”LA BRETAGNE” p.197
実際のところ、女性の衣装は、ブルターニュの複数の地域の衣装に着想を得ているようです。しかし、頭を覆っているコワフは、まさにブルターニュの女性の象徴ですね。この版画は好きですが、今までそこまで深く考えて見ていなかったので、新しい発見となりました。
ミュシャは、1896年から1903年にかけて、”LU" の略称で知られるナント拠点のビスケット会社・ルフェーヴル=ユティルのために、ビスケット缶のパッケージを13点デザインしました。都会的な男女が演出する優雅なひとときを主なモチーフとしたそうです。
こんなおしゃれなパッケージのクッキー缶をもらったら、嬉しいですね(^^)
鉄道の旅
19世紀末以降のカラー・リトグラフによる大型ポスターは、一般的なブルターニュのイメージの形成に役立ちました。
上のポスターは、シャルル・ジャン・アロによる鉄道ポスターです。風光明媚なブルターニュを宣伝して、人々の旅の憧れを掻き立てたのですね。
このポスターを見て、昨年行ったパリのオルセー美術館を思い出しました。パリの街に初めて鉄道が開通したのは1837年。オルセーの駅舎が作られたのが、1900年。このポスターが描かれた年代は分かりませんが、もしかしたら、オルセーの駅舎にも貼られていたのかもしれませんね。
ムニエのポスター(上の写真)が見たかったのですが、残念ながら、鉄道ポスターは時期によって展示作品が変わるようです。
こちらは「満潮時の川」というタイトルですが、ミルクを飲んでいる少女が可愛くて・・・実際に見たかったです。
旅が大衆化することで近代的な観光旅行が誕生した19世紀前半、旅行案内書の形式にも変化が現れ、シリーズ化した観光ガイドブックが登場する。鉄道施設が行き渡る世紀後半には観光旅行は大規模産業へと姿を変え、ガイドブックの普及も進んだ。
(出所):”LA BRETAGNE” p.196
20世紀に入ると、空気タイヤの発明者アンドレ・ミュシュランが、自動者旅行向けに道路地図も掲載した「ミシュラン・ガイド」シリーズを刊行を始めました。
ブルターニュへの旅の導入部は、ブルターニュのイメージだけでなく、鉄道から自動車へといった旅の形が変わっていたようすを垣間見ることができました。まだ先は長いですが、この部屋だけでもかなり充実しており、一つ一つ丁寧に見ていると、アッという間に時間が過ぎていってしまいました。
いよいよ絵画の旅が始まります。
旅行者のまなざし:印象派世代がとらえた風景
こちらからは、少し歴史が戻ります。
作品の横にカメラマークが付いているものだけ撮影可能です。
「モネのブルーを見てきてね」と友人に言われ、楽しみにしていた 《 ポール=ドモワの洞窟》
ポール=ドモワの洞窟は、ブルターニュ半島にある南の島ベリール (美しい島という意味) の海岸にあります。
1886年の10週間におよぶベリール滞在中、モネは、コート・ソヴァージュと呼ばれる海岸沿いの風景を繰り返し描いたそうです。ポール=ドモワの巨大な洞窟と深い青、エメラルドグリーンの穏やかな海、そして陽光を浴びる岩肌の色彩豊かな作品にくぎ付けとなり、しばらく動けませんでした。
左隣には、灰色がかった色彩と線状のストロークによって渦巻く嵐の海をとらえた作品が飾られており、同じ海だとは思えないほどの対比が面白かったです。
他の海景
この部屋には、自身の代名詞とも言われるウジェーヌ・ブータンの海景や、モネの作品に感銘を受けて画家を目指したポール・シシニャック、そして、分かっているだけでも5回もブルターニュを訪問したオディロン・ルドンの風景画が並んでいました。
特に目を惹いたのが、ポール・シニャックの3つの作品です。
《グロウ》と《ロクマロ》の2点は鉛筆や水彩(国立西洋美術館・松方コレクション)、そして《ポルトリュー、グールヴロ Gourvelo, Portrieux》という作品は、点描法が用いられていました。後者の《ポルトリュー、グールヴロ》はシニャックがジョルジュ・スーラ―とともに点描法の実験に取り組んでいた時期の作品で、大胆な色彩とリズミカルな描線が彩り豊かで、惹きつけられました。
同じ画家の異なる作風を楽しめる仕掛けも面白かったです。
これらの作品は撮影禁止でしたので、こちらでお楽しみください。
- 《グロウ》は >>> こちら
- 《ポルトリュー、グールヴロ》>>>ポール・シニャック[ひろしま美術館]
Ⅱ 風土にはぐくまれる感性 ゴーガン、ポン=タヴェン派と土地の精神
19世紀末、ブルターニュ地方はポール・ゴーガンや彼の画家仲間たちがこの地で展開した芸術活動によって、近代美術史に深く名を刻むことになります。ここには、ゴーギャンがブルターニュでの生活と創作に没頭していた時期の作品12 点(絵画10 点、版画2 点)が展示されていました。
1886年、ゴーガンは、画家のフェリックス・ジョヴェ= デュバルからの勧めで初めてブルターニュの地を訪れ、ボン=タヴェンに滞在します。
寄り添って怪訝そうな視線を投げかける裸足の少女たち。中心軸を外した人物配置や様式化された波の描写からは、浮世絵版画からの着想も指摘されています。
2度のタヒチ滞在ののち、1894年にボン=タヴェンを再訪したゴーガンは、ここに変わらぬ「素朴な」主題を見出したが、タヒチでの経験はブルターニュを描き出す方法にも影響を与えた。ふたりの農婦の配置は《海辺に立つブルターニュの少女たち》を彷彿とさせるが、ここでは、彼の描くタヒチの女性たちの顔貌 (かおかたち) が投影されるとともに、身体はいっそうのモニュメンタリティを獲得している。
(出所):出所:”LA BRETAGNE” p.203
2つの絵画を比較してみると、(難しいことは分かりませんが)明らかに人物の描き方が変わっていると感じました。ゴーガンは、日本の浮世絵の影響を受け、さらに1891年以降に赴くタヒチで、さらに独特の世界が深められていったようです。
ゴーガンは、「安く暮らせる」、「モデル料が破格に安い」といった理由で、この地ブルターニュにやってきました。同時期、同じような理由で、ブルターニュにやって来た画家が増えたそうです。
ここまでで紹介した絵画が描かれた場所を、地図上で示してみました。偶然かかもしれませんが、ブルターニュの南に集まっているようです。
会場には、他の作品が描かれた場所も示した地図(撮影禁止)があるので、行かれた場合は、ぜひご覧ください。
Ⅲ.土地に根を下ろす ブルターニュを見つめ続けた画家たち
世紀転換期から20世紀初頭にかけ、ブルターニュ地方でも徐々に進みつつあった観光・保養地化と、それにともなう生活基盤の整備と近代化は、都市部に暮らす画家たちがこの地に別荘や家を持って長期にわたり生活し、また制作することをいっそう容易にした。さらに、1914年に勃発する第一次世界大戦もまた、都市からの避難先としてこの地での逗留を促しただろう。
(出所):”LA BRETAGNE” p.104
ということで、今までは旅人の視点だったブルターニュの風景も、土地に根を下ろしてブルターニュを見つめる視線に変わっていきました。
カラーリトグラフ
この部屋で目立ったのは、カラー・リトグラフです。多くの作品が撮影禁止だったので、お土産に買ったものをイメージ像としてアップしました。
上(写真)のカラー・リトグラフは、1901年に8点、翌年に8点が出版された「時の仙境」という連作の一部です。掛物絵と呼ばれる大判サイズの浮世絵に倣ったであろう縦長の作品です。左は《薄暮》、そして右は《満月》。1日の時間の変化に応じて移り変わる自然の表情を透明な空気感のうちに繊細に捉えている作品です(参考文献::”LA BRETAGNE” pp.207)。
旅人(画家)がブルターニュのどこか一部を切り取った風景でなく、人々の生活を感じる作品が多くなってきました。
モーリス・ドニ
モーリス・ドニは、日本美術の造形語法を自家業籠中の物 (じかやくろうちゅうのもの)としており、20世紀以降の作品にもその残響をとどめているそうです。
※自家業籠中の物とは、「いつでも好きなように使うことができる」「完全に手中にある」といった意味で用いられる表現です。
《花飾りの船》は、毎年開催されているヨットレースで有名な祝祭の情景が描かれています。
手前の船に這い上がろうとしているのはドニの長男のジャン=ドミニク。同じ船でタルティーヌ(仏式オープンサンドイッチ)を用意しているのは次男のフランソワ。翌年ドニが再婚するエリザベツも赤いドレスをまとい、(後ろの)紫陽花で飾られた船に座っています。
他にも、岩場や浜辺で楽しむ人々を描いた(見ているだけで楽しくなる)絵画がいくつか展示されていました。どの作品も、楽しそうな笑い声が聞こえてきそうでした。
リュシアン・シモン
ブルターニュの習俗を観察するリュシアン・シモンは、ブルターニュのビグダン地域の庶民生活を華やかな色彩のなかに描き出しています。ビグダンは、民族衣装の大規模なパレードが行われる町だそうです。
《ブルターニュの祭り》は、盛大な縁日が開かれる「ノートル=ダム=ド=ラ=ジョワ礼拝堂」のパルドン祭を描いたものです。客寄せの大道芸人と見物に集まる住民や海軍兵に焦点があてられており、「聖」と「俗」が入り混じる祭りの世俗的情景を切り取っているそうです。
参考文献:”LA BRETAGNE” p.213
こちらの部屋には大型の絵画も展示されており、ブルターニュの様々な日常を垣間見ることができました。
Ⅳ 日本発、パリ経由、ブルターニュ行 日本出身画家たちのまなざし
さて、最後は、ブルターニュに魅せられた日本出身画家たちの登場です。
明治後期から大正期にかけて、パリに留学していた日本人画家・版画家たちもこの「異邦の中の異郷」へ足を延ばし、その風景や風俗を画題としていました。先陣として、黒田清輝と久米桂一朗が、1891年の秋、ブレア島に滞在しました。
1891年の最初のブレア島滞在の折、黒田は現地の子どもたちを、モデルにいくつかの作品を手がけた。《ブレハの少女》では、少女のぼさぼさの髪、左右で大きさの異なる靴、椅子の上の欠けた椀などが生活の貧しさを象徴している。
(出所):出所:”LA BRETAGNE” pp.216
こちらは、1891年に黒田清輝や河北通介とともにブレア島に滞在した久米桂一朗の《林檎拾い》です。ブルターニュは、フランスで唯一ブドウの採れない地域だそうです。
ブルターニュのコワフと木靴を身に付けた2人の少女がモデルのこの絵は、(おそらく)久米が滞在したオテル・サントラルの庭で描かれたものとされています。明るい光を浴びながらのリンゴ拾い、何気ない風景ですが爽やかな空気を感じました。
黒田清輝や久米桂一朗が滞在したブレア島は、最初にご紹介したモネなどの作品の場所とは真逆の北に位置しています。
他にも、ブルターニュに魅せられた多くの日本人の作品が展示されていました。
大好きな藤田嗣治の絵画もありました。「最後の小さな部屋」と称される場所にありますので、お見逃しなく。
時間的に地理的に訪問するのが難しい方は、どうぞこちらでお楽しみください >>> 【公式】展示会公式サイト・見どころ
ランチ
ブルターニュの絵画の旅は、ゆっくり回って1時間半ほどかかりました。新しい発見の連続であった "憧憬の地ブルターニュ”。高揚したまま、国立西洋美術館内にあるレストランでランチをいただくことにしました。
平日でも12時過ぎには待ち時間が発生していましたが、少し早く入ったので、窓側の席に座ることができました。中庭を見られるだけで気持ちがいいです。なお、向かいの建物は、常設展の一部となっています。
夫はパスタランチ、私はオムライス。どちらも美味しかったです。
常設展
ところで、憧憬の地ブルターニュ展のチケットの半券で、常設展を見ることもできます。
国立西洋美術館は、松方コレクションが核となって1959年に設立した、西洋の美術作品を専門とする美術館です。中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を本館、新館、前庭で年間を通じて展示しています。
初めて入ったのですが、こちらも見ごたえのある作品が集められていました。
モネの睡蓮やゴッホ、ピカソ、そして藤田嗣治まで、平日の昼間だったので、とても空いていてゆっくり鑑賞できました。
そのなか気になったのが、こちら。《瀕死のケンタウロス The Dying Centaur》傷ついて、頭をがっくりと落としたケンタウロスの姿が、歩き回って疲れた自分と重なったのでした・笑。
お土産
最後は、エントランスの近くにあったお店で、ミュシャのしおりと図録などを買いました。
”La BRETAGNE 憧憬の地 ブルターニュ 図録” は、「憧憬の地 ブルターニュ」展の作品の詳細な解説だけでなく、専門家による論文やコラムを通してブルターニュ地方に関する理解をより深めることができる逸品でした。
作家の滞在地がわかるブルターニュ地方の地図もあり、今回の記事の参考にもさせてもらいました。
この図鑑を買って、本当に良かったです。
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さいごに
展示会のパンフレットに「東京・上野からブルターニュへ旅してみませんか」と書かれていたのですが、そのとおり、とても素敵な旅ができました。
「ブルターニュ」というテーマのもと、同じ時代・同じ場所を違った画家の視点で切り取った絵画や版画などは、とても見ごたえがあり、誰かにその素晴らしさを(すぐに)話したくなるくらい感動しました。
なお、本展の展覧会アンバサダー/音声ガイドナビゲーターは、女優の杏さんが務めており、音声ガイドを借りると、まるでTBSテレビの「世界遺産」のように楽しめます。
憧憬の地ブルターニュは2023年6月11日まで続きますので、ご興味がある方は、ぜひ足をお運びください。
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ソウル旅行記の途中でしたが、”憧憬の地ブルターニュ”展があまりにも素晴らしく、急遽記事をアップしました。
次回は、ソウル旅行記に戻ります。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。