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5月に日光へ。しかし、初めての場所なので、主要観光地へのアクセス方法も現地のようすもイメージが湧きません。しかも、いろんなフリーパスがあって、迷いました。
そんなか、おトクな、デジタルフリーパスを見つけました。
今回は、"NIKKO MaaS (日光マース) " 購入前に知っておきたい、いつくかのポイントをまとめてみました。
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NIKKO MaaS
今回の旅の目的は、2つです。
① 日光東照宮へ行く
② ザ・リッツカールトン日光に宿泊
この2つを起点に、周辺を観光しようと思っていました。
いろいろ調べていると、東京からアクセスするには、”NIKKO MaaS (日光マース) ” という東武鉄道が提供するスマートフォン専用フリーパスを買うと、なにかと便利でおトクだと分かりました。
MaaSとは
MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、地域住民や旅行者一人一人の旅の単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスです。
アプリなどのダウンロードも要らず、スマートフォン1つで完結する新たな「旅の案内役」です。東武線の電車が安くなるだけでなく、観光地での特典(割引など)もあります。
NIKKO MaaS では、以下のフリーパスやチケットを購入することができます。
◉交通系フリーパス:「デジタル日光世界遺産フリーパス」など
◉観光チケット:拝観券など
今回は、交通系フリーパス(東京発)を買うことにしました。
交通系フリーパス
※上記は、浅草発のフリーパスの場合の金額になります。
※特急・SL・DLのご利用は、別途料金が必要です。
交通系フリーパスには、路線バスだけのものや、東京からの往復乗車券が付いているもの(上の4種類)があります。
後者だと、日光の路線バスにも乗れますが、東京(浅草など)からの往復の電車賃だけで、元が取れるフリーパスです。浅草から日光までの往復運賃が通常2,800円(特急料金除く)のところ、NIKKO MaaSなら、指定エリアのバス乗り放題券が付いて、2,500円となります(2023年5月現在)。
どのフリーパスを選ぶ?
日光東照宮周辺や鬼怒川温泉へ行くなら、「デジタル日光世界遺産フリーパス(2日間有効)」、今回の宿泊地・ザ・リッツカールトン日光への移動を考えるなら、「デジタル中禅寺・奥日光フリーパス(4日間有効)」がいいようです。なお、後者は、4月22日~11月30日のみ有効です(2023年時点)。
NIKKO MaaS は、旅行日数だけでなく、自分の行きたい場所が対象かどうか を確認することで、自ずと購入すべきフリーパスが決まってきます。以下で、詳細をご紹介いたします。
日光世界遺産フリーパス
「デジタル日光世界遺産フリーパス(2日間有効)」の詳細は、以下です。
詳細
①東武線内の乗車駅から下今市駅までの往復乗車券
②下今市~東武日光・新藤原間の鉄道
③世界遺産の周遊に便利な日光エリアの東武バス
1泊2日で、日光東照宮などを巡り、近隣のホテル(ふふ日光など)に宿泊するのなら、この「デジタル日光世界遺産フリーパス(2日間有効)」で十分です。
しかし、今回宿泊するザ・リッツカールトン日光が、このフリーパスの対象外でした。
東武日光駅→いろは坂→中禅寺湖(ザ・リッツカールトン日光)という位置関係になります。
もし、このフリーパスだと、路線バスは「蓮華石(れんげいし)」までしか行かず、その先のいろは坂や中禅寺湖まで行く場合は、「中禅寺・奥日光フリーパス(4日間)」が必要となります。一方、「世界遺産めぐりフリーパス(2日間有効)で鬼怒川温泉方面へ行く場合は、「下今市駅」で乗り換えます。
NIKKO MaaS の「世界遺産めぐりフリーパス(2日間有効)」は、日光東照宮などの世界遺産の社寺と鬼怒川温泉を2日間で周る人に有効 です。
中禅寺・奥日光
「デジタル中禅寺・奥日光フリーパス(4日間有効)」は、日光・中尊寺湖・鬼怒川の広い範囲をカバーしています。
詳細
①東武線内の乗車駅から下今市駅までの往復乗車券
②下今市~東武日光・新藤原間の鉄道
③世界遺産から奥日光までの周遊に便利な日光エリアの東武バス
④低公害バス(4月下旬~11月運行)も乗り放題
とりあえず、このフリーパスを持っていれば、今回の目的地まで行けます。
さらに、レストランやお土産もの屋さんなどでの割引もあるのが、嬉しいです。
【一例】
- レークハウス(ザ・リッツカールトン日光):料理や飲み物が10%OFF(テイクアウト除くなどの条件あり)
- 中禅寺湖遊覧船:運賃110%OFF
- 鬼怒川ロープウェイ:運賃1,100円→1,050円
バスの路線図
もし、上の地図に宿泊予定ホテル等が載っていない場合、バスの路線図と合わせて、どのフリーパスを買うか決めることもできます。
- 大きな路線図(時刻表)は >>> こちら
- 参考サイト:日光路線バス|日光エリア
例えば、1泊2日で「ふふ日光」に泊まる場合、最寄りのバス停は「⑬蓮華石(れんげいし)」なので、「デジタル日光世界遺産フリーパス(2日間有効)」でカバーできます。ただし、中禅寺湖への観光を含めるのなら、「デジタル中禅寺・奥日光フリーパス(4日間有効)」となりますが。
なので、 NIKKO MaaS (日光マース) を買う前には、NIKKO MaaS (日光マース) のフリーエリアの地図とバス停を示した路線図と照らし合わせておくと、最適なフリーパスを選べると思います。
バスのフリーパス
なお、1泊2日の旅程で「デジタル日光世界遺産フリーパス(2日間有効)」を買っていて、現地で、やっぱり足を伸ばしたいと思った時は、バスだけのフリーパスもあります。
対象外の場所へ行く場合、差額を清算したりNIKKO MaaS でも購入できますが、東武日光駅にあるツーリストセンターでも買うことができます(クレジットカード、タッチ決済可)。
NIKKO MaaS 購入方法
【公式】NIKKO MaaS画面
スマートフォン上での操作は簡単でした。
最初に、「はじめての方はこちら」で住所などを登録して、ログインしてから購入します。
チケットを利用する際は、メールアドレスにログイン用の検証コードが送られてきてからの操作となります。なお、一度登録してしまえば、次回からは、「フリーパス選択」→「決済」の画面に進みます。
キャンセル
もし間違って買ってしまった場合、"NIKKO MaaS" は、利用前なら無料でキャンセルして買い直すことができます。
特急券
ところで、「日光世界遺産フリーパス」や「中尊寺・奥日光フリーパス」には東武線内の乗車駅から下今市駅までの往復乗車券が含まれていますが、特急には乗れません。
別途、特急券が必要なのですが、こちらもWebで簡単に購入できました(例:浅草-東武日光:片道1,490円)。
「予約だけ」と「予約・購入」の2つの方法がありますが、「予約」だけだとキャンセルする際便利ですが、当日、購入する手間がかかります。また、座席も選べません。一方、「予約・購入」だと、乗車前に1回だけ変更可能で、座席も選べます。なお、特急券は、乗車当日でも購入できます。
実際に使ってみました(北千住駅から)
今回は、東京メトロで「北千住駅」まで行き、東武鉄道「特急けごん」に乗り換えました。
北千住駅は東京メトロと東武鉄道が同じ構内にあり、エスカレーター等で移動すると乗り継げます。しかし、東京メトロの清算、そして ”NIKKO MaaS” を利用するため、一度改札を出てから再入場しました。
東武鉄道の改札を出入りするときは、有人改札で、フリーパスの画面を見せながら通ります。
今回はWebサイトで事前に特急券を購入したのですが、当日、特急が発着するホームでも(空きがあれば)購入できます。
特急のホームへは、登録したアドレスの送られてきた列車名や座席番号が書かれたメールの画面(スクリーンショットもOK)を改札で見せるだけで通れます。
なお、東京から日光までは、乗り継ぎが多く時間がかかりますが、特急に乗らなくても行くことができます(その場合は、乗車ホームが違います)。
始発の「浅草駅」を出発した「特急けごん」は、定刻に北千住駅に到着・出発しました。
あとは、東武日光駅まで寝ていくだけです。
日光までは進行方向の左側(座席A・B)の方が景色が良いと他の方のブログで読んだので、A・B席を予約しました。
なお、新幹線同様、車内でも改札はありませんでした。
きれいな車内で、充電もできました。
なお、特急けごんでは、車内販売はありませんでした。
東武日光駅
「東武日光駅のツーリストセンター」です。
こちらで、パンフレットなどをいただきました。デジタルのツールは便利ですが、やっぱり紙の媒体の方が見やすいです。
コインロッカーは改札のすぐそばにありましたが、大きいものは700円、小さいもの(2階にあり)は、500円と、ちょっと高め設定です。
東武日光駅の出口は1カ所なので、迷うことはありません。
駅前にバス乗り場があり、簡単に乗り継げます。
なお、バスにはSuicaなど全国交通系ICカードも使えます。
近場への単純往復であれば、フリーパスを買わなくてもバスに乗ることができます。しかし、東京から行く場合は、やっぱりフリーパスが便利でおトクですね。
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さいごに
今回は、NIKKO MaaS の選び方や購入方法をご紹介いたしました。
中尊寺湖周辺に宿泊する場合、1泊2日の旅行でも、「デジタル中尊寺・奥日光フリーパス(4日間有効)」をおすすめします。
なお、鬼怒川温泉の方にも足を伸ばしてみようと思いましたが、電車の本数があまりなく、少し不便に感じました。なので、いろいろ周ろうとする場合は、列車の時刻表も事前に調べておいたほうがよかったです(←今回の反省点)。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。