奈良

いざ奈良へ!晩夏の奈良街歩き ”東大寺” から ”ならまち ”へ ~観光と食事・スィーツ~

2022-09-24

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「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。。

晩夏の奈良への旅。後半は昔なかったおしゃれスポットへ。

少し時間が経ってしまいましたが、晩夏の奈良のまちあるきのようすをご紹介いたします。

※2022年の旅行記です。

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始まりは近鉄奈良駅

早朝に羽田空港を出発して、大阪・伊丹空港からリムジンバスと電車を乗り継ぎ、10時半頃「近鉄奈良駅」に到着しました。伊丹空港から奈良までのリムジンバスもありますが、本数が少ないので、大坂「上本町」まで行って電車に乗り換えるとスムーズでした。

「近鉄奈良駅」から徒歩で「東大寺」の方向へ進みます。

ランチ

まずは、東大寺のそばにある「黒川本家」へ。

お店は、東大寺門前の「夢風ひろば」にあります。

黒川屋は、創業1615年に遡る吉野本葛の老舗です。

葛のスイーツや、奈良の素材をいかした料理をいただくことができます。この日の目当ては大和氷室の純氷で作った "黒川本家のかき氷”.和三盆や葛の白玉に惹かれて食べたかったのですが、あいにく、14時からの提供でした。

代わりに、葛の餡かけなどが入ったランチをいただくことにしました。

結構ボリュームがあって、お腹いっぱいになりました。

この後、東大寺へ。

東大寺は、「夢風ひろば」からすぐの場所にあります。

奈良ならではの景色

まるでモデルのように佇んていた鹿。

東大寺までの道でも、あちこちで見かけました。

奈良ならではの道路標識。

鹿の飛び出しには注意です。

東大寺

さて、テクテク歩いて東大寺へ到着しました。

東大寺は、世界遺産としても登録されている世界最大の木造建造物です。

聖武天皇は、災害や政変、反乱などが相次ぐ当時の社会不安を、仏法の力によって解消しようと(鎮護国家思想)、全国に国分寺の創建を推進する一方、大仏造立を発願。 東大寺の本尊として世界最大の金銅仏、盧舎那仏(るしゃなぶつ)の造営が始まり、天平勝宝4年(752年)に開眼法会が盛大に行われました。

大仏の全て|奈良市観光協会ガイド

南大門に続く道は、鹿優先です(笑)。

南大門

国宝の南大門。

基壇の上に建つ五間三戸の二重門です。

※五間三戸とは、五間ある柱間のうち通り抜けられるのが三間であることを指します。

東大寺は、1180(治承4)年に平氏に、1567(永禄10)年には松永久秀に焼き討ちされ、さらには天災も加わって、天平時代の建物で残っているのは「転害門」のみだそうです。

何度も修理されている東大寺ですが、こちら南大門は、鎌倉時代のもの(大仏殿は江戸時代に再建)。大円柱18本に支えられた屋根裏までは21m、下層から化粧屋根裏までを見通すことができる吹き抜けの構造となっています。

門の正面左右には、日本最大の木造金剛力士像が睨みをきかせています。

この仁王像は、鎌倉時代の名仏師である運慶と快慶が一門の仏師たちを率いて69日間で造り上げたといわれています。

2体の仁王像は檜材の寄木造で作られており、昭和から平成の5年間で全面解体修理を行ったそうです。

大仏殿

東大寺のシンボル的存在として境内の中心にそびえるのが、「東大寺金堂」です。

盧舎那仏(るなしゃぶつ/大仏)を安置しているので、大仏殿と呼ばれています。

現在の大仏殿は、二度目の焼失を経て、江戸幕府五代将軍の徳川綱吉の寄進を得て再建されました(竣工は1705年)。その際、柱材が調達できず 11間(86m)から7間(57m)に縮小されたそうですが、現在でも、世界最大の木造建造物だそうです。

二階建てのように見えますが、下の屋根は裳階(もこし)と呼ばれる庇(ひさし)です。なので、内部は、天井の高い広大な空間が作り出されています。遠くから見てもその姿に圧倒されましたが、昔はさらに壮大だったのでしょうね。

中門の前には大きなお線香立てがあり、邪鬼が支えていました。

お線香代は、気持ちです。

大仏殿に入る前にお線香をお供えし、無病息災をお願いしました。

大仏殿の前には、創建当初より残る金銅八角灯篭(国宝)が据えられています。

こちらは、東大寺創建当初のもので、再度にわたる兵火にも難を免れたそうです。

火袋の四面には音声菩薩(おんじょうぼさつ)が、扉の四面には雲中を走る四頭の獅子が、それぞれ菱格子の透し地に浮彫りされています。なお、竿の部分には燃燈(ねんとう)の功徳などを説いた経典(抜粋)が刻まれています。

難しいことは分かりませんが、見上げると、素晴らしい日本の伝統工法の数々。

遠くからみるとその大きさに圧倒され、近づくと、細部の素晴らしさに見入ってしました。

蘆舎那仏

奈良の大仏さまとして親しまれている、世界最大の銅造仏です。

正式名称は「蘆舎那仏(るしゃなぶつ)」というそうです。

蓮弁の台座上に結跏趺坐(けっか-ふざ)をし、右手は施無畏印(せむい‐いん)、左手は与願印(よがん‐いん)を結んでいます。

施無畏とはさまざまな恐怖を取り除くことで手を上げて指を伸ばして掌を外にめける印相、与願とは仏が人々の願いをかなえてくれることをあらわし手を前に差し出し掌を外の向ける印相で施無畏印と与願印は対になっています。

ジュニア版 神社仏閣ミニ辞典

盧舎那仏坐像の高さは 約14.7m、顔の幅3.2m、手の大きさ2.5m。

左手で宇宙の智慧を、右手に慈悲を現しながら、人々が思いやりの心でつながり、絆を深めることを願っています。土を盛り固めた鋳型を用いて鋳造された銅像で、かつてはその上に金メッキが施され、堂内を金色に照らしていたそうです。

大仏殿が二度に渡って焼失した際、大仏さまもまた甚大なる被害を受けています。

そのため、頭部は江戸時代の補修、胴部の大部分は鎌倉時代の補修によるもので、奈良時代のものは腹や指、台座の一部のみだそうです。

四天王

四天王は、帝釈天に仕える仏教の守護神で、東南西北の四方を守る天部の神さまです。

四天王

・東:持国天(じこくてん)
・西:広目天(こうもくてん)
・南:増長天(ぞうちょうてん)
・北:多聞天(たもんてん)

大仏さまの後ろには、仏の敵を退ける守護神・四天王の広目天(こうもくてん)像と多聞天(たもんてん)像が控えています。

西の広目天、 筆を持っているもう片方の手には経典の巻物を持っています。須弥山の中腹西方に居る広目天は、西の方角を守護する神様です。

こちらは、多聞天。

腰を右にひねり、右手で宝塔を高々と捧げる体勢は、平安時代後期に流行した多聞天像の一形式だそうです。

どちらも像の高さが約5メートルあり、迫力ある姿でした。

本来、四天王像は4体あるはずですが、大仏殿には、この2体しかありませんでした。

残りの2体、増長天(ぞうちょうてん)と持国天(じこくてん)は、頭部までしか造られていないようです。

しかし、目を見開き、口を開け、しっかり守ってくれている感じがしました。

ところで、大仏殿内部の北東の柱に、大きな穴が開いていることをご存じでしょうか。

くぐることで「無病息災」のご利益があると信じられており、2人ともその穴を通った記憶があるのですが、コロナ禍の今は、通り抜けできなくなっていました。ちなみに、その穴の大きさは、大仏さまの鼻の穴と同じ大きさだそうです

アクセス

交通

・JR近鉄奈良駅から市内循環バス
 「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分

南大門のそばには観光案内所もあり、奈良観光のパンフレットも充実しています。

そちらでいろいろ教えてもらい、散策を続けます。

果実園のかき氷

さて、国宝を堪能した後は、甘いものを食べに、再び近鉄奈良駅の方へ戻ります。

奈良は、かき氷激戦区らしいです。

かき氷マップなるものをネットで検索して、近鉄奈良駅の近くにある店に行ってみました。

「堀内果実園 奈良三条店」は、無添加のドライフルーツを作る果実園がプロデュ―スするカフェです。

自社とおすすめの農園が作る旬のフルーツを使ったジュースなどが楽しめます。

おすすめは、インパクトのあるかき氷!

若い方に大人気のお店のようで、お昼過ぎに行ったとき、かろうじて席が空いていたほどです。

桃のかき氷(私)と台湾フレーバーのかき氷。

大きな桃は、いったんお皿に置き、少しずつ食べていきます。

営業時間

10:00-19:00(無休)

※2022年時点

ならまち散策

2日めは、「ならまちお散歩マップ」を持って、路地を散策することにしました。

近鉄奈良駅の南側には、まるで迷路のような路地があります。

上の写真の右側(道路を渡ったところ)に、「奈良町情報館」があります。

今回は、「奈良町情報館」でお土産を買って、そこを起点に歩いてみました。

ちなみに、このまままっすぐ歩くと、奈良公園の方向に繋がります。

ならまち

「ならまち」は、世界遺産である元興寺(がんごうじ)の旧境内を中心とする地域を指します。

平城京の「外京」にあたり、当時の道筋をもとに発展した長い歴史を持ち、江戸時代の末期から明治時代にかけての町家の面影を今に伝えています。

奈良町にぎわいの家。

ならまちを歩いていると、家や店の軒先に赤い人形がぶら下がっているのを目にします。

これは、災いや病魔を退治する「庚申(こうしん)さん」こと青面金剛(しょうめんこんごう)の使いのサルをかたどったお守りだそうです。災厄を代わりに引き受けてくれることから「身代り申」と呼ばれ、魔除けのために吊り下げられています。

こちらの家の前にも吊るされていました。

そのすぐそばには、味わい深い佇まいの漢方薬局がありました。

その先にはあったのは吉田香帳。

奈良で作作られてきた伝統的な蚊帳生地を扱うお店です。

通気性や吸湿性に優れた生地を上品な色合いに染め上げ、ストールやテーブルクロス、布巾などに仕上げています。

お土産に、布巾を買ってきました。

ネパールの飾窓

元興寺寺務所西側に興味深い飾り窓がありました。

こちらは、ネパールの伝統的飾り窓です。

1970年に大阪で開催された日本万国博覧会のネパール館の一部であったものを、博覧会終了後、日本とネパール両国友好の証として元興寺に寄贈されたものだそうです。

樫舎(かしや)

インスタグラムに堀内果樹園のかき氷の写真をアップしたら、『おすすめ!』と教えてもらった和菓子やさんです。

和菓子ももちろん人気ですが、この時期に食べたいのは、厳選された材料を使ったかき氷。予約ができないので待ち時間が発生する場合もありますが、ちょうど席が空いたので、なんとか滑り込むことができました。

樫舎さんの入り口で順番を待てるのは2~3人ほどです。

満席の場合は、お店の人が時間を指定してくれますので、その時間まで外で待つように案内されていました。

これぞ奈良に来た!と思える雰囲気(←どんな?笑)の内装のお店でした。

かき氷

・器    奈良漆器 たる井の合鹿椀
・氷    数日間かけて作った純水氷
・抹茶蜜  特別な抹茶を使った自家製蜜
・餡    丹波大納言を使用した自家製つぶあん
・白玉   国産のもち米を寒ざらしにした白玉
・寒天   国産の天草のみを信州の寒風で乾燥させた極上寒天

上のべーシックなかき氷ですが、さらに、わらび餅が入ったものもあります。

どちらのかき氷も、数量限定です。

まずは、冷たいほうじ茶をいただきます。

猛暑の中を歩き回ったので、座ったとたん汗が噴き出してきました。冷たいお茶と冷たいおしぼりが、なんと嬉しかったことか。

せっかくなので、わらび餅が入ったかき氷にしてみました。

柔らかな氷は、口の中に入れたとたんに溶けてしまいました。

上品な抹茶と優しい甘さの自家製餡子。いつまでも食べていられそうでした。白玉とわらび餅が入っているので、けっこうお腹も膨れました。

お土産に、看板商品の「葛焼き」を買いました。

葛焼きは、吉野の本葛と丹波の小豆で作る滑らかな食感の和菓子です(上の写真の一番左)。

かき氷を食べている間に焼いてもらえます。

歯が要らないのではないかと思えるほど柔らかな葛焼きは、あっという間口の中で溶けていきました。

猿田彦神社(道祖神)

お腹もいっぱいになったので、ゆっくりホテルに戻ります。

興福寺の方へ戻ってくる途中、猿田彦神社(道祖神)に立ち寄りました。

祭神は、猿田彦命(サルタヒコノミコト)・市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)を祀っています。

歴史のある町の神社らしい風格ですが、誰でもが気軽に参拝できるようになっていました。「開運招福」と書かれていたので、『今後の旅行もいいことがありますように』とお願いしてきました。

途中のお店の飾り。

初めての「ならまち」散策は、見るものすべてが興味深く、楽しめました。

興福寺

興福寺の五重塔(国宝)が見えてきました。

この辺り(三条通)を西に進むと、昨日行った「堀内果樹園」があります。

今回はこの辺りで「ならまち」散策を終えて、ホテルへ戻ります。

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さいごに

十何年ぶりかの奈良旅行。

東大寺というと、、修学旅行で行かれた方も多いのではないでしょうか。私が行ったときも、修学旅行生が観光をしていました。なので、修学旅行気分で楽しんできました。

ならまち散策は、大人向けですね。

かき氷の時期は過ぎてしまいましたが、これからは紅葉も楽しめそうです。

今回泊まったホテルです。

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