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久しぶりのロンドン。
滞在は2日しかないので、行きたかった場所(観光と買い物)だけに絞って回ることにしました。移動手段は(もちろん)公共交通機関です。そのとき役に立ったのが無料アプリのCitymapper。今回は、Citymapperを使ってバスであちこちを周ってみました。1日5.6ポンド(約1,000円)で楽しめたロンドン市内観光をご紹介いたします。
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Citymapper
Citymapper は、都市の移動手段を示してくれる無料アプリです(広告を削除するには課金150円)。
空港から市内への移動でも活躍しましたが、今回は市内観光に利用してみました。

デフォルトでは「東京」が表示されましたが、希望の都市に簡単に設定できます。

今回は「ロンドン」。なお、この操作は日本で可能で、(一部を除いて)日本で検索できました。
検索
出発地と到着地、そして出発時間を入力すれば、最適な経路を示してくれます。


検索方法ですが、まず「どこかに行こう」に出発地を入れます。ホテル名を入れると候補が表示されましたので、それをタップします。

次に、目的地を検索します。
キングスクロス駅へ行きたかったのですが、日本語では候補は出てきませんでした。その場合は英語で入力するといいようです。「k」と入れただけで、キングスクロス駅の候補が表示されました。
King’s Cross
キングスクロス駅:
ハリーポッターのショップがある近代的な駅
King’s Cross St Pancras
セントパンクラス駅:
パリやブリュッセルに行く国際鉄道のユーロスターや、その他鉄道などが発着している駅
「King’s Cross」と「King’s Cross St Pancras(セントパンクラス)」は隣り合っている駅なので、どちらで検索しても大丈夫ですが、今回は「King’s Cross St Pancras」にしてみました。

画面の下の方にある矢印(緑の白抜き)をタップすると、移動手段(電車など)の候補が表示されます。
なお、右上の出発時間で、好きな時間帯も選べます。日本で検索するときは、ロンドンとの時差を考慮しましょう。時間を設定せずに日本の昼間に検索した場合、深夜バスの経路しか表示されません。


今回は、バスだけで回ろうと思っているので、何番のバスに乗ったらいいかをさらに検索しました。最初の画面をスクロールしてもいいのですが、一番下のアイコンを🚎のマークに変えるとバスだけの経路が表示されます。
Citymapperによると、「King’s Cross St Pancras(セントパンクラス)」までは、ホテルの最寄り駅(パディントン駅)から205番のバスに乗ればいいようです。

バス停は、パディントン駅に隣接しているヒルトンホテルのすぐそばにありました。
路線バスの乗り方・降り方

ところで、バス停留所は上の写真のような看板があり、路線番号も書かれているので分かりやすいです。
停留所によっては、デジタルで到着時刻を(あと何分と)表示してくれるところもあります。乗りたいバスが来たら、手を挙げて合図しましょう。

ロンドンの市内を走っている路線バスの多くは2階建てです。
ちなみに、15番には旧型のバスもあり、車掌さんも乗っています。このバスは、トラファルガー広場からロンドン塔への観光に便利なバスです。

一般的なバスには車掌さんは乗っていません。なので、乗車時に、運転手さんのそばにあるカードリーダーにオイスターカードやタッチ決済機能の付いたクレジットカードやデビットカード等を当てて乗ります。
降機時は、車内の赤いブザーを押して運転手さん知らせましょう。バスの運賃は市内一律なので、降機時にカードをタッチする必要はありません。


2階建てなので、ぜひ2階席へ。
これに乗っているだけで高い場所から市内観光を楽しめます。
運賃
2025年2月現在、1回の運賃は1.75ポンドですが、CAPという制度があり、1日5.25(約1,000円)に達すると、それ以上は運賃が加算されません。なお、CAPを活用する場合、同じタッチ決済(クレジットカードなど)で支払う必要がありますので、利用時は気を付けましょう。
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キングスクロス駅

Citymapperで「King’s Cross St Pancras」を検索しましたが、バスを降りたのは「キングスクロス駅」の前でした。なお、こちらの駅は、イギリスの主要鉄道幹線の1つであるイースト・コースト本線の南の終着駅となっています。

ロンドンオリンピックの時に駅構内が近在的な造りに生まれ変わったと記憶しています。(記憶があやふやなので、間違っていたらすみません)。
早朝でも多くの人が行きかっていました。ただし、ここが旅行者にとって有名なのは、電車が発着する駅としてだけではありません。
ハリーポッター

構内の奥の方(インフォメーションカウンターの近く)に、映画『ハリー・ポッター』シリーズの疑似体験ができるこのような場所があります。
映画では、魔法学校へ行くホグワーツ特急の発着線は9¾番線(9と3/4番線)になっており、9番線と10番線の間(9番線と10番線のプラットホーム上)の煉瓦の壁を通り抜けるシーンを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そのシーンを体験できるのです。
そばには、スタッフもおり、映画の登場人物になりきれるような小物(マフラーや杖)も用意されています。

以前は気軽に写真を撮ることができたのですが、現在は、日中ディズニー並みの待ち時間が発生するようです。
なので、朝早く行ったのですが、隣接するハリーポッターのグッズを売るお店の開店時間以外は、カートは出されていません。


写真撮影のためのレーンも作られており、開店15分前に行ったとき、(平日でしたが)すでに何人かが並んでいました。自分のスマートフォンなどで写真を撮るのは無料ですが、同時にスタッフの方が取ってくれる写真もあります(購入は任意)。

スタッフの方がマフラーをもってくれ、今壁を抜けるかのようなポーズになるよう(私はなりませんでしたが)いろいろ指示をしてくれます。
ちょうど後ろに中国人の女性が1人でいたので、お互いに写真を取り合いました。この後、お店に入ることになります。写真撮影にけっこう時間をかけてくれるので、待ち時間が長くなっているようです。なお、写真撮影をしない方は、直接お店に入れます。


お店は、以前に比べて、かなり品数が増えていました。
郊外にあるワーナーブラザースのスタジオツアーに行かなくても、グッズだけならこちらで十分にそろうと思います。
セントパンクラス

さて、最初の目的を達成した後は、隣にある「キングスクロス・セントパンクラス駅」へ。Citymapperや地下鉄の駅は「King’s cross St. Pancras」の表示となっている場所です。
1868年に開業した当時のヴィクトリア朝ネオ・ゴシック建築をそのまま残している建物です。外観だけでなく、内部もとても美しい場所です。
映画『ハリーポッター』シリーズに出てくるキングスクロス駅の外観には、こちらの「セントパンクラス駅」が使われています。

駅と同じ建物内にあるのは、マリオット系のセント パンクラス ルネッサンス ホテル ロンドン。
こちらは、ユーロスター等国際電車に乗る方にとっては抜群の立地のホテルです(個人的には高くて泊まれませんが)。東京駅にあるステーションホテルといった感じでしょうか。
英国図書館
ハリーポッターの世界を堪能したら、さらに歩いて(すぐそばにある)英国図書館(British Library)へ。
こちらは、大英博物館の図書室を分離して、さらに他の図書館を統合して作った施設です。イギリスとアイルランドで出版される全文献のコピーが届けられているそうで、さしずめ日本の国立国会図書館のような位置づけですね。あらゆる種類の古書や貴重な書物を所蔵していますが、旅行者でも気軽に入れる場所です。
営業時間
・月-木:09.30 – 20.00
・金:09.30 – 18.00
・土: 09.30 – 17.00
・日: 11.00 – 17.00
開館30分前にはすでに入館の長い列ができていました。
しかし、この日はイギリス国鉄のストが実施されていました。スタッフの出社が遅れたということで、開館は30分遅れになってしまいました。なので、1時間近く待つことに・・・
なお、開館遅延の情報は(9時45分ごろに見たところ)公式サイトのトップページにアップされていました。
イギリス国鉄のストの期間は、バスの運行は問題なかったのですが、空港と市内を結ぶヒースロー・エクスプレス(特急列車)も減便されており一部で混乱があったようです。

ということで、広い前庭にある銅像をずーっと眺めて開館を待っていました。
こちらは、ニュートンがコンパスを持っている像です。
この像のお尻の方向にも重厚な鉄門の入口があるのですが、朝は、セントパンクラス駅方面の門しか開いていませんでした。
大英図書館の宝
荷物のセキュリティチェックを受け館内へ。
こちらの図書館は、読書室を使う場合には登録が必要なようですが、普通に入って展示物をみたり読書スペースとして利用したりするのは無料です。
2階に上がると、貴重な展示物や本のタワーの一部を見ることができます。今回の目的は、そのそばにある「大英図書館の宝 (Treasures of the British Library) です。
常設展(無料)と期間限定の特別展(有料)はあるのですが、目指すは無料の常設展。

こちらでは、1000年以上前の装飾写本やシェイクスピアの直筆、ヘンデルの楽譜、マグナカルタ、さらにはビートルズまで、250年以上かけて収集した文字通り大英図書館の宝が並んでいるのです。なお、一部(ビートルズのコーナー)を除いて、フラッシュをたかなければ写真撮影もできます。
レオナルド・ダ・ビンチのノートやリンカーンの解放宣言など、まるで博物館に来たかのような貴重な蔵書もならんでいます。スタッフの方によると、展示物は、3か月に1度入れ替え替わるそうなので、次回行ったらまた違ったものを見られるかもしれません。
カフェ

お腹が空いたので、図書館のカフェへ。
大好きなピーカン&メイプルがあったので、いただきました。もちろんデビットカードのタッチ決済可能です。なお、テイクアウトをする場合は、少し安くなります。

11時30分からはランチメニューも並んでいました。
こういったカフェは(内容は少し違いますが)図書館内に何カ所かあり、コーヒーなどをテイクアウトしていく人も多かったです。

午後からは、ナショナルギャラリーへ。
こちらの美術館の訪問も、今回の旅を計画した理由のひとつです。

予約なし(したほうがスムーズですが)、無料で鑑賞できる、素晴らしい美術館。
こちらもバスに乗れば簡単にアクセスできます。
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さいごに
今回は、ロンドンの移動に便利なCitymapperの使い方と無料で楽しめる観光地をご紹介いたしました。
少し長くなりましたので、お買い物や食事のようすはまた後日お届けしたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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