「旅とアロマ」にお越しくださりありがとうございます。

久しぶりのロンドン。
入国も含め、市内中心までのアクセスもとても便利になっていました。
今回は、ロンドン到着後の入国のようすと、市内までの移動手段についてご紹介いたします。
※2025年1月開始のETAについて追記しました。
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ロンドン・ヒースロー空港
ロンドン・ヒースロー空港には、ターミナル2から5までの4つのターミナルがあります(2024年9月現在)。
東京国際空港(羽田)からのブリティッシュエアウエイズ (BA) 008便は、ロンドン・ヒースロー空港のターミナル5 (T5) に到着しました。

ターミナル5には、入国審査場があるメインの建物(T5-A Gates) とサテライト(T5-B Gates と T5- C Gates)があります。日本からの便はサテライト側に到着するので、ここからシャトルに乗って T5-A Gates を目指します。


大きな案内板もありますし、多くの方が同じ方向に進むので(初めて行かれる方にとっても)難しくない動線だと思います。

エスカレーター、もしくはエレベーターで降りていけば、シャトル乗り場に到着します。

入国旅客とすべての乗り継ぎ旅客は、ターミナル5 の A Gates (T5-A Gates) へ進みます。

T5-A Gates に着いたら、入国審査場(パスポートコントロール:自動化ゲート)の列に並びましょう。
到着時、自動化ゲートのレーンはたくさん開放されていましたので、待ち時間はほんの1分ほどでした。
UK ETA
英国入国時、以前は入国カードが必要でしたが、 2019年5月20日より不要となっています。現在、日本国籍の方は 6か月未満の観光や商用、短期留学等での滞在は、原則査証なしで入国できます。
しかし、2025年1月8日以降、上記目的であっても、イギリスに入国する場合は オンラインもしくはアプリで、事前に、ETA (電子渡航認証の取得が必要 になります。
公式アプリとオンラインの両方で申請可能で、必要なものは以下です。
必要なもの
・パスポート(原本・コピーは不可)
・メールアドレス
・クレジットカード・デビットカード・Apple Pay・Google Pay
・写真(オンライン申請する場合)
入国3日前までの申請が可能ですが、取得に3日以上かかる場合もありそれよりは少し早めの申請が推奨されています。
なお、申請費用は 10ポンド(2025年2月現在、約1,900円)で、申請後の払い戻しはありません。
公式アプリからの申請が便利で、1回ETAを申請すると2年間、もしくはパスポートの有効期限までイギリス入国(滞在は6カ月以内)が可能です。
実際に申請したようです。
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【2025年】英国ETAの取得方法と入国
「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。 2025年1月8日より、日本のパスポートを持っている人は、英国(イギリス)入国前に ETA(電子渡航認証システム)の登録が必要となりました。 今 ...
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入国審査

航空機だけでなく鉄道を利用して英国に入国する18歳以上の方で、短期旅行者(上記の国のパスポート保持者)は、入国時に自動化ゲート(eゲート)を利用することができます。
12歳から17歳の方についても、自動化ゲートの利用対象となる大人との同伴であれば一緒に自動化ゲートの利用が可能だそうです。なお、入国印が必要な方は、入国審査官のいるカウンターに行ってください。
また、下記の方々は、入国審査官による入国の押印を受ける必要があるようです(2024年5月現在)。
(1)滞在予定が6ヶ月未満の短期留学生
(2)滞在予定が3ヶ月未満のTier 5(Creative and Sporting)の滞在資格者
(3)滞在予定が1ヶ月未満の専門的職業(Permitted Paid Engagement)での滞在資格者
(4)EEA(European Economic Area,欧州経済領域)国籍者の家族で,永住目的での入国者
詳細は 英国安全対策基礎データ でご確認ください。
実際のようす
入国審査のエリアには自動化ゲート (eゲート) がたくさんあり、自分で空いているゲートを見つけて並びます。平日の16時頃でしたが、5分ほどで自分の番になりました。扉の前に緑の「〇」が表示されたら自動化ゲートに進みます。
英国の自動化ゲートの利用方法は(日本の出入国と同じで)、パスポートを指定のリーダーに置き、顔認証のチェックが終わればゲートが開きます。
以前と違い有人カウンターで質問されることもなく、「パスポートと顔が違う(←実体験・笑)」と言われることもなく、長時間待つ必要もありませんでした。
注意!
とても便利なシステムですが、2024年5月7日夜、英国の主要空港では4時間以上にわたって自動化ゲートが停止しました。
ヒースロー空港だけでなく、ガトウィック空港やバーミンガム空港など国内の多くの空港で同時発生したようです。そのため、到着した多くの乗客は、有人カウンターで今までのように入国審査を受けなくてはなりませんでした。その結果、入港審査場へは長蛇の列ができ、人が溢れ、カオス状態になっており、次の日の朝のBBCニュースでその様子が繰り返し放映されていました。
ちょうど、イギリス国鉄のストもあったのでその関係かと思っていたのですが、また別の技術的問題が発生していたようです。こんなこともあるのですね。
荷物の引き取り

さて、スムーズに入国できたら、次は荷物の引き取りです。
貨物室へスーツケースなどを預けている方は、荷物引き取り所(Baggage Claim Area)に行く前にどのターンテーブルから荷物が出てくるか確認して進みます。
今回は3番のターンテーブルだったのですが、一番端でした。

このときはファーストクラスの座席が付いていない機材だったからかどうかは分かりませんが、ワンワールド・エメラルド会員でも「ファーストクラス・タグ」は付いていませんでした。なので、荷物が流れてくるのがかなり遅かったです。いつもの感覚でいると、不安になるくらいの待ち時間でした。
なお、税関審査は、申告するものがない方は、そのまま「Nothing Declare」の緑のレーンを通るだけです。これもストレスフリーです。

飛行機を降りてここまで約35分。
荷物が出てくるのが遅かったのですが、思っていたより早く制限エリアから出てくることができました。やはり自動化ゲートと通関がスムーズなのはいいですね。
Arrival Lounge

ところで、ターミナル5にはブリティッシュエアウエイズのアライバルラウンジがあります。
営業時間は短いのですが、早朝に着いた時立ち寄ることができます。

- 営業時間 05:00 ー 14:00
対象者は、ブリティッシュエアウエイズ(BA)とアメリカン航空(AA)のクラブ・ワールド(ビジネスクラス)、もしくはファーストクラス利用の到着旅客や上級ステイタス旅客というちょっと限定的です。
対象者
・BA ファースト・クラブワールド旅客
・BA エグゼクティブ・ゴールド会員(長距離線利用時)
・AA ファースト・ビジネスクラス旅客
・AA Concierge Key cardホルダー(長距離線利用時)
残念ながら今回は夕方到着だったので利用できませんでしたが、シャワーもあるようなので、早朝に着いた場合すっきりして出かけられますね。
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ロンドン市内まで
さて、無事入国できたら市内へ進みましょう。
ヒースロー空港からロンドン市内までの移動手段は、以下があります。
- ヒースロー・エクスプレス (特急電車)
- エリザベス線
- 地下鉄(Tube)ピカデリー線
- 空港バス
- タクシー
- 送迎サービス
この中でひとり旅におすすめなのが1~3の電車、もしくはバスです。
Citymapper
どの経路が自分に向いているのか調べるのに、Citymapperというアプリを使いました。
出発地と到着地、そして出発時間を入力すれば、最適な経路を示してくれます。以下、パディントン駅駅までの移動方法を検索してみました。

※赤字(日本語)は筆者加筆です。

※時間は徒歩での移動を含みます。
なお、運賃は2024年5月時点のものです。
パディントン駅まで
以下、各電車のパディントン駅までのそれぞれの乗車時間です。
電車(片道時間)
・国鉄:ヒースロー エクスプレス (15分)
・TfL:エリザベス線 (30分)
・TfL:地下鉄ピカデリー線 (約50分/1回乗換)
運賃が安いのはバスですが、私が予約したホテルまで100分ほどかかります。しかも、乗り換えが必要ですし、運転はかなり荒いです。さらに、市内中心部の混雑でさらに時間がかかってしまうかもしれません。
一方、最短は、ヒースロー・エクスプレス。
ヒースロー・エクスプレスは、ヒースロー空港とロンドン西部のターミナル・パディントン駅を結ぶイギリス国鉄の直通・特急列車です。早割もありますが、国鉄の列車なのでブリットレイルパスで乗ることもできるようです。しかし、到着遅延の不安もあり、予約には躊躇しました。2024年5月時点、普通に乗ろうとすると25ポンド(約5,000円)。15分で到着するといってもさすがに高すぎます。
なので、選択肢は、地下鉄かエリザベス線になりました。
以下、エリザベス線と地下鉄の運賃です。
エリザベス線 | 地下鉄 | |
---|---|---|
Oyster オイスターカード | £12.2 | £5.6 |
Contactless タッチ決済 | £12.2 | £5.6 |
現金 (チケット購入) | £13.3 | £6.7 |

地下鉄もエリザベス線も、タッチ決済機能のついたクレジットカードやデビットカード(Contactless)、またオイスターカードなどの非接触型決済が利用できます。
以前はオイスターカードが主流でしたが、今はタッチ決済が使えますので、わざわざオイスターカードを購入する必要はありません。なお、エリザベス線は2025年までの値上げの凍結が発表されましたので、運賃の値上がりはそれ以降になると思われます。
値段を考えると地下鉄がいいのですが、途中乗り換えが必要なので、今回は往復とも(パディントン駅まで乗り換えなし)の「TfL:エリザベス線」を選びました。
TfL:エリザベス線
エリザベス線は、ロンドン交通局(Transport for London: TfL)の快速列車で、ロンドン中心部のパディントン駅(Paddington)とアビーウッド駅(Abbey Wood)を結んでいます。2023年5月に全線開通となり、ヒースロー空港から市内までの移動がより便利になりました。

ターミナル5からの出発は日中30分おきですが、ターミナル3までヒースロー・エクスクレスで移動してターミナル4方面から出発したエリザベス線に乗ることもできます。
なお、ヒースロー空港内のターミナル間の移動は無料です。
運賃
Citymapperで表示された市内までの運賃は13.3ポンドでしたが、オイスターカードやタッチ決済を使うと「12.2ポンド」になりました。

なお、バスや電車の運賃は1日の上限(CAP制)がありますが、エリザベス線は対象外でした。
さらに、注意点もあります。
注意点
デビットカードでの引き落としはには時間がかかりました。次の日(夜中の3時ごろ)に通知が来て減額されていました。
(すぐに引き落としになる)デビットカードですが、電車を利用したすぐには引き落としがなく、次の日の深夜3時ごろ引き落としの通知がきました。なので、引き落としが完了するまでに別の支払いにデビットカードを利用される場合は、(隠れ引き落とし金額がありますので)残額に注意が必要です。
電車の乗り場


乗り場への連絡通路は、通関後「Trains」の表示に沿って進むとすぐに見つかりました。
その前にターミナル間の移動に使える列車の無料チケットの発券機があります。
ターミナル移動

操作は簡単で、必要な枚数を選ぶだけです。
この無料チケットがあれば、ターミナル2&3までヒースロー・エクスプレスに乗り、一度改札を出て、そちらからエリザベス線に乗り換えることもできます。
以下、各ターミナル間の便利な移動方法をまとめてみました。
区間 | 時間 | 手段 |
---|---|---|
T2⇔T3 | 約10分 | 【徒歩】:地下道 |
T2/T3 ⇔ T4 | 乗車時間 約3分 | 【電車】: ・ヒースロー・エクスプレス ・エリザベス線 |
T2/T3 ⇔ T5 | 乗車時間 約3分 | 【電車】: ・ヒースロー・エクスプレス ・エリザベス線 |
T4⇔T5 | 乗車時間 約10分 | 【バス】: ・482番か490番(7番乗り場) ・ H30(20番乗り場) |
入国後、どのターミナル間の移動もヒースロー・エクスプレスを無料で利用できますが、ターミナル5とターミナル4は一度ターミナル3を経由することになりますので、路線バス(無料)がおすすめです。
空港周辺を無料で移動できるバスについては、後日ホテルの記事にて紹介したいと思います。
- 時刻表 >>> エリザベス線(2024年12月14日ー2025年5月17日)
ターミナル5から

乗り場は、エスカレーターで簡単にアクセスできます。

なお、このエレベーターは自動運転なので乗り場直通、行先ボタンを押す必要はありません。


エリザベス線とヒースロー・エクスプレスの乗り場は隣接(改札は別)しています。
ターミナル3への移動時は、無料のチケットを使って右側(ヒースロー・エクスプレス)へ、エリザベス線で市内に直接行くときは、左側の改札をタッチ決済などで通過するだけです。
なお、地下鉄(ピカデリー線)の駅は少し離れた別の場所になります。

今回はちょうどエリザベス線が出発間際だったので、そのままエリザベス線で市内まで向かうことにしました。なお、パディントン駅は終点ではないので乗り過ごさないよう気を付けましょう。
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さいごに
今回は、ヒースロー空港ターミナル5の入国のようすと、UK ETAの最新情報、そして市内までの公共交通機関についてご紹介いたしました。
入国時の自動化ゲートの導入により、入国が格段に便利にスムーズになりました。また、市内(パディントン駅)へもエリザベス線を使えば、比較的安く早く移動できます。さらに便利だったのが、タッチ決済で電車やバスに乗れることです(バスは現金不可)。そのため、今回は(コインを数ポンド分持っていたので)高い手数料を支払って両替しなくてもすみました。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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