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【磐梯熱海温泉】心に残る宿・四季彩一力 宿泊記

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恒例の「大人の休日俱楽部パス」を使った家族旅行。

値上がりした!と思ったら1日有効期限が増えていました。なので、18,800円(えきねっとで購入した場合)で5日間JR東日本と関連するいつくかの路線が乗り放題です。もちろん特急や新幹線(6回まで指定可能)も利用できます。

今回は、初めての場所、福島県の磐梯熱海温泉から始めることにしました。旅館に泊まっただけですが、その宿が素晴らしかった!そんな旅行記をお届けいたします。

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郡山から磐梯熱海まで

東京から郡山まで新幹線、その先JR 磐越西線会津若松行に乗り換え、2時間ほどの旅です。

乗り継ぎも簡単で、列車は空いており、なんとか座れることができました。

磐梯熱海駅に着いて改札を出ると宿の名前が書かれたマイクロバスが停まっていました。宿までは徒歩5分くらい。全く問題のない距離ですが、せっかくなので乗せてもらうことにしました。

四季彩一力

宿に着くと、スタッフの方が丁寧にお出迎えをしてくれました。

2018年に創業100年を迎えた老舗の旅館です(創業大正7年)。昭和天皇皇后両陛下が御成婚60周年の記念にご宿泊された旅館、他にも「私たちが泊ってもいいの?」と思うほどの著名な方の色紙が並んでいました。

日本で初めてノーベル賞を受賞された物理学者・湯川秀樹博士や、同じくノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈博士の色紙も飾られていました。

故西田敏行さんは郡山のご出身だったそうです。映画のロケでいらっしゃったときに泊まられたのでしょうか。ご自身が描かれた色紙が飾られていました。他にも素敵な色紙も並んでいました。

著名な方々が宿泊され大変歴史がある宿ですが、1994年には全面改装されており、現在もきれいに整備・維持されています。口コミもよく、期待してやって来ましたが、ここまでは期待以上です。

エントランスのドアを一歩入ると、絵画の中に紛れ込んだかのような空間が広がっていました。

美しい山並みに囲まれた湯の郷・磐梯熱海温泉。猪苗代湖より流れ来る清流・五百川(ごひゃくがわ)、その支流の穏やかな流れを宿の庭までひいているそうです。

こちらは写真スポットだそうで、出発の時に写真を撮ってもらいました。

四季折々に姿を変える3千坪もの美しい庭園「水月園」。

その名園を見渡せるロビーのソファーでお茶とお菓子をいただき、ほっと一息。

少し休憩したら、部屋に案内してもらえます。

館内の天井も同じようなデザインになっていました。

客室がある棟まで、橋を渡っていくようになっていました。

部屋までの廊下に飾られている調度品も素敵です。

萩の倉

部屋はおまかせのプランだったのですが、萩の倉の和室がアサインされました。

客室はくつろぎやすいゆとりのある広さ(40㎡)で、部屋からも雄大な日本庭園が望めました。ちょうど紅葉の始まったころ、四季折々の美しさを感じることができる部屋でした。

部屋には、十分なアメニティが揃っています。

バスタオル・フェイスタオル・浴衣(2枚)・丹前・館内履き・湯のみ・グラス・シャンプー・髭剃り・くし・歯ブラシセット・化粧水・乳液・ヘアトニック・ヘアリキッド・フェイスケアウォッシュ・フェースソープ・シャワーキャップ・綿棒

いろいろアメニティが減っている昨今、必要なものが揃っているのは嬉しかったです。

温泉

【公式】四季彩一力より

今からおよそ800年前 鎌倉時代に開湯した磐梯熱海温泉。

萩姫伝説で知られる名湯は、肌に優しいお湯でした。

宿の大浴場は、1階に女性用の「山ぼうし」。2階に男性用の「雪ぼうし」。

湯船のお湯は掛け流し、50℃で送られてくる源泉を季節により39℃~42℃の適温に保てるよう調整しているそうです。この日は熱くなく寒くなくといった爽やかな気候だったのですが、お湯は少しぬるめ(多分39~40℃?)のような気がしました。内湯も露天風呂も、いつまでも入っていられそうなお湯の温度でした。

温泉は pH9.1 のアルカリ単純温泉、効能であるヌルヌルっとした湯ざわりで、体の芯まで温まり、温泉を出てからもぽかぽか温熱効果を感じました。

また、温泉内には「ぬる湯(27度~32℃)もあり、内湯でしっかりと体を温めてから入浴するのが一番効果があるそうでうす。ぬる湯は温泉の成分が身体に浸透しやすく、心も体も癒され長めに入浴することで血液循環がよくなるそうです。

時間

・当日 14:00〜25:00
・翌日 5:00〜10:00
 ※ 10:00~14:00までは清掃のため入浴不可
※ サウナの利用時間は16:00〜21:00

宿泊者の安全確保のため夜中は入ることができません。

夕食

お楽しみの夕食。レストランでいただきます。

前菜

・合鴨土佐酢煮
・小鮑福良煮
・菊花白和え
・海老艶煮
・枝豆豆腐

お造りは、鰹、鯛、勘八。

鰹が今まで食べた中で一番美味しいと感じました。宮城県気仙沼の鰹だそうです。今年は鰹の当たり年だそうで、特に美味しいとか。子供の頃に食べ過ぎて(どちらかと言えば避けていたので)ここで美味しい鰹に出会えてよかったです。

食の記憶は旅の記憶、こちらの宿のことを思い出すたびに「鰹」が一番に思い浮かびます。この先、鰹を見るたびに、こちらの宿のことを考えそうです・笑。

子持ち鮎の掛け焼き。

新鮮な鮎を丁寧に掛け焼きにしているので、そのまま何もつけずにいただけます。

とうがん・南瓜・蟹餡 茸のフラン

天麩羅

・海老
・メヒカリ
・舞茸
・しし唐
・野菜色々

・合鴨土佐酢煮
・小鮑福良煮
・菊花白和え
・海老艶煮
・枝豆豆腐

強肴(しいざかな)は、福島牛

少し中華風な豆乳しゃぶしゃぶでした。

水菓子は「ありの実のはちみつ掛け」

「ありの実」って何だろう?と2人で話していたのですが、梨でした。「なし」は印象がよくないので「あり」としているのだとか。『”するめ” を "あたりめ" と言いますものね』と教えてくれました。

なるほど!

担当してくれたのが20代(のように見える)女性だったのですが、ちょっとした会話も心地よかったです。

甘くてジューシーなこの時期の「ありの実」にはちみつは不要では?と思ったのですが、果物の甘さはしっかり感じることができ、かつはちみつのほのかな甘さがいいデザートになっていました。こういうはちみつの使い方もあるのですね。真似してみようと思います。

終始快適だと感じていたのですが、どうやらマイナスイオンの中で食事をしていたようです。

宿泊客が気づくか気づかないかの境目への心配りが心地いい宿です。

夕食の間にお布団を敷いてくれていました。

久しぶりのお布団での就寝。シーツはパリっと糊が適度にきいていて、軽い羽毛布団も心地よく、熟睡できました。

朝食

朝食の量もちょうどよく、ブッフェ台からサラダとジュース・豆乳を自由に取ってくることができました。

基本的な朝ごはんに自由度を持たせているので、満足感が高かったです。鮭は切り身ですが、1本サケから切り取ったものだそうです。贅沢な朝食ですね。

ところで、朝食の茶わん蒸しには酸っぱい梅干しが入っていました。梅干し以外は入れないという潔い一品です。出汁の香りが漂うなかに酸味のアクセントが効いた茶わん蒸しは、新鮮な味わいでした。

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さいごに

一休.com ×ダイナースクラブの5,000円クーポンを獲得できたので、お得に宿泊できました。

とても歴史がある大きな旅館ですが、(紅葉の時期には早かったせいか)とても空いていてかなり贅沢な滞在となりました。一休.com経由の予約だったため、チェックアウト時に「口コミありがとう」のお土産を先にいただきました。もちろん満点のスコアで口コミを書きました。歴史、格式のある旅館で上品な接客、しかし堅苦しくなく、時代に合わせたサービスにも対応しているところが人気の理由なのでしょうね。接客・お料理・部屋・温泉、すべてが素晴らしい旅館でした。

ところで、この記事のアクセスが増えてくると「大人の休日俱楽部パスの販売開始なのね」と思います。長い間読んでいただいている記事、こちらもあわせてどうぞ。

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