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”みなとぶらりチケット”を利用して横浜の町を散策した後、ハイアットリージェンシー横浜にやってきました。ハイアットリージェンシー横浜は、2020年5月に、港町・横浜に誕生したホテルです。
今回は、そんな「ハイアットリージェンシー横浜」の宿泊記をお届けいたします。
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ロビー
ホテルに一歩足を踏み入れると、シンプルな外観とは違った華やかな空間が広がっています。
パブリックスペースは、ハイアットリージェンシー横浜のコンセプトでもある「繋がり:コネクト」をテーマにしたオープンで開放的な空間です。お洒落なだけでなく、出入り口の幅も十分あります(85㎝以上)。扉の前後に高低差がなく、車いすで入ってきても転回可能な場所が取られていました。また、表面は滑りにくい仕上げなので、歩きやすかったです。
ロビーの奥には、ザ・ユニオンバー&ラウンジ。
ザ・ユニオンバー&ラウンジのシャンデリアは、ASFOUR社製のクリスタルガラスだそうです。
夜には赤や青の光が反射して、まるで宇宙空間に浮かぶ月のように美しく輝いていました(この日は満月の前の日だったので、そう感じたのかもしれません)。
フロントを挟んだ反対側は、暖炉があるリビングスペースとなっています。
こちらは、ロビーエリアとは対照的に天井が低めです。敢えて低く設えることで、よりプライベートな空間を感じるようにしているそうです。細かな仕切りを無くしているので、どの場所からみてもロビー全体が見渡せます。
なので、困っているとすぐにスタッフの方が声がけをしてくれました。
その奥にあるのは、スペシャリティレストラン「ミラノ・グリル」。
今回の滞在では食事は全てラウンジで済ませたので、レストランやバーを利用することはありませんでしたが、素敵な雰囲気でした。
チェックインカウンター
チェックインカウンターは角の面をとることにより、漆の箱のような日本らしい和のデザインをイメージしています。
後ろの壁には、江戸切子をイメージした装飾があり、上部には、⽔平線を渡る⾵をイメージして作られたメタルリーフ。緩やかな曲⾯は⾵にな びく様⼦を、箔のきらめきや⿊いアイアンのねじれは、さざ波を表現しているそうです。常に人がいて写真を撮ることができなかったのですが、港町である横浜を感じることができる館内アートが素敵なチェックインカウンターでした。
エレベーター
エレベーターホールの奥には、日本大通りを描いた印象的な絵画が飾られています。
この絵画は、元々、錦絵で描かれた作品を敢えて油絵で写生されたもので、1860年(制作当時)の街並みや人のようすを垣間見ることができます。
詳細
五雲亭 貞秀 画「神奈川横浜新開港図」
万延元年(1860年)制作
⼆科会会員 井⽥ 健⼀ 2019 年12⽉
ホテルの建つ⽇本⼤通りを油絵で描いた作品
五雲亭 貞秀 画
今自分がいる場所がこんな風だったなんて・・・
ちょっとタイムスリップした気がしました。
エレベーターホールの床のカーペットの柄も素敵なのですが、木の部分との段差もなく、歩きやすかったです。
エレベーターは全部で5基あり、点字案内があったり、車いすを利用の方にも優しい仕様になっています。
バリアフリー仕様
1)鏡がある
2)かご・昇降路の出入り口の幅が80㎝以上
3)かごの奥行きが135㎝以上
4)かごの幅は140cm以上あるか 〇
5)かごは車いすが転回できる形状 〇
6)かご内および乗降ロビーに車いす使用者が利用しやすい制御装置を設けている
出所 >>> 横浜観光バリアフリー情報
Regency Club Lounge
今回はクラブラウンジが利用できる部屋を予約していたので、3階にある【Regency Club Lounge】でチェックインします。
ホテルに入ると、スタッフの方がすぐに声をかけてくれ、チェックインのため3階まで案内してくれました。吹き抜けのロビーとは反対に、上階のエレベーターホールの天井は低めです。3階のエレベーターホールには、楽器をモチーフにしたアート作品が飾っており(低めの天井の効果かどうかは分かりませんが)美術館のようなイメージでした。
Regency Club Loungeには、ジャズが流れていました。
ジャズを聴きながら、冷たいお茶とおしぼりをいただいてチェックイン。
丁寧にサービスについて説明してもらえました。
ところで、ラグジュアリーホテルで楽しみにしていることの一つに、ターンダウンサービスがあります。
ターンダウンサービスでは、ベッドメイキングだけでなく、ホテルによってさまざまな工夫が見られます。しかし、ハイアットリージェンシー横浜のターンダウンサービスは、スィートルームだけだと伺いました。この点がちょっと残念でした(ベッドメイクはしてもらえますが)。
ただし、ペットボトルの水や追加のアメニティは、お願いするとすぐに持ってきてもらえます。
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クラブツイン
ハイアットリージェンシー横浜の客室は、315室あります。
どの部屋も、和の伝統美と、黒を基調としたスタイリッシュなデザインです。
今回宿泊したクラブツインは、高層階に位置する、広さ37~39m2のスタイリッシュな客室です。
エントランス付近にはクローゼット。アイロンやアイロン台、大きな傘が用意されていました。
入り口からはストレートインできます。
大型のテレビでは、クロムキャストを介して、ご自身のスマホの画像を映し出すことができるとか。
窓側のソファも使い勝手が良かったです。
18階の東向きの部屋からは、湾を見ることができました。
すごく素敵な景観!というものではありませんが、夕日や朝日が美しく、夜は(ほぼ)満月のパワーに癒されたのでした。
カーテンは手動で、シェイドで日を遮ることができます。しかし、カーテンを閉めると、上の部分と間に隙間ができ真っ暗にはなりませんでした。そこが残念なポイントでした。
ベッドとの間に洗面台があり、利用時に大きな木のドアで閉め切ることもできます。
ラグジュアリーホテルならではのライト付き拡大鏡もありました。
ドライヤーはVS(Vidal Sassoon:ヴィダルサスーン)。軽くて風量もあり、使い心地は抜群でした。
ベッドまわり
ベッドの上には、(不思議な)屏風の調度品がありました。
全室に設けられたベッドボードの屏風は、日本の伝統美を『最高のおもてなし』として外国人のお客様にも伝えられるように設置しているそうです。こちらの部屋の屏風は、和紙に金属の箔を使用した金屏風がありました。なお、スイートルームは、銀屏風が置かれているそうです。
ところで、屏風は、風を屏(ふさ)ぐという名が示すように、もともとは風や視線をさえぎる目的で使用された調度品です。なので、ここに飾られていたのは不思議な感じがしました。
こういった形で思い出したのは、ひな人形や結婚式の背景の金屏風。
一説によると、「金色に輝いた人生が送れますように」との願いが込められていたとか。しかし、粗相があった場合の修理代は20万円なり。正直、落ち着かなかったので、取り外して欲しかったです(笑)。
レンタル・備品
ハイアットリージェンシー横浜に泊まってみて、”シンプルだけど使いやすい” と感じました。
いつもホテルに泊まると、このホテルではどんなサービスがあるのかな?と探すのですが、ハイアットリージェンシー横浜では、レンタルできる物やいただける物の一覧を、テーブルの見やすい場所に置いてありました。
ちょっとした心遣いですが、嬉しかったです。
レンタル
・除湿器
・加湿器付き空気清浄機
・布団
・枕
・ヘアアイロン
・電話充電器
・コンセントアダプター
・体重計
・ヨガマット
・ダンベルセット(1KG,3KG,5KG)
この他、基礎化粧品のアメニティ(雪肌精)やバスソルトもありましたので、持ってきてもらいました。
空気清浄機をお願いした際、部屋に持ってきてくれるだけでなく設置もしてくれます。
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バスルーム
洗い場付きのバスルームには、レインシャワーもありました。
シャワーの水量は多く、パウダーのように細かくて、気持ちよかったです。バリアフリーの部屋ではありませんでしたが、手すりもあり、シャワーを浴びるスペースは広かったです。
アメニティ(リクエスト品)のバスソルト。
香りはあまり感じませんでしたが、お湯がブルーになって気持ちよく入浴できました。ひとつマイナス面を上げるとしたら、浴槽が小さめだったことです。165cmの私が狭く感じたので、大柄な外国人の方は、さらに狭く感じるのでしょうね。
ただし、バリアフリー視線で見てみると、深すぎず大きすぎず、ちょうどいいサイズなのかもしれません。
バスアメニティ
バスアメニティは、カナダのラグジュアリースパブランドの「PHARMACOPIA(ファーマコピア)」。
日本では、なかなか手に入らないレアなブランドです。シトラス系とアロエ系の2種類があるようですが、こちらはアルガンオイルとアロエが配合されているものでした。数年間雨が降らなくても枯れないという強靭な生命力をもったアルガンの樹木、その実から抽出したアルガンオイルが使用されています。
香りは強くないのですが、少しグリーン系の爽やかさを感じました。
洗い流すと、ほぼ残り香りは残りません。
シャンプー、ボディウォッシュともに泡立ちが悪かったので(モコモコ泡が大好きな私は)、個人的にはイマイチな使用感でした。
友人も持って帰らなかったので、イマイチだったようです。
フィットネスジム
ラウンジのそばには、フィットネスジム(16歳以上利用可)がありました。
なお、ジム用品の貸出サービスはありませんが、ウオーターサーバーはあります。まだ新しいホテルなので、設備はきれいですね。
マーケット
ホテルの1階には、マーケット(ペストリーショップ)があり、ホテルメイドの食パン“nikin”や、四季折々のケーキを購入することができます。
マーケットでは焼きたてのパンをネットで予約・購入できるのですが、直接お店に行くと臨機応変に対応してもらえました。
(マンゴーのスィーツが有名な)都内の超高級ホテルのベーカリーショップでは、こういった親切な対応はなかったので、とてもうれしかったです。
営業時間
10:00 ー 18:00
バリアフリー
ところで、今回は、ホテルのバリアフリー(accessibility)に注目してみました。
横浜の町歩きに利用した市営バスは、車いすの方も利用しやすい仕組みになっていました。ホテルにも車いすを利用される方がいらしたので、バリアフリーがとても気になったのです。
調べてみると、横浜市には、ホテル施設のバリアフリーに関してまとめたサイトがありました。どうやら、横浜の観光全体でのバリアフリーの流れがあるようです。ハイアットリージェンシー横浜の公式サイトにも、見やすいところに以下のようなサービスが表示されていました。
- 客室 (バリアフリールーム 2部屋)
- 車椅子対応のレストラン
- 化粧室 (1階ロビーフロアにご用意)
- 車椅子の貸し出し
- 補助犬の同伴
- 車椅子専用駐車場スペース
※館内施設によって、バリアフリー設備内容や、対応できるサービス範囲が異なります。
ロビーだけでなく、ハイアットリージェンシークラブの通路も十分な広さがあり、車いすの方も問題なく通ることができていました。
- バリアフリーに関する情報:<PR> 施設・サービス【公式】ハイアットリージェンシー横浜
私自身が車いすを利用したわけではありません(知識は飛行機内のバリアフリー程度です)ので、実際に車いすを利用されている方の視点には及ばないと思います。でも、床が滑りにくくなっていたり通路が広めに取られていたりして、少し足が不自由になってきた母と来ても、不自由はないと感じました。さらに、スタッフの方が親切ですので安心して泊まれると感じました。
ハーバーキッチン
2024年1月、ハーバーキッチンのランチブッフェ目的に再訪しました。
ハーバーキッチンは、豪華客船をイメージした明るく広々とした店内では、世界を旅するかのような豊富なお料理をいただくことができます。このときは、冬の味覚 『日本グルメ紀行』が開催されていました。
まずは前菜から。
前菜と言っても、お寿司から小鉢まで、種類が多くて全てを食べることができませんでした。
今回、一番美味しいと感じたローストビーフ。これだけでも大満足になること間違いなし!の味でした。お料理はどんどんサプライされますので、蟹爪コロッケも揚げたてをいただくことができました。
他にも冬の味覚の🦀料理や中華もそろっていました。
デザートもかなり種類があり、この他にお団子など和のスイーツもありました。
人気のハーバーキッチンのランチブッフェ。予約が取りにくいことでも有名ですが、その種類に圧倒されました。今まで体験したランチブッフェの中で一番品数が多かったと思います。また、スタッフの方もテキパキしていて、テーブルに食べ終わったお皿が残るといったことがありませんでした。座席数も多いので、ほんとうに大変そうでした。忙しいのに、対応はとても丁寧でした。人気があるのも納得です。
アクセス
ハイアットリージェンシー横浜は、日本初の西洋式街路と言われている日本大通りに位置しています。
列車の最寄り駅は、みなとみらい線「日本大通り」駅。
「日本大通り」駅から、本町通り(写真手前)を元町・中華街方面に向かって真っすぐ歩いて行くと、左側に「ハイアット リージェンシー」の文字が 見えてきます。3番出口から徒歩3分ほどです。
今回は「港の見える丘公園」から市営バスで移動してきたので、ホテルのすぐそばにあるバス停「芸術劇場・NHK前」で降りました。「見える丘公園」からだと信号を渡ることになりますが、バス停からは徒歩1分です。
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さいごに
初めてのハイアットリージェンシー横浜。
横浜開港の雰囲気を味わうことができる絵画や素敵なロビーが印象的なホテルでした。
個人的なおすすめポイントは、以下です。
- 立地がいい(アクセスが便利・観光地に近い)
- 新しくてきれい
- クラブラウンジがある
- スタッフがフレンドリーで親切
- バリアフリー仕様
- ハーバーキッチンのランチブッフェ
部屋の設備も使いやすく、スタッフの方もフレンドリーで、とても快適な滞在になりました。
チェックイン時に支払いを済ませておけるので、(追加の支払いがない時は)混んでいるチェックアウト時でもスムーズでした。お洒落だけどバリアフリーに対応している機能的なホテル、そして親切なスタッフ!プールがないのが残念ですが、その分(かどうか分かりませんが)リーズナブルな価格で泊まれたので大満足です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
ラウンジのようすはこちらから。
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