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都内には、ホテルの敷地内の庭園散策を楽しめるホテルがいくつかあります。その中のひとつ、「ホテル椿山荘東京」に宿泊してきました。
「ホテル椿山荘東京」は、2022年11月、椿山荘開業70周年を迎えました。米国の旅行雑誌『フォーブス・トラベルガイド』の「ホテル部門」で、5年連続4つ星を獲得しているそうです。今回は、とても落ち着く雰囲気のホテル滞在のようすをご紹介いたします。
※2022年3月の宿泊記です。
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エントランスからロビーへ
ホテル椿山荘東京のエントランスには、美しい胡蝶蘭が飾られていました。生花が至る所に飾られているだけで、ホテルでの滞在がより優雅なものになる気がします。
館内に入ると、ヨーロピアンとオリエンタルが融合した上品な空間が広がっていました。
そして、そこには、ひときわ目を惹く山形産の「啓翁桜(けいおうざくら)」。
啓翁桜🌸
啓翁桜とは、ソメイヨシノより早く咲く、冬に楽しめる桜です。すっきりとスプレー状にのびた枝に淡いピンクの花をつけ、切り花としてよく用いられるそうです。
そのそばにも美しい花や絵画などが飾られており、ロビーはまるで小さな博物館のようでした。
今まで見たロビーの中で、断トツ優雅な雰囲気を持った場所のような気がします。都心のホテルの中でお花見ができるとは思いませんでした。
チェックイン
15時半頃、チェックインするゲストが重なったため、名前だけ告げて、少しの間こちらの椅子で待つこととなりました。
待つと言っても2~3分でしたが・・・。
エレベーターホールも重厚感があって素敵です。
エレベーターは4基あり、このときは、1度に乗れる人数は4人まででした。でも、すぐにやってくるので、あまりストレスを感じませんでした。エレベーター内部は(他のホテルに比べて)広めだと感じました。コロナ禍なので部屋までのアテンドはありませんが、途中まで、素敵なスタッフが案内してくれました。
チェックイン時には(たまたまかもしれませんが)他のラグジュアリーホテルに比べて、シニアのスタッフの方が多かったです。なので、とても落ち着いた接客で、安心感がありました。
モダンガーデンビュー・ツイン
今回も一休.com で予約したのですが、ダイヤモンド会員の特典としてのアップグレードの恩恵を受けることができました。
プライムスーペリア ツインからプライムデラックスツインの部屋へ。60㎡の広々とした部屋です。
空気清浄機は、事前にメールでリクエストしておいたところ、部屋に設置されていました。
ちなみに、他のダイヤモンド会員の特典は以下です(2022年3月現在)。
ダイヤモンド会員特典
・部屋の無料アップグレード (チェックイン時の空き状況による)
※スイートルーム以上の場合は対象外
・レイトチェックアウト13時まで(平日限定)
(チェックアウト日が、お盆・年末年始などを除く)
・ウェルカムギフト(ホテル特製バームクーヘン)
・スパ利用代金半額 (大人お一人様 4,400円→2,200円)
お子様(4歳~12歳)は割引対象外。
・駐車場代無料 (1室につき1台まで)
窓からの景色
ホテル椿山荘東京の見晴らしは、ガーデンビューとシティビューがあるのですが、おすすめはガーデンビューです。
もう少しすると、もっと桜が咲いて、さらに美しくなるのでしょうね。
それでも、眼下に庭園、その向こうにビル群が広がり、期待以上の景色が広がっていました。
部屋のようす
ベッドは快適な固さ。枕は低めで柔らかいもので、使い心地が良かったです。
リネンの肌触りがいいのは、ラグジュアリーホテルならではですね。
窓側にはソファー、その横には使い勝手がいい机がありました。
ただし、ステーショナリーはありません。リクエストすれば、いろいろ借りられたのかもしれませんが。
予約サイトやホテルの公式サイトを見ていると、部屋のインテリアは2種類あるようです。
花柄のカーテンがかかっている「クラシック」とシンプルなカーテンの「モダン」の2つです。当日まで、どちらの部屋になるのか分かりませんでした。
個人的な好みですがモダンの部屋にあたって良かったです。
飲みもの
ネスプレッソ(デカフェあり)と、紅茶、お茶が自由に飲めるようになっていますが、ペットボトルの水は2本のみと少なめです。
ちょうど、ハウスキーピングの方が廊下にいらっしゃったので、追加をもらいました。2本お願いしたら4本持ってきてくれました。合計6本。これで、部屋でゆっくり飲み物を楽しめます。
ただ、紅茶やお茶は、全く魅力がないものでした。
これが唯一、残念だった点です。
引き出しを開けて、びっくりしました。
宿泊したのがコロナ禍、緩和前だったので、(多分入っていたであろう)ミニウィスキーやお菓子、ワインなどはありません。
何も言われなかったので、入れ忘れたのかと思いました。全部飲んだり食べたりしたと思われ請求されるのではないか( ゚Д゚) とちょっとドキドキしましたが、値段を書いた紙もないので、元々空だったようです。何か一言メモ書きがあればいいのに・・・と思いました。
もちろん、冷蔵庫も空です。
なお、ワインオープナーと割りばし、お皿、グラス類はセットされていました。
その他
部屋はきれいに改装されて必要なものは揃っていますが、最新式ではないようです。
クローゼットは広めでした。
アイロン、アイロン台、セイフティボックスなどが一か所にまとめられています。
バスローブは、ラグジュアリーホテルならではの高品質!
浴衣とパジャマ(上下セパレート)は、引き出し内に入っていました。
浴室
バスタブは深くて、広々としています。
ポータブルテレビもあるので、テレビを見ながらゆっくりお湯に浸かることができました。
バスタブのそばに洗い場はないのですが、シャワールームが独立していました。なので、広々としています。
ただ、床が大理石なので、ちょっと移動が大変でした(滑らないようにね^^)
ちなみに、ドライヤーはこちら。使い勝手は良かったです。
アメニティ
バスアメニティは、「ロクシタン」のシトラスヴァーベナ。
さわやかな香りに、心身ともにリフレッシュできました。
以前は、基礎化粧品(クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液)が用意されていたようです。
しかし、2022年1月11日より、希少な国産の“生の椿油”を使用した基礎化粧品(2点セット)に変わりました。
生の椿油
希少な大島産ヤブツバキを非加熱・ 無添加で搾り、濾過した国産の 椿100%の高保湿オイルです。
髪の毛からつま先まで、全身の乾燥が 気になる部分に使えます。
石鹸
生の椿油のみを使用した非加熱・ 無添加の贅沢な洗顔石鹸。
クレンジングにお使えます。
椿油は、化粧水代わりにも使えるものですが、抵抗がある方は、化粧水をお持ちになることをおすすめします。
生の椿油は、スーッと肌に入っていく感じが心地よかったです。
歯ブラシ、ブラシ、櫛など、必要なものは揃っています。
今後ラグジュアリーホテルでも自分で歯ブラシを持ってこなくてはいけないのでしょうかね。
ターンダウン
ところで、コロナ禍では中止されていることが多いターンダウンのサービスですが、こちらでは実施されていました。
ただ、時間とかは聞かれませんでした。
リクエストすれば、外出しているときに行ってもらえるとは思います。
私たちは部屋でゴロゴロしていたので、ターンダウンサービスを部屋にいる状態で受けることになりました。
外国人(日本語堪能)の方2人と日本人スタッフの計3人が、ゴミ捨てや、就寝用のベッドメイキングをしてくれました。コーヒーカプセルなどを補充してくれ、カップなども新しいものに換えてくれます。氷入りのアイスバケツも持ってきてくれました。
『他に何かありませんか?』と尋ねられたので、夜食用にお箸(追加)をもらいました。
最後は、ドアの近くに並んで、挨拶を受けました。初めて部屋にいながらターンダウンサービスを受けたのですが、とても丁寧に感じました。
スパエリア
ホテル椿山荘東京には、有料のスパエリアがあります。
自然光射し込む開閉式の天井を持つ全天候型の温水プールや、ジェットバス、伊東から直送の温泉やサウナ、フィットネスジムが備えられています。
有料なので今回は利用しませんでしたが、上階から雰囲気だけは楽しむことができました。
アクセス
ところで、ホテル椿山荘東京の唯一の難点は、アクセスのようです。
最寄りの地下鉄の駅は、東京メトロ 有楽町線「江戸川橋駅」です。
「江戸川橋駅」の1a出口から、徒歩10分ほどで正門に着きますが、坂道なので結構きついです。
その分、閑静な場所にあるとも言えますが。
※ 2022年3月現在、「冠木門」は閉まっていました。
春はお花見しながら来ることもできますね。
シャトルバス
土・日・祝日は、ホテルまで無料シャトルバスを利用できました。
乗り場は、JR池袋駅西口近くにある都営バスの乗り場にあります。
小さなシャトルバスかと思っていたら、大型の都バスデザインのバスがやって来ました。
10分ほどなので、座れなくても、立って行けそうです。
B-ぐる
平日だと、「B-ぐる」というバスがおすすめです。
「B-ぐる」は、東京都文京区のコミュニティバスで、運賃は一律100円でした (2022年3月現在)。
ICカード乗車券については、PASMO、Suica、Kitaka、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAがご利用になれます。
文京区B-ぐるの紹介
ホテル椿山荘東京は、宿泊用の「ホテル棟」と婚礼·宴会·会議用の「バンケット棟」の2つの棟から成ります。
この「B-ぐる」のバス停(乗降は同じ場所)は、バンケット棟のエントランスのすぐそばにあります。
バンケット棟とホテル棟は建物内で繋がっているので、雨の日でも濡れずにバスを待つことができます。
東京メトロ ・有楽町線「江戸川橋駅」 、東京メトロ・有楽町線「護国寺(ごこくじ)駅」、または東京メトロ・丸の内線「茗荷谷(みょうがだに)駅」へアクセスできます。ホテル椿山荘東京の最寄り駅は、東京メトロ ・有楽町線「江戸川橋駅」なので、来る際には、「江戸川橋駅」そばにある停留所から乗れます。
一方、帰りは、、護国寺駅、もしくは茗荷谷駅の方が便利です。
「B-ぐる」は循環バスなので、ホテル椿山荘東京からアクセスするには、護国寺駅、もしくは茗荷谷駅の方が近くなるのです。なお、江戸川橋駅までは、ほぼ一周することになり時間がかかります。
- B-ぐるの時刻表は 【公式】時刻表
このほか、路線バスも、ホテル椿山荘東京の敷地内に停まります。
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さいごに
ホテル椿山荘東京はアクセスしづらいと思っていたのですが、バスを利用すれば、問題はありませんでした。かえって、ホテルの敷地内から乗降車できるので便利だと感じました。決して最新の設備が揃ったホテルではありませんが、歴史を感じる重厚感がありました。館内は、所どころ昭和を感じますが、部屋は改装されているので、古さを感じませんでした。
そして、接客がとても丁寧です。宿泊客の滞在が少しでも快適になるよう、心配りをする姿が見受けられました。夜にB-ぐるのバス停の位置を尋ねたところ、位置だけでなく、時刻も調べてくれようとしました。
昔、「機内で時刻表をリクエストされたら、ボールペンとメモももっていきなさい」と教え込まれました。一を聞いて一を答えるのは、接客ではありません。一歩進んだ心遣いが必要です。
最近は(ラグジュアリーホテルにおいても)そういった心遣い・気配りを感じることが少なかったのですが、ホテル椿山荘東京のシニアのスタッフの方からは、とても丁寧な接客を受けることができました。ラグジュアリーホテル(それなりの宿泊費)なので、スタッフの方が親切なのは当たり前のことだと思っています。しかし、ホテル椿山荘東京のスタッフの方の接客は、親切+丁寧なのです。
チェックアウト時も、「ご滞在はいかがでしたでしょうか」と、声をかけてもらいました。前回のThe Okura Tokyoでも、マンダリンオリエンタル東京でもなかった一言だったので、余計に丁寧に感じたのかもしれません。隣でチェックアウトしていた方にも同様に声がけしていたので「決まり文句」なのかもしれませんが、この一言があるかないかで、最後の印象が全く違ってくると思います。
ということで、小さなトラブルはありましたが、口コミ通り、大満足の滞在となりました。
美しい雲海のようすは、こちらをどうぞ。
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