今日は8月3日、”はちみつ” の日🍯
"はちみつ” と一口に言っても様々な種類があります。
最近は、日本にいても、いろいろな国の "はちみつ" が手に入るようになりましたね。
1日中クーラーのかかっている部屋にいると喉が痛くなったりしますが、はちみつを舐めていると、痛みが和らぐ気がします(あくまでも個人の感想ですが)
冬だけでなく、この時期に欠かせないアイテムの "はちみつ”。
今回は、東京のYEBIS(エビス)マルシェで買ってきた「キルギスのホワイトハニー」と「ティーツリーのはちみつ」をご紹介いたします。
YEBISU Marché
JR恵比寿駅のそばで開催されている YEBISU Marché (エビス・マルシェ)は、まるで海外を旅しているかのような雰囲気でお買い物が楽しめます。
開催日は、第2・第4日曜日(11:00~17:00)ですが、新型コロナウイルス感染拡大のため、縮小開催しています。
次回の開催は8月24日のようですが、出展するお店が変更になる場合もあります。
- 次回の開催日はこちら >>> 開催スケジュール
本来は広場で行っているのですが、この日は風が強く、テントが飛ばされてしまったとか。
なので、少し狭い通路で開催されていました。
- 出店・詳細 >>> こちら
朝11時からオープンと書かれていたのですが、11時にはすでに多くのお客様。
このときは、少し前にテレビ番組で取り上げられたので、余計に人が多かったのかもしれません。
どの商品も魅力的でしたが、この日は、朝どれ野菜や生きくらげ、カンボジアの胡椒、そして2つの国の "はちみつ” を買ってきました。
喉が痛くなったときは、この "はちみつ” が大いに役立っています。
はちみつ
”はちみつ” とは、ミツバチが花の蜜(花蜜)を採集し、巣の中で加工、貯蔵したものをいいます。
花蜜の成分であるショ糖を、ミツバチの体内で唾液酵素などによってブドウ糖と果糖に分解したものを巣に蓄え、羽ばたきによって水分を蒸発させ、糖度が80%になるまで濃縮されたものです。
はちみつの話
ところで、ミツバチの社会は、繁殖期、一匹の女王蜂と数万の働き蜂、数百~千匹ほどオス蜂の3種類で構成されます。
働き蜂は全員メスです。
働きバチの寿命は、平均して約40日(夏期)、花の蜜を集める日数は約20日だそうです。
1日に何度も往復して花の蜜を巣に持ち帰りますが、1回に運べる蜜の量は、0.04g。
働きバチが一生かけて集めた量は、わずかティースプーン1杯分にしかなりません。
大切にいただきたいと思います。
カロリー
はちみつを一口舐めると満足感が高いのですが、同時にカロリーも気になります。
- 小さじ1杯(7g):21kcal
- 大さじ1杯(21g):62kcal
- はちみつ(100g):294kcal
出所 : https://calorie.slism.jp/103022/
はちみつのカロリーは294kcal/100g、一方、砂糖のカロリーは384kcal/100gです(参照:七訂日本食品標準成分表)
砂糖よりはちみつの方がカロリーは少ないのですが、それでも食べ過ぎに注意です。
はちみつの成分
栄養素 | 成分 |
---|---|
糖 | グルコース・フルクトース・マルトース 他 |
有機酸 | グルコン酸 |
酵素 | ジアスターゼ ・ホスファターゼ |
ビタミン | ビタミンC・ビタミンB1・ビタミン B2・ナイアシン |
ミネラル | ナトリウム・リン・鉄・カルシウム・カリウム・ マグネシウム・銅・亜鉛・マンガン |
アミノ酸 | バリン・ロイシン・イソロイシン・アラニン・アルギニン・ リジン・アスパラギン酸・グルタミン酸・プロリン・スレオニン・ メチオニン・ヒスチジン・フェニルアラニン・チロシン・グリシン・セリン |
ポリフェノール | カフェ酸・p-クマル酸・フェルラ酸・ケンフェロール・クリシン・ ケルセチン・p-ヒドロキシ安息香酸・バニリン酸・バニリン・シリングアルデヒド・ガランギン |
はちみつは ブドウ糖(グルコース)と 果糖(フルクトース)という糖が主成分ですが、他にも多くの栄養素が含まれています。
蜂蜜はカリウムなどのミネラルやビタミンが含まれていますので、クエン酸や水分をプラスすることで熱中症対策におすすめです。
【公式】山田養蜂場
賞味期限
日本では、法律上 "はちみつ” に賞味期限をつけなくてはならず、その賞味期限はおおよそ2年です。
一方、海外では、"はちみつ” の瓶に賞味期限が書かれていない場所もありました。
中央アジアのキルギスでホワイトハニーの販売に携わっていたとき、賞味期限に関しては言及していませんでした。
はちみつの賞味期限に関しては、以下のような興味深いものもあります。
実際の保存期間というのは相当長いものです。
エジプトのピラミッドの中から発見された当時のハチミツが、問題なく賞味できたことが何よりの証で、それはハチミツの低い水分活性(17%)とPH値(3.8)のおかげです。
出所 >>> ミツバチ図鑑
結晶化と保存方法
ところで、蜂蜜を長期に保存した場合、気が付いたら上下に分離したり固まったり(白濁・結晶化)していることはありませんか。
この現象は、ブドウ糖が多い "はちみつ" に多く発生します。
品質には影響ありませんが、結晶化してしまった場合は60℃程度のお湯で湯煎するといいそうです(沸騰させないように注意!)。
また、冷蔵庫などで保存されると温度が低いので余計に結晶化してしまいます。直射日光や極端な高温多湿の場所でなければ、室温で充分に保存できます。
ミツバチ図鑑
一方、アカシア蜂蜜など果糖の割合が多い "はちみつ” は結晶化しにくいようです。
私はこの分離を楽しんでいます。下の部分をすくって舐めると100%のはちみつキャンディ!?
注意点
1瓶あるととても重宝する "はちみつ" ですが、自然のものなので、注意点もあります。
1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから
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キルギスのホワイトハニー
今回買ってきたのは、2種類の "はちみつ”。
ひとつは、懐かしいキルギスのホワイトハニー。
キルギスのホワイトハニーは、現在いくつかの会社が輸入しています。
今回出店していたのは、信田 陽吉氏(日本はちみつマイスター協会認定講師)が運営する「ジェベックジョル」。
この瓶のシール(封)のアイデアを出したのですよ^^
日本では当たり前のものですが、開発途上国でのモノづくりには、こういった発想がないのです。
キルギスのホワイトハニーは、舌触りがクリーミーなものと、少しザラザラしたものがあります。
どちらも、はちみつと言うより、和三盆のような優しい味です。
お店の人だけでなく、私自身も "はちみつ" の概念が変わってしまったホワイトハニー。
日本でも簡単に買えるようになったのが、嬉しいです。
こちらは、キルギスの自然に草花にホワイトハニーを混ぜた贅沢な一品。
シーバックソーン(サジー)とバーベリ―の2種類がありました。
砂糖が入っておらずサラサラしているので、ジャムとは言えないのですが、現地ではジャムと呼んでいました。
キルギスにいたとき、市場でフルーツを買ってきてホワイトハニーと混ぜて食べていました。
その案が採用されたかどうかは分かりませんが、砂糖代わりにホワイトハニーを使った贅沢な一品です。
- お店については、こちら >>> ジェベックジョル
キルギスのはちみつのようすです。
-
キルギスの "ホワイトハニー" ~テレビでも紹介された希少なハチミツ🍯~
美味しかったハチミツはキルギスの大切な思い出。
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タスマニア・ハニー
もうひとつの "はちみつ" は、タスマニア産。
YEBISマルシェでは、『この品にあって人生が変わった!』という方が多く出店しているのですが、こちらの "はちみつ" もその一つのようです。
ブログへの掲載の許可をいただき、写真をたくさん撮らせてもらいました。
マルシェというと現金やり取りが多いのですが、こちらのお店 ”High D” さんでは、PayPayが使えました!
High Dは養蜂家YVESさんの養蜂場を直接訪れ、日本への輸出を特別に許可していただきました。タスマニア州とメインランドの数カ所でしか販売しておらず、海外輸出は日本のHigh Dだけ。「食べる香水」と称されるほど花の香り豊かな貴重なはちみつを届けます。
High-D
オーストラリアは「食」に関しての規則が厳しく、特に、タスマニア州は「世界屈指のクリーンで安全な食の宝庫」と言われ、畜産・農業ではホルモン剤や抗生物質、農薬、化学肥料の使用は基本的に禁止されています。
遺伝子組換えの飼料も認可されておらず、とりわけ厳しい規則があるそうです。
今回買ってきたのは、100年経って初めて花が咲くタスマニア固有の樹・レザーウッドとティーツリーの "はちみつ” です。
とくに注目したのが、ティーツリーの "はちみつ" 。
ティーツリー
ティーツリー(Tea Tree)は、オーストラリアの樹木です。
学名がMelaleuca Alternifolia(メラルーカ・アルテルニフォーリア)のフトモモ科の植物です。
アロマ好きな方なら「ティーツリー」と聞いてまず思い出すのが、精油の効能ではないでしょうか。
ティーツリーの効能
先住民のアボリジニは、カヌー等の材料にしたり、薬用として、幅広く使用していました。薬効が実際に注目されたのは、第一次世界大戦後になります。
ティーツリーの効果効能
アロマの教科書には、以下のような期待される効能が書かれています。
精油の効能
・鎮痛作用
・抗菌作用
・抗真菌作用
・抗感染作用
・抗ウイルス作用
・呼吸器系の鎮痛作用
出所 >>> 『アロマテラピー精油事典』
薬ではないので、書かれている効能はあくまでも期待されるものです。
さらに、精油ではなく "はちみつ" なので同じ効能が得られるとは言えないのですが、「ティーツリー」と聞くだけで惹かれてしまいました。
- お店や商品の詳細はこちら >>> High D
はちみつの使い方
はちみつは、パンに乗せたり紅茶に混ぜたりするほか、シャンプーに混ぜる(泡立ちがよくなる)という使い方もあるそうです。
のどが痛くなったとき、私は、そのまま(スプーンですくって)食べています。
蒸し暑い日の飲み物として、はちみつレモン🍯もいいですね。
はちみつレモン
材料
・はちみつ:大さじ1
・ポッカレモン:大さじ1
・ぬるめのお湯:150ml
はちみつが溶けたら、あとは飲むだけ!
煮沸した瓶に、はちみつをたっぷりかけた輪切りレモンを作っておくと、ソーダウオーター(等)を注ぐだけでも簡単に作れます。
余談になりますが、私の愛読書のひとつ『はちみつ日和』。
"はちみつ" のあれこれを知ることができる前田京子さんの著書です。
前作『ひとさじのはちみつ』の続編で、どのようなはちみつを選んだらいいかとか、日々のお料理に役立つレシピとかが書かれています。
アロマ(精油)もそうですが、『"はちみつ” も自分にあったものを選んだ方がいい』というのは知りませんでした。
民間療法的な部分は人それぞれですが、私は、美味しいから続けています。
さいごに
8月3日にこの記事をアップしたくて、少しあたためていました。
いかがでしたでしょうか。
はちみつは自然のものなので、「1歳未満の赤ちゃんには与えない」など注意事項もありますが、我が家ではいろんな国の "はちみつ" を買ってきて、その違いを楽しんでいます。
次回から、初夏の礼文島・利尻島の旅行記に戻ります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。