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QASR AL WATAN(大統領官邸) を見学した後は、路線バスを乗り継ぎ、Sheikh Zayed Grand Mosque (シェイクザイードグランドモスク)に来ました。
ここでは、夜のモスクでアラジンの世界に浸ってみたいと思います。
※主な体験記は2019年のものです。一部2023年の情報やリンクを追記ましたが、今後変更の可能性もあることをご了承ください。
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シェイクザイードグランドモスク
2007年に完成したこのモスクは、前アラブ首長国連邦の大統領・故シェイク・ザイードのために造られました。伝統的なイスラムのデザインと近代的な建築技術を用いており、世界一美しいモスクと呼ばれています。
中庭越しの回廊。
いくつか撮影スポットが表示されています。
美しい花のデザインが入った大理石の中庭。立ち入ることはできないのですが、遠くからでもとても見応えがあります。
印象的な白と花の絵、そして装飾のゴールドが美しいステンドグラス(スワロフスキー)が素敵です。
エントランス
以前はモスクのすぐそばに入り口があったのですが、モスクの南にメインゲートができ、大型バスやタクシー路線バスの駐車場とモスクの入り口(球体の建物)がまとめられました。
球体の建物の地下道を通ってモスクに行きます。
地上ではモスクまで遊歩道があり、一見その道の先にエントランスがあるような感じですが、フェイクです(笑)。入り口は球体の建物のみです。
入り口付近にはドレスコードの看板がありました。男性なら、肩ありのシャツと長ズボンであればOKです。女性は、必ず髪の毛をショールなどで覆う必要があります。
女性の服装については係員の判断になるのですが、かなり厳しいです。アバヤ(アラビア 半島の国々の伝統的民族衣装) を入り口付近で貸してもらえるようになりました。 2023年現在、アバヤの貸し出しはなくなっていました(ツアー参加者はもともと貸出対象外です)。
チケット
入場料は無料ですが、2019年に行ったとき、国籍などをインプットしたチケットが必要になりました。
球状の建物を入って下がった所に発券機があり、情報(氏名は不要) をインプットすれば、QRコードのついたチケットが発券されました。
見学者管理のようで、統計データを取っているのでしょうね。質問は以下です(2019年当時)。
- NATIONALITY:国籍
- GENDER:性別(Male/男性・Female/女性)
- AGE GROUP:年齢層
- RESIDENT OR TOURIST:観光なら「TOURIST」を選択
- EMIRATES:UAEでの滞在場所
- WITH A TOUR OPERATOR:個人旅行なら「No」を選択
チケットの予約
私は、公式サイトの Booking(予約) で、事前予約してから行きました。
入場時、予約あり・なしに分かれていたので、予約があればスムーズに入れます。予約は簡単でした。
ほどんどがプルダウンメニューになっているので簡単です。
チケットは印刷することもできますが、入力したメールアドレスにも同じものが送られてきました。このチケットは、入り口だけでなく、モスク内の部屋に入る際にもチェックされました。
・・・
別の方に『こんにちは(だよねー)』と言われました。
室内へ入る時、2人スタッフがいて、最初中国語で挨拶されましたが、QRコードを確認したもう一人のスタッフが日本語で挨拶してくれました。
個人情報は、こういった形でも使われるようです。
夕暮れのモスク
バス移動が思っていた以上に時間がかかったので、一番見たかった夕暮れに間に合わないかと思ってしまいました。おまけに、入口がモスクから遠くなってしまったので、10分以上歩かなければなりません。
ギリギリ間に合ってよかったです。
以下、時系列に写真を並べてみました。スマホとデジカメ両方の写真が混じっているので、少し色合いは違いますが。夕暮れとモスクをお楽しみください。
この時間帯にしか見られない、ピンクに染まる美しいモスク!
以前は上の写真の左から入れたのですが、観光客が増えたからでしょうか?
メインゲートからモスクまでは、かなり距離があります。
モスクには全部で82個のドームがあり、一番大きなドームがある場所がメインの礼拝所です。
少しずつライトアップされています。ほんの短い間ですが、ゆっくりと時間が過ぎるように感じました。
約1,000本ある柱には全て宝石が埋め込まれているそうです。ラピスラズリやアメジストを埋め込み、花などの模様を描き、さらに柱の上部にはヤシを模した金色の装飾がしてあります。
徐々に暗くなり、ピンクからブルーになる色の変化も見どころです。
その間に、モスクを照らすライトアップの色合いも少しずつ変化しています。
礼拝堂本堂には、直径10メートル、高さ15メートル、重量9トン以上の世界最大のシャンデリアが飾られています。
夜の雰囲気も幻想的でした。
床には、完成まで約2年の歳月を費やした世界最大の手織りのペルシャ絨毯があります。その大きさは5,627㎡、約1,200人の職人によって織られたそうです。以前は、裸足で歩くことができたのですが、ここも厳重に管理され、そばから見るだけとなりました。
夜の回廊
さらに青が濃くなりました。最初に行われたモスクの式典は、ここに埋葬されたシェイク・ザイード氏の葬儀だそうです。
昼間に比べると、見学者の数が少ないのでゆっくり周れます。
大学生の頃、千夜一夜物語(The Arabian Nights) を読破したのですが、そのイメージを思い出しながら見ていました。アラジンが空飛ぶじゅうたんに乗ってやってきそうです(^^)
千夜一夜物語
イスラム世界における説話集です。初夜の晩、王様に殺されないようよう明け方まで話し続けるという構成です。18世紀初頭、フランスの東洋学者アントアーヌ・ガラン(1646年-1715年)が翻訳して以来、世界文学の名作として広く読まれています。ガランは原典にない「アラジン」や「アリ・ババ」の話を加えたそうです。
ちょっと見にくいのですが、夜空に飛行機を見つけました。機首に向かって右側の席だと、モスクが眼下に見られるのかしら?
帰り、メインゲート近くの入り口にあるドームを(内側から)見上げると、ここもライトアップされていました。
お手洗い
お手洗いはシェイク・ザイード・グランドモスク からドームへ続く通路にもありましたが、おすすめは、廻廊近くにあるお手洗いです。
頭上には光取りがあるので、地下にあっても明るかったです。
お手洗いなので多くは写せませんが、とても清潔できれいな空間でした。
詳細情報
以前に比べると、ビジネス色が濃く(といってもモスクなので入場料は無料です)なっていました。
また、服装の規定は変わらず厳しいですが、2023年に行ったとき、以下の項目が追加されていました(ツアーの情報です)。
注意点
・食べ物
・水以外の飲み物
・タバコ/ライター
Wifiルーターやモバイルバッテリーなども持ち込めない場合があります。その場合は預けます。
またモスクですので、Vサインなどポーズをしながらの写真撮影も禁止されています。
- 見学時間や最新情報はこちらをどうぞ >>> Visiting Time
アクセス
シェイク・ザイード・グランドモスク へは、アブダビ市内からタクシーかバスで行くことができます。アブダビのタクシー料金は安いので、まとまって行動する場合は、タクシーがいいと思います。
以下は、2019年に行ったときの体験談です。
バスステーションから
94番の路線バスで40分ほどで到着しました。
バス停は、バスステーション側にあります(歩道橋を渡らなくて大丈夫です)。
94番バスは、「ルーブル・アブダビ」と「シェイク・ザイード・グランドモスク」を結んでいます。路線図では「8」が、シェイク・ザイード・グランドモスクのビジターセンターになっています。
地図と実際の景色が一致しないのですが、私は、グランドモスクのメインゲートを通ったあとで降りました。すぐそばに球体の建物があり、それが目印(入り口)です。2019年現在、バス料金は2Dh.(約60円) でした。
アブダビのバスは、2019年当時、現金は使えませんでした。
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【2019年】アブダビ市内の交通機関 ~タクシーと路線バス体験談~
アブダビの交通機関についてまとめてみました。
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【終了?】アブダビ国際空港から
空港とモスクの間には無料ミニバス(A18) が運行していました。
乗降場は、94番バスと同じ、グランドモスクのゲートを通った後にありました。
なお、上記の情報は2019年のものです。2023年現在、いろいろ検索しましたが、A18に関する情報は見つかりませんでした。なので、運行が終了しているのかもしません。バス停の位置を示すため、写真は残しておくことにしました。
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さいごに
2017年に行ったときに比べて、シェイク・ザイード・グランドモスク の見学方法は、かなり変わっていました。
しかし、何度行っても感動する白亜のモスクです。特に、夕暮れのモスクの幻想的な姿には、言葉を失うくらい感動しました。
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