この記事の内容
- サンクトペテルブルクにある美味しいジョージア料理の店をご紹介しています。
- 簡単にできるジョージア・肉料理をご紹介しています。
キルギスにいた時の仲間うちのごちそうと言えば「ジョージア料理」でした。日本ではあまり馴染みがない国とその国の料理ですが、ハーブとトマトを使った煮込み料理が有名です。
今回は、一番好きなジョージア料理のお店(@サンクトペテルブルク)と、ジョージア料理のレシピをご紹介したいと思います。
ジョージアという国
ジョージア は、昔、グルジアと呼ばれていた国です。黒海のそばにあり、ロシアとトルコに隣接しています。
ヨーロッパや中東にも近く、紀元前6~4世紀から様々な民族が文化や行きかう独立国家でした。1022年に旧ソビエト連邦の一部となりましたが、1991年に再び独立しました。
国土の大部分が山岳地帯の国です。
なかでもコーカサス山脈 (標高5000m) は、ロシアからの寒気団を遮る役割も担っているため、国土の大半は比較的温暖な気候です。特に、黒海沿岸部は最も温暖で、その気候を生かしたワインの生産地として有名です。
ワインの発祥地
サンクトペテルブルグの空港で買ってきたジョージアワイン
ジョージアワインは、5000年以上前、シルクロードの西の端、コーカサスの山から湧き出たミネラルウォーターで育った世界最古のブドウの原種から生まれました
そのワインは、チグリス・ユーフラテス川を下りエジプトに渡りました。クレオパトラはこの芳醇なジョージアワインをこよなく愛し、一人ジョージアワインを傾け涙したと伝えられ、ジョージアワインは「クレオパトラの涙」とも呼ばれるようになりました。
そんな、ジョージアワインについて、驚くことが発表されています。
ジョージア原種のブドウはサペラヴィ種、アレキサンドリ種など他の国ではみられない固有種として今に伝えられおり、その種類は実に500以上あるそうです。
日本では見かけることが少ないのですが、先日「KALDI」で見つけたので、思わず買ってしまいました。
私が飲んだ赤ワインはリーズナブルな価格でしたが、酸味と甘みのバランスのよいやや甘口の味わいでした。こってりとした肉料理やトマトソースのパスタによく合い、美味しくいただきました。
ジョージア料理
少し前「松屋」でジョージア料理を提供していたのをご存知でしょうか。
シュクメルリ という、「にんにく」と「とろけるチーズ」をホワイトソースで煮込んだものです。ジョージアは、その位置から、さまざまな地方の特性を含んだ料理が多く存在します。
チーズ料理が有名ですが、トマトやハーブを多く使う料理もあり、日本人の口に合う美味しい料理がとても多いと言われております。
それでは、美味しいジョージア料理をご紹介します。
ハチャプリ
トロトロチーズがはいった ハチャプリ。
ジョージアのピザと言われ、ジョージア料理を提供するレストランでは、必ずあります。ハチャプリ とワインだけでお腹いっぱいになりそうです。
オーストリ
オーストリは、ハーブが効いている牛肉の煮込みスープです。とても深みがある味で、日本人の口に合うようです。
ジョージア料理初体験の夫も「美味しい!」と言って、完食してしまいました。
チャホフビリ
つづいて、チキンをトマトとハーブで煮込んだお料理。こちらも複雑な味わいで、美味しく頂きました。
ヒンカリ
見た目は小籠包な ヒンカリ です。中身はいろいろあるようです。
肉汁には旨味がたっぷり入っています。こちらも、ジョージア料理店へいったら、必ず頼みます!
この料理を食べた店 「кзт」
今まで行ったジョージア料理のお店で、一番美味しかったのは、サンクトペテルブルクにある кзт (ケット) です。
кзт (ケット) は、英語のCat(猫)をロシア語読みしたもので、店内には猫の置物が所狭しと並べられていました。
一時は、ロシアにジョージアワインの輸入が禁止されたのですが、2012年に解禁となり、そのときはジョージアワインとともにいただきました。
今また輸入禁止となったとききましたが、どうでしょう・・・。
кзт (ケット) では、写真入りのメニューがあるので、指さしながら頼むことができます。英語もOKでした。おなか一杯食べて飲んで1,800ルーブル(約3,300円)でした。
この時は、ジョージアワインとジョージアのビールをいただきました。
場所
お店は、サンクトペテルブルグ一の繁華街、ネフスキー大通りから1本裏通りに入った便利なところにあります。
オーストリを作ってみました
ジョージア料理の味が忘れられず、レシピを探し、一番簡単にできそうな オーストリ (牛肉をトマトと香辛料で煮込んだシチュー) を作ってみました。
材料
- 牛肉: 200g
- オリーブオイル:適量
- ニンニク :2片
- タマネギ: 1個
- トマト :2個 (缶詰も可)
- トマトピューレ: 大さじ4
- 固形スープの素: 1 個
- ローリエ :1枚
- 水 :500ml (様子を見ながら増減させてください)
- クルミ: 20g*1
- ドライプルーン :2 個
- 塩 :適量
- 胡椒 :少々
- パプリカパウダー :小さじ2 (なくても大丈夫です)
- 香菜 (パクチー): お好みの量(大葉でもOKです)
※フライパンに入れる順に記載しました。
調理方法
少し深めのフライパン1つでできますが、今回は「スキット」で作りました。
- 牛肉を一口大に切り、タマネギとニンニクは小さく切る
- フライパンにオリーブオイルを入れ、牛肉に焼き色をつける
- 肉を取り出し、油を少々足してニンニクと玉ねぎを炒める
- つぶしたトマトとトマトピューレ、固形スープの素を入れ、数分煮る
- 取り出したお肉とローリエを入れ、水を入れ、煮立たせる
- ミキサーで細かくしたクルミと、みじん切りしたプルーンを入れる
- 塩、胡椒、パプリカを入れ、時々まぜながら20分ほど弱火で煮込む
- さいごに香草を入れ、ふたを閉めて1~2分煮込む
【ちょっとtips】
牛肉は、外こんがりで、中まで火を通さないで取り出しておきます。
玉ねぎの大きさはお好みで、みじん切りでも大丈夫です。
今回は、トマト缶 (1缶) を使いました。
クルミの量は20gと書きましたが、こってり系が好きなので、クルミは少し多めに入れました。
できあがり
今回はスキットで作ったので、そのまま食卓にあげます。
パクチーがなかったので、代わりに大葉を使いました。最後に大場を入れると、ふたを開けた時にふわっと香りも楽しめ食欲をそそりました(^^)
さいごに
サンクトペテルブルクにある大好きなジョージア料理のレストランと、フライパン一つ、日本にある材料で作ることができるジョージア料理をご紹介しました。
隠し味のクルミとプルーンが効いていて、普通のビーフシチュートと一味違う濃厚な味になりました。寒い冬におすすめの料理です。ぜひ、試してみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:こってりが好きな方は40g