新型コロナウィルス拡大に伴って、エアライン各社が様々な特別対応を発表しています。その中の一つに「航空券の払い戻し」があります。私が行った範囲ではありますが、各社の対応についてまとめてみました。
JAL
JALは、国内線・国際線ともに運賃規則にかかわらず取消手数料なしで払い戻し可能です。航空券をキャンセルする場合は、原則、 公式サイト(新型コロナウイルスに関する各種対応) で行うことができます。
国内線
期間が設定されており、2020年4月1日現在、以下のようになっています。日にちはすべて2020年です。
【搭乗期間別の対応】
- 2月28日~3月19日:2月28日以降の変更・払い戻し分より対象
- 3月20日~4月5日:3月6日以降の変更・払い戻し分より対象
- 4月6日~4月30日:3月18日以降の変更・払い戻し分より対象
公式サイトで期間を確認して手続きしましょう。
最初は電話対応のみでしたが、コロナ対策に関する公式Webサイトに設置された「予約変更・払い戻しを行う」ボタンよりからも操作できるようになりました。
実際に払い戻しをしてみました
次に、
あとは「お得意様番号」と「パスワード」を入れてログインをして「取り消し」ボタンを押すだけです。
先得のチケットでしたが、手数料なしで、全額使用したクレジットカードに返金されました。
同時に、公式Webサイトから操作できない場合は、専用受付フォームより対象条件を確認のうえ申し込むことになります。
国際線
2020年4月1日現在、2月28日 (金) 〜4月30日(木) の期間でJALで発券された131で始まる航空券が対象となります。
JALにて直接航空券を購入して、上記対象航空券に該当する未使用航空券であれば出発の前日23:59分までJAL Webサイトにて、取消手数料なしで払い戻しが可能です*1。
国際線航空券の特別対応について (2020年3月18日更新)
-搭乗予定日を過ぎた場合
現在、コールセンターなどはフル活動で、電話もなかなか繋がらないようです。そのため、条件にあてはまる国際線の航空券は、以下期間内で電話にて払い戻しの特別取扱を実施してします。
〔旅行開始前〕発券日から1年30日以内
〔旅行開始後〕旅行開始日から1年30日以内
なお、アップグレード特典を含む、または全区間未使用で出発日を過ぎた対象航空券の払い戻しについては、払い戻し専用受付フォームをご用意いたしましたので、ご希望の方は以下よりお申し込みください。
出所:https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200127_02/index.html
-BA発券のJAL特典航空券 (国際線)
私は、BA (ブリティッシュエアウェイズ) でJALの特典航空券(国際線)を発券していたのですが、「運賃規則にかかわらない」というルールが適用され、取消手数料なしで払い戻しをしてもらえました。
本来なら、BAで発券しているのでBAのルールが適用されるのですが、今回は特別対応となり、JALのルールを適用してくれるそうです。ただし、BAのコールセンターでの電話対応のみとなります。
使用したAvios (=マイル) は、即日マイアカウントに戻り、税金などは使用していたクレジットカードに返金されました。
予約変更後のキャンセル
JALの公式サイトによると、対象航空券の場合、2020年6月30日(火) までの期間内で「1回のみ」搭乗日の変更が可能となっています。
BA:変更とキャンセルのどちらを選びますか?
BAのコールセンターに電話すると、スタッフの方から上のように尋ねられました。この時は、フライトの出発時刻のみの変更(フライト自体は運航予定)だったので、変更の承認を選びました。
BA:本当に行きますね?次キャンセルするときは有料ですよ。
私:はい、行きます。
上のやり取りをしたときは、まだ感染者も少なく(出入国管理もなく)、今のような状況を予想だにせず行くことを選択してしまいました。
しかし、その後状況も変わり、結局フライトをキャンセルすることにしました。
一度予約変更承認をしてしまったので「次は有料でのキャンセルになるのかしら?」と思って電話すると「JALのルールを適用します」と、手数料無料でキャンセルしてもらえました。Aviosは即日に戻り、税金なども使用したクレジットカードに返金されるようです。
実際の返金・金額
すぐに処理してくれ、タイミングも良かったようで、クレジットカードへの返金もすぐに確認できました。
=通常のキャンセル手数料=
- web:5,740円、もしくは空港税などの諸費用の安い方
- 電話(コールセンター):5,740円、もしくは空港税などの諸費用の安い方+2,000円*2
今回は特別措置で、コールセンターに電話した場合でも、上記のキャンセル手数料と2,000円はかかりませんでした。
以下、実際の明細書です。
【引き落とし】
【返金】
支払った税金など(4,460円)が全額返金になりました。ただし、特典航空券での発券において、Aviosの即時戻しと現金での払い戻しを受けるには、電話のみの対応になります。
webでの対応は〈2020年4月現在〉、通常のキャンセルにしか対応していないので、お気を付けください。
British Airways (BA)
次は、BA便の航空券(有償)のキャンセルについてです。
BAの公式Webサイトには、フライトキャンセルする場合について、欠航かどうかで対応が違うようで、以下の案内がありました。
【欠航になっていない場合】
ご予約をキャンセルされるには、オンライン申請書にご記入いただくだけです。ご予約を、将来のご旅行にお使いいただけるバウチャーと交換いたします。現在から2020年5月31日の間にご旅行される予定の場合に適用されます。最新情報 | コロナウイルス | ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)
【欠航になった場合】
BA経由でご予約の場合 – マネージ・マイ・ブッキング経由で航空券の再予約または払い戻しを行います。最新情報 | コロナウイルス | ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)
私はフライトが欠航になってしまったので、払い戻しをお願いすることにしました。ただ、私は、ネット予約のサプライスを経由して購入していたので、旅行代理店に連絡して処理してもらいました。
ANA国際線
ANAでは、3月初旬出発の有償航空券 (国際線)を発券していました。まだ行先の状況も悪くなく、出入国管理にも問題はありませんでしたが、2月の終わりにキャンセルをすることにしました。
私は、SFC (スーパーフライヤーズカード) を持っているので、スーパーフライヤーズデスクにかけて対応してもらいました。
その時の待ち時間は5分くらいでした。現在は、公式サイトからキャンセルできるようです。
ANAウェブサイトの予約確認画面にて欠航に伴い手数料無しで払い戻しのご案内がございましたら、「解約」ボタンより払い戻し手続きにお進みください。https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200206/
手数料無しでの案内がない場合や、解約ボタンが表示されない場合は、ANA国際線予約・案内センターにて手数料無しで払い戻ししてくれます。
なお、特典航空券のキャンセルの場合も、ANA国際線予約・案内センターにて手数料マイル無しで払い戻ししてくれるようです。
最新情報は、 新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応(国際線)でお確かめください。
FINNAIR (AY)
カスタマーサービスへのお問い合わせが非常に多いため、フライトが72時間以内に出発する場合にのみ電話連絡してください。
海外のエアラインの場合、多くは上記のような注意書きがあります。それと同時に、エアラインのサイトから直接購入した場合は、公式Webサイトでもキャンセルできます。
しかし、その場合は「バウチャーでの返金 (10%お得)」もしくは「日程の変更 (2020年11月30日まで) 」の2択となっていました。
ご予定の旅行に変更が生じた場合、払い戻しをフィンエアーギフトバウチャーでお受けになると、元の金額から10%お得になります。ギフトバウチャーはフィンエアーのウェブサイトまたはCustomer Careにて、フィンエアー便(AYコードの付く便)にご利用いただけます。バウチャーの有効期間は12か月です。有効期間内に新たな旅行をご予約ください。ご旅行自体は後日でもかまいません。旅行を予定されていない場合、バウチャーは特定の個人用ではないため他の方に譲渡することもできま。https://www.finnair.com/jp-ja
Cathay Pacific Airlines (CX)
新型コロナウイルス(COVID-19)に関する状況の変化に鑑み、影響を受けた予約に関して、取り消しや無連絡取り消し(ノーショー)手数料などを免除しています。Coronavirus (COVID-19): Refunds and ticket changes
CX (キャセイパシフィック航空) の公式Webサイト、またはモバイルアプリ、またはカスタマーセースルセンターから航空券を購入した場合「予約の確認」から払い戻しのお手続きが可能です。
私はCXの特典航空券を公式サイトから発券していたのですが、 インターネットを通して処理できました。電話をしなくていいのは楽ですね。
アラスカ航空 (AS)
アラスカ航空でJALの特典航空券(国際線)を発券していました。こちらは電話もしくはSkypeでの連絡すると、手数料無料でキャンセルできます。有償のチケットの場合は、公式サイトから手数料無料でキャンセルできるようです。
まとめ
2月の終わりから3月、そして4月にかけて、多くのフライトを予約していました。全てキャンセルしたため、対応が大変でしたが、その多くが全額返金(一部バウチャー)となり感謝しています。
なかでも一番早くて手厚いと感じたのは、日本のエアライン2社と香港のCX (キャセイパシフィック航空) の対応でした。 また、AYやBAも日本語での案内もあるので、安心してキャンセルできました。
旅行会社など、エアライン以外で航空券を購入した場合は、購入元へ問い合わせをすることになりますが、払い戻しに関しては、エアラインと同様の処理をしてもらえました。
通常の生活のありがたさを実感しつつ、いつもとの生活に戻れるのか?先の見えない状況には、どなたも不安を感じていらっしゃるかと思います。私も、まずは自分や家族が感染せぬよう、日々の生活の中で注意を怠ら無いようにしなければならないと、4月を迎え、さらに強く感じました。
今回体験をまとめましたが、日々状況は変わっており、今後対応も変わる可能性があります。なので、エアラインの最新情報も合わせてご確認ください。 最後までご覧いただきありがとうございます。