「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。
1年ぶりのドバイ。
今回は主にドバイメトロとバスを使って観光地やモールを回ってみました。ドバイメトロは空港にも乗り入れており、ポイントさえ押さえておけば、旅行者でも簡単に利用できます。また、路線バスと合わせると、さらに行動範囲が広がります。
今回は、ドバイメトロとバスを使って周った観光地と実際に使って分かったことや注意点をご紹介いたします。
スポンサーリンク
ドバイメトロ
ドバイメトロは、2009年9月9日午後9時9分9秒にレッドラインの最初の区間(10駅分)が開通した全線無人自動運転の電車です。開業当時は、無人運転の路線として世界最長を誇っていましたが、現在はシンガポールのMRT路線網にその座を譲っているそうです。
2024年8月現在、ドバイメトロには「レッドライン」と「グリーンライン」、そしてレッドラインから分岐している「Route2020」の3種類があり、7つのZone (ゾーン) に分かれています。「レッドライン」と「グリーンライン」は、途中の Union 駅と BurJuman 駅で交差をしており、これらの駅で乗り換えることができます。
以下、観光に便利なメトロの駅をまとめてみました。
レッドライン
「レッドライン」は、ドバイ国際空港へ乗り入れている路線です。メトロの駅近くのホテルを予約すれば、(クレジットカードなどでチケットが買えるので)両替することなくアクセスできます。
「レッドライン」を使うと下記のような観光地へ行くことができます。
観光地 | メトロ駅 |
---|---|
ドバイモール ドバイファウンテン ブルジュハリファ | Burj Khalifa/ Dubai Mall |
未来博物館 | Emirates Towers |
マリーナモール ジュメイラビーチ | DMCC |
イブン・バットゥータモール (世界一美しいスターバックス) | Ibn Battuta (注1) |
ドバイフレーム | Al Jafiliya (注2) |
※駅の名前はよく変わるので、今後変わることもあります。
(注1)レッドラインの Jabal Ali (ジュベル・アリ) 駅で、乗り換えが必要な場合があります。
(注2)Al Jafiliya駅からドバイフレームまでは徒歩20分ほどかかります。ドバイフレームへは、Al Jafiliya駅(バスターミナル)、直接路線バスで向かうのが便利です。
グリーンライン
「グリーンライン」は、旧市街方面に広がる路線です。
「Union」や「Burjuman」駅で、「レッドライン」と「グリーンライン」の乗り換えができます。
「グリーンライン」を使って、下記のような観光地へ行くことができます。
観光地 | メトロ駅 |
---|---|
ゴールドスーク スパイススーク | Al Ras |
ドバイオールドスーク バスタキヤ地区 ドバイ博物館(※) | Al Fahidi |
ドバイ博物館は、現在休館中です(2024年8月)。
Route2020
「Route2020」という路線は、ドバイ市内とドバイ国際博覧会会場をつなぐ路線として、2021年1月に運行が始まりました。終点は、EXPO 2020 駅です。
「Route2020」には「レッドライン」がそのまま乗り入れているので、実質2線で分岐しているといった感じでしょうか。レッドラインにある Ibn Battuta (イブン・バトゥ―タ) 駅へ行くには、Jabal Ali(ジュベル・アリ)駅で乗り換えることになります(同一駅構内を移動)。
ちみみに、Ibn Battuta 駅はアブダビへのバス乗り場や、世界一美しいスタバで有名なイブンバトゥータモールが隣接しています。なお、レッドラインからの乗継駅となる Jabal Ali 駅は、「ナキール・ハーバー&タワー」駅から改名されました。
文章で見ると面倒に思えるのですが、実際は、簡単に移動できます。
チケットと運賃
ドバイのメトロやバスは現金では乗車できません。nolカードという交通系ICカードが必要です。
2024年8月現在、クレジットカードのタッチ決済には対応していないのが、唯一残念な点です。
短期旅行者にとって便利なのは下記の3種類です。
nolカード
- ゴールドカード:ゴールドキャビン専用
- シルバーカード:チャージしながらくり返し利用可
- レッドチケット:ゾーン毎の1回分乗車券/1日フリーパス
(他にPersonal Cardもありますが、旅行者用ではないので今回は説明を省きます)
運賃の仕組みは初心者にとっては分かりにくく、どれだけzone (ゾーン) を移動するかによって金額が変わります。
また、メトロには、豪華な車両(Gold)と一般、女性車両に分かれており、Goldに乗るには「ゴールドカード」、普通車両・女性車両に乗るなら「シルバー」か「レッド」カードが必要です。
通貨AED(ディルハム)
カード 種類 | 1zone 内 | 隣接する 2zones | 2zones 以上 |
---|---|---|---|
Gold | 8 | 12 | 17 |
Silver | 3 | 5 | 7.5 |
Red | 4 | 6 | 8.5 |
それぞれの料金は、上記のようになります。
チャージしながら繰り返し使えるシルバーカード(有効期限5年)の方が、レッドカードより安く設定されています。
Glod と女性専用車両
ちなみにGold Classは1車両のみ、一番端に設定されています。
夕刻から夜にかけてのドバイメトロは特に混むので、少し空いているこちらを利用するのもいいかもしれませんね。
また、その反対側(一番端)には、女性専用車両があります。
女性専用車両は1両半くらいあり、一般車両内にある場合は(上の写真のように)ピンクの線が引かれています。混みようの違いがお分かりになりますでしょうか。時々スタッフが乗っていて、この線を越えると注意されていました。
ゴールドと女性専用車両は、それぞれ一番端の車両になるので、大きな窓からの景色を楽しめます。
乗り継ぎルール
1 Zone内 | 隣接する 2 Zones | 2 Zones 以上 | |
---|---|---|---|
最大移動時間 | 180分 | 180分 | 180分 |
最大乗継回数 | 3 | 3 | 3 |
記事を書くにあたって調べたところ、最大移動時間は3時間とかなりたっぷりとられていました。これなら、乗り継ぎ時間を気にせずに利用できますね。
どちらを買うか?
何日か滞在する短期旅行者が購入するなら「1日乗車券(レッド)」か「シルバー」の nolカードだと思います。
カードはメトロだけでなく、バス、トラム、水上バスでも使用できます。
1日に2区間以上、またバスなどを駆使して観光地を周るなら、チャージの必要がない1日乗車券が(何も考えなくていいので)便利だと思います。ただし、1日に2,3カ所回るくらいなら、シルバーnolカードの方が安くつくと思います(チャージの不便さはありますが)。
買い方
nolカードは、駅構内にある券売機か有人カウンター(チケットカウンター)やバスターミナル、RTAのウェブサイトから購入、チャージ(top-up)することができます。
1日乗車券
1日乗車券(赤い紙のカード)を、ドバイメトロの改札口近くにある発券機で購入しました。路線バスにも使えますが、主要バス停(バスターミナル等)にしか発券機はないので、ドバイメトロの構内で買っておきましょう。
購入には、現金とクレジットカード・デビットカードが使えます。
上の写真の左は発券・チャージができる機械、右はチャージ専用です。
金額は22AED(ディルハム)、約880円ほどで、2AEDのディポジットを含んでいます。
日本の交通系ICカード同様、改札のカードリーダーにタッチして通過しましょう。降機後も同様にタッチさせます。
ところで、レッドチケットには、1回ごとのものもありますが、区間が定められているので、1回きりの乗車以外、あまり使い勝手がいいとは思いませんでした、なお、発行料金は2AED+初回乗車料金。次回以降は、その都度、Nol Cardにチャージするシステムです。チャージは10回まで行えます。
シルバーカード
シルバーのnolカードは、改札口の有人カウンターで購入しました
有人カウンターはけっこう混んでいることがあるので、時間がかかると思っていた方がいいかもしれません。支払いは、クレジットカード・デビットカードが使えます。
値段は25AEDで、うち6AEDはデポジット、残りの19AEDが運賃として利用できます。
最低7.5AEDがないとメトロもバスも乗車できないので、気をつけましょう。
チャージは、メトロ構内にある機械で行えます。バス車内ではチャージできませんのでお気を付けください(最低7.5AEDチャージされていないとバスに乗れません)。
チャージは5AEDから可能で、あとは残高が7.5AEDを切らないようにチャージしながら使います。
有効期限は5年です。
一般的には、最初に示した灰色のカードなのですが、私が購入したときは、上の写真のようなカードが渡されました。内容は同じです。
シワしわのレシートの写真ですみません(*ノωノ)
e-Purse Value が利用可能分です。有効期限は購入日から5年ではなく、5年後の月末になっています。
使い方は1日乗車券と同じ、改札のカードリーダーにタッチして通過しましょう。
ドバイトラム
ドバイトラムは、ドバイマリーナ地区を一周するように設置された路線です。全11駅あり、ドバイメトロのレッドライン「DMCC Metro Station 駅」または「Sobha Realty Metro Station 駅」で乗り換えられます。
運行時間
ドバイメトロの駅がオープンするのは下記の時間帯です。
10種類
・月曜日ー木曜日:5時 ー 12時 (深夜)
・金曜日:5時 ー 1時 (翌日)
・土曜日:5時 ー 12時 (深夜)
・日曜日: 8時 ー 12時 (深夜)
以前は金曜日が休みで(メトロの始発が11時頃だった時期)、始発は、途中の駅からは乗れないくらい混んでいました。今は金曜日は半ドンで土・日が休みで、始発時間も早まりました。
しかしながら、曜日や時間帯にもよりますが、中心地や乗換駅付近ではとても混みます。
金曜日の夕方に「Mall of the Emirates」駅から「Al Rigga」駅まで乗りましたが、メトロの混み具合が尋常ではありませんでした。日本で一番混んでいると言われていた東京メトロ東西線の木場駅-葛西駅間くらい(乗れない・なかで動けない)。幸い女性車両で座ることができましたが、立って乗るのは無理!という感じでした。
「Emirates Towers」駅で降りて(後述の)未来博物館のライトアップを見てから帰ろうと計画していたのですが、降りることもできないうえ、次は絶対乗れないと思うほどの混雑状況だったので諦めました。
スポンサーリンク
ホテルから未来博物館まで
ところで、行き方を調べるには、Googlemapの「経路」機能を使うと便利でした。
ただし、注意点もあります。
ホテル(アシアナグランドホテル)から未来博物館までの経路を調べてみました。
徒歩でかかる時間は全くあてになりませんでした。しかし、路線に関しては問題なく使えます。
コツとしては、出発地や目的地を入力するとき、英語で行った方が適切な経路が出るようです。日本語でも検索可能でしたが、遠回りしたり最適でない経路が表示されることがありましたので。
未来博物館は Emirates Towers駅に直結しており、駅から徒歩5分くらいです。
未来博物館のようすはこちらをどうぞ。ぜひ!
-
2071年の世界へ!ドバイの未来博物館は見どころ満載!!
ドバイの未来博物館を徹底解説!
続きを見る
ドバイフレームからドバイモールまで
ドバイフレームのバス停は、エントランスのすぐそばにありました。
バスは、1時間に2本くらいの間隔で運行されているようです。
バスは前乗りで、nolカードを機械にタッチさせます。
1つ先の停留所(バスターミナル)で降りました。
他の方が運転手さんに質問しているのを聞いていると、どうやら次のバス停でメトロに乗り換えができるようです。バスターミナルを抜け横断歩道を渡ると、そこにはドバイメトロ「MAX」駅がありました。
Googleマップの経路にはメトロ駅について表示されませんでしたが、偶然、うまく乗り換えをすることができました。
もちろん 27番のバスに乗り継いでも行けますが、所要時間は20分。一方、MAX駅からドバイモール(Burj Khalifa/Dubai Mall駅)までは4駅、8分。メトロの方が、かなり時短になります。
なお、Al Jafiliya バス停(バスターミナル)からドバイフレームまで徒歩20分くらいです。冬場なら歩くのも可能だと思いますが、正直夏場は無理です。バスの運賃は安いし、1駅なのでうまく利用するといいですね。
スポンサーリンク
さいごに
チケット(nolカード)の買い方と、ドバイメトロとバスを使って周った観光地をご紹介いたしました。
ドバイはタクシーも安いので、それらを合わせるとひとり旅でも簡単に行動範囲を広げることができます。また、乗り継ぎ時間がたくさんあれば、ドバイ国際空港から市内までもメトロを使って簡単に往復できます。とても便利なスマートシティです。次回は、ドバイで使った配車アプリをご紹介いたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。