ロンドン市内からバスで2時間かけてコッツウォルズ地方に行ってきました。冬のコッツウォルズ地方のようすをご紹介します。
コッツウォルズ
コッツウォルズ (Cotswolds) は、イギリスの中央部に位置し、南北に約160kmに広がる丘陵地帯です。
石造り (コッツウォルズストーン) の街並や穏やかな田園風景は、特別自然美観地域 (Area of Outstanding Natural Beauty) として指定されています。
ロンドン市内からは、列車やバスで簡単にアクセスすることができる人気の観光地です。
ストラトフォード・アポン・エイヴォン
まずは、コッツウォルズの北の玄関口、ストラトフォード・アポン・エイヴォンへ行きました。かわいい街並みを見ているだけでも楽しい場所です。
11月の終わりに訪ねたときには、クリスマスのデコレーションが素敵でした。
紅茶の Whittard (ウィッタード) のお店がありました(ちょっと写真がゆがんでしまいました・笑)。
Whittardには手ごろな値段ですが、お土産に喜ばれる品が揃っています。紅茶は税率0%(非課税)なので、町中のお店と免税店の値段は変わりません。
町には、ピーターラビットやハリポッターのお店などもあり、お買い物も楽しめそうです。さらに、少し川の方へ歩いてみました。
置物のような鳥(笑)飛びたつ気配がありません。すべてがのんびりとしています。
町の中心には、エイボン川が流れています。エイボンは、ケルト語で川を表すそうなので、かわ川?
そのエイボン川に架かっているのは、15世紀に建てられたという「クロプトン・ブリッジ」。中世の橋としては最も美しいとも言われています。
誰でしょう?イギリスらしいオブジェがありました。
この橋のたもとには、緑豊かな「バンクロフト・ガーデン」が広がっていて、のんびり歩くだけで楽しかったです。
シェークスピアの生家
ここは、2016年4月23日に没後400周年を迎えたシェイクスピアの故郷でもあります。
シェイクスピアが誕生、そして結婚後も過ごした家の中を自由に見学することができます。ハーブが植わったお庭もありました。
シェークスピア像。
2階に上がってみました。
昔は、有料で窓ガラスにサインなど自由に書くことができたそうです。その名残がたくさんありました。
ランチ
「イギリスのお食事は昔に比べて美味しくなりました!」と添乗員さんが繰り返します。その意見には賛成です。
この日のランチはフリーでした。
観光地なので、雰囲気のいいレストランはたくさんあったのですが、お店の前のメニューの写真を見て、こちらに入りました。
姪っ子との旅。初めてのロンドンなので、できるだけ地元を感じるお店に入ってみたかったのです。
選択は大正解!お店の中も雰囲気がよく、スタッフの方も親切でした。
がっつりハンバーガーと、フレンチフライ。
イギリスではマヨネーズをつけて、フレンチフライを食べるそうで、お店の方にすすめられました。
とっても美味しかったです。
聖トリニティ教会
食後は、ツアーのバスで少し移動して、1400年代後期に建てられた聖トリニティ教会へ。
ここは、シェークスピアが赤ん坊の時に洗礼を受け、死後に埋葬された教会です。現在は、シェークスピア夫婦が眠っています。
ボートン・オン・ザ・ウォーター
次はバスに揺られて、いかにもコッツウォルズという町、ボートン・オン・ザ・ウオーター (Bourton on the water) へ行きました。
ここは、リトルベニスと呼ばれる美しい村です。
思っていたより小さな村なので、1時間あれば、ゆっくり見て回ることができます。
バイブリ―
ツアーの最後は Bibury (バイブリー) という町です。
町の中心にあるスワンホテル近くで降り、フットパスを通って「アーリントン・ロウ」へと向かいます。
14世紀の家並みそのままだそうです。人気のない冬の午後、タイムスリップしたような景色が広がっていました。
これらは民家の建物なので、ご迷惑にならないよう写真を撮りました。
そばでは、マスが養殖されています。
ただ、ハチミツも有名だと聞いたので、お土産にハチミツを買いました。
行き方
コッツウオルズに手軽に行くには、ロンドンの現地発着ツアーがおすすめです。
でも、列車とバスでも行けるので、思い出の写真とともに個人で行く方法も考えてみました。情報を得たのは以下のサイトです。
列車
イギリス国鉄のサイト:http://www.nationalrail.co.uk/
ストラスフォード・アポン・エイボン(Stratford-upon-Avon)へは、ロンドン市内のメリルボーン駅(Marylebone)から行けるようです。
鉄道だと2時間~2時間半くらいで着くようですが、ツアーバスも同じくらいの時間でした。
ただ、鉄道の駅は町中から離れているので、google mapで検索しておくといいかもしれません。
バス
「ストラストフォード・アポン・エイボン」から「ボートン・オン・ザ・ウォーター」までは、バスで行くことができます。イギリスの路線バスは車内アナウンスも行き先を示す電光掲示板もありませんので、降りる際には、ボタンを押して運転手に知らせます。
バスの時刻表:http://www.travelinesw.com/
使い方は簡単で、「From」に出発地、「To」に到着地を入れて、「GO」をクリックするだけです。
ストラトフォード・アポン・エイボンからは結構離れているようで、モートン・イン・マーシュ(Moreton-in-Marsh)駅で801番のバスに乗り換えるようです。
今回はツアーだったので、楽でしたが、個人で行くとなると日帰りは厳しいのかしら?
コッツウォルズには雰囲気のいいはホテルがあるので、個人で行ったら一泊するものいいですね。
ロンドンまでの帰り
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」からは、まず801番のバスで、また「モートン・イン・マーシュ」まで行き、鉄道でロンドンまで帰ってくることができます。
所要時間は30分くらい。バス停と駅舎は近くにあるので、乗り継ぎは問題ないようです。
ただ、イギリスの時刻表はあまりあてにならず、バスも10分早く出発したり、遅れたりするそうなので、時間には余裕をもって行動した方が良いでしょう。
モートン・イン・マーシュ駅から、ロンドンのパディントン(Paddington)駅まで、約1時間半の旅です。自由席は前の方の車両で、平日は、通勤・通学の乗客も利用している線だそうです。
鉄道&バスのチケット
コッツウォルズ地方に鉄道&バスで回るときは Discover One Day Pass がお得です。
Discover One Day Pass は、1日周遊券 (レシートのようなペラペラの紙) で、主要な鉄道の駅(カード利用可)や、コッツウオルズのバス車内(現金のみ)で買うことができるようです。 以下で示した、鉄道とバスの両方に使えます。
*コッツウォルズの主なバス
+
*鉄道
GWR*1trains : Oxford 〜 Moreton-in-Marsh
GWR trains : Swindon 〜 Ashchurch for Tewkesbury
GWR trains : Gloucester 〜 Yate
Arriva & Cross Country trains : Gloucester 〜 Ashchurch for Tewkesbury
さいごに
お天気に恵まれた冬のコッツウォルズ、観光客も少なくゆっくり回れました。可愛いホテルもあったので、今度はOne Day Pass を使ったり、一泊したりして他の村にも行ってみたいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:グレート・ウェスタン・レールウェイ (Great Western Railway、GWR) は、イギリスの列車運行会社で、イングランド西部・南西部およびウェール図南部の路線を運営している。