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ベルガモットという香りをご存知ですか?
精油 (エッシェンシャルオイル) だと、落ち込んだり、気分にむらがあるときに役立つとされているモノです。おうち生活に閉塞感を感じたら、気分転換にぴったりな香りです。今回は、ベルガモットの香りについてご紹介いたします。
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ベルガモット
ベルガモット (Bergamot) は、原始的な「ライム」のグループに属し、ライムとレモン(ビターオレンジの説もあります)との交配種とされます。果実は球形から洋ナシを縦につぶしたような形で、直径8~10cmです。
学名:Citrus bergamia
科名:ミカン科 常緑性高木
場所: カラブリア州南部・レッジョ・カラブリア (Reggio Calabria)
レッジョ・カラブリア
レッジョ・カラブリア は、イタリア半島の先端に位置しています。夏は川が干上がるほど乾燥しますが、地下にはミネラル豊富な地下水が流れています。その水源をもつ、小さな町で、ベルガモットは栽培されています。
レッジョ・カラブリア は、イタリア半島の長靴のつま先にあたるとこに位置していて、対岸にはシチリア島があります。
シチリア島
上の写真は、シチリア島の東岸にあるエトナ山です。エトナ山のふもとには、扇状地が広がっています。
その水はけが良い土壌を利用して、葡萄園や果樹園が広がっています。
シチリア島には、アーモンドの花が咲く頃に行ったことがあるのですが、ベルガモットの木々が見られるレッジョ・カラブリア も似たような雰囲気なのかしら?
レッジョ・カラブリア は、シチリア島のメッシーナからフェリーで渡れるようなので、いつか行ってみたいと思います。
この海の向こうにレッジョ・カラブリア がある?と、まだ行ったことがない場所に思いを馳せるのでした。
ベルガモットの花
ベルガモットの木々は高さ約3~5mで、通常ビターオレンジの台木に接ぎ木されるそうです。
開花期は4~5月で、オレンジよりもやや小さな丸みをおびた白い花をつけます。ベルガモットの果実は、とても強い苦味があるので生食には向かないとされます。しかし、その果皮を圧縮することで、精油が生まれます。ちなみに、枝葉から採れる精油は、プチグレ (イ) ンといいます。
ベルガモット:精油
ベルガモットの精油は、果実が未完熟の緑色のうちに収穫されます。甘さと苦さ、爽やかさをあわせ持つフレッシュな香りの精油となります。
圧縮部位:果皮
主成分:リモネン・酢酸リナリル・リナロール
精油に含まれる リモネン は気持ちを高揚させる作用があります。一方、酢酸リナリル、リナロール は神経を鎮静させる成分となるため、「調整」の効果が期待されます。そのため、ストレスケアや不眠、精神や心のケアに好まれる精油と言えます。
禁忌: 塗布した肌を4~5時間は直射日光 (紫外線) に当てないようにしてください (フロクマリンに光感作 (光毒性) 作用があるため)。
2019年に以下のような研究発表がありました。
ベルガモット精油の香りで免疫力がアップする可能性|公益社団法人 日本アロマ環境協会のプレスリリースベルガモット精油の香りで免疫力がアップする可能性|公益社団法人 日本アロマ環境協会のプレスリリース
研究では、ベルガモット精油の香りを適切な濃度で嗅ぐことで、ストレスが緩和するとともに、免疫力がアップする可能性が示唆されていました。一方、香りの作用については、噴霧する濃度や被験者の香りの好みなどによって差があることも確認されています。
つまり、自分の好きな香りだと感じると効果も期待されるというものです。私は好きな香りなのですが、みなさまはいかがでしょうか。
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ベルガモットの香り
ベルガモットの香りは、精油以外でも身近なところで体験することができます。ベルガモットの香りは、紅茶の アールグレイ (英: Earl Grey) の香りでもあるのです。
家で探してみると、2種類のティーバッグが見つかりました。
名前の由来
ベルガモットの香りをつけた紅茶がアールグレイと呼ばれるようになったのには、いくつかの説があります。
このフレーバー・ティーが誕生した頃、イギリスの政治家・第2代グレイ伯爵(1764 -1845年)が特別な外交団を中国に派遣しました。その使節団が中国人高級官僚の命を救い、そのお返しとして良い香りがつけられたお茶とそのブレンドレシピを贈ったため「アールグレイ」と名付けられたと言われています。
他には、中国からお茶とオレンジが船でイギリスに運ばれるとき、そのお茶がオレンジの香りを吸着してできたという説もあります。どちらにしてもミステリアスなフレーバー・ティーです。
おいしい紅茶の入れ方
トワイニング (Twinings:TWG) と JING のどちらにしようか迷ったのですが、今回はJINGにしてみました。
JINGは、懐かしのキャセイパシフィック航空のラウンジにもある紅茶です。開けてみると、茶葉がたっぷり入っていました。
しかし、ティー バッグ1袋でカップ1杯が基本です。まずは、お湯を沸騰させ、カップを温めておきます。
ティーバックを入れたカップに熱湯を注ぎます。ティーバッグに直接お湯を当てるのではなく、湯呑みやティーカップの端から静かにお湯を注ぐと、ティーバッグのおいしさを引き出すことができるそうです。
その後、裏返したソーサーなどで蓋をして蒸らします。蒸らす時間は商品の箱などに書かれていると思いますが、通常1~2分間のようです。
お湯の量は、湯呑みやティーカップの8分目が目安です。あとは、ティーバッグを数回ひらひら振って、静かに取り出します。
しっかり色も出て、香りも立っています。
暑い時期には、アイスティーにしても美味しいと思います。アイスティーを作るときは、紅茶を濃い目に抽出して、熱いままグラス一杯の氷の上から注ぐといいようです。
甘さを加えたいときにはハチミツもおすすめです(ただし、ハチミツは3歳未満のお子さまは避けるようにしてください)。
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さいごに
前向きに物事を考えて生活しよう!ストレスを溜めないようにしよう!と思ってはいても、溜まるのがストレス。目に見えない敵に立ち向かっても疲れるだけです。なので、「今日も頑張ろう」とするとかえって疲れます。
ちょっと力を抜くくらいがちょうどいいと思い、香りで気持ちを軽くしてみようと思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました。