2017年の秋、世界一周の航空券で、旅を始めました。
最初の目的地は、カナダのプリンスエドワード島です。日本からははるか遠くの場所ですが、日本人が多く訪問しています。理由は小説「赤毛のアン」の舞台となった町だからです。
今回は、長年の夢だったプリンスエドワード島で赤毛のアンの世界に浸る旅のようすをお届けいたします。
※2017年の旅行記です。
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PEI Select Tours
現地では、ツアーに参加しました。お世話になったのは、 "PEI Select Tours" さん。
日本語で案内してもらえます。公式サイトから日本語で予約(現地支払い)することができました。クレジットカードの番号を送るときも(情報が流出しないように)とても工夫されていて、安心して連絡できました。
秋晴れの美しい日、総勢14人でアンの世界をまわるツアーが始まりました。
朝9時にいろんなホテルを回って迎えに来てくれます。日本語ツアーなので、もちろん日本人ばかりです。こんな遠い場所で、たくさんの日本人に会えたことにビックリしました。
フレンチリバー村
途中、フレンチリバー村が見える場所を通ります。
ところで、シャーロットタウンへは、2回目の世界一周旅行(特典航空券)の時にも立ち寄りました。そして、同じツアーに2回参加しました。1回目は紅葉、2回目は、春のリンゴの花が咲き乱れている時季を選びました。しかし、2回目のときは春が遅く、満開のリンゴの花を見ることができませんでした。
しかも、雨・・・
同じ景色でも、こんなに雰囲気が違います。
でも、ガイドさんが、『お天気のいいときの景色は絵葉書で見られますが、こういう(曇り空の)景色は、着た時しか見られませんから!』と仰ったことが記憶に残りました。
それもそうですね。
1回目のツアーでは、赤毛のアンフリークの方が多かったです。
一方、2回目は、赤毛のアンを知らない方もいました。代わりに、シャーロットタウンだけで8泊する方や、カナダを列車を使って1カ月かけて移動している方もいて、彼らとのお話しも面白かったです。普段一人旅が多いので、誰かと過ごすことは、とても新鮮です。
次は、赤毛のアンの作者、Mrs. ルーシー・モード・モンゴメリーがご主人と一緒に眠っているお墓を訪問します。
こちらは、地元の方がきれいにお掃除をされているそうです。
郵便局
次は郵便局へ行きます。
「赤毛のアンの」作者、ルーシーが働いていた場所です。彼女が作家として大成したのも、誰にも知られず、ボツを恐れず、人知れずこの郵便局から作品を出版社に送り続けられたからだそうです。
1回目に行ったときは、5分くらいの日本語のビデオを見ることができる小さな展示室があったのですが、2回目に行ったときには、なくなっていました。その代わり、三つ編みの赤毛がついた帽子が置いてあり、自由に写真を撮ることができるように変わっていました。
ただし、切手付きの葉書は健在でした。ここは、現在も郵便局として運営しているので、このままハガキを出すことができます。
後日、家に到着した葉書には、この郵便局だけの特典「赤毛のアンのスタンプ」が押されていました(^^)
途中、アンがマシューに連れられてグリーンゲイブルズにやって来た時に見た (アニメーションのオープニングシーン)、リンゴの花の小道も、ツアーの途中で通ります。
現在は、リンゴの木が老木となり、残っているものが少ないそうです。 でも、その道を通ることができただけで嬉しかったです(^^)
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グリーンゲイブルズ
長年夢に見た「グリーンゲイブルズ」。
1回目に行ったときは快晴だったので、青空に生えて、とてもきれいなグリーンゲーブルズが見られました。プリンスエドワード島はクルーズ船の立ち寄り場所にもなっていますので、多くの観光客が訪れる場所です。小さな家に多くの観光客。なので、順番にゆっくり入って見学します。
グリーンゲイブルズは国立公園の中にあります。現在はビジターセンターのようなものが建設され、小さな博物館や売店もあるようです。
リビングルーム
グリーンゲイブルズの中は、赤毛のアンの物語そのままに再現されていました。
食器棚の横に飾られているのは髪の毛で編んだリースだそうです。ここでは、別れのときに髪の毛を交換したりする習慣があり、家族や友人の髪の毛はとても大切にされていたそうです。
バラの蕾のカップと聞いていたのですが、違うお花のカップが飾られていました。
このリビングのお茶会に呼ばれてみたいです。
マシューの部屋
アンをいつも優しく見守ってくれていたマシューの部屋です。
シンプルで朴とつなマシューらしい雰囲気で、今にも『そうさの~』と声が聞こえてきそうです。
キッチン
アンとマニラが焼くクッキーやケーキは、美味しそうで、子供のころの憧れでした。
物語では、そのケーキにまつわる大事件が起こります!
アンの憧れ・ミセスアランに痛み止めの入ったケーキを作ってしまったのでした。風邪をひいて鼻が利かなかったとはいえ、大ショックのアン。そんなアンに、ミセスアランは『誰でもやりそうなおかしな間違い』として、元気づけてくれます。
子供心に、なんて優しい女性なんだろう!と思いました。
アンがミセスアランのためにケーキを特別美味しく作ろうと頑張った気持ちは通じていたので、例え痛み止めの塗り薬が入った不味いケーキでも「美味しくてもそうでなくてもあなたの心づくしは嬉しかった」とした素敵な場面を思い出しました。
そして、もう一つ発見しました!
アンが親友のダイアナに「いちご水」だと思ってワインをすすめて酔っぱらわせてしまう有名なシーンに出てきた「いちご水」。こちらの棚に置かれていました。原作では「ラズベリー」だったのですが、赤毛のアンが翻訳された時代(日本に)ラズベリーはなく、いちご水 (原文はRasberry Cordial) と訳されたそうです。
アンの部屋
窓のそばには、マシューに買ってもらったパフスリーブのドレスが飾られていました。
昔アニメーションで見たイメージ通りの部屋です!
実際に入ることはできず、覗く感じになりますが、見られるだけで大感激です。
将来の配偶者となる、ギルバートの頭を叩いた石版も、破れたままで飾られています。
マニラの部屋
アンを厳しくも優しく見守って、お母さん以上の存在であったマニラの部屋です。
(逆光になってしまいうまく写真が撮れませんでしたが)窓側には、マニラの大切なブローチが飾られていました。
物語のハイライトを思い出させる仕掛けが、グリーンゲイブルズのあちこちにあって、それを探すのも楽しいです。
裏庭には、馬車がありました (2回目に行ったときにはなくなっていました) 。
以前は、そばにあったアンのおさげ髪がついた帽子を被って、馬車に乗って、なりきり写真を撮ることができました。ちなみに、アンのおさげ髪がついた帽子は、郵便局に移動していました。
おばけの森
グリーンゲイブルズの前には緑が広がっています。
その庭からは「おばけの森」へ行くことができます。
「おばけの森」というより木漏れ日が素敵な小さな森でした。
でも、夜になって明かりがなくなると、怖くなるのでしょうね。
「おばけの森」からグリーンゲイブルズへの帰り道は、ダイアナになりきって、アンに会いに来る気分になって歩いてみました。
恋人たちの小道
裏庭からは「恋人たちの小道」へ出ることができます。
こちらも、物語のイメージ通りです。
恋人たちの小道を周ってグリーンゲイブルズに続く道には、リンゴの木がたくさんあり、ほのかにリンゴの甘い香りがしました。
少し小さめのクラブアップルだそうです。物語に出てきた「クラブアップルの砂糖漬けのパイ」は、アンがグリーンゲイブルズへ初めて訪れた日の夕食にマリラが用意していたものです。「クラブアップル」は、あまり食べないそうですが、倹約家のマリラが小さい実を丁寧に集めて、あく抜きして何とか食用にしたものだそうです。
島全体は紅葉には少し早い時期だったのですが、こちらでは美しい紅葉を楽しむことができました。
ランチ
グリーンゲーブルズを堪能したあとは、ロブスターランチです。
ロブスターは1年中食べられます。
2回目に行ったときは、5月1日に漁が解禁になったばかりのロブスターをいただきました。ロブスター漁は、5月と6月の2月しかできないそうです。ロブスターは5万個の卵を産むのですが、私たちのお皿に乗るまでは7年かかり、その間の生存できるのは、わずは2匹だそうです(゚Д゚;)
食べやすく切れ目を入れてくれているのですが、さらに美味しく、きれいに食べるためい、ガイドさんがコツを教えてくれました。
なので、隅々までしっかりいただけました。
やっぱり、漁が行われている時期のロブスターは風味が違って、格段に美味しいと感じました。ガイドさんは食べ過ぎたので(人によってはアレルギーになるので)別のものを注文されていました。
私も食べ過ぎてみたい・・・。
午後のツアー
午後は、ルーシーの生まれた場所など、ルーシーが関わった場所を訪れます。
日本のアニメの切手も飾られていました。
プリンスエドワード島はかなり大きな島です。そして、赤毛のアンに関連する場所もあちこちにあります。
これだけの場所を個人で回るのは大変なので、ツアーに参加して、本当によかったです。
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さいごに
長年の夢の場所、プリンスエドワード島は、とても素敵な場所でした。
プリンスエドワード島の面積は、カナダ全土の0.1%しかないのですが、1年に100万人もの観光客が訪れ、バンフに次ぐ人気の場所だそうです。
1回目は9月、2回目は5月に訪れましたが、どちらの風景も素敵でした。7月になると花が咲き乱れ、島中が彩られ、さらに美しくなるようです。いつか、夏にも行ってみたいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。