「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。
2年ぶりのパリ、オリンピック2024を経て、出入国の流れがいろいろ変わっていました。今回は、羽田空港第2ターミナルからフランス・シャルルドゴール空港(CDG)への入国、機内からの景色等、そして帰国までの流れについてお届けいたします。
スポンサーリンク
ANAビジネスクラス
今回はほぼ1年ほど前にキャンセル待ちをかけた特典航空券の旅です。
適当な日にちをピックアップして、ロンドンとパリ便のキャンセル待ちをしていたのですが(ロンドンは片道しか取れず)、半年ほど前にパリ便の往復が取れた旨のメールが届きました。
レギュラーシーズンでの発券、ちょうどマイル数が上がる前だったので往復90,000マイル(現在は115,000マイル)でした。燃油サーチャージは99,000円。マイルは、ダイナースクラブ(クレジットカード)のポイントを移行したものです。1年の上限は40,000マイルに改悪されてしまいましたが、ダイナースクラブだと1ポイント=1マイル換算で交換できます(6,000円の移行料が必要)。
準備
初めてのANA長距離線、まずANAのアプリをダウンロードしていきました。
羽田空港発着のANA国際線は利用ターミナルが第2になるか第3になるかギリギリまで分からないので、アプリを入れておくと確認できたり何かと便利でした。行きは、5日ほど前に「第2」と表示されました。帰りは2日前に「第2(未確定)」とメールが来ましたが、実際確定するのは日本到着前でした。
帰国後に第2ターミナルに送迎サービスを頼んでいたので、変わらなくてよかったです。
オンラインチェックイン
出発前日(出発時間のほぼ24時間前)に、オンラインチェックインの案内がメールできました。
ANAの公式アプリから簡単にチェックインできます。
必要なものはパスポート。
顔写真のページを登録して、情報を読み込ませます。手入力でもできますが、読み込みの方が間違いなく簡単に登録できました。
その際、座席も指定しなおせます。
「The Room (ドア付きの座席)に変わりました」というメールが来ないか淡い期待を抱いていたのですが・・・。ANAのThe Roomは増えませんね
あとは、貨物室へ預けるスーツケースの中に入れてはいけないもの等を確認して「チェックイン」しましょう。
(i-phoneの場合)Apple Wallet に追加しておくだけです。
ちなみに、行きに登録しておけば、帰り便は(パスポートの読み込みは不要で)アプリ上でチェックインするだけでした。
後は、当日、空港で貨物室へ荷物を預けるだけです。
行き(羽田)は国内線から国際線ターミナルへ向かう途中に、Baggage Drop(貨物室への預け入れ荷物を預ける機械)ができていました。すぐそばにスタッフがいますので、壊れ物のタグも付けてもらえます。担当してくださった方は研修生で、とても丁寧かつ親切に対応してもらえました。
楽々出国!
今回、東京国際空港(羽田)とシャルルドゴール空港(T1)では、どちらもモバイル搭乗券で出国、そしてラウンジ入室までとてもスムーズでした。
羽田からパリまで
今回は機首に向かって左側のAの席を予約しました。
富士山を見ながら離陸した後は、遠くにスカイツリー、東京タワーなどを見ながら九十九里を通過し、アンカレッジの方へ進んでいきます。前回ブリティッシュエアウェイズでロンドンへ行った時より、北極よりのルートでした。北極点に近づいたせいか(?)、その辺りから機内のWifiが通じませんでした。
さらにグリーンランドの上を通過し、ロンドンを経てパリへ向かいます。
ちょうどグリーンランド上空。
夜と朝の狭間の瞬間、右の方から太陽が昇ってきました。パリまではもう少しです。
フランス入国
フランス入国時、入国審査は「ビジネスクラス用(Acces N1)」と一般の入国審査場が左右に分かれて案内されます。
私は同じ飛行機でやって来た方について「Acces N1」に進んだのですが、そこは有人カウンター、しかも1カ所しか開いておらず(アシアナ航空が少し早く到着していたので)通過するまで20分ほどかかってしまいました。
現在、以下、いずれかのパスポートをお持ちの方は、入国の際に自動化ゲートを利用できるようになっています(2024年12月現在)。
自動化ゲートOK
・日本
・アルゼンチン
・オーストラリア
・カナダ
・チリ
・イスラエル
・メキシコ
・ニュージーランド
・ペルー
・シンガポール
・韓国
・英国
・米国
※2024年12月現在
日本のパスポートだと自動化ゲートが使えるようになっていました。
「Acces N1」と自動化ゲートはどちらが早く通過できるのか?
今回答えは出ませんでしたが、どちらにしてもオリンピックを経て変わったようです。
スポンサーリンク
パリ出国
帰り便もモバイル搭乗券を発行しておけば、カウンターがオープン(便出発の3時間前)する前に出国できます。
市内からバスでシャルルドゴール空港・ターミナル1へ。
バスを降りたら、ターミナルへ入りそのまま左に進みます。
モバイル搭乗券で「Acces N1」を通過して、チューブの中を通って出国審査へ。
その前にゲートを確認しましょう。
空港にあるインフォメーション用の機械にモバイル搭乗券のQRコードをかざすと、出発便の情報が出ました。
簡単!
膨大な便の中から自分が乗る便を探してゲートを探す手間が省けて、とても便利なシステムだと思いました。
ゲートの確認が終わったら、いよいよ出国です。
「Acces N1」へ進んで有人カウンターに進もうとしたら、係員の方に自動化ゲートを案内されました。待ち時間ゼロ、モバイル搭乗券とパスポートで楽々出国完了です。
出国の詳細はこちらもあわせてどうぞ。
-
【2024年12月】便利になった!パリCDGシャルルドゴール空港・ターミナル1
今年も「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。 2023年1月最初の記事は、パリ・シャルルドゴール空港のターミナル1での出国のようすをお届けいたします。 スポンサーリンク CDG ターミ ...
続きを見る
ラウンジ
ターミナル1のラウンジは新しくなっていました。
以前あったラウンジは閉鎖されており、新しいラウンジは保安検査を受けた後に設置されています。保安検査場も広がり、楽に進むことができるようになっていました。これで、搭乗時間までラウンジでゆっくりすることができます。
とても素敵な新しいラウンジのようすはこちらをどうぞ(古い記事を書き直しました)。
-
【2024年11月】新しくなった!CDG ターミナル1・スターアライアンス ラウンジ 訪問記
「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。 シャルルドゴール空港(CDG)第1ターミナルからANAのパリ便を利用した際、新しくなったスターアライアンスのラウンジに行くことができました。新し ...
続きを見る
NH216便
ところで、ANA便のビジネスクラスでは無料Wifiが使えます。
前日に必要なコードがメールで送られてきたのですが、機内でもコードが書かれたカードをもらいました。こちらの裏にQRコードがあり、そちらからアクセスするほうが簡単です。
アメニティー
アメニティーの中身はリップバームとボディークリーム、そして(なぜか?)エコバッグ。もう少し今使いたいものが入っていればいいなと思います。ポーチは可愛いので愛用していますが、エコバッグは要らないのでいつも機内に置いてきます。
歯ブラシなどはお手洗いに用意されています。
耳栓やアイマスクなど(他社のポーチに入っているもの)は、行きはリクエストベースでしたが、帰りは搭乗時に持ち回りしていました。その代わり時間がなくなったのでしょか?(パリの離陸はTaxiing Timeが短い)ウェルカムドリンクは離陸後に提供されていました。プラスチックカップでのシャンパンは味気ないのでパス。ラウンジでたくさんいただきましたしね。
飲み物・機内食
初めてのANA長距離線。
とても期待していたのですが、カートでの飲み物サービスに驚きました。まるで平成初期の機内サービスにタイムスリップしたかのような感じでした。食事もデザートも食後の飲み物も全てカートでのサービスでした。今時珍しいですね。
食事は事前注文(和食か洋食)できますので、懲りずに和食をリクエストしておきました。しかし、食いしん坊がほとんど手を付けずに下げてもらった和食。
暇だったので機内で作ってみました。私の心の叫びを聞いてください・笑。
JALなら台の物が好みの味でなくても、ほかほかの俵ご飯とお味噌汁でなんとか乗り切れるのですが、ANAの場合はご飯が不味い。行きの便では、ご飯の温まりがまた不十分でした。帰り便は温まってはいましたが、お米自体が美味しくありません。しかもお味噌汁が最初からぬるい。お味噌汁の具は茄子だったのですが、揚げた茄子なのか油が浮いていて余計に不味かったです。最後の砦のご飯とお味噌汁もあえなく玉砕。ラウンジでたくさん食べておいてよかったです。
航行中
行きは14時間ものフライトなのに、バーカウンターの設置はなく、航行中に自由に飲んだり食べたりできるものはありませんでした。メニューには間食が載っているので、頼めばいろいろ持ってきてくれるのですが(水さえも頼まなくてはならず)面倒です。
帰り便は夜間便だったのですが、非常口ドアの近くにナッツなどが用意されていました。一番手前のチョコレートのビスケットが大好きです。チョコレートも美味しい。
アメニティのエコバッグは、これらのお菓子を入れて座席に戻るためのものか?いや違う・笑。
なんとかこれで乗り切ります。でも・・・
到着前
到着の2時間前、機内が明るくなり、2回目の食事サービスが始まりました。
12時間ぶりの食事、間食メニューからカレーとサラダを頼んだのですが、カレーを忘れられました。でも大きなスプーンはついています。この後にカレーが来るのかと考えたのですが『アイスクリームは食べごろになっています』と言っていたので、忘れられたに違いないと思って注文しなおしました。
その際『コミュニケーション不足で・・・』と言われたのですが『聞き逃してしまいました』と素直に謝って欲しかったです。しかし、最初の食事にほとんど手を付けていない人がお腹を空かせているとは考えないのでしょうかね。あっ!お腹を空かせているとの考えから異常な盛りのサラダなのか?
ちなみに、大きなスプーンはハーゲンダッツ用でした。カレーを食べ終えた後は、ドロドロになっていたので換えてもらいましたが。
とにかく終始ちぐはぐな接客で、サービスを受けていて疲れました(なので会話もしたくなく・・・)。
帰国後に調べてみると、2024年英旅行調査会社「スカイトラックス」でのビジネスクラス部門で、ANAの順位は3位!(゚Д゚) ちなみに、JALは13位でした。内容的にはあまり変わらないと思うのでしょうが、何が違うのでしょうね。座席?なお、上位2つはいつもの①カタール航空と②シンガポール航空でした。
到着前
ところで、今回はB787という中型機でした。
窓の下についているスイッチで明るさを調整します。
ただし、窓には電子シェードが入っているせいかどうかは分かりませんが、全開(一番明るい状態)にしても、A350に比べるとクリアとはいかず窓からの景色がきれいに見えませんでした。
なんかもやってる?それでも富士山は美しい。
さらに、夕日に染まるスカイツリー、東京タワーを見ながら高度を下げていきます。
11月の終わり、上空から見ると、東京はまだ紅葉が残っていてきれいでした。フランスは楽しかったし、人には親切にしてもらったし、機内での嫌なことは忘れましょう。
入国審査
長いフライト、第2ターミナルに到着したのはいいのですが、長距離線なのに沖止めでした。RIMOWAをよいしょよいしょと持ちながら階段を降り、バスでターミナルまで移動します。フランス帰りなので両手にたくさん紙袋を持っている人もおり、大変そうでした。前回のシドニー線は沖止めでなかったので、近距離長距離に関係なく到着のタイミングによるのでしょうね。
ところで、第2ターミナルの入国審査は、少し変わっていました。
まず、Visit Japan Web で作成したQRコード(スクリーンショット可)とパスパートを機械に読み込ませるところから始まります。
入国
1.電子税関申告:QRコード+パスポート
※アルファベットを覚えておく
2.入国審査(自動化ゲート)
3.預け入れ荷物がある場合は引き取る
4. アルファベット別に税関ゲートを通る
※税関申告書を書いている方は「2」からそして有人カウンターで通関します。
電子税関申告そする場合、最後に a / b / c というアルファベットが示され、最終的にその示された税関ゲートを通ることになります。
- 電子税関申告時に最後に表示されるアルファベットを忘れない!
荷物を受け取る間もアルファベットを忘れないようにしなければなりません。アルファベットにより通れる税関(自動化ゲート)が違うからです。
税関ゲートを通る前、「あなたは a ですか?」「確認してください」といった煩いがスタッフがたくさんいて煩わしかったです。突然話しかけられたらポーンとアルファベットを忘れてしまいそうです。なんでこんなに面倒なものを導入したのでしょうかね?なんで自動化ゲートなのに、スタッフがたくさんいていちいち流れを止めるのでしょうね?
これでは、紙の税関申告書を書いて渡すのと変わりはないのでは?第2ターミナルだけなのでしょうか?正直、フランスの空港のほうがよっぽどスムーズに通関できました。
スポンサーリンク
さいごに
羽田もパリもモバイル搭乗券で出国できるのはとても便利でした。早く出国できるとラウンジも空いている時間に行けます。また、フランスの鉄道駅では、荷物を持って階段を下りている私を手伝ってくれたりいろんな人に親切にしてもらい、楽しい旅の思い出がたくさんできました(ミッキー&ミニーちゃんにもたくさん会えたし♡)。
ANAの機内サービスが快適だったなら、来年The Room に有償で乗ろうかなと思っていたのですが、もう懲り懲り、ワンワールドの航空券を購入しました(ANAの方が安かったのですが)。行きはスカイラックス15位、帰りは13位の航空会社です・笑。今年最後に今年一番の高額な買い物をしてしまいましたが「お誕生日おめでとう」と自分に言い聞かせて決済ボタンを押しました。円高傾向のときにチケットを買えたのが良かったです。次は快適なフライトになるよう祈りつつ・・・。
さいごに、2年後にまたパリに行く予定ですが、運賃とラウンジを考えると、次回はアシアナ航空かエミレーツ航空かな。でも、アシアナ航空が正式に大韓航空の傘下に入ったようなのでアライアンスはどうなるのかなあ?でも、やっぱりソウル発着は安いですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。