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【ANA】世界一周・ビジネスクラス特典航空券 ~発券までと予約・再発券して分かったこと ~

2019-04-07

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ANA (スターアライアンス)で、ビジネスクラスの世界一周特典航空券を発券しました。

出発2か月前になって燃油サーチャージが下がったので、旅程をマイナーチェンジして再発券しました。

この記事では、発券するまで(空席の探し方など)と、予約・再発券してみて分かったことを、忘却録も兼ねてまとめてみました。

どこかでどなたかのお役に立ちましたら幸いです。

※ この記事は、2019年の体験談です。リンクは修正しました。

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発券まで

世界一周特典航空券を予約するときのポイントは、空席ありき なのですが、まずは「行きたい場所」や「やりたいこと」をピックアップしてみました。

  1. リンゴの花の下で赤毛のアンの世界に浸る@シャーロットタウン
  2. バンコクでマンゴーアフタヌーンティーに行く
  3. モントリオール空港の新ラウンジに行きたい

1は子供の頃からの夢、そして2は友人との待ち合わせ、なので1と2はマストです。

なので、最初の目的地をカナダにして、東回りの一筆書きルートを考えることにしました。

世界一周特典航空券を発券するまでの手順は、以下です。

step
1
大まかにルートを決める

step
2
空席を探す

step
3
予約と発券

以下、順に見ていきたいと思います。

大まかにルートを決める

スターアライアンスの世界一周特典航空券は、全旅程の距離 (マイレージ・mi) によって必要なマイルが数が変わります

なので、まず、全旅程と距離と必要マイル数を確認します。

必要マイル数(一部抜粋・加筆)

※1は、1名の区間基本マイレージです。

 旅程の組み方

そのマイレージ数を目安に旅程を「東回り」か「西回り」にして組みます。

【公式】ANA

ANAの公式サイトに載っていた、一周例の全旅程距離を計算してみると20,266マイレージ(mi)になりました。

使ったのは、 Great Circle Mapper というサイトです。

Great Circle Mapper

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出発・到着空港の3レター(スリーレター)を順に入れていき、Map  をクリックすれば、総距離数がでます。

世界一周の旅程の総距離は、15,000マイレージ(mi)~となるようです。

最短距離での必要マイル数は以下です(2023年3月現在)。

  • エコノミークラス:65,000マイル
  • ビジネスクラス:105,000マイル
  • ファーストクラス:160,000マイル

距離を少なくするコツは、できるだけ高緯度の都市を繋げることです。

少ないマイルでの旅程

緯度の高い都市を選んでみました。

羽田  バンクーバー  トロント  コペンハーゲン  香港  羽田

全旅程の距離は、17,889マイレージとなります。これなら、105,000 (一番少ない) ANAマイルで発券できます。

同時に「スカイスキャナー」で直行便があるかどうかを確認しました。

せっかく高緯度だけで組み合わせても、経由便を使うと距離がのびて旅程マイレージ (mi) がマイレージが増えてしまう からです。なので、直行便が就航しているかどうかも確認します。

同じ行先での必要マイレージ

  • 羽田 トロント(6,421mi)
  • 羽田 バンクーバー トロント(6,758mi)

距離と必要マイル

先ほどの「必要マイル数」の表で、一番コスパがいい(と思っている)ビジネスクラスでみてみます。

もちろん、ファーストクラスが一番いいのかもしれませんが、ダウンサイジングが主流の今日、行きたい場所にファーストクラスが設定されているとは限りません。

なので、ビジネスクラスにしてみました。

全旅程の距離 (mi)必要マイル数
14,001~18,000105,000
18,001~20,000115,000
20,001~22,000125,000
(2023年3月現在)

行きたい都市だけを繋げようとすると、どうしても距離がのびてしまいます。

持っているマイルとの兼ね合いもあり、目標を18,001~20,000 miの距離として、絶対行きたいカナダのシャーロットタウンとタイのバンコクを起点に前後の都市を考えました。

まず、シャーロットタウンまでの経由地は、より緯度の高いカナダ東海岸で、かつ日本から直行便がある「トロント」か「モントリオール」を候補としました。

その結果、以下のような大まかなルートができました。

東京  (トロント/モントリオール)  シャーロットタウン  (ヨーロッパの都市)  バンコク  東京

空席を探す

世界一周の旅程を組むとき、空席探しが一番大変です。

1,2ヵ所なら見つかるのですが、それらを予定した旅行期間内で繋げるのが大変なのです。

最初、何も考えずに、有償時と同じように「プラチナデスク」サービスに電話をして予約しようとしたら、思っていた以上に空席を探すのが難しい!と分かりました。

330日前だったのに・・・。

カナダの東部はエアカナダの独占場なので、特典航空券の空席が少ないです。

と、ANA予約センターの方に教えていただきました。

アメリカから大西洋横断する場合は便数も多いため、もう少し空席も見つかりやすいらしいのですが。

 ① ANAサイト

自力で空席を探すためには「ANA」と「UA(ユナイテッド航空)」の公式サイトを使う2つの方法があります。

まず空席照会に、ANA特典航空券予約のサイトを見てみました。

搭乗日の355日前(出発日含まず)から予約可能です。

ただし、他の航空会社が同日に予約できると限らないので、兼ね合いも難しいです。

「特典予約」をクリックして、お客様番号やパスワードを入れると下の画面が出てきます。 

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「往復」で調べると、希望する日の前後3日間の空席を探せます。

あいにく、モントリオールへの直行便には空席がなく、トロント経由にすることになりました。

しかし、「空席あり」と出ても、そこにはエコノミークラスや経由便も含まれているためさらに確認が必要です。

 ② UAサイト

そんなときに役立つのが、UAの特典航空券を探すサイトです

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【公式】UA

UA(ユナイテッド航空)フライト予約 を利用しました。

無料会員登録が必要です。「複数の目的地」を選ぶと、1つずつ空席が表示され、全旅程の空席を簡単に検索できます。

2019年当時の画面

1週間分の空席が出てきました。

しかし、これはUAの特典航空券の枠なので、ANAの特典航空券に解放されているとは限りません。

あくまでも目安ですが、で囲んだ「ビジネス/ファーストセーバー特典」で空席があると、ANAのサイトでも空席が見つかるようです。

UA 30日カレンダー

1週間空席表示の下にある「30日カレンダー」を表示させると・・・

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さらに、UAのサイトでは、30日分の空席が検索できるのです。素晴らしい!

しかし空席がない・・・。

目的地や日付を変えて、検索しました。

大西洋横断

ところで、実際に検索していて一番難しかったのが、大西洋横断のルートでした。

しかし、この「30日カレンダー」を最初に見ておけば、日程の組み方も簡単かもしれません。

今回は、1週間のカナダ滞在の中で、ロンドン(LHR)、ウィーン(VIE)、ミラノ(MXP)、ワルシャワ(WAW)行きの空席(ビジネスクラス)を発見しました。

空席に合わせて、カナダ出発日(=大西洋横断)を決めます。ヨーロッパでの経由地はどの国でも良かったのですが、LHRを含むと税金が高くなるので却下しました。使用機材を調べてみると、WIEまではオーストリア航空のB767で、MXPとWAW行きはB787でした。長距離なので機内の快適性を考慮して、MXP(エアカナダ)か WAW(ポーランド航空)の2択となりました。

 全旅程の距離計算

ここからは、全旅程を 20,000 miに収められるよう距離を確認します。ふたたび「Great Circle Mapper」を使います。

【総距離数】

HND   MXP   HND :20,718 mi

HND   WAW   HND:21,428 mi

初・ポーランド航空も気になったのですが、WAW 経由にすると、その先の BKK (バンコク)までの直行便がなく、FRA (フランクフルト) 経由になってしまい、全旅程距離数が増えてしまいました。

なので、エアカナダのMXP行きの便を選択しました。

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しかし、全てを特典航空券でカバーしようとすると、トータルが20,000 miを若干オーバーしてしまいます。

なので、一番距離が短い、シャーロットタウン(YYG)からトロント(YYZ)の片道チケットを買うことにしました。

HND   YYZ  (Surface)YYZ  MXP  BKK   HND

特典航空券に含まない旅程 "Surface" 組み込むことで「19,886 mi」となり、保有している「115,000のANAマイル」で特典航空券を発券できるようになりました。

距離数を節約する、もしくは空席が見つからない区間は"Surface"を利用する。

Surfaceは、地上輸送区間を意味し、この区間にかかる費用は別途必要ですが、移動手段の制限はありません。

航空機を使う場合でも、特典航空券の場合は、サーフェス部分の距離 (マイレージ) が加算されません。

ただし、有償航空券の場合は、Surfaceの部分も加算されます。

今回は、一部ダウングレードさせて予約しましたが、空席が見つからず他の旅程を無理やりくっつけて距離数を増やすより、Surfaceを利用して、その区間を乗り切る方法もあると思いました。

特典航空券のメリットを活用しない手はないです。

ダウングレード部分は、ビジネスクラスに空席が出たら、ビジネスクラスに予約変更できます。

予約と発券

旅程が決まったら予約します。

その前に、最後の確認を行います。

ANA国際線特典航空券のご予約・お申し込み から「会員ログイン」して、下の画面を出します。

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【公式】ANA

先ほどUAのサイトで調べた日程の便が、ANAの方で取れるか?こちらで確認します。

すると、UAのサイトで解放されていた「ミラノ

旅程完成!

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HND   YYZ  YYG  YYZ  MXP   BKK  HNDの旅程が決まりました。

これで、やっと予約できます。

いつ予約するか?

結論を言うと、特典航空券が解放されたらすぐの方がいいと思います。

ANA公式サイトでの特典航空券解放は、搭乗日の355日前(出発日含まず)、エアカナダも同様でした(2018年時点)。

タイ国際航空は、340日前に予約可能になりました。

そこから旅程を考え出したので、私は330日前に予約しました。

有償の世界一周航空券を買ったときは、いろいろサービスデスクの方と相談しなぜならできたのですが、特典航空券となると、ちょっと…(笑)。

なので、空席を探してからANAの予約センターに電話したほうがいいようです。

予約の変更

2019年の4・5月に、ANAの燃料サーチャージが下がりました。

出発の5~6か月前から、エアカナダ国内線のビジネスクラスの空席枠が増えてきましたので、ダウングレードしていた区間を予約し直すことにしました。

空席を見つけたら、電話をして燃油サーチャージ等の再計算をしてもらいます。

日にちをずらした場合も同様です。

ANA便は BKK からの1便しか含まれていなかったのですが、3,450円の払い戻しがありました。

外地発の燃油サーチャージなので、日本発より安めだったようです。

計算が終了してeチケットが送られてきた後(以下のような)見慣れない書類がメールされてきました。

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EMD(Electronic Miscellaneous Document)とは、航空会社または指定代理店により発行される電子証票のことです。

EMD の証票上に記載されている金額の価値があり、証票上に記載されている用途に利用、または手数料などの控えとして発行されます。

発行される状況

  • 「RESERVATIONS CHANGE FEE」:航空券の変更で変更手数料を支払った場合
  • 「REFUNDABLE BALANCES」「RESIDUAL VALUE」:払い戻しがあった場合
  • 「UPGRADE」:アップグレード時の必要マイル、または必要アップグレードポイントの減算の控えとして
  • 「PAID LOUNGE ACCESS」:有料ラウンジサービスの利用料金の控えとして

その他、サービス購入の際に発行されます。

今回は、払い戻しがあったためEMDが発行されました。その後「払い戻し明細書」がメールされてきました。

差額は、後日、使用したクレジットカードに返金されます。

もし、増額となった場合は、サービスデスクから電話がかかり、再度クレジットカード番号を伝え、支払うことになります。

まとめ

実際に、スターアライアンスの世界一周・特典航空券を予約して分かったのは、以下です。

「Great Circle Mapper」を使って、まずは全距離数を確認する。

空席探しには「UA」のサイトを利用するといい。

距離数数を節約する、もしくは空席が見つからない区間はサーフェスを利用する。

ビジネスクラスに空席がなく、ダウングレード予約しておいても、空席がでたら無料で元のクラスを予約できる。

特典航空券は空席ありきなので、100%希望した旅程とはなりませんでしたが、やりたいことは叶いそうです。

ただし、エアカナダの新しいラウンジは有償旅客しか入れませんので、特典航空券で発券した場合は行けないことが(実際に行って来て)分かりました。

今回かかった費用(航空券のみ)

内訳費用(円)
燃油サーチャージ等29,700
発券手数料  2,160
有償航空券12,800
合計44,660
2019年当時

今から考えると、かなり安価に世界一周特典航空券を発券できました。

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さいごに

今回、115,000 ANAマイル+44,660円の費用で、世界一周の航空券を手に入れることができました。

費用の部分は現在とは異なりますが、私の体験談がどなたかのお役に立ちましたら幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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