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ミラノ・マルペンサ空港に到着後、ミラノ中央駅までバスで移動して、列車の旅を楽しみました。大昔の遅延ばかりしているイタリアの鉄道のイメージが一新した列車の旅のようすをご紹介いたします。
※2019年の体験記です。
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空港からミラノ中央駅まで
イタリア出・入国時には「Smart Pass」というe-ゲートを使うことができます。
日本と同じように機械にパスポートを読み込ませて、写真撮影して認証されれば即通過できます。今回、預け入れ荷物がなかったので、飛行機を降りた15分後には空港バス乗り場に着くことができました。ミラノの空港は、慣れるととても使いやすいと思います。
空港バス
朝7時少し前、ミラノ・マルペンサ空港のバスチケットカウンターはまだ開いていませんでした。なので、一番早く出発するバスのチケットを乗り場で買いました。チケットはインターネットで事前に購入することもできますが、当日だと一番早く出発するバスに乗ることができます。
ポイント
カウンターではクレジットカードも使えましたが、乗り場では現金のみです。片道€10(約1,180円)*2、往復だと€16になりました。
平日の朝7時10分発のバスに乗りましたが、特に混雑もなく、8時すぎにミラノ中央駅へ到着しました。バスは、1時間に2~3本あり、中央駅のすぐ横に着くので便利です。
イタリア鉄道
昔は、必ず遅れたイタリア鉄道。2時間遅延なんて当たり前にありました。しかし、今はどうなのでしょう?
おしゃれな車両も増えて、列車の旅が楽しくなりそうです。今回は、フェラーリ特急とも呼ばれる イタロ(Italo) と、イタリア国鉄の業務を引き継いだトレニタリア (Trenitalia) の フレッチャルジェント(Frecciargento)を乗り継いで目的地に向かいます。どちらもネットの早割でチケットを購入しました。
italo
スムーズに中央駅に着いたので、出発まで4時間半ほどありました。ラウンジが使える Club Exextive を予約しておいてよかったです。
一度改札を通ってしまったのですが、ラウンジの入り口は改札の外にありました。なので、戻ります。
ラウンジのようす
イタロのラウンジには、飲み物やお菓子などが用意されています。時間を潰すにはちょうどいい空間でした。このラウンジは、ローマ・テルミニ駅とミラノ中央駅など大きな駅にしかないようです。今回利用できてラッキーでした。
出発10分前くらいにならないとホームの番号が表示されないのですが、こちらで気長に待ちます。空いていたし、椅子の座り心地も良かったです。
座席選び
イタロには2種類あるのですが、今回乗るのはこちらです。
乗るときにチケットの確認はありませんでした。Club Executive の車両は「Coach(コーチ) 1」、ミラノ中央駅では一番手前の車両でした。
公式サイトでチケットを買ったとき、列車の進行方向が分かりませんでした。ミラノ中央駅発のイタロは、7号車が進行方向・先頭車両となっていました。なので、Club Executive の進行方向に対して前向きの座席は「9」と「13」しかありませんでした。
車内の様子
座席はけっこう狭めでした。
Club Executive の荷物置き場は、この客室の乗客だけが利用できます。奥にあるので、盗難の心配もありません。
今回は、ミラノからヴェローナまで乗車します。発車して直ぐに飲み物とスナックのサービスがありました。
Primaの座席
Club Executive は、客室内に個室があるので室内が狭く感じます。1両しかないので、乗車率も高く、窮屈に感じました。なので、隣の Prima に移動しました。誰も乗っておらず、広々していました。これならこちらの方が快適かも。
イタロボックス
ところで、イタロの Club Exextive には Eataly とコラボした「イタロボックス」なる食事が付いてきます。12:30-14:30と19:30-21:30の間だけのサービスです。
日本では、東京駅のグランスタ丸の内や日本橋三越にもEatalyがあります。ちょうど提供時間内ぎりぎりに乗っているのでとても楽しみにしていたのですが、サービスは私が降りるヴェローナ以降になるとのこと!残念・・・と思っていたら、スタッフが「特別よ^^」とボックスを持ってきてくれました。こういうところ、イタリアが大好きです♡
ほうれん草のパイとスイーツが入っていました。美味しかったです^^
痛恨のミス
イタロは遅延もなくヴェローナに到着しました。あとは1時間後の列車に乗り継ぐだけでした。
チケットを往復分購入するとき、決算時に急に運賃が安くなったのでおかしいなぁ・・・とは思ったのですが、再確認することなく購入してしまいました。もしかして、片道しか買えてないのかしら?と確認しましたが、往復分のQRコードが表示されています。なので、そのときは深く考えていなかったのですが、当日印刷したチケットをよ~く見てみると「CHILD」の文字が名前の横にあります。
どこかで間違って☑してしまったのか?でも料金は大人で表示されていたのに・・・どこでおかしくなってしまったのか?子供料金で決済していたようです。
急いで、ヴェローナの駅のチケットオフィスに行って相談しました。入り口の番号札を取って、順番を待ちます。10分くらいで私の番がきました。
カウンターの女性スタッフは親切で、即再購入ではなく少しバックオフィスで相談してくれました。しかし、返金不可の安いチケットだったので仕方ありませんね。再購入となりました。
当日なので割引はありません。自分のミスだから仕方がないのですが、余計な出費にちょっと凹みました。でも乗る前に分かってよかったです。
フレッチャルジェント
ここからはフレッチャルジェント です。特等席を買っていなかったのが却っての救いです。
イタリアのトレニタリアが運行する高速列車には、フレッチャロッサ(赤い矢)とフレッチャルジェント(銀の矢) の2種類があります。フレッチャロッサの方がより高速だそうですが、今回乗るのは、銀の矢のフレッチャルジェント です。
トレニタリアの女性スタッフが可哀そうに思ったのか?結構混んでいる車内でしたが、テーブル席を1人で使えました。2等車ですが、座り心地も良く、広々しているのでとても快適に過ごすことができました。
車内も明るくてきれいです。
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ボルツァーノからミラノへ
ボルツァーノの駅は「Bolzano Bozen」と書かれています。ボルツァーノは、アルト・アディジェ (南チロル) の中にある町です。
ボルツァ-ノの鉄道駅はこじんまりしています。
しかし、高速列車も停まるので、ホームの数は多く、地下道を渡って各ホームに行くことになります。エスカレーターがそれぞれにありますので、大きな荷物を持っていても大丈夫です。ただ、利用する人が多いので時間はかかりますが。
ボルツァ-ノからヴェローナ経由でミラノまで行くのですが、ヴェローナまでは、2等車・指定なしのローカル線となります。なので、チケットにQRコードが付いていませんでした。この場合、駅でVALIDATE(有効化) が必要です。お忘れなく!
ローカル線には各停と急行があるようで、私が乗ったのは急行でした。なので、トレニタリア高速列車とあまり所要時間は変わりませんでした。
ボルツァ-ノからはガラガラで出発しましたが、途中のトレント(州都) ではたくさんの人が乗って来て、満席になりました。比較的、先頭車両が空いているようです。
ボルツァ-ノを出ると進行方向の右手に見えてきた、最後のドロミテ。
途中ブドウ畑も、進行方向右手に見えてきました。
この辺りから、ドロミテの景色が見られなくなります。
ボルツァーノの山塊の下には、ブドウ畑が広がっていました。同様にリンゴ畑もたくさん見かけました。お土産にリンゴをたくさん買っている人を見ましたので、ボルツァ-ノ近郊のおすすめのお土産なのかもしれません。日本には持って帰れないのが残念です。
ヴェローナ駅
途中、経由地のヴェローナで高速列車イタロを待ちます。行きでミスを発見した思い出深い駅です。
イタロコンフォート
帰りのイタロは、コンフォート。飛行機で言うとプレミアムエコノミーのような座席にしました。
値段は、Club Executive の半分です。でも、2-1配列のソロシートで足置きもあり、シートピッチも十分にあったので、快適に過ごすことができました。だたし、進行方向に向かって後ろ向きの座席を選んでしまいちょっと気持ち悪くなりました。途中で空いていた進行方向に向いた座席に移動できたので良かったのですが・・・。イタロの座席指定は難しいです。
イタロには食堂車がありません。そのかわり、車内では軽食などが購入できるようです。スタッフが注文を取りに来ていました。
日本の新幹線は大きな荷物を持ち込むときは有料になりましたが、イタリアの鉄道では無料で、荷物置き場もたくさんあるので便利です。
お手洗いもなんかカッコいいデザインです。いろいろな「赤」がありますが、この「赤」はかっこいいイメージですね。
フレッチャロッサ
イタリア鉄道が思っていた以上に快適だったので、もう少し長距離で乗ってみたいと思います。
フレッチャロッサ のExecutiveにブログ友達のまりぶさんが乗られて、記事をアップされていました。食事も美味しそうです♪イタロに比べると運賃は高くなりますが、車内は広くてゆったりできそうです。
優雅な列車の旅はこちらからどうぞ
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さいごに
今回、2種類の列車に乗ってみました。
イタロは安くて快適です。フレッチャルジェントも乗り心地が良かったです。どちらも快適で、イタリア鉄道のイメージが変わりました。いつかまた、イタリアの鉄道に乗りに行ってみたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。