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英国では、2021年にEUから離脱した際、免税手続き制度を完全に廃止 してしまいました。 なので、現在、空港で免税手続きはできません。しかし、すべてに高い税金がかかってしまうのか?
今回は、2024年に旅して感じたロンドンでの税金(消費税)についてご紹介いたします。
※2018年の記事を書き直しました。
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英国の消費税率
英国の消費税は、VAT(Value-added tax)と呼ばれ、0%・5%・20%の3種類に分けられています。
0%
ゼロ税率:
食料品、上下水道、出版物(書籍・新聞・雑誌)、運賃、処方に基づく医薬品、医療用品、子ども用の衣料・靴、女性用衛生用品など
5%
軽減税率:
家庭用燃料・電力の供給、高齢者・低所得者を対象とした暖房設備・防犯用品等、チャイルドシート、避妊用品など
20%
標準税率:
上記以外のほとんどの商品、サービス
消費税が高いイメージの英国ですが、基本の生活に必要と考えられているもの(食材や赤ちゃん用品など)、福祉関係のサービスなどには、セロ税率、もしくは5%の軽減税率が設けられています。
買い物で気になるのは課税か非課税か?
円安の今、少しでもお得に買い物したいと思いますが、その境目を見つけるのがなかなか困難です。
町中で買ったもの
以下、2018年12月(EU離脱前)と2024年5月のお買い物を比較してみます。
フォートナム&メイソン
2018年当時、お菓子をたくさん買いました。
ビスケット、ケーキ類は「高消費品」としてゼロ税率(つまり非課税)になりますが、チョコレートは「贅沢品 (treat)」とみなされて20%の課税となります。一方、チョコチップ入りのクッキーは?チョコレートの割合によって、非課税になるものもあれば、20%になるものもあるとかで、基準が良くわかりません。
しかし、フォートナム & メイソンで買ったチョコレート (20個)、クッキー、ジャム、ハチミツ。チョコレートが入っているので、お店での会計時に免税書類をお願いしたのですが、「非課税」だと言われてしまいました。
チョコレートだけどたくさん買ったから???
このときのレシートは税率が書かれているタイプではなかったので、良くわかりませんでした。
今回、町中のフォートナム&メイソン(Fortnum&Mason)でカヌレを買ってみました。
ロンドンに行ったら必ず食べたいもの1位のカヌレです。
・紙袋 0.1ポンド(20%)
・カヌレ4個 11ポンド(非課税)
・ミニエコバッグ 9.95ポンド(約17%)
高級店で買ったものですが、チョコレートもついていましたが、カヌレは非課税でした。
以前、クリスピークリームのドーナッツを1個買ったら、異常に高く、よく見たら課税されていました。1個だと(例え持ち帰っても)飲食店での食事と判断されて、20%の課税となるそうです。一方、「6個以上買った場合は、持ち帰りと判断され非課税となる」と説明を受けました。
だから4個セットだったかどうかは分かりませんが、非課税は嬉しかったです。
しかし、フォートナム&メイソンの紙袋やエコバッグは、課税。エコバックに関しては17%と少し税率が違っていました。これは不思議です。
ちなみに、このジュートのエコバッグ、古くなると(フォートナム&メイソンのお店に持っていくと)変えてくれるという記事を見たのですが、もしそうなら嬉しいですね。ボロボロになっても捨てないで置いておきます。
LAKRIDS BY Bülow
ロンドンに行ったら絶対買いたかったもの!
LAKRIDS BY Bülowのリコリス(スペインカンゾウ)・チョコレート。
リコリス自体はけっこう癖のある味ですが、チョコレートでコーティングされているので食べやすい(と思っています)。一番好きなフレーバーは SALT & CARAMEL。デンマークのお菓子ですが、日本(というかアジア)では買えないので、ヨーロッパに行ったら必ず買いたいチョコレートです。
こちらは、がっつりチョコレートなので、しっかり20%の課税がされていました。空港では見つけられなかったので、町中で買うしかなかったのですが・・・。
紅茶は課税?非課税?
町中のスーパー「Lidl(リドル)」で、紅茶 と ピーナッツバター などを買いました。
レシートを見ると、紅茶とピーナッツバターには税金がかかっていません。
しかし、化粧用コットンには、しっかり20%課税されていました。また別のお店で紅茶を買ったときのレシートにもしっかり「VAT Total:£0.00」の表記がありました。
さすが英国!紅茶は非課税のようです。
なので、紅茶に関しては町中で買っても大丈夫です。
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免税手続きはなくなった!
2023年3月現在、イングランド、ウェールズ、スコットランドでのVAT還付制度は廃止されており、イギリス国内で購入した商品について空港で免税手続きをすることができない。そのためイギリスでの免税ショッピングは空港内に限られている。
ヒースロー空港|地球の歩き方
ところで、外国人客に対する付加価値税(VAT)免税措置は、英国がEU(欧州連合)を離脱した際に廃止されました。しかし、旅行者がパリやミラノに流れているため、免税措置の復活を求める声が上がっているそうです。
早く復活して欲しい!
空港で買ったもの
ここからは、2018年12月と2024年に空港で買ったものから税金についてお話したいと思います。
2018年のロンドン旅行では、空港で①香水、②クッキー、そして③ハロッズのバッグを買いました。
香水
Jo Malone(ジョー・マローン)の香水は、39ポンド(5,655円)*1と、町中より8ポンド(1,160円)お得でした。
クッキー
Walkersのクッキーを買いました。
友人へのお土産の中で、一番喜ばれたクッキーです。
チョコレートクッキーは課税?チップの量が少ないので非課税?グレーゾーンだったので、免税店で買いました。
ハロッズのバッグ
空港のハロッズ(ターミナル3)で、バッグを買いました。
大きいものは15.80ポンド(税引前19ポンド)、小さいものは14.15ポンド(税引前17ポンド)でした。
どちらも免税なのですが、引かれている率が違いました。
しかし、2024年5月に買ったとき、値段は大きく変わっていました!
同じタイプの小さなバッグの値段は35ポンド(約6,825円)※。
2018年当時の値段の倍にもなっていました。
しかも、前回買った時のような二重の値段表示になっていません。空港で買うと免税になると思っていたのですが、免税店(Tax Free)以外のお店は違うのでしょうか?
※1ポンド=195円で計算
なお、イギリスのハロッズの公式サイトでの値段は、6,000円!
25ポンド(約5,000円)の送料がかかるので、ヒースロー空港で買ったの送料分が安いといった感じ・・・
なかには現地のほうが1,000円以上安い商品もあったので、まとめていろいろ買うと通販で買った方が安くなるかもしれません。
町中のハロッズでの値段を確認していないのですが、ヒースロー空港(T5)の出国後のハロッズでバッグを買ったレシートには、税金に関する表示はありませんでした。
なお、濃緑のハロッズの紙バッグは無料でした^^
フォートナム&メイソン
なお、空港(ターミナル5)のフォートナム&メイソンのお店で、(免税だと思って)ジュートのエコバッグをもう一つ買おうと思って行ったのですが、町中のお店と値段は一緒でした(2024年5月現在)。
お店の人に尋ねたら「Tax Freeではない」と言われました。不思議です。
まとめ
以下、少ない範囲ですが、2018年当時に町中と空港で買ってよかったものをまとめてみました。
町中で買ってよかったもの・ゼロ課税
- 紅茶・ハーブティ
- (チョコが入っていない) クッキー
- ハチミツ
- ジャム・ピーナッツバター
- マスタード
免税店で買ってよかったもの
- ハロッズのバッグ(2018年当時)
- 香水(2018年当時)
欲しかったハロッズのバッグは、空港で買ったのでその場で免税になりました。
ハロッズのバッグ(ぬいぐるみ等も)に関しては、2024年現在、グレーラインです。TAX FREEとしっかり書かれているお店で買うと違うのかもしれませんが、今回はそういったお店に行かなかったのでその違いがよく分かりませんでした。なので、空港での値段は、町中で購入されるときの参考にしていただけますと幸いです。
でも、紅茶や調味料などは消費税がかからないので、今でも町中の大きなお店で時間をかけてじっくり選ぶことができますね。
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さいごに
2018年12月と2024年5月では英国の税率は変わっていないのですが、外国人旅行者の出国時の免税手続きが廃止され、海外旅行での買い物のメリットが減りました。また、空港は全て免税だと思っていたのですが「TAX FREE」と書かれていないお店での買い物は謎です。
いずれにしても、英国の税制度は、旅行者にとって難しいシステムですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。