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20年ぶりに、ブリティッシュエアウェイズ (BA) のビジネスクラス(クラブ・ワールド)でロンドンへ行ってきました。
日本からロンドンまでの長距離線はちょっと面白い機内インテリアで、機首に向かって後ろ向きの座席があります。今回は、ロンドン線の座席選びと機内の様子、そしてリスボンまでのフライトをお届けいたします。
※この記事は、2019年の体験をもとにしています。
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ブリティッシュエアウェイズ (BA)
ブリティッシュエアウェイズ (BA) は、航空アライアンス・ワンワールドの創設メンバーの1社で、ロンドン・ヒースロー空港を起点としているイギリスの航空会社です。国営の航空会社だと思っていたのですが、1987年、JALと同じくらいの時期に民営化していたようです。
航空券の座席予約システムは、アマデウス。最近、JALもアマデウスになったので、同じ予約番号で、検索や座席変更等ができるようになりました。
BAのビジネスクラスは、Club World (クラブ・ワールド) とよばれています。
上の写真は、A380といったの大型機の機内インテリアです。
そして、下の写真が、今回乗ったB787-9型機の座席です。
機首に向かって進行方向に向いている席(他の航空会社と同じ通常の向き)と、後ろ側に向いている座席が互い違いに配列されています。
隣との席の間には高い仕切り(シェード)もあり、一見、とても快適そうです。
クラブ・ワールドの座席表
Seat Guruで検索してみると、黄色の部分が快適性が損なわれる可能性がある座席となっていました。
理由は「ギャレー (飛行機のキッチン) とお手洗いに近いため」だそうです。
乗った時に見てみると(ラストプライオリティかも?)誰もアサインされていませんでした。
上の写真は、黄色で示された座席の1つ「10F」です。
すぐ前がお手洗いとギャレーです。カーテンで仕切られるので、そんなに気にならないようでしたが、ギャレーに近い分音が気になりそうです。
基本は座席指定が有料
ところで、ブリティッシュエアウエイズでは、ビジネスクラスでも一定のステイタスを持っていない限り、予約時の座席指定は有料です。
※ソウル発着のチケットだったので、表示がKRW(韓国ウォンになっています。
事前座席予約しようとしたら、片道110,600KRW(約11,600円)~124,000KRW(約12,400円)も余分にかかってしまいます。
何十年ぶりかに予約してみて、ビジネスクラスで座席指定が有料なのにはびっくりしました。
ただし、会員になっていれば、上級会員でなくても (座席の好みを設定できるので) 無料で「通路側か?窓側か?」の希望だけリクエストできます。
ステイタス保持者
原則有料ですが、ワンワールドのステイタス保持者だと、事前に無料で座席予約できます。
以下の特典が適用されるには、ステイタス保持者が予約に含まれている必要があります。
※ただし、団体予約料金での予約には適用されません。
Gold/oneworld エメラルド
予約時から無料で座席指定することができます。
その場合、同じ予約内のすべての乗客と、同じフライトの同じクラスで一緒にご旅行される、他の予約に含まれている友人や家族も対象となります(予約のうちのひとつにGoldメンバーが含まれている必要があります)。
Silver/oneworld サファイア
予約時から無料で座席指定することができます。
ただし、長距離フライトの非常口列の座席を除きます。同じ予約内の全員が対象となります。長距離フライトの非常口列の座席は、出発の24時間前から無料で選択が可能になります。
Bronze/oneworld ルビー
出発の7日前から無料で座席指定できます。
ただし、長距離フライトの非常口列の座席を除きます。同じ予約内の全員が対象となります。非常口列の座席は、出発の24時間前から無料で選択が可能です。
BA ブルー
最初はブルーからです。出発の24時間前から無料で座席指定できます。
ただし、非常口列の座席を除きます。また、Basic運賃でのご旅行は含みません)。予約時より有料で座席指定が可能です*。
- 変更の可能性もありますので、最新の情報はこちらでご確認ください >>> 座席の指定
平会員 (ブルー) での座席予約
私がwebチェックインしてから取った座席 (無料) は、赤くマークした12F (通路側) です。
今回は、最初の便からのスルーチェックインができたので、最初の便の座席が決定した時点で、乗継便の座席も決まりました。
同じ予約番号内の一番早い日の便(BAに限らず)のWebチェックインが可能になると、乗り継ぎ便全ての座席(BAのみ)をリクエストできました。
座席の配列
クラブ・ワールドの最後尾から後方客室方面を見たところです。
行きはほぼ満席でした。
昔、この座席が登場した時は画期的だったようですが、どこも真似をしていないということは、やはり評判が悪いからでしょう。
この座席の改良型がJALのSKY SUITEのような気がします。
座席に羽毛布団やベッドパット、毛布のセットが置いてありました。
座席周辺に小物入れがないので、困ります。とりあえず必要なものを出して、残りは上の棚に入れておきました。
フットレスト
離着陸時など、オットマンを使わないときは、このような状態です。
航行中オットマンを下げるとフットレスト (足置き) になります。
座席は一応フラットにはなるのですが、真ん中や窓側の人がお手洗いなどに立つときには、通路側の人をまたいで出ることになります。
お見合い席
ウェルカムシャンペンをいただきました。少なっ!最初からこの量でした (笑)
そして横を見ると…
知らない人とお見合い状態になります。 なんか気まずい・・・。
帰りは空席があったので、日本人女性2人に挟まれたイギリス人男性は他の席へ移動していきました。お互いのためベストな選択だと思います!
なので、写真を撮れました。
隣との座席の間にはシェードがあります。上の写真が上げた状態です。完全には隠れず、うっすらと動く様子が見えてしまいます (なんかテレビのすりガラス相談みたいです・笑)。
そして、スイッチ1つで上げ下げできるので、間違って触れてしまうと再びお見合い状態となります。
シェードは、離着陸時に使えないのかと思っていましたが、出発前から使用可能でした。飛行機がターミナルを離れた後、客室乗務員の方が『隣の人はお連れ様?』と聞きながら、連れでない場合は閉めてくれました。
行きの便の隣はイギリス人男性。シェードが上げられる前に、ウェルカムシャンペンで乾杯しました。「See you later!」これで快適に過ごせるかと思ったら…
通路を挟んだ隣の、しかも窓側の人と今度はお見合い状態です。
こちらは日本人の年配のご夫婦でしたが、窓側のご主人が座席を倒して休まれるまで、この状態は続きました。
快適な座席はあるのか?
エンジンの音やお手洗い近くの席、ギャレー周辺の快適性を損なう席といった問題以前の座席配列です。
この中で快適な場所はあるの?
B787-9型機のクラブ・ワールドは、ギャレーを挟んで2つの客室に分かれています。
各客室の一番後ろの窓側(AかK)が、通路側の座席をまたがずに出入りできる座席として人気があるそうです。
ちなみにこの写真 の座席番号は12Kです。13Kはこの一つ後ろになり、エンジンの真横となります。
景色はエンジン以外見えません。 しかも、煩い(と個人的に思っている)ロールスロイス製でした。
13Aと13Kが一番個室感覚があり人気なのだそうですが、エンジンから一番遠ざかりたい私が一番避けたい座席は、13Aと13Kでした。
一方、上の図の紫で囲んだ機首に向かって右側前方の「座席番号7番」は、ギャレーの前の客室の最後尾座席です。
7番はエンジンから離れているので外の景色も楽しめます。かつ、誰をまたぐことなく、出入りができる座席でした。
でも、今回選んだ席「12F」も隣に人がいなければ、何とか我慢できる座席でした。
安全ビデオ
こちらは、2019年当時のものです。
現在は、変わっています。
安全のビデオは、イギリスの有名俳優さんがオーディションを受ける設定で、衝撃防止姿勢の取り方や脱出方法を説明していて、つい見入ってしまいました。
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機内食
さて、お楽しみの機内食です。
座席は残念仕様ですが、食事はどうでしょう?
ブルーのメニューカードがおしゃれでした。最初の飲み物と一緒にナッツが添えられていました。
ブリティッシュエアウエイズでは、食事サービスは原則手配りです。飲み物は小さなトレイに乗せてきてくれるので、なんか優雅な気分になれました。
食事は和食と洋食2種類から選びます。日本発では洋食にしてみました。
ステーキは美味しかったのですが、ちょっと焼きすぎ・・・。
硬いけどワインが美味しかったので完食しました。
デザートは3種類、その他にチーズとフルーツがありましたが、メニューで選ぶのでちょっとイメージと違うときがあるかもしれません。
選びきれなくて、2つお願いしてしまいました。このアップルタルトが超好みの味で、さらにもう一個食べたかったほどおいしかったです。
最後はイギリスらしく紅茶にしてみました。
消化を促す、ペパーミント・ティー。美味しかったです。ごちそうさまでした。
アメニティ
行き帰り同じポーチでした。
ポーチのデザインが残念すぎですが、中身は、イギリスのコットン&リネンの有名店 THE WHITE COMPANY LONDON とのコラボ製品でした.
いつもは捨ててしまうアイマスクも、しっかりいただいてきました。靴下も肌触りが優しかったです。
毛布も THE WHITE COMPANY のもので、ケースに入って座席にセットされていました。
さすがブリティッシュエアウエイズ!高級感がありますね。
毛布も肌触りがよかったです。就寝時用に、ベッドパッドと羽毛布団もあったので、不思議なインテリアの中でしたが、熟睡できました。
航行中
航行中は、真ん中のギャレー(飛行機のキッチン)に、ワインやお菓子、サンドイッチが用意されているので、自由に頂くことができます。外資系のこういったサービスは、気楽に過ごせるので好きです。
機内では、エコノミー症候群を避けるため、できるだけ機内巡回、ドアの辺りの空間でストレッチしたり、歩き回るようにしています。
そのときに見つけたカップ麵を頂いてきました。
窓からの景色
前回のJAL・ロンドン便ではオーロラが見られたのですが、今回は、こんな素敵な景色が楽しめました。
ノルウェーのフィヨルドだそうです。
今回は窓側の席ではなかったのですが、航行中乗務員席のそばの窓から美しい景色をしばしうっとり眺めていました。
機内食:到着前
到着の1時間30分前くらいに、2回目の食事サービスが始まりました。
メニューにはハンバーグと書いてあったのですが、ハンバーガーでした。
お肉がジューシーでこちらも完食!ごちそうさまでした。
ロンドン−リスボン
ロンドンからリスボンは(昔のタイプの)エコノミークラスの真ん中をブロックしただけのビジネスクラスでした。
せまい!シートピッチは、日本の国内線より狭かったです。
この路線は、一番前の席がいいようです。そうでなければ、通路側がまだましです。
2時間半のフライトで温かいお食事が出ました。
上の写真はリスボンからの帰り便で提供されたものです。行きは爆睡していたので機内食をパスしたのですが、降りるとき隣の方が『機内食出たよ』と教えてくれました。
朝食サービス時にワインとシャンパンもありました(2019年当時)。
クラブ・スィート
ところで、ブリティッシュ・エアウェイズは、75周年を記念して、2023年10月31日~2024年3月29日、羽田~ロンドン線に最新のビジネスクラスである「クラブスイート」を導入しました。
現在は、A350-1000が就航しており、その機材で運運航されている BA008便とBA007便がこのドア付き座席です。しかし、2024年の冬ダイヤから羽田―ロンドン線は、すべてこの座席に変わる予定だそうです。
この座席だと、お見合い座席はなくなり、かなり快適に過ごせます。こちらの搭乗記は、また後日アップしたいと思います。
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さいごに
久しぶりのブリティッシュエアウエイズのフライト。
日本発着便には日本人の方が乗務されていたので、機内では日本語で過ごすことができました。食事やワインが思っていたより美味しかったので、つい食べ過ぎてしまいました。
座席は???ですが、帰りの便では、両隣りと斜め前が空席だったので、行きと同じ「12F」でも快適に過ごすことができました。窓側には、スラムダンクの安西先生に似たイギリス人の方が座っていたので、別の意味で気になってしまいましたが・笑 。
なお、機内散策した結果(事前座席予約はできませんでしたが)、私にとっての一番快適な席は「7K」 のような気がしました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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