大学院の研究のため単身キルギス共和国へ行っていました。
お邪魔したのはJICAの地域活性プロジェクトですが、そこで活動していた協力隊隊員の方々に誘われ、初めてのユルタ体験をすることができました。今日はその思い出のお話です。
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キルギス共和国
キルギス共和国(以下、キルギス)は、中央アジアの内陸国です。
キルギス人は日本人と同じく蒙古斑を持つ民族で、「肉好きはキルギスに残り、魚好きは日本へ行った」と言われるくらい、顔が似ています。初めて事務所に行ったとき、日本人も働いていたのですが、誰に何語で話しかけたらいいのか分からなかったくらいです(笑)。
詳しくは、こちらをどうぞ。
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イシククリ湖
内陸国ですが大きな湖があります。流れ込む川はあるのですが、出る川はない不思議な湖です。出ることないその水は地下水となりキルギスの大地を潤しています。
湖は、標高1606mに位置し、面積は6,236㎢、周囲は688kmで琵琶湖の9倍の大きさを持ちます。数少ない古代湖の一つで、シルクロードの近くにあるため、三蔵法師がこの辺りを歩いたと記録されています。イシククル湖の名前のイシク(発音はウスクに近いです)はキルギス語で「熱い」、クルは「湖」です。熱い湖と言われるように、冬場でも湖面は凍りません。名前は熱い湖ですが、夏でも水はとても冷たくて、私は泳げませんでした。
ユルタ
ユルタは、遊牧民族の夏の住居です。
ユルタは、こんな感じで造られます。
遊牧民は、山に設置されたユルタで夏の間過ごします。
ユルタに泊まってみました
イシククル湖の北側は開発され観光客が多いのですが、私が好きだったのは、当時まだ開発されていなかった南側。
そこにあるボコンバエバという小さな田舎町で、夏の間「ユルタ」というキルギスの伝統的な遊牧民の住居に泊まることができます。
中はこんな感じ。キャンプ場なので、シャワーやお手洗い、食堂は別にあります。
人数によってアサインされるユルタが違うのですが、ここでは布団を並べると10人も寝ることができました。
天井の一部が開いているので、寝ながら星空を見ることができます。
夕方、若者たちはプロモーションビデオ用に撮影を始めました。私は、ブラブラ・・・
何をするでもなく、時間の流れをボーっと感じていました。
湖のそばには4,000m級の山々がそびえ立っています。暮れていくようすも美しい!
本当に何もないのですが、月を見ているだけでも楽しかったです。
夕食は別の建物でみんなでいただきます。この日のメインはジャガイモを使った「ドゥンダマ」、味は日本の肉じゃがそのものです。
この日は私たちグループ10人ともう一組のご夫婦。カザフスタンから馬に乗って国境を超えてきたそうです( ゚Д゚) しかも日本人。日本ではほとんど知られていない国で、日本人ばかりが集まって食卓を囲むという不思議なひとときでした。
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さいごに
眩しい朝日に照らされ、起床。
湖畔での初ユルタ体験、とてもいい思い出ができました。この時一緒だったメンバーのうち3人が、日本に帰国後、もう一度キルギスに行ってしまいました。彼女たちにとっては、終の棲なのかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございます。