オーストラリア・メルボルン空港でタックス・リファンド(免税手続き)の体験記です。
2019年の体験をまとめたものなので、現在とは異なる場合があるかもしれません。参考程度にお読みいただけますと幸いです。
オーストラリアのTax Refund
オーストラリアでは、一定の条件をクリアすると、買った商品の税金の払い戻しを受けることができます。
免税条件
- オーストラリア出国60日以内に買ったもの
- 同じABNのお店での買い物が300ドル以上
- 旅行者本人がお金を払っていること
同一のABN(Australian Business Number)という番号登録されている事業者からの購入額が、300AUD(オーストラリアドル)以上の場合、適応されます。
同一ABNなら、異なる日の合算でもOKです。
さらに、買った場所によって2通りの方法があります。
- 町のお店で買った場合(免税書類のみ作成済)
- 国内線ターミナルなど買った(免税手続き済) 場合
町のお店で買った場合
町のお店で買い物して免税書類を作ってもらったら、空港のTRS(Tax Refund Scheme) でTax Refundの手続きを受けます。
お店で領収書としてもらえる「Tax Invoice」の原本は、税金払い戻しの手続きのときに必要な書類です。
Tax Invoice
Tax Invoiceとは、国内取引において発生する消費税や物品税などの課税額が記載されている正式な請求書のことです。
余談ですが、大学の研究費の申請の際に領収書を添付しないといけないのですが、海外の場合「Tax Invoice」もしくは「Invoice」が日本の領収書の代わりになります。
アエロフロートで超過手荷物料金を支払ってもらったのも「invoice」でした。
大学の事務からは「これは請求書だ!」と言われてなかなか受け取ってもらえなかったのですが、海外では invoice(請求書)と「領収書」は同じです。
「ABN」はこの「Tax Invoice」 に書かれています。この番号が同じなら合算できます。
申請時に必要なもの
- パスポート
- 国際線の搭乗券
- Tax Invoiceの原本
- 手続き対象の購入品
- クレジットカード(税金払い戻し用)
事前オンライン申請
Tourist Refund Scheme (TRS)では事前に必要事項(英語)をオンラインで記入してQRコードを取得する方法もあるようです。
その場合、空港での手続きが簡素化されます。
空港によっては、QRコードがあると並ぶ列が違っていたり、「QRコードなし」の列より並んでいる人が少ない場合があるようですが、メルボルン空港では区別はありませんでした(2019年7月現在)。
液体類の申請
機内には100 ml以上の液体類を持ち込めないので、100 mlの液体類を買ったときは貨物室へ預けなければいけません。
今回は、カウンターが開く前(=貨物室へ荷物を預けない)に出国するため、買い物するときは100 ml以下のモノにしました。
中身はジップロックに入れ、箱はお店の紙バッグに入れ、両方を見せられるよう用意しました。
締め切り時刻
メルボルン空港での免税手続き締め切りは、搭乗機の出発30分前です。
TRSのカウンター
Tax Refundできる「TRSのカウンター」は、出国後にあります。
セキュリティチェック(プライオリティ・レーンあり)を受けて、パスポートコントロール(スマートゲート)を通ったあとです。
上は、TRS のカウンターがある出国審査通過後の写真です。
出国して右の方向に進むとすぐのところです。
かなり長いレーンが用意されていて、ここまで列ができるの?を彷彿させます。
平日の朝8時ごろ、稼働しているブースは3カ所でした。
並んでいたのは10人くらいだったので、大丈夫かな?と思ったのですが、手に50枚くらい書類を持っている女性がブースを一つ独占しています∑(゚Д゚)他も同じ感じで、恐ろしいほど時間がかかっているようでした。なかなか列が進まず、ふと後ろをみると30人くらい並んでいます!
出発時刻の30分前を過ぎると受け付けてくれないので、とりあえず30分前まで並んでみることにしました。ギリギリ、30分以上待って、やっと私の番が来ました。
ここで一工夫!
書類と航空券、パスポートを出したら、係員が「商品を見せて」という前に、用意した商品(ジップロック入りとお店の紙袋) を見やすい位置に出します。
買ったものはこれで全部です。ニコニコ(^▽^)/。
かなり長い間待っているということは、相手もその間ずーっと仕事をしています。なので、その労力を少しでも軽くしてあげられるように心配りしましょう。(相手がムッとしていても)笑顔が大切です。
結果、直ぐにハンコを押してくれて、日本語で「ありがとう」と言われました。
所要時間3分。払戻金はクレジットカードに返金されます。速攻で無事クリアできました。
2019年7月現在、現金では受け取れなくなっていました。
国内線ターミナルで買った場合
前回、パース(PER)の国内線ターミナルでUGGのブーツを買いました。
すると、会計時に行先を聞かれました。
メルボルン経由で日本に行きます。
すると、『10%引きよ。』と言われました。
私がすることは、出国後に「免税の書類」を必ず提出することだけです。
(同日に国際線に乗り継ぐ条件があるかどうかは不明ですが)出発地の国内線ターミナルでは、免税品扱いで買い物できるようです。
支払ったのは、税金分の10%が引かれている代金でした。
商品はしっかり封(シール)をされ、上の写真のTax Invoice の書類が付けられました。
シールは、出国地メルボルンを出るまで開けることができませんが、書類を出国時にTAX FREE のカウンターで提出するだけで手続き終了となります。
TAX FREEのカウンター
TAX FREEのカウンターは、出国・Smart Gate(パスポート・コントロール) を通過して直ぐのところ(TRSのカウンターに行く前)にありました。
こちらで先ほどお店の人に言われた通り、封された袋につけられたTax Invoice の書類を見せると係員の方が剥がしてくれました。
所要時間は3秒!これで手続き終了です。払戻金がある場合、円→オーストラリアドルの両替時より低いレートでの返却になるので、為替で損をすることもありません。教えてくれたパースの親切なお店のスタッフに感謝!です(^^)
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さいごに
今回は、メルボルン空港でのタックス・リファンドについてご紹介いたしました。
情報は2019年のものですが、空港での免税手続きには時間がかかる場合があります。市内で買ったモノを空港で手続きする場合は、1時間以上時間がかかる場合もあるとか!?
なので、手続きをする場合は、早めに空港へ行かれることをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございます。