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エティハド航空で、NRT (成田) → AUH (アブダビ) → MXP (ミラノ) を往復しました。中東御三家の一つのエティハド航空、その乗り心地はどんな感じでしょうか。フライトのようすと感想をまとめてみました。
※2019年の搭乗記です。
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成田:出発
モバイルチェックインで楽々出国。
快適なラウンジで過ごしたあとは少し早目に搭乗が始まりました。カタール航空もそうでしたが、10分出発時刻が早まる場合が多いようです。
ウェルカムシャンペンは、PIPER-HEIDSIECK(パイパー・エドシック) でした。
シャンパングラスでいただける航空会社が少なくなってきたので、これは嬉しい。ひとり”Welcome on board”してみました。
B787-9 NRT→AUH
成田国際空港からアブダビまでの機材は、B787-9、ドリームライナーでした。
ビジネスクラスは、1-2-1の配列で、奇数の「A」と「K」座席は窓側にサイドテーブルがあり、偶数席は通路側にテーブルがあるタイプです。偶数席の方が少しだけ個室感があります。
座席にはUSB端子とコンセントがあります。
しかし、成田発着の便ではどちらも壊れていて、充電できませんでした。
多分、壊れていても乗客は何にも言わないのでしょうね。だから壊れていることにも気づかず修理もされないのでしょう(←推測)。至る所そんな感じがしました。
ただ、インテリアは素敵で、座席についていたライトがゴージャスでした。
後ろ向きの座席
この機材の奇数の座席は、機首に向かって後ろ向きでした。
カタール航空のようにドアがあれば気にならないのですが・・・。
なので、一人だと座席は偶数の「A」か「K」がおすすめです。
毛布
この毛布、肌触りがすごくいいです!
トリップアドバイザーのクチコミにもあったのですが、機内はすごく寒くかったです。なので、この温かい毛布があってよかったです。機内の温度はクラス別に設定できるので、状況に合わせて変えればいいと思うのですが、一律低温度に設定しているようです。
アメニティ
アメニティは、イタリアのブランド・ ACQUA DI PARMA(アクア ディ パルマ)のポーチとハンドクリーム、コロンなどが入っていました(2019年当時)。
スリッパは長距離路線だけ搭載されているようです。かなりしっかりしていて履き心地も良かったです。
座席周りには水のペットボトルがセットされていて、収納スペースも十分にありました。
あちこちほころびがありますが、ハード面はとても良いと感じました。
食事サービス
食事や飲み物のオーダーは地上で聞かれました。
カタール航空のように好きな時間に食べることができるので、「離陸後すぐ」とか「到着2時間前」とか設定できます。乗客にとっては自由度が増えていいのですが、客室乗務員の皆さんは大変そうだなぁと、余計な心配をしてしまいます。
成田からの便では、離陸後すぐに食事を頂けるようにお願いしました。
しかし、なかなかサービスが始まらず、離陸後30分くらいして冷たいナッツだけが提供されました。飲み物なしですΣ(゚Д゚)
離陸後1時間くらいして、やっと食事と飲み物が一緒に運ばれてきました。
ワゴンなど使わず、全て手配りのサービスです。
1食目の前菜にサーモンをいただきました。 かなり待ちましたが、どの料理も見栄え良く、美味しかったです。
機内が暗いので、写真もきれいに撮れませんでした。アブダビ到着前の食事です。
成田からの便なので大丈夫かな?と思って頼んだうどん。なんだこれ!?な味でした。おにぎりのお米もカチカチでした。
カタール航空に比べて、かなりサービスが雑です。
A330-300 AUB→MXP
アブダビからミラノまでは、A330という飛行機でした。こちらは全て前向きの座席です。シートはB787と同じタイプでした。座席は、完全フルフラットになるのですが、ベッドパッドがないので、座席は、ちょっと凸凹しています。
ファーストクラス
A330にはファーストクラスが付いていました。
エティハド航空のアップグレードは入札方式です。出発の少し前に「アップグレードしませんか?」とメールが来て、最低金額以上で好きな金額を設定する方式でした。AUHからMXPまで6時間のフライトの最低入札金額は、13万円。サービスに期待できないので、アップグレードしなくてよかったです。
機内食
NRT→AUHの便以外では、普通に食前酒が出てきたあと食事サービスが開始されました。
しかし、深夜便だったせいか?やる気なく、サービスがあまりよくありませんでした。ウェルカムシャンペンもぬるかったです。前菜は、サーモンでした。とはいっても、バインミーのような感じです。
メインはパンケーキを頼もうとしたのですが、パンケーキがなくなってしまったので、アラカルトメニューからビーフサンドイッチをお願いしました。なんか、同じようなメニューが重なってしまいました。
客室乗務員もやる気が感じられませんでした。
イレギュラー
この便は出発時にGTB(Ground Turn Back:一度出発した便がスポットに戻ること)したのですが、アナウンスも何の説明もありませんでした。LCCでさえ、キャプテンがアナウンスするのに・・・。
状況を知りたいと思い客室乗務員呼び出しボダンを押したのですが、無視し続けられたうえ、マスタースイッチで消されてしまいました( ゚Д゚) 。
幸い15分くらいで再出発したので、遅延はありませんでしたが。
NRT→AUHに続いて、2回目の遅延です。
快適だった MXP→AUB
かなり期待値が下がって搭乗した、帰りのミラノ発アブダビ行きのフライト。
このフライトでBELLINI(ベリーニ) という、シャンペンと桃のカクテルが搭載されていました。ベリーニを機内で飲めるなんて!と嬉しくなって頼んでみました。良く冷えていてとても美味しかったです。
「ウェルカムシャンペンが良く冷えている便のサービスは良い!」以前、こんな仮説を立ててみました。
4回乗った中で、この便のウェルカムシャンペンが一番冷えていたのですが、やはりこの便のサービスが一番良かったです。それ以前に、他の便が酷すぎたのですが。
ミラノ発、ではイタリア料理にしてみました。
前菜はビーフ、バルサミコソースが美味しかったです。
メインはパスタ、機内なのにトリュフの香りがしっかりしたソースがかかっていました。どれも美味しくて完食です!
このフライトは4レグ乗ったなかで一番快適でした。ミラノのゲートスタッフもとてもフレンドリーで「こんにちは」と日本語で挨拶してくれ、客室乗務員の皆さんも心配りが素晴らしかったです。コールボタンにもすぐに反応してくれました。この便だけだと最高の印象になったかもしません。
ギャレー
やはり元の職場は気になるモノ(笑)。エアバスのギャレーは、広さも十分にあり働きやすそうでした。
食事などのサービスは良かったのですが、深夜便で音に配慮するという意識は低いようです(多分気づいていない?)座席とギャレーは少し離れているのですが、ギャレーでの作業音(特にカートを閉める音)がバンバン客室に響き渡っていました。夜間フライトは静かにして欲しいものです。
お手洗い
他の航空会社にあるような歯ブラシのセットはありませんでした。全体的に清掃はあまり行き届いていなかったのも残念な点です。
オープンスポット:AUH
AUH (アブダビ空港) も MXP (ミラノ・マルペンサ空港) もオープンスポットを利用しました。
ビジネスクラスは専用バス(椅子付き)がありますが、全員が乗らないと出発しないのでかなり待ちました。車内はとても寒いので、羽織るモノがあったほうがいいかもしれません。
アブダビからは A330-300でしたが、ちょっと変わった色の塗装機でした(機内は通常ですが)。
夜でも存在感がある機体です。
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乗った感想
初めてのエティハド航空。4回乗った感想です。
良かった点
- モバイルチェックインが便利
- ANAのマイルを貯めることができた
- ラウンジが良かった(成田・アブダビ・ミラノ)
- 機内の食事が美味しかった
- ワインなどの飲み物が美味しかった
- 座席が快適・収納スペースも多かった
- 地上係員(MXP・AUH) が優しい
- 着陸がスムーズ
残念な点
- 機内サービスの質は便によってばらばら
- ギャレーの作業音がうるさい
- トイレのドアの開閉音がうるさい
- 客室乗務員が遅延をあまり気にしていない (情報が提供されない)
- 客室乗務員がイレギュラー対応できない
- 到着時、ビジネスクラス旅客の降機が優先でない
上記のうち、特に良かった2点をご紹介します。
ANAマイルが貯まる
エティハド航空は、アライアンスに加盟していません。
しかし、ANAマイレージクラブと提携しているので、マイル加算対象の予約クラスであれば、2019年4月1日よりマイル積算対象区間がエティハド航空運航便全区間となります。
以前は、 アブダビ - 成田、もしくはアブダビ - 名古屋の区間しかANマイルを貯めることができませんでしたが、うれしい変更です。
さらに詳しく >>> エティハド航空(EY)
ハードはとてもいい
良かった点の2つめは、ハード面です。
アプリが使いやすかったり、モバイルチェックインすれば、預ける荷物がない場合はカウンターに立ち寄ることなく出国できるのできるで便利でした。モバイルチェックインできても出国時は印刷した搭乗券が必要という空港もあるなか、スマホのアプリに保存したモバイル搭乗券で、成田・ミラノ・アブダビともOKでした。
さらに、成田やアブダビ、ミラノの空港ラウンジが快適でした。
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アブダビ乗り継ぎ
成田出発時、悪天候のため出発時刻が45分遅れました。日本発でもキャプテンのアナウンス(英語のみ)をフォローする日本語のタイムリーなアナウンスはありませんでした。
空港の様子が良くわからず、乗り継ぎも短かったので、日本人客室乗務員の方に尋ねることにしました。
結果、大丈夫でしたが、飛行時間とかの案内がなく不安でした。
また、このときは出発が45分も遅れたのに、定刻の1時間前に到着しました。どんなフライトプランなのか?とても不思議でした。
乗り継ぎ
AUH (アブダビ) では、エティハド航空同士の乗り継ぎだったので、同じターミナル内での移動となりました。
その際、セキュリティチェックに優先レーンがあるので、スムーズに移動できました。乗り継ぎにかかった時間は20分でした。
もう一つのターミナル*1へ移動する場合はもっと時間がかかると思います。
あくまでも私の体験の範囲ですが、乗り継ぎはスムーズでした。
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さいごに
初めてのエティハド航空の感想は、「何もイレギュラーがなければOK」です。
食事の盛り付けも美しく、味も好み(日本発のうどんとおにぎりを除く) でした。ワインの種類は多くはありませんが、どれも美味しかったです。でも、チケットが安い理由がなんとなく分かった気がします。
私が乗った時、エティハド航空では、ビジネスクラスの独立性や落ち着いた雰囲気といった演出は意識されていないような気がしました。エミレーツ航空のゴージャス感、カタール航空の細かな気配りというのは感じられなかったからです。ただし、搭乗後(帰国後)の対応に感動したので、またいつか乗りたいと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございます(^^)