雨上がりのピンクのベンラート城とクリスマスマーケット

アーヘンのクリスマスマーケットを堪能した後は、デュッセルドルフ市内にあるベンラート城へ行きました。こちらの記事の続きです  

ベンラート城

ベンラート城 (Schloss Benrath) は、デュッセルドルフ市の南に位置する、プファルツ選帝侯カール＝テオドールの離宮です。1755年、リラックスしたり要人をもてなしたりと、楽しむために造られたそうです。

建物はシンメトリーになっており、その前庭には玉子型の池が広がっています。裏庭には、ライン川から水を引いている長さ470メートルの細長い水路があり、その周囲には遊歩道が設けられています。ベンラート城の広い庭園は無料で入れるので、周辺住民や観光客の憩いのスペースになっているそうです。

道のり

駅に着いたときはあいにくの雨でした。駅構内にあるマクドナルドの方の出口へ進み、駅舎を背にして真っ直ぐ歩きます。お城までは徒歩５分くらいです。実は、前日の夕方、イルミネーションを楽しみに来たのですがあいにくの大雨。そのため、再度やって来たのでした。

この日も雨模様でしたが、天気予報を見ながら、雨が上がりそうな時間にやってきました。到着して、少しブラブラしていると・・・

なんか、日が差してきました。

お城の後ろ側からも後光のように日の光が差し込み始めました。

ええ、本当に。少しでも晴れて欲しいという願いが叶ったのかもしれません。そして、湖の方を見てみると・・・

虹がかかっていました。うっすらと二重！？

おおきい(^^)/

お城側の空では、ものすごい勢いで雲が流れていきます！

喜んだらお腹が空きました。この日のお昼ご飯はこれ。選択肢が少ない中選んだものですが、美味しかったです。

メイン棟の両脇に2棟の建物があります。それぞれ自然史博物館とガーデン美術館になっており、その右の脇棟にはミュージアムショップ・ツアーチケット売り場がありました。

ドイツ語と英語のツアーが１日に何回か開催されるようです。この日は12時～の英語ツアーに参加しました。お城内のツアーだけだと10ユーロ*1でした。

城内ツアー

この時の参加は15人ほどでした。まずは、建物の前で少し説明を受け、中に入ります。

２つのルール

城内を見学する際には、２つのルールに従わなくてはいけません。

• 荷物はロッカーに入れる
• スリッパを履く

入口にあるロッカーに荷物をすべて入れます。調度品を守るためのルールだそうです。ロッカーは、１ユーロか２ユーロ必要ですが、使用後は返却されるタイプです。

２つ目のルール。階段をあがったところで、フェルトのスリッパを履きます。床を傷つけないようにするためです。

城内のようす

まずは、彫刻の間。入り口にあるライオンの像はレプリカで、こちらにあるのが本物です。ガイドさんが、このベンラート城を「Happyな場所」と繰り返し説明していたのですが、入口にいたライオンもとてもリラックスしています。

お城は、外から見た時は２階建てに見えたのですが、実際は、３階建てで、さらには地下や秘密の部屋が隠されています。城内はちょっと迷路のようです。

思っていた以上に装飾が細かく豪華です。

天井はだまし絵？かと思ったら、本当に穴が開いていて、天使がこちらを見ています。

この部屋が建物の中心で、床の模様はそれぞれの方角を示しています。建物自体もシンメトリーですが、部屋もそのように作られています。実際に使えるドアは部屋に一つしかない場合でも、反対側にはフェイクのドア（開かない）が付けられています。

このドアの向こうは・・・

秘密の場所。バスルームになっていました。このようなドアはいくつもあり、寝室に繋がっていたり、階段が隠されていたりします。

天井の絵も素敵です。

こちらのテーブルは、各国の要人が使われたものだそうです。その中にはナポレオンなど、私でも知っている方の名前が聞こえてきました。

こちらのお城の主です。10代での結婚、学問好きな王様と華やかで強い王妃様 (年上) だったそうです。

調度品も素敵です。

お天気もすっかり良くなりました。

このドアの向こう、ドレス姿でウエディングの写真撮影をするカップルがいました。まるでドラマの撮影のようで、ピンクの内装に白いドレスが映えてとても素敵でした♡

部屋の色は、ピンクから緑、そして黄色に変わりました。ゲストを飽きさせない工夫だそうです。

最後に、お城の絵を見ました。建設当時、白と赤の顔料は高価なため、その両方を混ぜた外壁のお城はとても高価な物とみなされたそうです。しかし、一時期、お城の外壁は上の絵のように白に塗り替えられました。理由は、当時の流行に合わなかったためです。しかし、その後元のピンクに塗り替えられ、現在の姿になっています。

２時間近くゆっくり城内の説明を聞きながら城内を回りました。思っていた以上に楽しい場内散策でした。

クリスマスマーケット

お城の見学の後は、前の庭に広がっていたクリスマスマーケット🎄へ行ってきました。

可愛いお店が並んでいます。お店は一期一会のこともあるようで、以前、他の方のブログで拝見したお店は、今年は出店していませんでした。

そのなか、可愛いカードとアルパカの靴下を買いました。

グリューワイン

夜でないのであまり雰囲気は出ないのですが、最後はグリューワインで温まりました。今年は、濃紺のカップのようです。その中、お城とピンクのスワンが描かれたカップを見つけましたので、リクエストしてみました（去年の残り？）。

グリューワインは場所やお店によって、その味が違います。ここは、地元で収穫されたワインを使っているそうです。今回飲んだ中で、一番フルーティーで好みの味でした。

夜のクリスマスマーケット

時間は戻りますが、前日のベンラート城付近は大雨でした。

マクドナルドがある側の出入り口は21時ごろ閉まるそうです。その際は、駅の右側から入れます。

今回、残念ながら、ベンラート城の夜のイルミネーションを楽しむことができませんでした。なので、公式サイトから写真をお借りしました。この写真の風景を記憶の中で合体させたいと思います(笑)

駅とベンラート城の途中にもクリスマスマーケットがありました。ここは、大雨にもかかわらず、グリューワインを楽しんでいる人がたくさんいました。ほんとはゆっくり見たかったのですが、私は退散して、町中へお買物に行くことにしました。

開催日・時間

 2019年11月22日（金）～12月22日（日）の金土日のみ

•  　14：00～21：00（金）
•  　11：00～21：00（土）
•  　11：00～20：00（日）

【公式サイト】 Weihnachtsmarkt Schloss Benrath 2019

アクセス

デュッセルドルフ中央駅からのアクセスは、３つの方法があります。ベンラート城に近いドイツ鉄道の駅は「D-Bentath」で、お城のすぐ近くにある地下鉄の駅は「Schloss Benrath」です。

ドイツ鉄道

• 快速列車(RE)で６分
• S-バーンの「S6」で13分

デュッセルドルフ市内へは、S-バーンで戻りました。そのとき、こちらのホームから乗りました。一見簡単に行き来できそうですが、本数が少なかったり、遅延があったりと、予定以上に時間がかかりました。

地下鉄

• 地下鉄：U71／U83

町中に出ているとき、行き先が「Benrath」になっている地下鉄を見かけました。実際に乗ってはいないので、どれだけ時間がかかるか分かりませんが、中央駅以外からもアクセスできそうです。

まとめ

ベンラート城のツアーは思っていた以上に楽しめました。イルミネーションは残念でしたが、お天気ばかりは仕方がありませんね。でも、少しでも青空に恵まれて楽しい旅の思い出ができました。また、ベンラート城のクリスマスマーケットは、とてもコンパクトですが、その分他の場所と違い、のんびり、温かみのある雰囲気でした。いつか、お天気のいい日にもう一度来たいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。