Kyrgyz

キルギスの夏 ~初めてのキャンプ~

2020-05-07

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「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。

カラテカ・矢部太郎さんにキルギスの絵を描いて頂きました。

とても嬉しくて、キルギスの自然とともにご紹介したいと思い、以前アップした記事を書き直しました。キルギスの自然と優しい矢部さんの絵をお楽しみいただけますと幸いです。

※誤字などを修正しました。

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キルギスの自然

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(写真撮影:A・H氏)

キルギスは、中央アジアにある遊牧民の国です。

シルクロードの一部として、三蔵法師が歩いたと言われる場所もあります。

私が住んでいたカラコルという高山都市 (標高1,400m) では、10月ごろから雪に覆われ、4月半ばに春を迎えます。そのとき、周囲600㎞の湖の北側には杏の花が咲き乱れ、まるで桃源郷のようになります。

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(写真撮影:S・K氏)

カラコルの周辺には、4000m級の山々の間があり、そこから昇ってくる満月は、今まで見たどんな月よりも美しく感じました。

高地での月の出は、山の向こうが異常に明るくなることから始まります。

街があるわけないし・・・UFO ? 何事!?と思ったら月が顔を出しました。

エスパルセットの花畑

私が一番好きな季節は初夏です。

カザフスタンに近いタスマ村は、6月の2週間、辺り一面がピンクの花で覆われるのです。このピンクの花はエスパルセットというマメ科の花で、その美しい花畑の様子を「大家さんと僕」でおなじみのカラテカ・矢部太郎さんが描いてくださいました。

キルギスに#stayhome #大家さんと僕 #仮想旅行 pic.twitter.com/kWzp82yLeo

— 矢部太郎 カラテカ (@tarouyabe) May 6, 2020

優しい色使いの空とエスパルセットの花畑に、大家さんと矢部さんが来てくださった仮想旅行です。

ありがとうございます。

キルギスの夏

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7月になると、野草が咲き乱れ、短い夏を迎えます。

乾燥しているので夏でも蚊などの虫がいません。家の近くには、野生のバラが咲き乱れている教会もありました。無農薬のバラ!なんて貴重なんでしょう。

そんな夏のある休みの日、プロジェクトリーダーのご家族と一緒にキャンプに連れて行ってもらうことになりました。私が住んでいたカラコルという町は標高が1,700mで、3,000~4,000m級の登山も人気です。今回は、2000m辺りでキャンプすることになりました。

サル-村のキャンプ

山の中で釣りをしたりキャンプをしたりするためには、使用料を払います。

サル―村の入り口辺りに、のんびりとした料金所がありました。

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ここが、今回のキャンプ地です。ここでは自由にキャンプできるようです。

ただし、ゴミ捨て場も水道もなにもないので、必要なモノは持っていき、ゴミを含めてすべて持って帰ってきます。場所をお借りするといった感じです。

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まずは、テントを張ります。

アウトドア上級者のリーダーのご家族に教えてもらい、なんとかテントを張ることができました。

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テントは、町にレンタル店がありますが、寝袋は派遣時の貸与品です。山岳地帯への派遣ならではですね^_^

夜になるまでは自由時間です。なので、行けるところまで車で連れて行ってもらいました。この先にあるのは森林限界です。

森林限界まで行ってみる

森林限界 (forest limit) は、針葉樹林帯(亜高山帯)からハイマツなどの低木帯(高山帯)に変わる地点、あるいは高木が育たなくなる限界高度のことを指します。

途中、家畜の群れに遭遇しました。

標高2,000m弱のところでは、夏の間、家畜を放牧しています。彼らが通り過ぎるのを待って、先に進みました。

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ほとんど花は咲いていないのですが、ときどき高山植物を見かけました。

標高2,500 m

このまま、目の前に見える雪山の方へ進んで行くと、隣国のカザフスタンに着くそうです。

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標高 2,500 mを超えたあたりの景色です。

車の外に出てみると、明らかに空気が薄くなったのが分かります。植生も変わり、木々も見られなくなりました。今思うと、とても貴重な体験をさせてもらいました。気温は15℃、この地点の気圧は、約759 hPaでした。

お腹も空いてきたので戻ります。

4WDで川を渡る

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途中、川がありました。

雪解け水で増水しています。雪解け水は南アルプスの天然水のような透明なものを想像していたのですが、結構濁っていました。

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四駆なので、こんな川なんてへっちゃらです。

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と思ったら、結構チャレンジングな道を渡ることになりました。

ここはちょっと怖かったです。無事に渡ることができましたが、渡り切るまで結構時間がかかりました。

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馬の集団にもであいました。

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18時過ぎ、ペーターに連れられて羊たちも帰るようです。

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彼らに囲まれてしまいました。ここも彼らが過ぎるのを待つしかありません。

キャンプのはじまり

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帰ってくると、テーブルなどの準備が終わっていました。

これから、料理などのお手伝をします。

夕食

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キルギスでは薪と石炭で火を起こすそうです。

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まずは火の通りにくいチキンから焼き始めます。

恥ずかしながら、こういう知識や経験が全くないのです。なので、私の仕事は、肉の見張りです(^^)

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少しずつ日が暮れてきました。

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キルギスはイスラム教徒も多いのですが、ゆる~い感じなので、非イスラム教徒はお酒も飲めます。

この日は、バーボンで風味づけした贅沢ステーキとなりました。

できあがり♡

付け合わせのトウモロコシと、サーモンを次に焼きます。

内陸国のキルギスでは新鮮な魚を食べる機会がほとんどないので、リーダーの奥様が用意して下さいました。

初めてのキャンプファイヤー

夜はキャンプファイヤーをしながら、こちらも初の焼きマシュマロです。せっかちな私はじっくり焼くことができず焦げてしまったのですが、美味しくいただきました。

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うっすら雲がかかっていて満天の星空はみられなかったのですが、夜中にテントの外を見ると月がでていました。

上手く写真を撮ることはできませんでしたが、実際は、とても幻想的な世界が広がっていました。

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ちなみに、3,000 m辺りの山に行くと、こんな星空が見られるそうです(写真は先輩隊員からお借りしました)。

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さいごに

カラテカ・矢部太郎さんがツイッターで「仮想旅行」の行先を募っていらっしゃったので、図々しくもお願いしてみました。

すると、あっという間に、素敵なキルギスへの仮想旅行を描いてアップして下さいました。

とても嬉しくて、皆さんにも見ていただきたく、1年前に書いた記事を書き直して、ご紹介することにしました。少しでも、キルギスの爽やかな風景を楽しんでいただけましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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