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ANAとエアージャパン(ANA)はどう違う?シドニー便・ビジネスクラス搭乗記

2024-03-16

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「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。

ANAマイルで発券したシドニー便の特典航空券。行きはANA(NH便)でしたが、帰り便はエアージャパンにより運行されるNH便に変更になりました。香港線で経験済みですが、長距離となると違いはあるの?

今回は、ANAとエアージャパン(ANA)の搭乗記をお届けいたします。

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エアージャパン

株式会社エアージャパンは、ANAグループ航空運送事業において、国際線事業を担うANAホールディングス株式会社100%出資の会社です。ANAの子会社というわけでなく(客室乗務員の方に伺ったところ)並列した立ち位置だそうです。

【公式】エアージャパンより

ややこしいのですが、エアージャパンのなかに「エアージャパンにより運行されるNH便」と「Air Japan便」があります。

大きな違いは機体のロゴです。同じ会社ですが、予約サイトが違います。(まだ全員ではありませんが)エアージャパンに所属する客室乗務員の方は2種類の制服を持っていて、両方の機材に乗務するそうです。頭の切り替えがとても大変そうです。

エアージャパンにより運行されるNH便を当記事ではエアージャパン(ANA)と表記していますが、公式としては「エアージャパン」か「Air Japan」で区別されるようです。ちなみに、エアージャパン(ANA)は、ANAのサービスと同じなので、マイル加算などの違いはありません。

サービス内容
チェックイン日本・海外問わず、
ANAのチェックインカウンターで実施
利用便搭乗券・空港内案内表示はNHで表示
ラウンジANAのラウンジ利用可
*T2 もしくはT3,便によって異なります
客室乗務員エアージャパンの客室乗務員が乗務
* 着用する制服はANA客室乗務員と同様
機内サービスANAのサービス基準
マイル積算ANAマイレージクラブで積算

なので、何も言われないとその違いは全く分かりません。

今回はNH便での予約がエアージャパン(ANA)に変更になったので、「あ~変わったんだ」と分かったのですが、チェックインから搭乗まではなんの違いもありませんでした。

さて、搭乗してみましょう。

B787-9

シドニー便の飛行機は、往復とも B787-9(246席)の中型機でした。ANAの塗装機なので、言われなければ運航会社が違っていることは分かりません。

ビジネスクラス

【公式】ANA seat mapに加筆

ビジネスクラスは40席あるのですが、そのうち8Aの座席が crew seat となっており、座席指定はできなくなっています。航行中はカーテンで仕切られ、cockpit crew の方がが交代で休んでいました。

長距離線に就航している飛行機には crew bunk (クルーバンク) と呼ばれる仮眠室(ベッド)があるのですが、この機材にはないそうです。客室乗務員のみなさんは、エコノミークラスの最後部で休みます。そこだと、寝ることはできても(立ち仕事のあとの)足のむくみが取れないのですよね。

座席

行きは3K、帰りは7Aにしてみました。

座席はフルフラットになるタイプで、通路側にテーブルがあるか窓側にテーブルがあるかの2つのタイプがあります。

(個人の好みもありますが)おすすめは、通路側にテーブルがあるタイプです。B787は足音が響くタイプの飛行機で、座席をベッドにすると(頭の位置が低くなるので)余計に足音を感じます。しかし、通路から少し入るだけで、あまり足音を感じることはありませんでした。

なお、深夜便かつ長距離線には、ベッドパッドなどが用意されています。好きなタイミングで自分でセットします。

ベッドパッド

東京西川「エアーサイクロン®」。96%を占める空気層が抜群の通気性と速乾性を発揮。どのような姿勢もエアクッションが気持ち良く支えて、雲の上のような最高の寝心地をご提供いたします。

と、公式サイトに書かれていましたが、可もなく不可もなく。雲の上のような寝心地とはいきませんでした。

コンフォーター

羽毛を使用したコンフォーター(掛け布団)は丸八グループの国内工場で羽毛を丁寧に洗浄、高温乾燥し、快適性と清潔さの高クオリティーを実現しています。羽毛掛け布団の特性である吸湿・放湿性により快適な睡眠をとることができます。

こちらは、軽くて快適に過ごすことができました。

枕は、二層構造になっており中材に良質な羽毛を詰め込んだ羽毛面、触感の良いウレタン表皮の中に特殊形状のウレタンを詰めこんだウレタン面の二層構造になっております。

座っているときは腰当てにも使えます。枕カバーはエジプト綿100%を採用しているそうで、大きめで肌触りも柔らかくて気持ちよかったです。

フルフラットシートを互い違いに配置したスタッガードシート配列を採用しており。どの席からでも直接通路に出ることができる全席通路側スタイル。深夜便でも不便はありません。

座席周りに小物入れはありませんが、足元に靴や小さな荷物は置くことができます。

ゆっくりと休みたい時には、”Do Not Disturb”のライトをOnにしておくと声がけされません。

テーブルも大型で出し入れが簡単でした。大型サイドテーブルのそばには、LEDパーソナルライト。ユニバーサルタイプのPC電源やUSBポートもあるので、機内でスマートフォンの充電もできますね。

ヘッドフォンはノイズキャンセリング。

しっかり防音でき、耳も痛くならないタイプでした。

アメニティセット

行きは、こちらのアメニティでした。歯ブラシなどは入っておらず、リップバームとボディクリームのみ。航行中に使いたいものが揃っておらず、かなり不便に感じました。

ANAブルーの四角い物体はエコバッグですが、今必要ないでしょうという感じ。行きのANA便では、食後にお手洗いを使った時にも歯ブラシは用意されていなかったので、アメニティセットに入れて欲しいですね(2回めに行ったときにはありましたが、タイミング悪し!)。

シドニー発の便のアメニティは、こちらに変わりました。

120年以上の歴史を持つグローブ・トロッターのANAオリジナルポーチにフランスのコスメティックブランドL'OCCITANE(ロクシタン)のボディミルクとリップのセット。歯ブラシなども入っていて、デザインだけでなく機能的にもこちらの方が好きです。

この違いは、多分在庫の関係なのでしょうね。

スリッパは座席にセットされており、マスクなどのアメニティは手配りです。

でも、行きのANA便ではアメニティを欲しいタイミングにもらえなかったので(頼めばもらえる?)不便に感じました。

さらに、カーディガンやパジャマやもあるようです。行きも帰りもカーディガンは持ち回りをしていたのですが、パジャマがあることは知りませんでした。同じくシドニー便を就航させているカンタス航空のパジャマは持ち帰り可だったのですが、ANAの場合は、貸し出しサービスのようです。

余談ですが、カンタス航空のパジャマはとてもいいです。旅先のパジャマにしています。コロナ禍が始まりネットで公式販売していたのでもう一枚買おうと思ったのですが、残念ながら売り切れ。ANAのパジャマはどんな感じなのでしょうね。

ウェルカムドリンク

日本の航空会社のウェルカムドリンクは、プラスチックのカップでの提供です。こちらも行き帰り同じでした。

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ANAアロマ

ところで、ANAのビジネスクラスで楽しみにしているが、ANAオリジナルアロマ。全ては公表されていませんが、合計12種類のオリジナル・ブレンドです。

精油

  • 和歌山県高野山の高野槇(こうやまき)
  • 奈良県の吉野大峰山からは吉野檜(よしのひのき)
  • ミント(海外産)
  • ローズマリー(海外産)
  • その他

ANAのブランドコンセプト”Inspiration of JAPAN”を香りで表現した、ANAオリジナルのの香り。日本古来の高野槙や吉野檜、またミントやローズマリーなどのブレンドで、旅の気分を盛り上げるクールだけど優しい香りが広がります。

高野槇(こうやまき)

一番気になったのが「コウヤマキ」の香り。コウヤマキは、世界遺産に登録されている和歌山県の真言宗の総本山・高野山の周辺に多く生育している常緑針葉樹です。別名・本槇 (ほんまき) とも呼ばれており、高野山では霊木とされています。東京スカイツリーのデザインの原点とも言われているそうです。

コウヤマキ

* 学名・科名:Sciadopitys verticillata コウヤマキ科
* 抽出部位:枝・葉
* 成分:α-ピネン、リモネン、ミルセン、β-カリオフィレン、セドロール、セドレンなど

コウヤマキの香りは、好き嫌いの少ない(と言われてている)ウッディー系、森の香りです。

精油の主成分である「α-ピネン」には、強壮作用があるので、血行促進と合わせて肉体面の疲労回復を促す働きが期待できます。さらに、「αピネン」と「リモネン」は、モノテルペン炭化水素という芳香成分類に属し、どちらも抗ウィルスや抗菌作用があると言われています。

また、コウヤマキには、ヒノキと同様の森林効果もうたわれています。

森林効果

森林効果とは、森林を歩くことで、元気すぎる人は落ち着きを取り戻し、元気がない人は気分を高めてくれる、つまり、体をニュートラルな状態にしてくれる効果です。

到着前に機内でいただいたANAアロマをひとプッシュ、元気に出かけられそうです。エアージャパン(ANA)でもいただけました。

ここまで、アメニティの種類以外、違いはまったくありませんでした。

飲み物サービス

さて、お楽しみの機内の食事です。

ANAもエアージャパン(ANA)も最初の飲み物にはおつまみなどがサービスされません(頼めば持って来てくれると思います)。深夜便でも温かいナッツやサテなんかと一緒にお酒がのみたいなあ。

しかも、行きの便はこのまま1時間。お代わりも聞かれず放置されたのでした。帰りのエアージャパン(ANA)ではお代わりを聞いてくれたのですが、ANAとエアージャパン(ANA)のサービスの違いというよりCABIN CREWの技量によるのかもしれませんね。

機内食(HND→SYD)

ANA、エアージャパン(ANA)ともに、和食か洋食(肉か魚)の事前予約ができます。行きは和食にしてみました。

行き帰りとも深夜便なので、機内食はワンプレートの簡単なものです。

しかし、これが酷かった。ご飯が十分に温めておられず、パサパサカチカチなのです。冷凍庫から出して電子レンジで1分くらい温めた感じ(ほぼ解凍されていない)状態のような感じです。日系の航空会社でこれはないと思いました。機内での温めが不十分だったようです。

普段JALの食事に文句ばかり言っていますが、JALのクアラルンプール便の和食の方が断然美味しかったです。

仕方がないので、間食メニューにあったサンドイッチをもらいました。一見美味しそうなのですが、サンドイッチの下側がびちょびちょで(気持ち悪くて)食べられず・・・。具だけいただきました。

到着前の食事も・・・

機内食(SYD→HND)

帰りは、エアージャパン(ANA)です。

洋食(肉)にしてみました。温かい食事でよかった。

到着前は、フルーツとジュース、そし温かい飲み物だけいただきました。

ANA同様、エアージャパン(ANA)の機内でも温かい飲み物を頼むとチョコレートやクッキーなどが添えられてきます。写真のチョコレートは、ANAと神奈川・鎌倉のチョコレート専門「MAISON CACAO(メゾンカカオ)」がコラボしたものです。濃厚で満足感が高いチョコレートでした。美味しい😋 

種類の違いは、出発の空港(行きか帰りか)によるものだそうです。

ANAとエアージャパン(ANA)の違い

ところで、エアージャパン(ANA)といっても、飛行機自体はANA(ANAのロゴあり)です。客室乗務員の制服もANAです。

エアージャパン(ANA)のサービスはANAを基準としているので、言われなければその違いは分かりません。しかし、たまたまかもしれませんが、エアージャパン(ANA)の接客の方が終始丁寧に感じました。ワインのお代わりも聞いてくれたし。

飛行機オタクが見つけた違いといえば、英語のアナウンス。エアージャパン(ANA)の場合、英語のアナウンスはi-Padに情報を入れたものをハンドセットにくっつけて流すことが多いようです(全てではありませんが)。ちょっと人工的なアナウンスが流れたらその方式ですが、日英と自然な流れなので多くの方はあまり気にならないと思います。

行きのANA便でも1度その方式がアナウンスがありましたが、日英の間がかなりありました。エアージャパン(ANA)の方が絶妙なタイミングなので、違和感はないと思います。

さらに、無理やり違いを見つけようとすると・・・

エアージャパン(ANA)の方は外国人機長でした。ANA便自体にあまり乗ったことがないのですが、ANAにも外国人機長はいらっしゃるのでしょうか?

心遣い

ところで、エアージャパン(ANA)に乗るのは香港に次いで3回目です。そんなお話を客室乗務員の方としていたら、最後にメッセージカードとチョコレートをいただきました。こういった心遣いは嬉しいですね。

でも、担当してくれた方はANAからの出向(?)の方だったので、ANA基準なのかもしれませんが。

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機内の景色

バタフライアイランド

2つの航空会社の違いではありませんが、最後に、シドニー便で遭遇した飛行機の窓からの景色をご紹介したいと思います。

一番楽しみにしていたのは、バタフライアイランド。しかし、雲が多くてこちらは見られず・・・

ブロッケン現象

雲が多かったので、ブロッケン現象も楽しみにしていたのですが、こちらも叶わず。

でも、長い間虹を見ることができました。

深夜には満天の星空、そして虹。

ANAであれエアージャパン(ANA)であれ、シドニー便は景色も楽しめるのでいいですね。

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さいごに

ANAとエアージャパン(ANA)の搭乗記をお届けいたしました・

ハード面の違いはありませんが、接客に関しては、搭乗時の挨拶から到着前の会話までエアージャパン(ANA)でのフライトの方が良い記憶が残っています(あくまでも個人的な感想ですが)。エアージャパン(ANA)でのフライトでは、担当してくれた方の接客が素晴らしく、マニアックな質問にも丁寧に答えてもらえただけでなく、いろいろ親切に対応してもらえました。現在乗務されている方は、ANAからの出向(?)だったり、他航空会社での経験がある既卒採用の方ばかりなので、若くても落ち着いた雰囲気を醸し出すフライトでした。

今後、エアージャパン(ANA)でも新卒採用の方が搭乗されるとか。

帰国後にAir Japan でのトラブルが報道されていましたが、エアージャパン(ANA)とは会社が同じでも別物。エアージャパン(ANA)は、今後もサービスの質をキープして欲しいです。今度はいつ乗れるかな。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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