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先日、成田国際空港(NRT)の第2ターミナルと羽田国際空港、そして香港国際空港(HKG)で、顔認証システムを使って搭乗しました。利用した航空会社は、日本発がJALで、香港発はキャセイパシフィック航空(CX)です。
今回は、顔パスで楽々搭乗できた、国際線の顔認証システムをご紹介いたします。
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JALの顔認証:Face Express
JALの顔認証(Face Express)は、最新鋭の顔認証システムを使用した国際線の搭乗手続きです。
現在、成田国際空港と羽田国際空港の出発便において利用できます(2023年3月28日以降)。
ここが変わった!
従来、国際線を利用する際には、以下の3カ所でパスポートを搭乗券を係員に提示して本人確認する必要がありました。
① チェックイン時(手荷物預かり時を含む)
② 保安検査場
③ 搭乗ゲート
しかし、Face Expressでは、チェックイン時にパスポートと旅客の顔を照合し顔情報を登録することで、それ以降の手続きでパスポートと搭乗券の提示が不要となります。つまり、顔パスで、保安検査場を通過でき、飛行機に搭乗できるのです。
なお、利用には、以下の注意事項があります。
- 運航便の状況などにより、利用できない場合もあります。その際は、搭乗券・パスポートを用意して通過します。
- 身長135cm~190cm推奨
- 13歳以上推奨
- 出国審査はFace Express対象外です。
成田国際空港の場合
以下は、実際に成田国際空港で体験した手順です。
step
1自動チェックイン機でチェックイン
- 自動チェックイン機にて搭乗券を取得
→貨物室へ預ける荷物がある場合、手荷物タグも取得 - 顔情報を登録(マスク・サングラスを外してから操作)
顔認証が完了すると、上の画面が表示されます。
- 画面の操作はこちら >>> 【公式】JAL| 画面操作の流れについて
step
2顔認証で手荷物預け
荷物に自分でタグを付けて自動手荷物預け機に置き、ディスプレイに触れて、カメラに顔を向けると顔認証を開始します。
荷物が流れていき、レシートを受け取って完了です。
なお、貨物室へ荷物を預けない場合、STEP1から(STEP2)を飛ばして、STEP3に進みます。
step
3保安検査場を顔認証で通過
FAST TRACKの右側「優先レーン」を通過します。
カウンターに寄らない場合
なお、空港到着までにチェックインを済ませている(ホームプリント搭乗券やモバイル搭乗券を持っている)場合は、STEP3から始まります。空港に着いたら、直接この保安検査場へ進み、保安検査場で「搭乗券」と「パスポート」を提示して通過することになります。その場合、こちらでFace Expressに登録することができました(2023年9月体験)。
この後は、自動チェックイン機を利用したのと同じ動線です。
ちなみに、左側(FAST TRACK)は、JAL以外の航空会社の上級会員(キャセイパシフィック航空やチャイナエアライン等)が利用できる優先レーンです。しかし、こちらは顔認証システムに対応していないようです。つまり、成田国際空港の優先レーンは、Face Express対応と非対応に分かれています(2023年10月現在)。
step
4搭乗ゲートも顔認証で通過
最後は、搭乗ゲートで、Face Expressのレーンに並ぶだけです。
私は、GROUP1のレーンに並んでいたのですが、搭乗時に「顔認証済み」であることを係員に伝えると、Face Expressのレーンに案内されました。
私の場合、保安検査場の係員に言われるがままに保案検査を通過したところ、(知らないうちに)Face Expressに登録されていたようで、顔パスで搭乗できました。しかし、他にFace Expressのレーンを通る人はいなかったので、実際に登録していてもFace Express を利用できることを知らない方が多かったのかもしれませんね(私も搭乗開始まで知りませんでしたが)。
なお、Face Expressに登録しなくても、飛行機に乗ることはできます。その場合は、今まで通り、搭乗口で地上係員にパスポートと搭乗券を照らしわせることになります(Face Expressに登録されていても、申告しない場合は、スタッフによる確認があるようです)。
登録した顔情報は24時間以内に自動で削除されます。
Face Expressを利用できない
Face Expressを利用できないのは、以下の方です。
- 乳幼児
- 本サービスに係る端末の操作およびゲートの通過において第三者の介添が必要である
- 成田国際空港、東京国際空港の一営業日において、既に別便でユーザーデータを登録している
- 有効なICパスポートを所持していない
- マスク、サングラスその他の装飾品を付けており顔認証ができない
- JALが空港内で行う各手続きの利用基準を満たさない
- その他、本サービスの提供元となる空港会社および当社が本サービスの利用に適さないと判断した場合
羽田国際空港
なお、羽田国際空港(HND)でも、同様にFace Expressを利用できます。
一度、Face Expressが開始されたばかりの時に利用しましたが、羽田国際空港は保安検査場の優先レーンがない(?)ため、Face Expressを利用してもあまり利便性を感じず、すっかり忘れていました。
2023年に羽田国際空港を利用したとき、Face Express専用の保安検査レーンができていました。
なので、通常は成田国際空港と同じです。ただし、オープンスポット(沖止め)の場合、Face Express 専用の搭乗レーンがないので、登録していても搭乗時にパスポートや搭乗券を出して空港スタッフの確認を受けなくてばなりませんでした(2023年12月体験)。
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香港国際空港の顔認証
キャセイパシフィック航空(CX)で香港を出発する時も、顔認証システムを利用して、パスポートや搭乗券を提示不要(顔パス)で搭乗できました。
日本から(もしくは日本へ)の乗り継ぎの場合は、乗り継ぎのための保安検査場で搭乗券とパスポートをかざすだけで、自動登録されるようです。
そのため、(JALのような)顔認証専用レーンはありませんでした。
搭乗者全員が搭乗時に定位置に立ちカメラを見るだけでゲートを通過することができます。香港の搭乗時に顔認証システムのことを知らないまま(便利だなあ)と通っていたのですが、いろいろ知ると納得のシステムでした。
ANAの場合
おまけ情報です。
ANAも、香港国際空港で顔認証システムによる搭乗手続きが実施されているようです。
2022年12月1日より、顔認証による搭乗手続きが開始いたします。保安検査場で、顔情報をご登録いただいた場合、搭乗ゲートでは、搭乗券やパスポートを提示することなく、顔認証で通過することができます。
【公式】ANA|香港国際空港
2023年10月現在、日本の空港を出発する時は、成田国際空港(全路線)と羽田国際空港(パリと台北・松山)で、顔認証(Face Express)が利用できるようです。
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さいごに
成田国際空港と羽田国際空港、そして香港国際空港で体験した、顔認証システムについてご紹介いたしました。
(航空会社の公式サイトには書かれていますが)JALでは特に説明がなかったので、まだまだ知っている人だけが使っているシステムのように思えました。JALの搭乗口でも特に声がけをしていなかったので、保安検査場のスタッフが『顔認証で搭乗できますよ』と教えてくれていなければ、いつものようにパスポートと搭乗券で本人確認してもらうところでした。せっかく便利なシステムを導入しているのにね。
一方CXは全員が対象となるので、詳細を知らなくても大丈夫です。パスポートを機械にかざすことなく搭乗できました。
今回学習したので、次回はもう少しスマートに移動できそうです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。