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有償でスカイチームの航空会社に乗る機会があり、その前に、メダリオンという上級会員資格を取得しておこうと思いました。ただし、修行ではなく、会員資格(ステータス)マッチ・チャレンジを申し込む方法をとりました。チャレンジに成功すると、3カ月間、デルタ航空の上級会員資格が付与されます。
今回は、JALの会員資格を用いて行ったステータスマッチの方法や、実際にどのような恩恵を受けたかをご紹介いたします。
※2023年の体験記です。
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会員資格(ステータス)マッチ・チャレンジ
会員資格 (ステータス) マッチとは、ある航空会社のマイレージプログラムやホテルプログラムの上級会員資格を持っている場合、他のアライアンスの航空会社やホテルの上級会員を得られる制度です。ただし、90日間や3カ月といった期限があり、その間に提示された条件をクリアしないと、期間終了後にその資格が失効してしまいます。
今回は、航空会社のアライアンス「スカイチーム」に加盟しているDELTA (デルタ航空)に、JAL(ワンワールド)のダイヤモンド会員の資格を用いて、メダリオンステイタスマッチを申請してみようと思いました。
対象エアライン
メダリオンステイタスマッチ・チャレンジができるエアラインは、以下です(今後、変更される可能性もあります)。
- エアカナダ
- アラスカ航空
- ANA、JAL
- アメリカン航空
- アシアナ航空
- ブリティッシュエアウェイズ
- コパ航空
- ジェットブルー
- ルフトハンザ航空
- ユナイテッド航空
いわゆる、スカイチーム以外のアライアンスに加盟しているエアラインですね。
DELTAのステータス
ところで、DELTA (デルタ航空)のステータスは、上記の4つがありますが、メダリオンステータスマッチでいただける会員資格は、シルバー、ゴールド、そしてプラチナの3つです。
シルバー | ゴールド | プラチナ | |
---|---|---|---|
JAL | クリスタル | サファイア | JGP ダイヤモンド |
ANA | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド |
スカイチーム | エリート | エリートプラス | エリートプラス |
*なお、ANA SFCやJAL JGCだけでは申請できません。
ステータスマッチは、(JALの場合)クリスタルから、もしくは(ANAの場合)ブロンズから申請できます。
ゴールドとプラチナは、スカイチームの「エリートプラス」にもなれ、ラウンジ利用(一部除外あり)、優先パスポート審査と手荷物検査、預け荷物の優先引取りなどの特典があります。
スカイチーム等級
エリート | エリートプラス | |
---|---|---|
事前シートセレクション | ✔ | ✔ |
優先予約 | ✔ | ✔ |
空港での空席待ち優先 | ✔ | ✔ |
優先チェックイン | ✔ | ✔ |
受託手荷物の優先お取り扱い | ✔ | |
普通運賃航空券の座席確保 | ✔ | ✔ |
超過手荷物無料許容量 | ✔ | |
空港VIPラウンジのご利用 | ✔ |
- 詳細はこちら >>> スカイチーム会員特典
スカイチームのランクの種別は「エリート」と「エリートプラス」です。これら2つ の差は大きく、ラウンジの利用や、受託手荷物の優先引取りは、エリートプラスにしかない特典です。
条件
デルタ航空のメダリオンステータスマッチにチャレンジするには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
条件
1.過去3年の間にステータスマッチ(無償会員資格取得を含む)を行っていないこと。
2.対象となる航空会社のエリートステータスを持っていること。
3.ステータスの証明とステータスに達した利用履歴がわかる名前が記載された明細の両方を提示。
出所 >>> 【公式】DELTA
正直、3つめの条件が(個人的に)厳しかったのですが、なんとかクリアできました(申請した方法は、後ほど)。
ステータスマッチ・チャレンジ方法
ステータスマッチ・チャレンジは、 こちら から申請可能です。
まず、各箇所に英語で記入します。
そして、JALホームページの表示言語を英語に切り替え、以下のページのスクリーンショット(JPGなど最大サイズ2MB)をアップロードして送信します。
- JALでのステイタスが表示されているページ
- 上級会員資格を獲得するための履歴(利用区間)の一覧
しかし、JMBダイヤモンド達成の履歴がない・・・
今年度、ダイヤモンドのランクに達成した際の明細(判別可能なもの)が残っていません。12月31日であればFOPの積算状況が残っているのですが、私が申請しようと思った時点では(昨年分は)「0」になっています。なので、ダメもとで、履歴の代わりになる関係書類を探してみました。
関係書類①
まずは、会員証。
これは、英語で表記されているので、大丈夫です。なので、写真を撮って(サイズを小さくして)アップロードしました。
関係書類②
記念に撮っておいたスクリーンショット。しかも、日本語です。
日付けとFLY ONポイントが残っているこのスクリーンショットを、関係書類として送信しました。関係者が見れば 2022年にダイヤモンドに達成していたことが分かるのですが、いかんせん日本語なのです。
ダメな場合、追加の証明書を提出するようメールが送られてくるようです。
もしダメなら、JMBサファイアを達成している今年の履歴(上の写真)のスクリーンショットを送ろうと思っていました
なお、一度チャレンジ失敗しても、再挑戦は可能です。
チャレンジ成功!
今回申請したのは、木曜日の朝(日本時間)です。審査結果が分かるのは、最長2週間と書かれていたのですが、3日後の(日本の)日曜日の夜に「チャレンジ成功」のメールが来ました。
日本語、しかも、あんなスクリーンショットでOKを出してくれたことに感謝です。
ただし、これからチャレンジされる方は、きちんとした履歴を残しておいて、そのスクリーンショットを送られることをおすすめします。
対象ステイタス
ステイタスマッチの対象ステイタスは、上の表のようになっています。
JALのダイヤモンド会員だったので、デルタ航空のプラチナメダリオンのステータスを、3か月いただけることになりました。
DELTAの画面を見てみると、すでに「SKY PRIORITY」が表示されていました。
プラチナメダリオン特典
本当のプラチナメダリオン会員だと、カスタマイズ可能なチョイスベネフィットを選ぶことができるようです。しかし、お試しプラチナメダリオンだと、その特典は選べません(当然ですが)。
ただし、以下のような特典があります。
- 優先チェックイン
- セキュリティライン優先アクセス
- 優先搭乗
- 手荷物の優先受け取りサービス
- スカイチームのラウンジ利用
- コンフォートプラスへのアップグレード
ファーストクラス(米国内線)への無料アップグレード、デルタコンフォートプラスへのアップグレードもありますが、アメリカに行かない私には、あまりメリットがない特典です。また、エコノミークラス利用時には、スカイチームといっても、デルタ航空のラウンジは利用できません。
なお、2024年1月から、スカイマイルプログラムは変更となります。詳細は、デルタ航空の公式サイトでお確かめください。
優先チェックイン
優先チェックインは、シルバーメダリオン(スカイチームのエリート会員)以上で利用できます。
しかし、エリートプラス(ELPS)だと、さらに恩恵を受けることができます。
荷物の優先引取りの恩恵を受けられるのは、エリートプラス(ELPS)なので、貨物室に預ける荷物にも優先引取のタグが付けられました。これで、到着地でも早くに荷物を引き取ることができます。
FAST TRACK
成田国際空港第2ターミナルでは、スカイチームのスカイプライオリティの入り口(左側)から、スムーズに保安検査場へ進めました。一般の入場レーンには列ができていたので、こちらを通れるのは、ありがたかったです。
ちなみに、隣にはPriority Lane がありますが、そちらは、JAL(ビジネスクラス以上、資格保持者など)で出国するときしか利用できません。同じワンワールドのキャセイパシフィック航空のビジネスクラス利用時には通れませんでした。ワンワールド用ではないようです。
ラウンジ
ところで、ゴールドメダリオン以上で、スカイチームの空港ラウンジの利用が可能です。
しかし、2023年1月以降、ゴールドステータスを持っていても、エコノミークラス利用時には「デルタラウンジ」には入れない という規則ができました。
せっかく羽田空港にも豪華なラウンジができたのに、残念です。なお、デルタ航空以外のスカイチームのラウンジには入室できます。今回は成田空港発だったので、チャイナエアラインのラウンジに入ることができました。本家、デルタ航空のラウンジに入れないのは残念ですが、今まで通りデルタ以外のスカイチームのラウンジは利用できます。成田空港の第一ターミナル出発の場合は、コリアンエアーのラウンジが利用できます。
優先搭乗
JALやANAと違って、搭乗時、優先レーンで待っていた人数は少なかったです。
本来のステータスとはこういった感じなのでしょうね。
今回、満席のなか機内持ち込み荷物があったのですが、早くに入れたので、スンナリ収納できました。最後のほうに搭乗された方は、荷物の収納場所探しに苦慮されていました。
なお、非常口座席では、足元(前の座席の下)に荷物を置けません。しかし、前のシートポケットに収納できます。収納する場合、シートポケットが膨れすぎて非常口をブロックしてしまわないような薄さ(小さなもの)に限られます。
座席
行きは、チェックイン時、非常口座席をお願いしてみました。
成田から高雄(KHH)までは、A321neo でした。
同じような大きさの飛行機にB737-800がありますが、A321neo の方が快適です。座席の幅が広くて、隣の人とアームレストの取り合いになることはないと感じました(あくまでも感覚ですが)。
ただし、ANAのA321neo(国内線機材)と違って、非常口座席に客室乗務員の席はありませんでした。なので、窓側だと出入りが楽ではありませんが、それでもシートピッチも広かったので、通路に出やすかったです。お隣は気の良い台湾のツアーの方たちだったので親切だったし・・・。
機内では(窓側に座っていたのですが)、わざわざ、客室責任者の方が挨拶に来てくれました。『飲み物はいかがですか?』と言われたので、頼めば搭乗中に飲み物をもらえたのかもしれません。ちなみに、帰りの便では挨拶はありませんでした。
ステータスのおかげで、ツアーでも快適です。
帰り便で、『空席たくさんあるなら、隣を空席にしてもらえますか(隣席ブロック)』とお願いしたところ、リクエストを聞いてもらうことができました。ステータスによるものかどうか分かりませんが、ちょっと我儘をきいてもらえました。なお、一般会員でも、通路側や窓側といった座席の希望は聞いてもらえます。英語か中国語を話すことができれば、非常口座席もリクエストできると思います。
期間の延長
チャレンジ成功のメールには、上記のような「期間の延長」についての説明もありました。
ステイタスマッチ成功後の90日の間に、一定の条件をクリアすれば、ステータを延長してもらえるというものです。条件をクリアすると、2025年1月31日まで延長されるようです。しかし、3ヵ月内の条件クリアは、デルタ航空に乗らないと厳しいようで、私にはハードルが高くて、ちょっと無理だと感じました。
チャレンジできなくても・・・
なお、日本の国内線にはデルタ航空の便が就航していないため、日本ならではの優遇措置があるようです。
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードを持っているだけで、初年度は、ゴールドメダリオンが付与されるのです。
なお、2年目以降は、1年間のカードの利用額(家族カード含む)でステータスが決まります。
- 100万円以上利用:シルバーメダリオン
- 150万円以上利用:ゴールドメダリオン
なので、ステイタスマッチ・チャレンジができなくても、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードに入会すれば、スカイチームの上級会員の恩恵は受けることができます。
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さいごに
今回、初めて、デルタ航空のメダリオンステータスマッチを行ってみました。
ツアーでもプライオリティのチェックインカウンターやチャイナエアラインのラウンジが利用でき、貨物室へ預けた荷物も、かなり早くに引き取ることができました。航空券の予約クラスは「G」だったのでマイルの加算はありませんが、優先とラウンジ利用だけで大満足です。
終了後は、3年間ステータスマッチを行うことはできません。なので、終了ギリギリにソウル往復(特典航空券で発券)を予約しました。これで、次回も安心です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。