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パリ滞在では、有名な観光地三昧をする予定ったので、PARIS MUSEUM PASS(パリ・ミュージアムパス) を日本で購入(電子バウチャー)していきました。
パリ・ミュージアムパスは、ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿など、パリとその近郊にある美術館・博物館などの施設50か所以上を利用できる共通パスです。
パリ・ミュージアムパスは買った方がいいの?
行く前は私も悩みましたが、結果、買ってよかったと思います。
今回は、このパリ・ミュージアムパスの引換方法と、まわることができた観光地をご紹介いたします。
※2023年12月の体験記ですが、リンク切れを修正しました。
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ミュージアムパス(概要)
パリ・ミュージアムパスは、2日・4日・6日間の連続した日程でパリ市内、もしくは近郊の施設をまわることができる共通パスです。
注意点は、以下の2つです。
- パリ・ミュージアム・パスは、連続して使用する必要があります。2日間(48時間)有効のパスを1月3日13時に使用開始した場合、1月5日 12:59分まで有効です。
- パリ・ミュージアム・パスは、同一のパスを使用して同じ施設に2回以上入場することはできません。
以下は、パリ・ミュージアムパスでまわれる主な施設(抜粋)です。
美術館
・ルーブル美術館(要予約)
・オルセー美術館
・ポンピドゥーセンター/国立近代美術館(要予約)
・オランジュリー美術館
・ピカソ美術館(要予約)
・ロダン美術館
歴史的建造物
・凱旋門(要予約)
・コンシェルジュリー
・サント・シャペル教会(要予約)
・オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ
・パンテオン
パリ郊外
・ヴェルサイユ宮殿とトリアノン(要予約)
・フォンテーヌブロー城(要予約)
・マルメゾン城
パリ・ミュージアムパスで行ける場所は、まだまだたくさんあります。
パリ・ミュージアムパスを持っていても予約が必要な施設もあります。上記は2023年12月時点の情報ですが、今後さらに予約が必要になる(もしくは不要になる)場合もありますので、事前に、公式サイトでご確認ください。
なお、パリの美術館は、毎月第1日曜日は入館無料になるところが多いです。また、18歳以下の方、および24歳以下のの欧州市民は、対象の美術館・博物館およびモニュメントのほとんどに無料で入場できるようです。
パスはこんな方におすすめ
- 入場待ち時間の短縮
- 少しでも費用を抑えたい
- 連続した日数で美術館をまわりたい
パリ・ミュージアムパスの一番のメリットは、ルーブル美術館やオルセー美術館などで専用の入り口があり、入場待ちの時間を短縮できることです。また、1日に2カ所以上対象施設を回る方は、費用を節約できます。
一方、パスは連続した日程で使用しないといけないので、1日目はパリ観光、2日目はモンサンミッシェル、3日目にパリ観光といった感じで、中日にパリ近郊を離れてしまうと、おトク度は減ってしまいます。
以下、詳細をみていきましょう。
料金比較
パリ・ミュージアムパスの正規料金は、以下です。
値段(公式)
・2日間券 | 48 h …€70
・4日間券 | 96 h …€90
・6日間券| 144 h …€110
※ 出所:【公式】PARIS MUSEUM PASS(2024年12月現在)
パリ・ミュージアムパスは、現地(パリの空港など)だけなく、オンラインなどでも事前に買うことができます。
なお、パリのほとんどの美術館や博物館は18歳未満無料なので、ミュージアムパスに子供料金はありません。
為替レートやクーポン利用により実際に購入する値段は変わるので、どこが一番安いというのは難しいのですが、2023年1月20日時点の2日間のパスの値段などを比較してみました。
アプリ 初回割引 クーポン | 受取日数 | パスの 受け取り | |
---|---|---|---|
パリ・ミュージアムパス ジャポン | ー | (※1) | 指定した住所 来店購入も可 |
【Klook】 | BetterOnApp (5%オフ) | 即日予約確定 電子バウチャー | パリで受け取り |
【KKday】 | APP500 (500円引き) | 即日予約確定 電子バウチャー | パリで受け取り |
公式サイト (英語) | ー | 即日 | eチケット 購入した店舗 |
(※1)日本出発(自宅出発)日の7営業日(土日祝日は含まず)前まで
クーポンコードは、アプリ初回購入時に限り有効です。 パスの値段は各サイトでお確かめください。
パリ・ミュージアムパス・ジャポンは、パリ・ミュージアムパスの日本の正規代理店です。日本語で購入(オンライン、もしくは店舗)でき、日本出発前にパスを入手できるので、少し高くはなりますが、日本語で完結したい方におすすめです。
一方、KlookやKKdayは、海外のオンラインサイトですが、日本語で購入できます。パリで紙のパスに引き換えないといけないのは面倒ですが、費用を抑えたい方におすすめです。
また、細かな予定を立てていない方は、現地(空港など)で購入することもできるでしょう。
今回は、2日間のパスが最安値だったKlookを利用しました。
なお、Klook に登録しておくと、アンケートやキャンペーンなどでもクーポンを獲得できる場合があります。
【PR】Klook お友達紹介 から会員登録していただくと、登録後すぐに ¥500 をプレゼント!
私は、ポイントサイトのハピタス経由のKlookでパスを購入しました。
ハピタスとKlook(KKdayも同様)のポイントもたまってお得です。
Klookで購入
Klookは、前回のバンコクやシンガポールで利用したので、安心して使えました。
さらに、2回目以降の利用でも、初めてアプリで予約する場合は、5%割になるクーポンが使えました。
アプリのみ割引
・対象プラットフォーム: 対象:アプリのみ
・アプリでの初回予約が5%OFF
・クーポンコード:BetterOnApp
円安の厳しい状況のなか、5%オフのプロモーションはありがたかったです。
Klookのバウチャーは、利用予定日を選択しますが、バウチャー引き換え前(アクティビティ利用日の24時間前まで)キャンセル・全額返金が可能です。また、予約後、即日利用もOKです。
使い方
購入後、すぐにQRコード付きのバウチャーが送られてきました。
当日、保存しておいたこの画面を、引き取り所のスタッフの方に見せるだけです。
Big Bus オフィス
安く購入できたバウチャーですが、Big Busオフィス で、紙のパリ・ミュージアムパスに交換しなければいけません。
Klookの公式サイトには、引換所は「パリセンター」となっていましたが、こちらの Big Bus のオフィスを指します。
※ Klook購入画面の一番上に "Big Bus Tours Information Centre (Big Busのオフィス) " のリンクがあります。
最寄りのメトロの駅は「Pyramides (ピラミッド)」。
メトロの1号線、もしくは7号線で来ることができます。
お店の営業時間は、9時30分から19時まででした。
9時30分に入店、QRコードを見せると、すぐに紙のパリ・ミュージアムパスをもらえました。朝一に入ったので、所要時間約1分でした。
すぐそばにはカフェもありますので、少し早く着いても時間を潰せますね。
Big Busのオフィスはオペラ通りにあり、バス停も近くにありますので、パスを交換した後はすぐに観光を始めることができます。
こちらのバス停から21番のバスに乗り、この日は、コンシェルジェリー、サント・シャペル、そして ヴェルサイユ宮殿を回りました。
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コンシェルジェリー
”Cité - Palais de Justice” 停留所で降りました。こちらは、セーヌ川にかかるシャンジュ橋を渡ってすぐの所にある停留所です。
まず、すぐそばにある「コンシェルジュリー」に行ってみました(予約不要)。
「コンシェルジュリー」は、要塞のようなゴシック様式の宮殿で、フランス革命時には牢獄として利用されました。マリー アントワネットが収容された独房がある場所としても有名です。
見どころは少ないので、10分くらいで見学できました。
その後、Palais de Justice de Paris (パレ・ド・ジュスティス:裁判所) を見ながら進みます。
サント・シャペル教会は裁判所の敷地内にありますが、裁判所の正門からは入場できません。教会の入口は裁判所の正門を右手にしてパレ通り沿いに歩いて行くと、右手側に見つかります。
サント・シャペル
パリ最古の美しいステンドグラスを見ることができる サント・シャペル (Sainte chapelle) 。サント・シャペルとは「聖なる礼拝堂」という意味です。
パリ・ミュージアムパスを購入して予約しておえば、専用の入場レーンから優先入場する事ができます(先に予約も可能)。
予約
予約は、サント・シャペルの公式サイトから行いました。難しい箇所はありませんでした。
全ての必要項目を入力の上で、オンライン予約が完了すると、登録したメールアドレスに確認書+PDFファイルのチケットが送られてきます。
当日は、このチケットをプリントアウト、もしくはスマートフォン上の画面を係員に提示すれば優先入場レーンから入場できます。
予約した時間によって列が入場列が違うようですが、全く関係ないくらい空いていました(笑)。
下層礼拝堂
サント・シャペルに入場して最初に目にするのが、こちらのバジリカ式の下層礼拝堂です。
非常に簡素な造りで、正面の柱には教会の守護聖人であるマリア(イエスの母)の彫像が飾られています。主に使用人などの祈りの場として使用されていたそうです。
なお、教会に入ってすぐ右手側にインフォメーションがあり、そちらで日本語のパンフレットをもらえました。
上層礼拝堂
上層礼拝堂に入場した瞬間、煌びやかなステンドグラスの数々が目に飛び込んできました。
上層礼拝堂には15の窓があり、その窓を飾るステンドグラスは高さ約15m。15のステンドグラスのうち、3分の2が、12世紀当時の最高技術を駆使して作られたオリジナルだそうです。そのステンドグラスには、新約・旧約聖書に書かれている人類誕生からキリスト復活までの1,134ものシーンが(祭壇に向かって左から半時計周りに)年代順に描かれています。
また、窓と窓の間の柱には、キリスト12使徒の彫像が、柱を支えるかのように飾られています。
全体の装飾は1690年の洪水によって大被害を受け、後年の19世紀に復元が試みられましたが、建設当時の資料や文章がなかったため、ほぼ作り直しという形で一新されました。
壁面のステンドグラスだけでなく、バラ窓のステンドグラスの美しさも格別です。このバラ窓の直径は9m、89枚の装飾パネルで構成されており、そのうち80枚が建設当時のオリジナルだそうです。
この西側にあるバラ窓は、ヨハネの黙示録を表しており、東側のステンドグラス(キリストの受難)の正面に配置されています。
バラ窓の下にある「タンパン(玄関上のアーチと梁に囲まれた部分)」には、キリストのフレスコ画が描かれています。
ところで、サント・シャペルの公式パンフレットには『見学の所要時間は1時間』と書かれていましたが、ゆっくり見て回って、椅子で少し休憩しても40分くらいで終了しました。教会内部はそこまで広くないので、目玉のステンドグラスをゆっくりと鑑賞するだけなら、所要時間は、30分〜45分もあれば十分だと思います。
ステンドグラスは日の当たり方によって色合いが変わってきますが、この日は曇り空。落ち着いた色合いで、とても美しかったです。
よろしければ、どうがもどうぞ(音声が出ますのでお気を付けください)。
ヴェルサイユ宮殿
サント・シャペルを見学した後は、列車に乗って、ヴェルサイユ宮殿へ向かいました。
こちらも予約が必要です。
予約バウチャー(PDF)に入場ゲートの地図が丁寧に書かれており、「A」から入ればいいようです。
現地にも大きく「A」の表示がありましたので、迷うことは全くありませんでした。
ちょうど一部改装中で入り口にも工事の足場が作られていましたが、パリ・ミュージアムパスを持っている場合、こちらから入ります。
予約時間は、少し前後しても大丈夫でした。
詳細はこちらをどうぞ。
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ルーブル美術館
次の日はルーブル美術館へ。
こちらも予約が必要でした。
以前はパリ・ミュージアムパスの番号が必要だったようですが、私が予約したとき(2022年12月)は、番号がなくても大丈夫でした。ルーブル美術館は大人気の美術館なので、予定が決まったら(パリ・ミュージアムパスを購入前でも)予約しておくことをおすすめします。
ルーブル美術館にある、ガラスのピラミッドの地下から入ります。
朝10時ごろ、一番左の長い列に並びました。
この先で、荷物の保安検査を受けて入場します。
あとは、展示室への入る前にあるパスリーダーに、(紙の)パリ・ミュージアムパスの裏面に付いているバーコードをあてるだけです。
詳細は、こちらをどうぞ。
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オルセー美術館
続いてオルセー美術館。13時半ごろ到着しました。
パリ・ミュージアムパスを持っている場合、一番奥の「C1」のところから入りました。予約不要です。
このレーンは保安検査場に繋がっています。パリでよくある、並んでいる列への割り込みです(笑)。ここでパリ・ミュージアムパスを見せたら、別の空いているレーンを案内してくれました。
ここでも、パリ・ミュージアムパスの威力を感じました。
詳細はこちらもあわせてどうぞ。
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実際に使ってみた感想
購入前は高いしどうしようかなあと思ったのですが、正直、買ってよかったです。
以下、2日間で回った施設です(値段は2022年当時)。
- ルーブル美術館(17ユーロ)
- オルセー美術館(14ユーロ)
- ヴェルサイユ宮殿(19ユーロ)
- コンシェルジュリー(11.5ユーロ)
- サント・シャペル教会(11.5ユーロ)
2日間、かなりゆっくり回ったのですが、5カ所に行くことができました。
もし、パリ・ミュージアムパス(7,273円で購入)を持っていなければ、€73(当時で10,220円)かかりましたので、おトクですね。
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さいごに
行く前は、買おうかどうか悩んでいた パリ・ミュージアムパス。
くり返しになりますが、買ってよかったです!
多くの施設で優先入場があり、パリ・ミュージアムパス(裏側)に付いているバーコードをパスリーダーを通す(もしくは見せる)だけで入場できました。便利でおトク感もありましたが、一番嬉しかったのが、ほぼ待ち時間なく施設に入場できたことです。
なので、パリで集中して美術館や観光施設に行かれる方には、おすすめのパスです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。