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東京国際空港(羽田)第3ターミナルにあるファーストクラスラウンジ(First Class Lounge)では、握りたてのお寿司が食べられるダイニングだけでなく、ファーストクラスの機内で提供される逸品が体験できるJAL's SALONもあります。
今回は、JGP、およびJMBダイヤモンド会員が入ることができるスペースのようすをご紹介いたします。
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ファーストクラスラウンジ
羽田空港国際線のファーストクラスラウンジは、本館にあったサクララウンジを改修し、面積が約2.5倍になりました。以前は共用だった入り口も、ファーストクラスラウンジ専用になっています。
エントランスから見えるのは、大きな花飾り。空中に浮いています。
少し奥まったところにレセプションがありますので、こちらで搭乗券を提示しましょう。
シャワーの予約はアプリで行うようになりましたが、空きがあればレセプションでも受け付けてくれます。
レセプションエリアには、左官職人、挾土秀平(はさど しゅうへい)氏によるアート「雲上の夜明け」が飾られています。現在は、バインダーなどが取り外されています。
空・雲・太陽を表現した左官壁だそうです。
写真を撮りたいとお願いすると、お仕事中にも関わらず、スタッフの皆さんが移動してくれました。
ありがとうございます。
見取り図
ラウンジのデザインは、日本を代表するインテリアデザイナー・小坂竜氏によるものです。
「room to room」 という考えに基づき、エリアごとに趣の異なるしつらえとなっているそうで、座席数は、これまでの213席から535席に増えました。
代表的なのは以下の4つのエリア。
- 鮨 鶴亭
- JAL’s Table
- Red Suite
- JAL's SALON(5階)
見取り図の「ラウンジ」と書かれている部分には、下の写真のようなソファーやコピー機が置かれていました。
ところで、改修まえのファーストクラスラウンジでは、シェフによる鉄板焼きが楽しめました。一方、成田空港では、すし職人による握り寿司(鮨鶴亭)とバーテンダーによるお酒(JAL’s SALON)が楽しめました。
しかし、現在は、JAL’s Table というお食事処と、鮨 鶴亭、そしてJAL’s SALON に統一されました(内装は違いますが)。
営業時間
営業時間:6:00~25:55
※ 鮨 鶴亭:7:00~11:00
※ JAL's SALON:7:00~11:00、15:00~23:00
※シューポリッシュ:
7:00~11:30(最終受付11:20)
14:30~22:00(最終受付21:50)
※今後変更される可能性もあります。
鮨 鶴亭
鮨 鶴亭は、コロナ禍になり長い間閉鎖されていました。
しかし、2024年5月に行ったところ、開放されていました。
提灯を思わせる照明が、白木調の床や机をやさしく照らす「鮨 鶴亭」
内部は、上品な白木の色合いで構成されています。象徴的な寿司カウンターを中心に、柔らかく仕切られた落ち着きある和の空間で、ゆったりと広がるエリアの壁面には、漆塗りの大胆なアートが飾られています。
お寿司に関してはアプリで注文するかたちでしたが、今後成田国際空港にあるラウンジのように、その場で握ってもらえるようになるのでしょうか。
広々とした空間。
窓や壁側のソファ席は、グループの方が過ごせるように、すだれを模した間仕切りを備えているそうです。
まだあまり知られていないので、利用者数も少なく、JAL's Tableに比べるとかなり空いていました。
JAL’s Table
さて、メインのダイイング、JAL’s Tableへ行ってみましょう。
アプローチの先には、JAL’s Tableを表現したガラスのアートウォールが飾られています。いつ来てもワクワクする空間です。
屏風を思わせる美しいJAL’s Tableのエントランス。
こちらでは、レセプションから向かうときは、咲き誇る桜が楽しめます。
一方、ラウンジを発つ時には、「鶴が舞う」という仕掛けになっています。
通路もゆったりととられた開放的な、JAL’s Table。
大きな窓から飛行機を見ることができる、明るいダイニングエリアです。
メニュー(一例)
・和御前(朝食)
・アメリカンモーニングプレート
・パスタプレート
・チョップドサラダ
・ベジタリアンサラダ
・ホタテとエビのソテーサフランライス添え
・萬福 中華そば
・バターロール・ごはん・味噌汁
・ハラル対応 ベジタブルペンネ
・ビーガン対応 ベジタブルペンネ
・さくらパンケーキ
・JAL特製オリジナルビーフカレー
・【鮨 鶴亭】週替わり3貫セット(個別もあり)
・【鮨 鶴亭】手巻き寿司
朝7時ごろにいったので朝食メニューがありましたが、午後からだと内容は少し変わります。
個人的には、スープストック東京の「オマールエビのビスク」がなくなったのが残念です。
注文の仕方
羽田空港国際線のファーストクラスラウンジでも、専用のアプリ ”JALラウンジ+”、もしくは "App Clip (iOS 14以降) " を使って注文するようになりました。
App Clip
App Clipとは、アプリをダウンロードしなくても、アプリの一部の機能が使えるiOSの機能です。
iOS 14以降で利用可能です。
なお、Android端末ではApp Clipは利用できませんが、ブラウザ版モバイルオーダーは引き続き利用可能です(2024年5月現在)。
実証実験中なので今後変更の可能性もあります。
テーブル上に設置された2次元バーコードを自身のスマートフォンなどで読み取ると、App Clipが起動されるか、専用Webサイトにアクセスできます。
最初の画面の「スタート」をタップして、搭乗券のバーコードを読み込ませます。
上の写真のような画面が表示されたら、食事の注文やシャワーの予約が可能になります。
なお、テーブルには番号が付いているので、座席を移動する際には、ラウンジ内のスタッフに声をかけます。その際、前の座席で注文した履歴は一度削除して、新しい席番号のQRコードを読み込みし直さなくてはなりません。
なお、利用するには、位置情報の取得を有効にしておく必要があります。
上記のような画面が表示されますので、「許可する」をタップしておけば大丈夫です。
食事メニュー一覧から希望の品目と数量を選択して「注文確認する」をタップします。
お料理ができたら、座席までスタッフが運んでくれます。目新しいところとしては、ビーフカレーの小ができたことでしょうか。
なお、以前はアプリ注文のみだったカレーですが、現在は、自分でよそうことができるコーナーも設置されています。
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ラウンジの食事
ちょうど窓和側の席が空いたので、移動しました。
隣のRED SUITEには、1812年創の老舗メゾンのシャンパン、LAURENT PERRIER(ローラン・ペリエ)があります。
食事が運ばれてくる前にいただいてきました。
まずは、お寿司から。
上の写真は「お寿司3種」ですが、個別に個数単位やワサビ抜きも注文できるようになりました。また、手巻きずしもあります。
ただ、以前のように、ご飯少なめとかの注文はアプリではできないようでした(口頭で伝えれば大丈夫なのでしょうか?)。
ところで、注文する食事以外に、自由に取ることができる軽食もカウンターに用意されています。
こちらのメニューは、順次変わっていきます。
2022年に行ったときは、「おさかなの生ハム」でした(現在終了)。
こちらは、新潟佐渡で獲れた天然の魚を、ミネラルと精製していない数種類の塩と香辛料だけでじっくり熟成、その後、低温でライトスモークしたものです。化学調味料、保存料、増量剤、発色剤、結着剤など余計なものを一切使用していないそうです。
文字通り「生ハム」で、お酒のおつまみにピッタリです。
塩加減がちょうど良い塩梅でした。
お魚の種類は「シイラ」と「ヒラメ」でしたが、個人的には「ヒラメ」の方が好みでした。
なお、現在はメニューが変わっています。
注文した、チョップドサラダと西野野菜スープ(ブロッコリースープ)がやってきました。
ちなみにドレッシングは、和風とグリーンゴッデスの2種類でした。
グリーンゴッデス
マヨネーズ、サワークリーム、チャービル、チャイブ、アンチョビ、タラゴン、レモン汁、コショウ等から作られたドレッシングです。
続いて、ホタテとエビのソテーサフランライス添え。
ご飯の量が少ないので、いろいろ楽しめます(^^)
2024年5月に行ったとき、ホタテとポテトのガレットに変わっていました。
JAL特製ビーフカレーは「小」と迷いましたが、普通のサイズにしてみました。
以前に比べて、ビーフが少なくなった気がします。
麺類
今回のリニューアルオープンに合わせ、麺類に「萬福」の中華そば(醤油味)が加わりました。
萬福 中華そば
大正時代から続く老舗「萬福」とのコラボレーションによる、秘伝のしょうゆダレをベースとしたあっさりとした醤油味に、色鮮やかなトッピングが特徴のラーメンです。
AFURI柚子塩らーめん
人気ラーメン店の「阿夫利(AFURI)」とのコラボレーションによる、柚子の香りとあっさりとした塩味の効いたスープが特徴のラーメンです。
JAL特製豚骨ラーメン
濃厚な豚骨スープに「特製辛味噌」と「辛子高菜」を加え、スパイシーな味わいが楽しめるJAL特製ラーメンです。
※「萬福 中華そば」と「AFURI(阿夫利)柚子塩らーめん」は月替わりで提供されます。
萬福の中華そばは、お店の味がよく再現されていて、美味しかったそうです。
なお、メニューは変わる可能性もあります。
Red SUITE
大人の空間「RED Suite」は、ライブラリールーム、ギャラリールーム、プレイルーム、バールームの4つのゾーンから構成されています。
入り口にそばには、1950年代のパイロットバッグなどが展示されています。ここは、ちょっと他と違った、重厚で知的な雰囲気。奥には「JOHN LOBB」のシューポリッシュサービスもあり、コロナ禍に閉鎖されていたのですが、顧客の強いリクエストで再開しました。
こちらにはえりすぐりのシャンペンだけでなく、「はせがわ酒店」セレクトのこだわりの日本酒もありました。
グラスは「リーデル」。
もちろん、これらのお酒は、JAL’s Tableに持って行っても大丈夫です。
こちらは、旅好きな大人のプライベートルームをイメージした部屋です。
貴重なJALのアーカイブズをはじめ、空の旅を想起させるアイテムや写真に囲まれた空間なので、旅の始まりに立ち寄るのもいいかもしれません。
シャワー室
シャワー室もアプリで予約します。
バリアフリーの部屋もあるようです。準備ができたら通知が送られてきますが、最初、気づきませんでした。通知が来る前、常に画面を見ていないといけないのが不便ですね(以前のようなブーと鳴る機械の方が便利かも)。
通知が来たら、そのままシャワー室ではなく、レセプションに行って鍵をもらいます。通知の画面が消えてしまっても、スタッフの方に『シャワー室の通知がきた』と伝えれば、大丈夫です。
シャワー室にもカウンターがあるのですが、スタッフがいませんでした。しばらくの間は、こういった運用なのでしょうね。
まるでホテルのシャワールームのようで、以前より広くなっている気がしました。
小さなリモアのスーツケースを広げても十分にスペースがありました。しかし、アメニティは最小限度の歯ブラシや櫛などのみ(現在はレセプションでもらえます)。ANAラウンジのような化粧水はありませんでした。
一応、レインっぽいのもありました。
さっぱりしたら鍵を返して、お楽しみの場所へ。
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JAL’s SALON
1フロア上に位置している JAL's SALON。
エレベーターもあります。
今後どのように変わるか分かりませんが、この日は、11時から19時の間は閉鎖されていました。
エレベーターで上がって、階段を見てみました。
エントランス付近にはマッサージ機もありますが、このときは閉鎖中でした。
まだまだ本格的な運用ではないようです。
成田空港のJAL’s SALONとは、また異なった雰囲気の場所です。
JAL’s SALON のエントランスのそばにもロッカーもありますので、荷物を預けて身軽に動けます。
建物の屋根部分がせり出しているので、キャセイパシフィック航空のラウンジのような景観ではありませんでした。
それでも、飛行機を見ながら寛げるのは、空港ラウンジならではですね。
早朝だったので、利用者は(私を含めて)4人。
広いので、けっこう贅沢に利用できました。
自分で好きなようにお酒を飲むことができますが、せっかくなので、バーテンダーさんにお願いしてみましょう。
OSMIC FIRST QUEEN トマトジュースと冷茶、そしてピーカンナッツのチョコレート(#W)をいただきました。
お茶は、温・冷の2種類があり。温かいお茶が紅焙じ茶、冷茶が水出し冷茶(バーテンダーがシェイクしたもの)が提供されます。
おかしな取り合わせですが、期間限定のものを中心にいただきました。
OSMIC FIRST QUEEN
OSMIC FIRST QUEEN トマトジュースは、OSMICトマト(ミニトマト)だけを使い、砂糖・塩などは勿論、水一滴さえも加えずに作ったトマトジュースです。
一般的なミニトマトの糖度は6.5~8.0 ですが、それに対し、QUEENは糖度12。これは高級メロンにも匹敵する甘さです。しっかり時間をかけて煮詰めることで、糖度 15 度以上となるそうです。まるで、濃厚な冷製トマトスープのようでした。トマトだけで作られたとは思えないほどの味わい!
公式サイトによると、2022 年 7 月 1 日(金)から約 1 か月間の提供(予定数提供次第に終了)だったようですが、ラウンジの利用者が少ない今、9月でもいただくことができました。ラッキー!
YES. SHE KNOWS
JAL’s SALONでは、2022年8月9日より、「YES. SHE KNOWS」pairing(ペアリング)シリーズも期間限定で提供されています。
第1弾はペアリング6より「GECCA」と、ペカンナッツから「# W」。
GECCA
八重山諸島の新月の日に採取した海水で作られた結晶が大きく旨みが強い塩を、プラリネとフィアンティーヌで合わせています。
シャンパンや白ワイン、ウイスキーとのペアリングがおすすめだそうです。
※ プラリネ:砂糖を煮詰めてキャラメル状にしたもの
※ ファンティーヌ:クレープ生地をごく薄くのばして焼き、細かく砕いたもの
GECCAは、海を照らす月。広がる白いサンゴの砂浜。月夜の砂浜を散歩するイメージのチョコレートです。
#W
ペカン(ピーカン)ナッツを丁寧にローストし、キャラメリゼしたナッツにシナモンシュガーや塩をアクセントにしたカカオをコーティングしたナッツ。
#Wは、スコッチに合う大人のためのナッツだそうです。
#Wは、ウィスキーやブランデーに合わせるといいようですが、日本のクラフトジンの ROKU GIN とペアリングしてみました。
ROKU JINは、日本ならではの6種のボタニカルと、伝統的なジンの8種のボタニカルを使用しているそうです。
日本ならではの6種類のボタニカルとして、桜の花、桜の葉、煎茶、玉露、山椒、柚子を用いており、日本の四季を感じられます。
成田空港のJAL’s SALONではソーダ割でいただいたのですが、羽田空港では、オンザロックにしてみました。
爽やかな味わいの ROKU GIN と、大人の甘さの#W・・・ペカンナッツは何度もキャラメリゼされているので、一口ごとに味わいが変化します。最後に、少し残った ROKU JIN に冷茶を入れてみました。それぞれの風味が良い感じに交じり合って、(個人的に)かなりお気に入りの飲み物になりました。
成田空港のJAL’s SALONとは全く違う羽田空港のJAL’s SALON。この他、和菓子やクラフトビール、そしてクラフトウイスキーもあるようです。チョコレートは季節ごとにフレーバーが変わり、お茶やウィスキーも変わっていくとか。
行くたびに新しい楽しみが見つかり、その人ならではの時間が過ごせそうですね。
2024年5月現在、厳選された豆をブレンドした、ミカフェートによるオリジナルブレンドコーヒー 「All Hands」がおすすめです 。
ヘラルボニー契約アーティストのアートが施されたコラボレーションカップで、ここでしか味わえない至極の時間を過ごせること間違いなし。
快適すぎるので乗り遅れに注意です!
成田空港のJAL’s SALONは、大人の隠れ家のような雰囲気でした。
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利用対象者
JALのファーストクラスラウンジは、ファーストクラス旅客のほか、JALのマイレージステータス「ダイヤモンド」保持者と同行者、「JGCプレミア」会員と同行者、さらにワンワールド「エメラルド」会員の方が利用できます。
なお、JALラウンジの運営時間は、JAL運航便のスケジュールに応じ不規則な運営となっていますので、公式サイトで確認ください。
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さいごに
搭乗前のつかの間の贅沢、JAL国際線のファーストクラスラウンジ!
修行を頑張ってJMBダイヤモンドのステイタスを取得していて本当によかったと思いました。特に JAL's SALON はいつ行っても空いているのでおすすめです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。