高知

高知駅から「モネの庭」マルモッタンへ ~JRと土佐くろしお鉄道 "ごめん・なはり線" ~

2021-06-02

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「旅とアロマ」にお越しくださりありがとうございます。

高知県にある北川村「モネの庭」マルモッタンへ行こうと、計画を立てました。

しかし、高知県の地理に詳しくないので、どこにホテルをとっていいのかよく分からない。しかも、「モネの庭」までのアクセスを検索すると、乗り継ぎが面倒な感じ・・・。なので、忘却録も兼ねて、実際の動線を元に行き方やお得なきっぷについてまとめてみました。

いつか行かれる方の情報の一つになれば幸いです。

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「モネの庭」の位置

地図は公式サイトよりお借りしました。

北川村「モネの庭」マルモッタンは、高知県の東部にあります。

最寄りの鉄道の駅は「土佐くろしお鉄道」奈半利 (なはり) 駅で、高知市内(JR高知駅)より、高知竜馬空港の方が近いです。

空港からは、奈半利駅近くまで路線バスがあるようです。しかし(調べたのですが)、よく分かりませんでした。

なお、空港から奈半利駅周辺までは、タクシーだと15分くらいです。

高知空港から市内(バス)

高知空港から市内までは、空港連絡バスが便利です。

空港→高知駅

・所要時間:約25分
・料金:一律(900円)

高知駅・県庁前行きは「後払い」となります。

 PayPayは利用できますが、Suicaなど他の交通系ICカードは使えません

空港連絡バスは、「高知駅前観光」と「とさ電」の2社が運行しています。

空港ターミナルを出て左側に進むと、空港のバス停があり、バスが2台停まっていました。

この2台の関係がよく分からなかったのですが、前方に停まっていたバス(高知駅前観光)に乗りました。

切符はバス乗り場にある券売機で買うこともできます(往復の場合おすすめ)。なお、高知駅前観光バスではPayPayも使えたので、PayPayをお持ちの方は、乗車券を買わなくても大丈夫です。

途中の道はほぼ渋滞もなく、時間通りの運行でした。

市内で降りる場所

終点は「JR高知駅」ですが、その一つ前に「高知駅前」というバス停がありました。

宿泊されるホテルによって、近いバス停をお選びください。

JR高知駅から奈半利 (なはり) 駅まで

翌日、朝8時ごろホテルを出てJR高知駅まで歩きました。

高知駅周辺には、ビジネスホテルがたくさんあるので、一人旅でも費用を抑えることができました。

北川村「モネの庭」マルモッタンまでは、JR高知駅から列車に乗って、まずは「奈半利(なはり)駅」まで行きます。そこからはバス移動です。

アクセス

JR高知駅 → (後免駅) → 奈半利駅 → 「モネの庭」

列車は、時間帯によって直通と途中「後免(ごめん)駅」で乗り換える場合もあります。

JR高知駅

ところで、高知と言えば、アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんの故郷です。

駅の構内には、アンパンマン列車が走っている模型がありました。

こんなお弁当もありました(^^)

ホームへ

さて、電車に乗りにホームへ。

JR高知駅は、アンパンマンづくしです。

前回見た時は黄色いアンパンマン列車だったのですが、今回はオレンジのアンパンマン列車でした。

こちらは、1日に何本か走っている特急「南風」です(2021年11月現在)。

普通席は他の特急列車と同じ内装(天井のみアンパンマン仕様)のようですが、指定席は、アンパンマンづくしでした!

こちらの指定席を予約する際には、「『南風〇号』のアンパンマンシートを発券してください」と窓口の方に伝えるといいそうです。インターネット予約の場合には、通常の南風〇号とは別に「南風アンパンマン」という列車名が出てきますので、そちらから予約できました。

特急料金+指定席券が必要ですが、途中の 後免(ごめん)駅 で下車すれば、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線に乗り継げます。

ただ、「南風アンパンマン」の乗車時間は7分ですが・・・

奈半利駅まで

今回は、アンパンマン列車を見送って、こちらの列車(奈半利駅まで直通)に乗りました。

JR四国の車両に、土佐くろしお鉄道の車両が連結しています。料金は、JR+土佐くろしお鉄道分です。

今回乗るのは、8時30分発の土佐くろしお鉄道「てのひらを太陽に号」です。

乗る前に少し手間取っていると、JRの車掌さんが親切に声をかけてくれました。

「この列車は途中で切り離しされるので、奈半利駅(モネの庭の最寄り駅)に行くには、後ろ側の車両に乗ってください」と教えてくれました。「モネの庭」マルモッタンへ行くには、乗り間違えないよう注意が必要です(ちなみに、車内アナウンスもあります)。

こちらは、土佐くろしお鉄道の車内です。車内には、やなせたかしさんのイラストで覆われています。

また、目的地までは1時間以上乗っているのですが、お手洗いもあるので安心です。

ところで、土佐くろしお鉄道のごめんなはり線には、観光列車「しんたろう号」・「やたろう号」があります。そちらは、オープンデッキになっているので、太平洋の潮風を浴びながら目的地へ向かうことができます。

旅程の関係でなかなか巡り合わないのですが、他の列車でも風景は十分に楽しめました。

町中を抜けると、田園風景や緑の中を走っていきます。

奈半利駅に近づいたら、進行方向に向かって右側の景色に注目です。

だんだん景色が変わって、太平洋が見えてきました。

この列車も窓が大きいので、十分に景色を楽しむことができます。

前回は曇りがちだったのですが、今回は秋晴れに恵まれました。

本家フランスのジヴェルニーにあるモネの庭と同じく、北川村「モネの庭」マルモッタンへのアクセスも時間がかかります。

しかし、途中の車窓からの風景も美しい旅路なのです。

後免駅で乗り換え

初めて行ったとき、「後免駅」で乗り換えをする方法を選びました。

この時は、JR高知駅からJRの電車に乗って後免駅まで行き、土佐くろしお鉄道だけのおトクな1日乗車券(ごめん・なはり線観光1日フリ~きっぷ)を買いました。ちなみに、JRの部分の運賃は230円、Suicaなど県外の交通系ICカードは使えませんせした。

このきっぷは、青春18きっぷなど、JR線のみ有効の企画乗車券と組み合わせても使えます。

料金は、2024年も据え置きの1,670円(大人)で、現在は、オンラインでも事前に購入できるようになりました。

後免駅から奈半利駅まで一往復 (2,160円) するだけでも、490円もおトクになります。

私が行ったときはまだインターネットで買えなかったので、こちらの改札を出て窓口で購入しました。

現金のみでした。なので、今は便利になりましたね。

ところで、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、2002年に開業した第三セクター土佐くろしお鉄道の路線です。元々国鉄阿佐西線として計画されましたが、国鉄の赤字で建設が中止され、第三セクターで開業させた路線です。御免−奈半利の全線が非電化単線ですが、ほとんどが高架線および築堤 (ちくてい) の上に建設されているため、踏切が全くありません。

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線には、快速と普通列車があります。

後免駅で列車を待っていると、高知行きの阪神タイガース応援列車がきました。沿線に阪神タイガースのキャンプ地があることから誕生した列車です。車内には、虎マークが随所にあり、荷物棚の上には選手のポスターが飾られていているそうです。

また、デッキ付き車両もあります。これは、車体の中央の窓部分を鋼板ごと取り除いて、ほぼ車両の全域から展望を楽しめる列車ですよく見かけるのは、車端部に設置されている展望デッキですが、ごめん・なはり線のデッキ付き車両は、展望を太平洋側にしぼって片側構造にしているのが特徴です。

この他に、モネの庭のラッピング列車もあります。乗り継ぎは面倒ですが、いろんな列車に乗れる楽しみもあります。

私が乗ったのは普通車両の快速・奈半利行きです。シルバーの車体の側面に各駅キャラクターのイラストが描かれています。

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、利便性を考慮して、御免駅から高知駅まで乗り入れている列車もあります(記事では直通と表記)。結局、私は、JR土讃線(8時10分発)で高知駅から後免駅まで来て、私が乗ったあとに高知駅を8時30分に出発した列車に乗り継いだかたちとなりました・笑。

Yahoo! 路線情報で検索したとき、8時30分発の列車は「JR土讃線快速・奈半利行」と表示されていました。

車内の座席は、ロングシートと、背もたれの向きが変えられるクロスシートの2種類。窓が大きいので、明るく開放的で、車窓から海・山・川の自然を楽しむことができます。

おトクな運賃・キャンペーン

ところで、「モネの庭」マルモッタンへのアクセスに利用できるおトクなきっぷは何種類かあります。

2021年当時

後免駅から奈半利駅まで通常往復するだけでも2,160円のところ、フリーきっぷを買うと、1,670円で済みます。

最初に行ったときに乗り継ぎの「後免駅」で買ったものですが、今はオンラインで事前に購入することもできるようになりました。

北川村「モネの庭」マルモッタンでは、入場料金が100円引きとなります。

みぎした55フリーきっぷ

また、2025年3月29日(出発日の1ヶ月前から当日まで)「四国みぎした55フリーきっぷ」が販売されています。

フリー区間

・JR四国
徳島~阿波海南間及び後免~高知間の普通列車(快速を含む)の普通車自由席

・阿佐海岸鉄道
阿波海南文化村~阿波海南~海の駅東洋町~道の駅宍喰温泉間のDMV(鉄道・バス)の自由席

・高知東部交通
甲浦岸壁~海の駅東洋町~室戸岬~奈半利駅~安芸駅~安芸営業所間の路線バス(高速バス除く)

・土佐くろしお鉄道
奈半利~安芸~後免間の普通列車(快速を含む)の普通車自由席

フリー区間(徳島・室戸・高知自由周遊区間)の中に「土佐くろしお鉄道」が入っていますので、こちらも利用できます。

ひがしこうち1日フリーきっぷ

写真はお借りしました。

また、「ひがしこうち1日フリーきっぷ」を買えば、お得なだけでなく、高知駅からそのまま列車に乗って行けます。

「ひがしこうち1日フリーきっぷ」は、高知駅~奈半利駅の区間が1日乗り降り自由で、高知県東部地域の旅行に便利でおトクなフリーきっぷです。

2024年5月の今は、御免〜奈半利の切符のほか、高知から奈半利の1日フリー切符があってそれを利用しました(2300円)。クレカ払いができました。

このきっぷにはデジタルもあり、親切な読者の方が写真とともに最新の情報を教えてくださいました。

ありがとうございます。

この切符だと「モネの庭」マルモッタンの割引はありませんが、その方は、じゃらんで100引きのチケットを購入されたそうです。

探せば、いろいろ旅の形にあわせたお得な方法がありますね。

空港から

また、羽田空港から高知空港へ入った場合、そのまま「ごめんなはり線」に乗り継ぐことができます。

高知空港から直接「モネの庭」マルモッタンは行くための拠点は、ごめんなはり線の「のいち駅」になります。

空港から「のいち駅」までは、1人でも予約できる乗り合いタクシーが運行されています。

運賃は片道500円(現金のみ)。

助成金適応の運賃なので、とてもおトクです。

利用希望時間の3時間前まで(朝9時以前の到着便を利用の方は前日まで)に電話、もしくはフォームにて予約します。何回か利用しましたが、自分の都合に合わせて乗れるのでかなり便利です。

奈半利駅からバス移動

さて、いろんな方法で「奈半利駅」までやって来ました。ここは無人駅なので、ここまでの切符は、電車を降りるときに、運転手(兼車掌?)さんに渡します。

フリーパスの場合は見せるだけでOKです。

列車を降りたら、階段かエレベーターで1階へ行きます。

バス停はすぐに見つかります。

列車の到着・出発時刻に合わせて、モネの庭行きのバス(小型)があり、1時間に1本くらいです。料金は230円(2024年5月現在)。現金(おつりがないように!)のみです。

普段、現金(しかも硬貨)はあまり持ち歩かないのですが、この時は(虫の知らせか?)千円札や硬貨を持っていて、ほんとうに良かったです。

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さいごに

北川村「モネの庭」マルモッタンへのアクセスに利用した「ごめん・なはり線」を中心にご紹介いたしました。

最初は面倒そうに思ったアクセスも、行ってみれば簡単でした。

「モネの庭」マルモッタンまでは、空港近くにある「土佐くろしお鉄道・のいち駅」を起点として乗り合いタクシーを利用すれば、東京からでも日帰り可能です。ただし、睡蓮の花は午後には閉じてしまうので、やはり、一泊したほうがよさそうです。

「モネの庭」マルモッタンに近いホテルに滞在したときのようすもあわせてどうぞ。

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