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この記事では、2021年4月に行った熊本城と桜のようすをご紹介しています。
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アクセス
今回は、大分県の湯布院から移動しました。
まずは、久留米まで「ゆふいんの森」。そのときのようすは、こちらをどうぞ。
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移動も楽しい!JR九州の「特急ゆふいんの森号」で由布院駅へ
ゆふいんの森Ⅰ号とⅢ号の乗車記です。
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そして、久留米から熊本までは新幹線に乗り換えました。
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熊本駅
JR熊本駅は、大きくリニューアルしました。
熊本城までのバスは、JRの駅のすぐそばにあります。
案内板に従って行くと、(初めての私でも)バス乗り場は簡単に見つかりました。
しろめぐりん
熊本城までは、路線バスや市電など、複数のアセス方法があります。私は、一番分かりやすい(と思った)熊本城循環バス「しろめぐりん」に乗ることにしました。
しろめぐりん
- 乗り場:2番乗り場(2021年4月~)
- 区間運賃:160円(子供 80円)
- 1日乗車券:400円(子供200円)乗車券は、運転手さんから購入できます。
※運賃は2021年当時のものです。
- 最新情報はこちらでお確かめください >>> 時刻表・路線図
アプリ
また、しろめぐりんの公式サイトにあるQRコードを読み込むと、バスの現在位置を調べることもできます。
私が乗ったのはEV車でした。とても静かで快適に移動できます。
湯布院ではまだ蕾が多かった桜も、こちらでは満開🌸でした。バスの中からでも十分に楽しめました。
熊本駅2番乗り場から乗って、「熊本城・二の丸駐車場」で下車します。
なお、 「二の丸駐車場」と「城彩苑 」の間は、無料シャトルバスも運行していました(2021年4月当時)。
見学ルート
ここからは2021年の情報です。
変更されている可能性がありますので、最新情報は公式サイトでお確かめください。
- 参照:観光案内【公式】熊本城
2021年のようす
私が行ったとき、熊本城が復旧していく様子を見学できるように、二の丸駐車場から天守閣前広場の一部に至る2つのルート(一方通行)が作られています。
- 北ルート:西出丸から頬当御門跡を通り、重要文化財の宇土櫓などを見学しながら天守閣へ至るルート
- 南ルート(特別見学通路):地上約6mの通路上から、飯田丸・竹の丸等の石垣、東竹の丸の重要文化財櫓群などを見学しながら天守閣へ至るルート
特別公開として、立入規制されていた区域の一部に入城して、天守閣などの姿をより近くから観覧できるようになりました。
現在、北ルートは日・祝日のみオープンですが、4月26日~は、毎日公開されるようです。
大きな地図はや熊本城の説明は、こちらをどうぞ >>> 熊本城周辺地図
私は平日に行ったので、特別観覧・南ルートを進みました。途中、タッフの方が多くいらっしゃるので、道に迷うことはありませんでした。
未申櫓
最初に見えてきたのは、羊申櫓 (ひつじさるやぐら) です。
この一角には役所機能が集められ、「奉行丸」とも呼ばれています。
未申櫓は、西出丸の南西角にある三階櫓です。天守の南西(未申の方向)にあることから、その名が付けられました。
日本の城郭建築では、曲輪 (くるわ:城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区域の名称) の四隅に隅櫓を築き、防御の拠点としたそうです。
加藤清正の時代に建てられた櫓ですが、明治時代に解体され、その後、江戸時代の絵図などをもとに、2003 (平成15) 年に復元されました。
二層三階の櫓で、壁には狭間 (さま) や窓、かどには石落としがあります。
狭間
狭間とは、日本の城の天守や櫓の壁面、塀などに開けてある防御用の穴や窓を指します。
内側から外側に向かって円形・三角形・正角形・長方形などの穴が開けられており、戦闘の際はそこから弓矢や鉄砲などで攻撃しました。
空中回廊
2020年6月1日~、地上からの高さ約6m、長さ約350mの空中回廊「特別見学通路」が公開されました。
このような通路が、城を囲むように張り巡らされ、復旧の過程を見学することができます。
一部、満開の桜を上から見るという面白い体験もできました。
数寄屋丸
天守南西に位置する数寄屋丸 (すきやまる) 。石垣が一部崩落し、建物にたわみが出ています。
ここにある数寄屋丸二階御広間 (すきやまるにかいおんひろま) は、かつて、能や茶会、歌会といった接客の場として使われていたそうです。
天守と本丸御殿
特別見学通路から一望する天守と本丸御殿 (右) です。
手前には、築造年代が異なる石垣が重なっている「二様の石垣」があります。
熊本城は加藤清正が築き、のちに細川忠利が城主として入ることになりますが、加藤時代の石垣を細川時代に拡張しています。
両者の時代には隅石(石垣の角)の積み方に違いがあり、より傾斜が急角度なのは時代があとの細川時代のものです。
写真の手前 (右側)の隅部の勾配が緩やかな石垣が、築城当初の加藤時代のものと考えられています。一方、写真奥 (左側) は細川時代になって増築されたもので、勾配が急になっています。
このような傾斜のきつい石垣を築けるようになったのは、長方体の石の長辺と短辺を交互に組み合わせる 算木積み (さんぎづみ) という工法が開発されたからだそうです。技術の進歩が解かる貴重な資料ともなっています。
また、不揃いの石を使っている加藤時代の積み方 (乱れ積み) と、比較的同じ大きさに加工した石を使い整然と積み上げる (布積み) 細川時代との違いも見ることができます。
復旧が進んでいる反面、まだまだ地震の爪痕が残っている場所もありました。
特に、石垣はただ積み上げるだけでなく、元通りにするため、復旧までには長い年月がかかるそうです。
本丸御殿の地下通路・闇 (くらが) り通路です。こちらは、間近から見学できるようになりました。
闇り通路は、地下にあった、御殿への正式な入口です。石垣で造られており、日本の御殿建築のなかでも珍しいものだそうです。
大天守と小天守が並び建つ、熊本城。その前には、銀杏の木がそびえ立っていました。
秋には、また違った美しい姿を見せてくれるかもしれません。
現在の天守閣は1960 (昭和35) 年に外観が復元されたものです。屋根瓦の目地や破風に塗られた新しい漆喰の白と、下見板の黒が鮮やかに映えています。
熊本城は、大阪城と名古屋城とともに、日本三名城の一つです。
1599年、加藤清正が築城を開始し、1607年に本丸が完成。そして、1632年には領主が細川家に変わり、239年間続きました。1877年には、西南戦争で天守や本丸が焼失しましたが、武者返しの石垣を持つ堅城は敵の城内侵攻を防いだそうです。
大天守は外観三重、内部は地上6階地下1階建て。伝統技法と地震に備えた最新技術を融合させ、震災復興のシンボルとして復旧作業が進められました。
2021年4月26日 (月)~、特別公開第3弾として、5年ぶりに天守閣内部の一般公開が始まりました。
大天守は外観三重、内部は地上6階地下1階建て。最上階からは、復旧・復興が進む熊本城と熊本の街並、遠くは阿蘇の山並みを見渡すことができます。
また、スマートフォンアプリのAR機能を使って、明治初期に撮影された古写真(天守最上階からの眺め)を現代の景色に重ねて表示・閲覧することができるようです。
そばには、地割れの雨水対策のようすも見られました。
熊本城の桜🌸
美しい熊本城を堪能した後は、満開の桜を見ながら、決められたルートに沿って二の丸駐車場まで戻ります。
柔らかな桜色の花弁を、見ているだけで癒されました。
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さいごに
最初は、福岡と大分(湯布院)だけを巡る予定したが、熊本城の特別公開が始まったので、熊本まで足を延ばしてみました。
熊本城には、広大な敷地や独自の建築様式の中に江戸時代の藩主の暮らしぶりや、歴史を知る手がかりがたくさん残されています。また、築城の名手といわれた加藤清正がいたるところに盛り込んだ当時の土木と建築の最新技術も見ることができました。
現在は観光客も増え、お城のまわり方は上でご紹介した方法とは違っているかもしれませんが、お城と桜を見るにはおすすめの場所です。
最後までご覧いただきありがとうございます。