山形県酒田市にオープンした「月のホテル」は、酒田らしさが溢れるコミュニティホテルです。
私が目指している「旅先でのアロマ」を実感できる場所だったので、とても充実した滞在になりました。月のホテル、そしてアロマ、そしてお食事の3回に分けて、お届けしたいと思います。
月のホテル
月のホテルとの出会いは偶然です。
旅程を組んでいるとき、最初の目的地 (盛岡) と次の目的地 (新潟) の間でどこかクッションとなる場所を探していました。秋田にするか?山形にするか?悩みながらいろいろ検索していたら、オープン前の 月のホテル・公式サイト を見つけました。
もともと月や月明かりが大好きなので、その公式サイトのデザインがとても魅力的で、ぜひ泊まってみたいと思ったのです。
しかしながら、サイトのデザインが素敵でも実際は・・・と思える経験もあったので、期待しすぎないように、出かけました。抱いたイメージと違いすぎるとガッカリ度が大きいですからね。
アクセス
立地は最高でした。JR酒田駅の目の前、徒歩1分の場所に位置しています。
ただ、駅前が再開発中なので、ネットで見ていた雰囲気と実際の景色が違いました。どこから入っていいのか?少し迷いました。
月のホテルは、独立した建物ではなく、官民複合型施設・光の湊 (みなと) の一部のようです。
なので、JR酒田駅(改札は一か所)から出てすぐ前に見える建物・公共スペース・MIRAINI (ミライニ) から入るのが一番便利でした。MIRAINIには、観光案内所があり、営業時間内だと通り抜けることができます。
【MIRAINI】
- 営業時間:9時から19時
- 定休日:なし(12月31日~1月2日は除く)
MIRAINIの営業時間以外の場合は、建物の左側(MIRAINIの反対側)から入るといいようです。
今後、駅前には、分譲マンションと立体駐車場を加えた計3棟の施設や図書館が2022年春頃にオープンするそうです。
観光案内所の入り口には大きなテレビ画面があり、銀山温泉など、観光地をビジュアルで楽しむことができました。
Lobby Library
商業施設の一部がホテルのロビーになっています。最初ちょっとびっくりしましたが、とても素敵な空間!
オープンしたばかりなので、関わっている多くの企業からの花が並んでいました。この先、エレベーターホールまで続いています。
ロビーには、素敵なソファーと、本棚がありました。ここには、厳選された約2,000冊の本が設置されています。ここに座って、自由に読めるようです。
また、フロントの前には、地元の工芸品やホテルのオリジナルグッズなどが並んでいました。
酒田市のPayPay契約店では、PayPayで支払うと30%のキックバック (2020年12月31日まで) あるので、今ならとてもお得に手に入れることができそうです。
フロント
フロントのカウンターは、宿泊客からパソコンが見えないデザインです。
月のホテルらしく、月をイメージする照明と、「麻の葉模様」をあしらっています。酒田には組子の文化があるので、その地元文化を連想させるような仕掛けとなっているそうです。
到着したとき、どなたもいらっしゃらなかったので、きれいな麻の葉模様の写真を撮ることができました。
デスクに置いてある備品も素敵です。
フロントの前にiPadの検温器があったので検温していると、スタッフの方が出てきてくれました。
チェックインは15時からです。30分ほど早く到着したのですが、手続きをしてもらい少し早めに部屋に入ることができました。
部屋:スーペリアツイン
https://tsukinohotel.jp/rooms/
ホテルの公式サイトにあった、この写真に惹かれ、スーペリアツインの部屋を予約しました。角部屋の大きな窓から月を見られるという趣向です。
西から東まで大きな窓があり、方角によって、鳥海山か月山が望めるマウンテンビューのお部屋です。
さらに、鉄道好きにはたまらない、列車ビューの部屋でもありました。
部屋の施設
部屋は、面白い構造になっています。月見のため (?) の椅子がありました。そのため、すこし滞在スペースが狭く感じました。
クローゼットは壁掛けタイプではなく、扉付きです。ただし、小さめです。
この日は雨が降っていて、ダウンジャケットが濡れてしまいました。乾かすために扉を開けておきたかったのですが、そうすると通路が塞がって通れません。
リーズナブルな価格帯のホテルですが、お水が用意されていました。コーヒーなども用意されいるので、部屋に入ってすぐ落ち着くことができました。
また、消毒用のスプレーもありますので、気になるところは自分でさらに除菌することができます。
電話や時計 (アラーム) など、iPadで操作できます。初めてiPadでフロントに電話してみましたが、ストレスなく通じました。
WifiもパスワードはQRコードを読み込めば、サクサク使えました。これ、とても便利でした!
加湿空気清浄機は標準設備です。すぐに使えるよう、水が入っていました。また、通電のライトが消せるタイプなので、夜も加湿したまま眠ることができました。
テーブルの上にあるティッシュボックスは、地域の工芸品をアレンジしたホテルオリジナル(非売品)のようです。一つあるだけで、いい雰囲気を醸し出しています。
また、部屋の角に荷物置き場がありました。スーツケースを広げられるスペースではありませんが、いろいろモノを置けて重宝しました。
部屋の備品
多分いろいろ思いがこもっているのだろうなぁ、と感じたあれこれ。ホテルのロゴは、図案化した「月」と「の」で、ホテルスタッフ(人)のシルエットをイメージしているそうです。3つの結節点は「宿泊客」「地域」「スタッフ」を表しています。
あずま袋
部屋にあった「あずま袋」、この中にドライヤーが入っています。
酒田市にある斉藤染工場様にお伺いし、月のホテルの従業員で染め体験を行いました。月のホテルでは客室にロゴをあしらったドライヤー袋を取り入れる予定です。染め体験の様子は10月21日の山形新聞に掲載されました。月のホテル・MEDIA LIST
事前に公式サイトで読んでいたので、実際に「あずま袋」を見るのを楽しみにしていました。写真の色より、実際はもう少し濃い藍色ですが、とても素敵でした。
洗面所・バスルーム
シンクは少し小さめです。必要と思われるもの(歯ブラシやクシなど)は揃っていました。
お風呂場には備え付けのシャンプーなどもありましたが、個別パッケージのシャンプーなども置いてありました。
バスルーム
お風呂とベッドの間はガラス張りになっていて、シェードで閉めることもできますが、湯船につかったままで景色も楽しめそうです。
洗い場があるタイプで(写真にはありませんが)レインシャワーも付いていました。
その他
部屋に行くには、カードキーをカードリーダーにかざさないとスイッチが押せないタイプです。
また、3階には、3つ乾燥機付き洗濯機がありました。乾燥機をかけても、時間的に100%乾かなかったので、部屋に洗濯ものを干せるスペースがあればいいな、と思いました。
月を見る
ところで、一番楽しみにしていた「お月見」。こればかりは天気に左右されるので、見られないこともあります。
ただ、部屋の中でも「月」を感じることができます。
部屋には一つ、満月のようなMoonライトがありました。夜、このライトが窓ガラスに写り込んで、まるで満月を見ているかのようになったのが面白かったです。
ベッドの頭の方には、コンセントやライトのコントローラーがあります。ONとOFFだけでなく、少しずつ明かりを絞っていけるタイプです。
肝心の月見ですが、20時過ぎに雨が上がって、うっすら月が顔を出し始めました。
西の方は遮るものがなかったので、もう少し早く雨が上がっていたら、西から登ってくる月が窓越しにきれいにが見えたのかもしれません。こちらは次回の愉しみにしたいと思います。
22時頃、部屋のベンチに座りながら、北側にあるビルの上で光を放つ月を見ることができました。
部屋の感想
お風呂やトイレ、洗面台が全て独立しているのですが、その分、動けるスペースが少なかったです。
なので、スーペリアの部屋ですが、全体に手狭に感じました。特に、窓側のテーブルとベッドの間が狭くて・・・。
クローゼットや浴室への扉も、引き戸だったら使い勝手がよかった気がしますが・・・。
ただ、新しいし、部屋には満月をイメージするMoonライト!角部屋で大きな窓からは酒田の町や列車、山々が見渡せるので、とても開放感がありました。
さいごに
公式サイトのイメージ通りの素敵なホテルでした。さらに、スタッフの皆さんが親切で「あ~ここに泊まってよかった」と思いました。
コロナ禍でのオープンとなりましたが、これからもアンバサダーの方々と一緒に頑張ってほしいです!
ホテルがある庄内は食事も美味しいのですが、駅前に素敵なホテルができたとなると、さらに行くのが楽しみになりました。コロナの感染拡大が落ち着いたら、またぜひお邪魔したいと思います。
追記(1月7日)
宿泊したとき、ちょうどオープンキャンペーンを実施していました。ホテルに滞在して、館内の素敵な場所の写真インスタグラムにアップ (ハッシュタグ付)すると、抽選で3名に山形のブランド米「つや姫」が当たるという、魅力的なものでした。すっかり忘れていたのですが、月のホテルさんから「当選」のご連絡をいただきました。そして、即送っていただきました。この時期なので、とても嬉しいです。
ちょうど、お米がなくなりそうで、そろそろ買わないとなぁ・・・と思っていた矢先のことだったので、嬉しさ倍増です。ありがとうございました。大切に味わっていただきたいと思います(ホテルのレストランで美味しかったのを思い出します)。
最後までご覧いただきありがとうございます。