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初めての TRAIN SUITE 四季島の旅。列車は昼の月を見ながら、山梨県の塩山駅へ進みます。
今回は、車内のようすと、1日目の食事をご紹介いたします。
※ この記事は、2017年、1泊2日初便の旅行記です。
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最初の食事
車内でほっとしたのもつかの間、朝ご飯を食べてこなかったのでお腹が空いてきました。
そこで、早速『わがままを言っていいですか?』と乗務員さんにお願いしてみました。
すると・・・
シェフが「にゅめん」を作ってくれました。出汁がきいていてとても美味しかったです。
(ちょっと合わない取り合わせですが)一緒に、トマトジュースをお願いしました。
見た目はオレンジジュース。しかし、香りと味わいはまさしくトマトジュース!
なかなかお目にかかれない逸品が搭載されているのも、 TRAIN SUITE 四季島 ならではの楽しみです。
四季島の楽しい 「しかけ」
JR塩山駅到着までの2時間は自由時間です。
軽食をいただいた後、展望室へ移動してみました。「揺れを抑えた…」とパンフレットに書かれていましたが、車内は結構揺れます。でも、廊下の窓のそばには手すりがついているので、つかまりながらゆっくり歩けば大丈夫です。
途中の車両は朱色の空間です。ここでは、四季島のエンジンを見ることができます。エンジンは前方と後方にあって、両方ともガラス張りになっています。動力部が見られるなんて、とても面白い趣向です。
さらに、車両にそれぞれ名前が付いていて、点字の表示もあちこちにありました。
展望室
どんどん歩いて行き、その先の階段を上ると、白のコンパートメント(展望室)です。
展望室は、運転室が臨める贅沢な空間です。
こちらは、TRAIN SUITE 四季島 の売りの一つ、皆が楽しめる展望室。窓の形も斬新で大人がワクワクできる空間です。
タイミングがよかったのか!?しばらく貸し切りで車窓からの風景が楽しめました。
風光明媚な場所では車掌さんのアナウンスが入り、時々、扉を開けていろいろ話を聞かせてくれました。
四季島の絨毯
展望車の絨毯は、建築家・隈研吾氏がデザインした「KOKE(こけ)」が敷き詰められていました。
コケの自然な風合いを表現しているそうです。 もちろん靴を履いていてもいいのですが、なんせフワフワの絨毯、しかもまだ新しいので、ここでは靴を脱いで裸足で過ごすことにしました。
私たちの部屋に敷かれていたのは「UMI(うみ)」 。四季島オリジナルだそうです。
TRAIN SUITE 四季島の絨毯は3種類あります。車内通信販売で同じものが買えるようですが、びっくりするほどの値段でした。
特別仕様のバス
天気がちょっと心配だったのですが、塩山駅に近づくにつれ、だんだん晴れてきました。
この列車は乗務員の方を含めて晴れ女・晴れ男が多いようです。塩山駅に到着後は、地元の方々の歓迎セレモニーを受けました。一生に一回、こんなちやほやしてもらうことはない (笑) と思うほどの歓迎を受けました。
そのあと、特別仕様のバスに乗ってランチ会場へ向かいます。
TRAIN SUITE 四季島での旅は、列車だけでなく、下車して沿線の町も訪問します。といっても、レストランやワイナリーなどですが・・・。
短い移動時間にはもったいないほど贅沢な造りのバスでした。ランチは「別邸 坐忘 (ざぼう)」 でいただきます。
別邸 坐忘(ざぼう)
スィートの乗客4人のみ、カウンターでいただきました。
茶料理懐石まる喜
食前酒、一汁三菜ではじまる茶懐石です。
本格的な茶懐石は初めてだったので、とても優雅な気分でいただくことができました。
お料理に合わせたワインも選んでくれていました。
最初にいただいたご飯のお焦げでお茶漬け。抹茶で〆です。
どれも美しく、美味しく、そしてタイミングのいいサービスで非日常の幸せを味わうことができました。
しかし、旅程がつまっていて、お土産のワインを買えなかったのが残念でした。
車内ダイニング
車内に戻り、1日目のディナーまで着替えて待ちました。
TRAIN SUITE 四季島 のダイニングには、座席が全乗客分ないそうで、2回に分けてサービスされます。時間がない場合はラウンジも使うそうです。時間はリクエストではなく、事前に決められており、私たちは遅めの夕食18時50分からでした。
ダイニングの準備ができたらクルーがベルを鳴らしながら廊下を歩き知らせてくれるそうですが、18時50分になっても案内がありません…。そわそわ…不安になってダイニングカーに行くと準備中ということで、しばらく廊下で待ちました。私と同じせっかちさんがもう一組いらっしゃいましたので、一緒に廊下で待ちます・笑。
(実体験から)やはり、2回のフルコースサービスを狭い車内で連続して行うのは大変そうに思いました。このスケジュールを組んだ人は、多分フルコースのサービスをしたことがない人なのでしょう。座席の希望は聞かれませんでしたが、リクエストできたのかしら?足の悪い母を長く歩かせて座席へ案内するのも、「気が利かないなあ」と思ったのでした。
TRAIN SUITE四季島 の車内は東日本のこだわりの逸品がいっぱいあります。テーブルや椅子も素敵でした。特に、椅子は少し固めで、座り心地最高でした!!お尻がズ~ンと沈まないので立つときに楽なのです。
一番惚れてしまったのは、超薄のワイングラスです。上野の木村硝子店の逸品だそうで、食後にソムリエの方からグラスの導入秘話をうかがいました。一般的には、フット・プレート (ワイングラスの底の部分) はグラスの直径と同じぐらいなのですが、特注のワイングラスは、列車の揺れに対応するよう少し広めとなっています。その工夫のおかげで、食事中に列車が揺れても、ワイングラスは少しも移動しませんでした。
四季島の秘密
ディナーのあとはグラスやカトラリーを磨いたりとお仕事がいっぱいあるそうです。しかも、その作業をする場所がないのでダイニングで行うのですが、揺れのなか繊細なグラスを扱うのは大変そうでした。
初便に乗られた方がSNSであげられていた、氷水仕立てのお茶です。とても楽しみにしていました。
グラスも美しく、味わい深いものでした。他にも、奥会津金山の天然炭酸水なで、TRAIN SUITE四季島が走る沿線の逸品が搭載されています。
また、ワイングラス以外のグラスもびっくりするほど軽くて繊細で、飲み物の味を引き立てていて、飛行機の旅にはない高級感を味わえました。
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1日目のディナー
料理のお皿はフランスのレイノー社の高級白磁ですが、TRAIN SUITE 四季島 のロゴは日本でされたようです。白磁に繊細な模様はとても上品です。気がせいてしまい、写真を撮る前にナイフを入れてしまいました・・・。母のお皿 と私の食事(お魚) です。
旅を作る段階で食事の嗜好を確認してくれたのですが、間違ってサービスされてしまいました。
まだ慣れていないようなので仕方がないのかもしれませんが、ソフト面での満足感は低かったです。航空会社で働いていた方もいらっしゃるのですが・・・。
四季島のワイン
TRAIN SUITE四季島の車内には、沿線の国産ワインだけでなく、世界中から選ばれたワインが搭載されています。できることなら、1週間車内にいて順番にいただいてみたかったです。
時間が短いので、少しずついただきました。
コース料理もワインも最高なのに、もっともっと味わってゆっくり楽しみたかったのですが、食事時間が2時間もないので、けっこうあわただしい感じです。
四季島のカトラリー
どのお料理も素晴らしかったのですが、それ以上に感動したのが、カトラリーでした。
特に、このナイフの切れ味は、今まで経験したことのない感覚を味わうことができました。お肉自体も柔らかいのですが、力をほとんど入れなくてもナイフを置くだけでお肉が切れる感じです。ストレスフリーなナイフで、最高でした!
デザート
母のデザートには「おめでとう」のメッセージがありました。お気遣いありがとうございます。最後は香り豊かな特製コーヒーでお食事の余韻を楽む・・・
予定でしたが、列車が次の駅に到着してしまいました。下車してこの後のイベントに参加するので、部屋にプチフール(小さなお菓子)は届けてもらいました。
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さいごに
TRAIN SUITE 四季島の車内のハード面は素晴らしく、何時間でも乗っていたかったです。降りたくないくらいでした。
そして、搭載されているものも非日常を味わえることができるものばかりでした。
オリエント急行のように車内でのくつろぎをもっと味わいたい!1日が40時間くらいあればいいのに!と思った1日目でした。
最後までご覧いただきありがとうございます。