2018年6月、世界一周航空券を使って旅をしました。
日本からカナダ、そしてポーランドに到着しました。今回は、ポーランドの古都・クラクフへまでの旅をご紹介します。
※2018年の旅行記です。
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クラクフへの行き方
ポーランドの古都「クラクフ」は、14~16世紀に首都として栄えた美しい町です。首都のワルシャワからクラクフまでの交通手段は、3種類あります。費用は、2018年当時のものです。
交通手段 | 費用 | 所要時間 |
---|---|---|
航空機 | 6,000円~ | 50~55分 |
列車 | 4,500円(2等)
9,000円(1等) | 2時間20分 |
バス | 900円 | 5時間 |
航空機
スカイスキャナーで見てみました。
WAW (ワルシャワ) と KRK (クラクフ)の間は、LOT ポーランド航空で移動できます。1日に2,3便あり、時間帯によって値段が変動するようです。
列車
ワルシャワからクラクフまでは、ポーランド高速鉄道EIP (Express Intercity Premium) があります。高速列車・EIPは、イタリア製の車両「ペンドリーノ (Pendorino)」を導入した国内最速列車で、ワルシャワとクラクフを2時間20分で結んでいます。
高速列車・EIP の予約は、出発の30 日前から可能でした。2週間前までに購入すると2割引になります。最安値は「スーパープロモ」と呼ばれ、2等が49PLN (約1,500円)、1等が139PLN (約4,000円)となっていました (2018年現在)。
*1PLN (ズロチ)=30円で計算しました。
列車を選択
今回、バスは時間がかかるので、選択肢から外しました。飛行機と列車を比較したうえ、列車を選びました。
行きの列車に関しては、ネットで買える締切日を過ぎてしまったので、出発の前日に中央駅で買うことにしました。ポーランド国鉄の公式サイトでペンドリーが発着している時刻だけ調べて、直接窓口で購入しました。英語でOKでした。
列車・チケットの買い方
閑散期だと、当日でも格安で買える場合があるそうですが、今回は通常料金でした。
5日前までWebで予約・購入できるようです。
Webで予約する際、上のような画面が出ました。ワルシャワとクラクフの間は何種類かの列車が走っています。私は、ペンドリーノに乗りたかったので(上の写真での)赤で囲んだ列車を選びました。
列車の座席
高速列車・EIP の座席表です。
クラクフからワルシャワは7号車が先頭車両となっていました。「ストレファ・チシェ」というサイレンス・カーもあるようです。
今回は、どの座席を選んでいいのか分からず後ろ向きの席になってしまったのですが、次回はこれを見ながらチケットを買おうと思います。
チケットの印刷
帰りは公式サイトで予約しました。予約したあと、チケットを印刷するか、スマホに保存しておきます。車内で、車掌さんが確認できないと(座席予約していても)無賃乗車とみなされて高い罰金を払わないといけないそうです。
ポーランド国内の列車や、夜行列車の普通の座席を予約した場合は、スマホのスクリーンショットなどで確認できれば大丈夫だそうですが、以下の2つは印刷がマストになります。
- 寝台車を利用する場合
- 国際列車(ポーランド国外に行く場合)
チケットの変更
行き帰りとも「ペンドリーノ」の2等 (150ズロチ/ 4,500円) チケットを買いました。でも、せっかくなので帰りは、1等に乗ろうと思い変更することにしました。
予約の変更(出発前・同日)は、ワルシャワ駅の窓口で可能でした。料金は、追加の79ズロチだけで手数料はかかりませんでした。
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ワルシャワ駅
行き帰り、首都・ワルシャワから乗車しました。
駅の中にはマクドナルドなど、簡単な食事ができるお店がたくさんありました。大好きなPAULをみつけたので、お店でいただきました。英語OKです。
なお、列車の乗り方は、他のヨーロッパの駅と変わりません。2回しか乗っていませんが、遅れはありませんでした。
チケットの有効化
ポーランドの列車やバス、トラムに乗る時は、車内にある機械でチケットを有効化します。
ただし、高速列車・EIP では不要でした。
ペンドリーノ(1等)
高速列車・EIP の1等車の座席は1席と2席並びになっています。
日本の新幹線や特急列車のように進行方向に合わせて座席が動きません。なので、座席番号によっては後ろ向きに進むことになります。座席のリクライニングは、背もたれが倒れるのではなく、座席が前にスライドするライプです(JALのプレミアムエコノミーの座席のようです)。
荷物台
列車は大きな荷物にも対応できる荷物置き場がありました。
こういう内装を見るたびに、日本にも導入されないかなあと思います。
お手洗い
お手洗いは、日本の列車のようにとても清潔でした。
座席まわり
座席は座り心地がよかったです。周辺には、スポットライトやゴミ箱、コンセントもついていました。
食事
1等では、食事サービスがあります(2等にも飲み物サービスがあります)。
食事は冷たいものでしたが、4種類から選べました。飲みものは2種類もらえます。
炭酸水(ポーランド語「ガスヴァダ」)と紅茶にしたら、なぜか、エナジードリンクもくれました。飲み物が3種類になりました^^
メインのお料理はチキンにしてみました。
チキンといより、クスクスの中に少しだけチキンが入っているお料理でしたが、おいしかったです。
面白かったのがこれ ↑
「真ん中の 」指のマークの部分を押すと、おしぼりが出てきました 。
ペンドリーノ(2等)
高速列車・EIP の2等車のようすです。
1等車に比べると少し狭く、2席ずつ(一部1席)の座席配置とヘッドレストの部分が違います。でも、とても快適でした。
食堂車もあり、2等席は、こちらで注文して座席に届けてもらいます
お子供さま連れ車両
列車には、小さなお子さま連れの方用のコンパートメントもありました。
ポーランドでは、バスでもお子さま連れの方は凄く優遇されていました。混んでいる車内でも、皆さんすぐにバギーが置けるように場所をあけていました。もちろん、年配の人が乗ってきても、とても自然に、かつすぐに座席を譲っていました。そして、外国人の私にも親切にしてくれました(^^)
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クラクフの町歩き
高速列車・EIP でクラクフ駅に到着した後は、(駅舎を背中に) 左の方向に歩いて行きました。徒歩5分ほどで、小さな公園に着きます。
公園を抜けると城壁が見えるので、その中に入ります。少しガタガタ道がありましたが、コロコロと小さなスーツケースを引いて歩いて行けました。古都という勝手なイメージで訪れたのですが、とても近代的なクラクフ駅でした。クラクフの駅には駅ナカショップがあり、その駅に隣接して、大きなショッピングセンター「Galeria Krakowska」があります。ここには、通信会社も入っていますので、SIMフリーのスマートフォンをお持ちであれば、こちらでSIMカードを購入することも可能です。
2018年現在、5PLN (約150円) で、データ通信が1GBまで使用可能でした。
城壁
ちょっとプラハに似ている街並みを見ながら旧市街広場に向かいます。
とても可愛い町並みが続いています。
お天気がいいなら、外のテーブルでお茶をするのもいいでしょうね。
市内交通機関
私は徒歩で散策したので市内の交通機関を利用することはなかったのですが、クラクフ市内にはトラムが走っています。
また、タクシーも割安だそうです。
ヴァヴェル城
ヨーロッパのお城は山の上に建っているイメージがありますが、クラクフの古城(ヴァヴェル城)は川のすぐ側にあります。
厄介なチケット購入
今はどうか分かりませんが、2018年当時、唯一の難点はヴァヴェル城のチケット購入の方法でした。
施設ごとに販売枚数制限があり、午後にふらっと行くと見学できないことがあるのです。上の写真は、残りの枚数が表示されている案内板です。「0」となっているのは、売り切れ。運よくチケットを購入できても、時間指定されるので、待ち時間が2時間・・・という場合もありました。
枚数指定されていたのは、以下です。
- 城の大広間
- 王族の私室
- 宝物・武具博物館
大聖堂
同じ敷地内にあるのに、大聖堂は別にチケット(12PLN/約360円)を購入しなければなりませんでした。
内部は写真撮影禁止です。写真を撮っている人は、やんわりと注意されていました。
竜の洞窟
お城の中を見て、最後「竜の洞窟」へ行きました。狭い階段を降りると竜がいました。
この竜、5分に1回くらい火を噴きます。
ポーランドというと、暗いイメージしかなかったのですが、実際に街を歩くと、明るく穏やかな雰囲気の町でした。
観光客もとても多く、ときどき日本人にも会いました。
かわいい建物も多く、どことなく、プラハやエストニアに似ている気がします。
クラクフ国立美術館
今回楽しみにしていたクラクフ国立美術館 (Muzeum Narodowe w Krakowie:ムゼウム ナロドヴェ ヴ クラコヴィエ)。ここの目玉は、レオナルド・ダヴィンチの作品の中でも数少ない女性の肖像画「白貂(てん)を抱く貴婦人 (1490年)」です。
「白貂(てん)を抱く貴婦人 (1490年)」は、ポーランド国内にあるコレクションとしては最高の価値を誇ります。
本物の写真を撮ることはできませんが、インスタグラム用に別途レプリカが用意されていました!
この女性、左の方向を見ていますが、絵を左側から見ても左方向を見ていて、右側から見ても、左の方向を見ているのです。
絵画の前を行ったり来たりしながら、じっくり楽しむことができました。
クラクフ駅(出発)
高速列車・EIP に乗る際には、クラクフ駅の電子掲示板でホームを確認します。
私が乗る列車「IC3504」のチケットに書かれていた出発時刻は11時35分でした。しかし、電子掲示板の出発時刻は 11時37分になっていました(?)同じ列車に乗る予定の人たちも困惑していました。乗る前に、列車番号でと行き先を係員さんに伝えることで解決しましたが、出発時刻の変更もあるようです。
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まとめ
美しい街並みが残るポーランドの古都、クラクフ。高速列車・EIP を利用すれば簡単にアクセスできます。
行ったときは気候も良かったので、徒歩であちこち歩きました。街中には、ゴシックからルネサンス、バロック様式のさまざまな建築物があり三角が楽しかったです。また、景観だけではなく、街の至るところにあるカトリック教会の内部も息を呑むほどの美しさでした
またいつか再訪したい素敵な場所でした。
最後までご覧いただきありがとうございます。